今はネット社会なので情報がどんどん出回っています。
しかし、本当に必要な情報は案外少ないと思います。
なぜなら、この吉野氏のお話の中でも登場する面があるからです。
以下に朝日新聞の記事からご紹介させていただきます。
引用開始(抜粋)
ー「給料泥棒かもしれない・・・」失敗9年、学んでノーベル賞ー 2019.12.10
記者:ネット社会が進み、情報を共有しやすくなっていますしね。
吉野:「ぼくは逆だと思う。なまじネット社会になったことで、表面的な情報はみんなが共有しているけど、肝心の情報は意外とつかめていないんですよね。つまり、『世間ではこう言われているけど、実はこうなんだよ』というような情報を得られていない」
記者:なぜでしょう。
吉野:「情報を出す側は差し障りのない情報は出すけど、ひそかに自分で考えているアイデアなんて、絶対に出さないですよね。もし出すとしたら、夜の席でワインを傾けながらでしょう。シリコンバレーを生むには、ワインの産地ナパバレーのような場所が近くにあることが、条件なのかもしれません」
引用終了
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この記事は、記者が「オープンイノベーション」について吉野さんに質問をした場面で引き出された言葉です。
吉野氏が「情報を出す側は差し障りのない情報は出すけど、ひそかに自分で考えているアイデアなんて、絶対に出さないですよね。とおっしゃっていますが、これが真実だと思います。
ですから、本当に重要な情報はネットでは得られないと思った方がよいと、常々塾生さんにも伝えています。
ある程度までは正しい情報が得られても、奥深くの情報は出されていないことが多いからです。
時代が変わっても、本当に必要な情報は自分の足で得てくるものであって、ネットで得られるのは情報の一部でしかないということですね。
価値のある情報を得るには、お金も時間も費やす覚悟が必要です。
(粕汁 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
お料理はネットで伝えるには限界があります。
動画を利用しても、お味や香り、そして、柔らかさや美味しさも伝えられません。
作り方は文章では表しきれない部分があって、ちょっとした“加減”が伝わらないのですよねぇ・・・。