9月10日の幸せコースでは、「出汁巻き玉子」を伝授しました。
「出汁巻き玉子」は、6月の「桂むき」と並んで、幸せコースの難関技術です。
でも、どうしても大事な技術だからこそ、「満足コース」でも復習期間を設けて、少しでも技術を高められる機会を確保しています。
この2つが「できる」「できない」の違いは、ひとえに練習をしたかしないかです。
実に簡単な答えなのですが、技術の習得というのはそういうものですね。
先日の授業では、中川さんが何度も焼いて、コツを口頭で説明しながらデモをしました。
その大事な場面で、下を向いてメモを取っている人がいたのですが、これが間違いのもとです。
技術を身につけるには、体で覚えるしかないのです。
何万回メモをしても、体を動かさなければ一切上手にはなりません。
スポーツやバレエやピアノや、習い事全般も同じですよね。
お料理も技術を学ぶものなので、メモには馴染まないものなのです。
私たちは学校で、板書をノートに写すことを学びの大切な方法だと思っているようです。
でも、それは知識の一部にすぎなくて、技術はその方法ではダメです。
それでもまだメモをする人が多いのは、学びの本質を理解していないからでしょうね。
ここで肝に銘じてください。
メモをしているうちはお料理は上達しないと。
材料の分量や作り方は「覚え書」で渡してありますし、実際の出汁巻きテクニックは動画でお渡ししています。
あとは、ご自分で実際にやってみて、それを中川さんに見てもらって、改善点を教えてもらうのです。
その指示内容を意識して練習をし、また投稿をすることの繰り返しです。
先輩たちもその繰り返しで上達していきました。
ここでは、「出汁巻き投稿」に至る前の、「そもそもどんな練習方法があるの?」というところを記事にします。
しっかり理解して、時間を有効に使ってくださることを願っています。
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1【玉子の巻き方】
玉子を巻いていくとき、2通りの方法があります。
①関東巻き フライパンの向こう側から手前(柄)に向かって坂を降りるように巻く(卵焼き)
②京巻き フライパンの手前(柄)から向こう側に向かって坂を登るように巻く
(京巻きは出汁を含んでいるので、「出汁巻き玉子」という)
2【むそう塾で教える出汁巻き玉子】 京巻き
3【卵液の流し込み方が2種類ある】
①リフトアップ式 最初に習う方法
②上級返し式 ①ができるようになったら②の上級返しに進む
4【使用するコンロが2種類ある】
①ジュニア これでスタートする
②BO(ボー) 速く巻けるようになったら中川さんの指示で進む
・現在後継機種になっているので、購入前に中川さんに相談のこと
③こちらの記事に上級返しのことが出ている
・動画のジュニアとボーの温度差解説は必見
5【バットでの布巾練習】
玉子を無駄にしないために、バット練習がある。
最初はバットにダンボールを貼って練習する。
次に布巾を濡らして無重力を感じるまで練習する。
布巾が浮く感覚がつかめたらOK。
6【実際に玉子で練習する】
①小さなコンロの火力で3分以内に巻き終えることを目指す
②BOの火加減で2分半で巻き終えることを目指す
7【出汁巻き練習で重要なこと】
①一番難しいのが芯作りなので、芯ばかりを作る練習が効果的
・芯作りの練習は、一回ずつフライパンを洗って冷たい状態から始める
②お箸の持ち方を再度練習する
・幸せコースの最初に教えたお箸の持ち方ができないと、油を敷くときペーパーをつかむのが遅くなる
・玉子を挟むとき、やさしく「甘つかみ」できないと玉子が切れてしまう
8【oroes投稿・芯作り投稿の仕方】 こちらの記事をお読みください
9【安売りの玉子は使わない】
・玉子はむそう塾の「お宝さんDIRECT」で扱っている商品がおすすめ
・品質の悪い玉子は健康を害するので使わないように
10【毒消しをしっかりするように】
・投稿期間中は玉子を食べる回数が増えるので、毒消しに注意すること
・毒消しは5月に渡したプリントを参考にすること
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【出汁巻き投稿の期限】
2023年10月10日(火) 21時到着のこと
むそう塾では、桂むきも出汁巻きも、「練習は嘘をつかない」という合言葉があります。
この合言葉は先輩たちが実力で証明してくださっています。
1か月間頑張って取り組んでみましょう。
(出汁巻き玉子 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)