時間の使い方にみるマクロビオティックの陰陽判断

明日から新年度。
期待に胸を膨らませてスタートする社会人1年生も多いでしょうが、時間の感覚というのは実に個性を表すもので、通勤にせよ、在宅でのお仕事にせよ、学生であるにせよ、その人の性格と育ち方(環境)がまともに反映してきます。

マクロビオティックではすべての物事を陰陽で考えるのですが、時間の使い方もまたその人の陰陽を判断する上で貴重な視点になります。
たとえば午前10時という時間設定をしたとしましょう。
その10時に電車に乗る、飛行機に乗る、訪問する、待ち合わせる、仕事を始めるなどのどれでも良いのですが、あなたはかなり前から準備する派ですか?
それともギリギリセーフ派ですか?
はたまた、遅刻派ですか?

私は気分的にピッタリが好きなのですが、相手のある場合は10分前を意識して行動します。
夫はかなり早め、息子も相当早めなのですが、それは陽性なのではなく陰性ゆえに早めなのです。
中庸な人は早過ぎもせず、遅過ぎもせず、ピタッと照準を合わせて行動出来ます。
しかしそのピタッとした時間は、用意周到に計算されつくした結果なので、ある意味陽性であるがゆえに実現できる中庸ということです。

マクロビオティックの陰陽を、陰性 → 中庸 → 陽性という流れで考えていると、上のピタッとタイムは陰性から陽性方向に向かう途中(陰性 → 中庸)で実現出来そうですが、そうではありません。
すでに陽性ゾーンにいる人が中庸ゾーンに歩み寄って(中庸 ← 陽性)こそ可能になるのです。
ピタッとタイムのためには交通状況も正確に把握する必要がありますし、その日の混雑状況も計算しなければなりません。
総合的に分析する能力と、確実に実行出来る行動力があってこそなのです。
そういう人は時間を有効に使うことが出来る人です。(つまり処理能力が高い)

反対に陰性な人は、不安だから早めに出る人が多いです。
乗り間違い、寝過ごしなどで起きるトラブルも想定しているのでしょうが、それはどちらも陰性による結果ですね。
それでも、その結果遅刻しなければ良いのです。
社会人になって一番いけないのが遅刻ですね。
社会というのは小さな約束の集合体ですから。

しかし時間に無頓着な生き方をしていても、良い仕事を残す人もいます。
というか、時間なんてちっぽけなことを気にしないから良い結果を生み出せたということかもしれません。
事実、クリエイティブな分野には陰性さが必要なのでね。
(そして、大きな陽性も必要ですが、それがないとしぼんでしまいます。)

あ、そうそう。
どこかに行くのに勝手に早く到着して相手や周りを困惑させてしまうのは、単なるせっかちで、良い陽性とはいえません。
自分のことしか考えていない人です。
こんな人、時々いますね(笑)

なお、この記事は陰性が悪い、陽性が良いというのではなく、一つの判断材料として挙げたまでです。
周りの人と良好な人間関係を保つために、あるいは自分を知るために一つのヒントになればと思っています。

 
 

瀬戸内海2

 
 

(瀬戸内海 2016.3.22)

 
 
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