昨日息子のお弁当箱を買うため、京都帰りにデパートに寄りました。
もちろん、お弁当箱売り場にはお気に入りのものがありません。
それで「木屋」に行くとありましたよ〜、目的に敵ったものが。
蓋の天板と本体の底板:木曽さわら
蓋と本体の側板:木曽ひのき
継目:山桜皮
塗装:天然漆
仕切り板は取り外せます。
木目模様が美しい。
男性的な継目。
漆の臭いを取り除くため、米糠を入れました。
あら、足りません^^;
では、反対側にはお米を入れましょうか。
* * *
ところで、息子が高校時代から使っていたお弁当箱のうちの一つがまだ現役です。
10年目です。
内側は漆塗りでとても使いやすいです。
もちろん、漆塗りの仕切り板もありますが、おかずは別に持たせて、こちらにはご飯のみを入れていたので、ほとんど使いませんでした。
底もしっかり作ってあって丈夫です。
一番のお気に入りはこのカーブ。
蓋に手をやると、なんとも言えないやわらかさがあって、そのカーブが手の内側にぴったりと馴染むのです。
「蓋を取る楽しみ」みたいなものがあります。
まるで初代iPhoneのあのカーブを思わせる心地よさです。
息子のためにいくつお弁当箱を買ったことでしょう。
いつも目的にピッタリの物を探して愛情を込めて持たせるのは、母としての喜びでもあります。
高校生の男の子にしては渋いお弁当箱かも知れませんが、物愛ずる息子は抵抗なく持って行きました。
私の人生のうち、何年お弁当を作ることになるのか分かりませんが、いつもいつも息子の健康と安全を願いながら作っています。
美風さん、こんばんは。
とっても艶やかで美しいお弁当箱にうっとりしています。
美風さんの母としての愛情が溢れんばかりに伝わってきて、じんわりとさせていただきました。
我が家でも、夏休みの今は二人の子どもにお弁当を持たせるので、普段よりも忙しい朝を送っています。
今はまだ自己流のなんちゃって金平ごぼうなどをお弁当に入れたりしていますが、いつの日か中川さんから教えていただくお料理を入れたいなぁと思っています。
あとどれくらい子どもたちにお弁当を作ってあげられるのか。
この小さな幸せを当たり前と思わずに、常に心にとどめておきたいです。
素敵なお写真と記事をありがとうございました。
ちゃめさん、おはようございます。
おや、夏休みにお弁当作りなんですね。
それは大変ですね。
暑いからいつもよりおかずの種類や詰め方に気をつけなければいけませんしね。
中川さんの金平牛蒡は後を引く美味しさです。
季節によって色々なバージョンがあり、さらに食べる人の体調に合わせて加減しますので、美味しいのは当たり前なんですけどね。
そういえば、中川さんの作った金平牛蒡の美味しさにビックリして、幸せコースに申し込んだという人がいます。
ちゃめさんも幸せコースに通える日が待ち遠しいですね。
美風さん、素敵な記事ですね。
最初のお弁当箱は、娘が高校生のときのものによく似ています。
娘が家を離れてからは私が使い、途中で塗り直してもらって新品のようになってまた使っています。
曲げわっぱのお弁当箱は大好きで、いくつも持っていますが、やっぱり中は塗りのものが使いやすいなあ、というのが実感です。
白木のものは、気をつけていても傷ができたりしみがついたり、あんまり黒くなってくると使う気になれないですが、塗りのものは長持ちするし、傷んでも塗り直してもらえるので一生ものですね。
息子さんのご愛用のものも、中が漆塗りだから長持ちしているのでしょうね。
初代iPhoneのカーブを思わせるだなんて、思わずほしくなりますよ!
柴田さんのものですよね。
そうそう、我が家の息子は中学生のときから白木の曲げわっぱでした。
和風柄のお弁当包みに曲げわっぱ、木のお箸、大変渋い中学生でした(笑)
まわりにはそんな子はいなかったようですが、いやがらずに持って行ってましたから、使い心地がよかったのかな?
今はお弁当は必要としないですが、もしまた必要になることがあったら新しいお弁当箱を新調してやろうと思います。
母の楽しみです。
azukkiさん、おはようございます。
>曲げわっぱのお弁当箱は大好きで、いくつも持っていますが、やっぱり中は塗りのものが使いやすいなあ、というのが実感です。
同感です!
私も白木のものをいくつも使いました。
水分を吸ってくれて良い面はあるのですが、やはりお手入れのことを考えると漆塗りに軍配があがりますね。
おっしゃるとおり柴田さんのものです。
息子さんの白木のお弁当箱は憶えていますよ〜。
ブログに載っていましたものね。
渋い中学生って素敵です。
きっと息子さんは本物の良さを知った大人になりつつあるのだと思います。
私ね、こんなふうに思います。
まわりと違っていても、きっと心地よかったからそのお弁当箱を持参したのではないかなと。
azukkiさんの息子さんもうちの息子も、心地よいことを優先できる「自分」を持っているのではないかと思うのです。
ですから、ふたりともその「自分」をどのように将来につなげていくのかを見守ってあげたいですね。
美風さん、お返事ありがとうございます。
息子に聞いてみたんです、「あんなお弁当箱、誰も持ってなかったでしょ。いやじゃなかった?」って。
そうしたら「いや、むしろ、あれがよかった。みんなには『駅弁?』って言われたけど、先生や教育実習生は『いいねえ』って言ってくれたよ。」と楽しそうに話してくれました。
ちゃんと自分を持っているのですね。
歌が好きで、中学に入学して女子ばかりの合唱部に初の唯一の男子正式部員として入り、高3まで合唱をやり抜いた息子です。
美風さんの息子さんともども、これから「好き」や「心地よさ」から世界を広げていってほしいな、と願います。
私事で失礼いたしました。
azukkiさん、こんばんは。
おお、それは素晴らしい反応でしたね。
私も息子に聞いてみようっと。
という前に「みんなと違うからかえって良い」みたいなことを言っていた記憶があります。
ところで息子さんはazukkiさんの音楽好きが遺伝したようですね。
案外とそちらの道で開花されるのではないかと思いました。
お互いにどんなふうに成長して行くのか、一生をかけて見守りましょう。