桂剥きにおける「剥き2割 刻み8割」 そして鉄火味噌

今年も桂剥き月間が終わったので、98%の人はもう練習を続けていないかと思われます。
そこでちょっと面白い写真を。
勇気を出して希望を持っていただきたいから。

まずはIs(25−2)さんの最初はこんな感じです。
本当はこれよりもっと酷いレンガのかけらのような写真があったはずなのですが、探しても見当たりません。
まな板の上にバラバラとかけらが4つ5つあった記憶があるのですが・・・。
子象ちゃん最初

それなのに今年の桂剥き投稿の最後はこうでした。
子象ちゃん最終日
次はAr(28−4)さんの最初です。
夏目ちゃん最初

そして今年の桂剥き投稿の最後です。
夏目ちゃん最終

 

どちらも桂剥きのスタートは同じです。
お二人とも確実に成長していますが、Isさんの方が出来上がりが揃っているのには理由があります。
Isさんは今年の冬、鉄火味噌の復習を毎週していたのです。
昨年の鉄火味噌講座を受講されたかたは、毎週と聞いただけで鳥肌が立つかも知れません(笑)
そのくらい鉄火味噌の材料の刻みは緻密さを求められます。
つまりIsさんは長い直方体だけでなく、それをサイコロにする立方体の段階まで直線を追究したので、刻みが綺麗に出来るようになったのです。

桂剥き投稿が終わってから、私は中川さんに質問してみました。
桂剥きにおける「剥き」と「刻み」の技術的な割合はどんな数字になるのかと。
そうすると中川さんの口から「う〜ん、剥きが2割で刻みが8割。でも、それは難しいだろうから、剥きが3割、刻みが7割かなぁ」とおっしゃるではありませんか!
正直言ってもっと剥きの方が難しいのだと思っていました。

中川さんによると、桂剥きの大根を刻む時だけでなく、胡瓜でもキャベツでもハムでもパンでも、なんでも「刃に仕事をさせる」ことを意識しているかどうかが上達の秘訣だということでした。
ですから、まさに練習のチャンスは毎日あるわけなので、桂剥き投稿が終わってもなお、「刃に仕事をさせているかどうか」をチェックしながらお台所に立ってほしいと思いました。

切る行為がつい力任せになってしまう人がいますが、そうではなくてまずは意識の改革が必要なようです。
Arさんにその意識が備わったら、きっとIsさんを超える刻みが可能になることでしょう。
もしかしたら練習量はArさんの方が多いかも知れません。
しかし肝心な意識が不足していたのだと推測できます。
そこをIsさんは鉄火味噌の刻みから気づいたのでした。
みんなでIsさんレベルの刻みが出来るよう、日々の包丁仕事を意識しましょう。

 


カテゴリー: マクロビオティック料理教室 むそう塾 パーマリンク

コメント

  1. Kaguyahime より:

    美風さん
    こんばんは!

    私は「桂剥き」見事落ちこぼれ組みで
    その後も完全ギブアップで全く練習はしていませんが(笑)
    美風さん
    >「刃に仕事をさせているかどうか」をチェックしながら
    >お台所に立ってほしいと思いました。

    はい、これだけは毎日チェックしながら切っていますよ。^^
    お呪いのように「滑走路滑るように~♪」と心の中で呟きながら
    包丁の重さで切るように心がけています。
    だから、「桂剥き」がで全くきない割に
    「刻み」はそこそこできるようになりました。
    これもまた「桂剥き投稿」の成果だと私は思っています。
    ありがとうございました!

    • マクロ美風 より:

      Kaguyahimeさん、おはようございます。

      あら、「刃に仕事をさせる」ことを意識してくださっているんですね。
      それは偉い!
      では、里芋の皮をむく時にも、栗の皮をむく時にも、リンゴの皮をむく時にもそれを意識してみましょう。
      そうしたら左手はどんな動きをしたら良いのかが分かって来ますよ。
      一生挑戦できるものがある幸せを味わってみてくださいな。

  2. Is(25-2) より:

    美風さん、こんばんは。

    私のほんとうの最初はこんなに綺麗に剥けていません。(笑)
    どうしたらこうなるの?というくらい、枯葉大根の山。
    なので、しばらくバット上での投稿でした。

    振り返ってみると、マクロビオティックを知ってから、
    まず「剥く」ということをしなくなりました。
    そして「千切り」ということもほとんどしなくなりました。
    中川さんからお料理を教えていただかなければ、
    私は、おそらく一生「包丁に仕事をさせる」という意識を持つことはなかったでしょうし、感覚を得ることはできなかったと思います。
    お料理の出来栄え、お味にこんなにも影響するということも知ることはなかったなぁと、改めてこのご縁に感謝しています。
    もったいない人生を送るところでした。

    まだまだ、この感覚を感じ得始めた段階です。
    巻きずしの時にもご指導いただいたように、特に「スピード」が私の課題。
    雑にならずにスピーディーに。
    速さも味の1つ、を意識して練習します。

    記事にして下さり、ありがとうございました!

    • マクロ美風 より:

      Isさん、おはようございます。

      >私のほんとうの最初はこんなに綺麗に剥けていません。(笑)

      そうなんです。
      ブルーのお洋服を着て、まな板にバラバラと破片が転がっているあの写真が見当たらないのです。
      確か中川さんのブログに載っていたと思って、ずーっと検索したのですが、どうしても見つけられませんでした。

      私は役得で、中川さんのそばで5年間中川さんの手元を見て来ました。
      そうすると、「ああ、中川さんはこのことを伝えたいんだろうなぁ」と思うことが多々あります。
      ですから、私が未熟ながらもこんな記事を書いたりしているんですけどね。
      それでいくと、お料理には鮮度が大切だから、スピードが要求されるということです。
      単に仕事を早くこなすためのスピードではなくてね。
      たとえば桂剥きの大根はナマモノですし、金平牛蒡の牛蒡はアクが出る前に刻まなければ味に影響します。

      中川さんは常々「速く!」を口にされますが、それは速さがあればそれだけ美味しくなるからですね。
      「美味しいお料理を伝えるために速さを要求している」ことをご理解いただけたら嬉しいです。
      Isさんはすでにそれを十分に納得されていますが、このブログを見てくださる方のために書かせていただきました。
      なお、「速さも味のうち」の方がより正確かな。

  3. Ar(28-4) より:

    美風さん、おはようございます。
    今年の桂剥きは、様々な学びが集約されて感じられました。
    全ては繋がっている。を深く感じました。
    当たり前ですが「基本」は大切で、その基本が正しく理解でき
    正しく再現されなければ、その先に進めたとしても、基本に
    戻るということを、体感&体験させて頂きました。
    今迄、上っ面だけで理解して来ていた事が、実はすごい奥深い
    世界を持っているという事も知りました。
    お料理の世界は、恐れ多いほど奥深く、そして恐れ多いほど
    お料理をする人の全てが表れるということを突きつけられました。

    途中、悔しくて泣き、期間内、精一杯やり遂げられたという
    なんとも言えない子供のような嬉し泣きと
    表現すればいいのでしょうか?
    そんな心からの涙も流れました。が、
    まだまだスタートラインに立ったばかり。
    中川さんはじめ、Isさんに一歩でも近づけるように、
    これからも日々、様々な場面での意識を出来るように
    心がけていきます。

    Isさんの日頃からの心がけや努力は、本当に凄いです。
    そんな彼女の桂剥きは本当に精密で仕上がりには
    うっとり見とれてしまいます。何人の人に見てみて〜と、
    見せてしまった事でしょうか(笑)
    自分のを見せられるように頑張ります!

    改めて、このように振り返る記事を書いて下さり、
    ありがとうございます。励みになります。

    • マクロ美風 より:

      Arさん、おはようございます。

      桂剥き投稿が終わってすぐの幸せコースの時、教室に入って来たあなたが私の背中にもたれて泣いていたのを忘れません。
      それだけ頑張った(燃焼した)結果ですね。
      本来は生き方を誰かと比較する記事は書きたくないのですが、技術向上のためには比較することも大事なので、あえて書かせていただきました。

      今年の桂剥き投稿は、「剥きの夏目 刻みの子象」で終わらないために、Isさんは剥きを頑張りました。
      あなたは剥きはお手本になるような出来映えでしたから、あとは刻みが課題だったのですが、その刻みって一体どのくらいの比重なんだろうと思って質問したのがこの記事の内容です。
      7〜8割という数字であなたは尻込みするでしょうか?
      いえ、きっとあなたは食らいついてくださると信じています。

      とかく専業主婦って生きる目的を見失いがちになります。
      そして必要以上に子供に時間や氣をかけ過ぎたりします。
      それが愛情の表れだと思って。
      でも、本当の愛情ってそれだけではないと思うのです。
      お母さんが凛として人生を愉しみながら生きている姿を見せるのは、長い目で見た真の愛情(教育)であるように思います。

      ご長男が中学生になられ、お嬢さんも小学生になった今、今までと同じ暮らし方をするのではなく、あなた自身の人生を愉しんでほしいと思います。
      子供が主体の人生から、そろそろご自分が主体の人生にチェンジしても許されます。
      そうして、落ち着いて心を込めて7〜8割の世界に一つひとつの動作に氣を注いでみましょう。
      必ず上達します。
      あなたには柔らかい手という強力な武器があるのですから。
      ハード面ではなくソフト面で勝負です。
      応援していますよ(,,゚Д゚) ガンガレ!

    • Is(25-2) より:

      美風さん、コメント欄お借りいたします。

      Arさん、嬉しいコメントをありがとうございます。
      でもね、思っているほどの出来ではないんです。(涙)
      緻密というより機会的だし、
      刻みも、素材の硬さ(柔らかさ)や厚さが変わると、全然刃に仕事をさせられないし。
      やっとやっと、その言葉の意味が頭から身体に伝わり始めたってところです。
      Arさんの剥きのやわらかさは、私にはないもので、ほんとうにうらやましく、投稿中は何度も見入っていました。

      足して2で割る、
      じゃなくて、
      足したら倍になる、
      になるように、
      一緒に、私もがんばります!

      • Ar(28-4) より:

        美風さん、仲間が居るということの嬉しさを
        感じる桂剥き投稿です。コメント欄お借りいたします。

        Isさん、こちらこそ、私の剥きを過大評価して
        下さり恐縮です(><)厚さがまだまだ一定に
        定まらない事もあるんです(告白)

        今迄は、足して2で割る!で考えてきましたが、
        Isさんの仰る通り、これからは
        足したら倍になる!の法則で一緒に頑張ります!

        • マクロ美風 より:

          Arさん、こんばんは。

          ともに同じ道を目指す仲間がいるということは、ライバル意識というより励みになると思います。
          見方を変えれば、自分の実力を客観的に知ることが出来る助っ人のような存在です。
          これは共に上を目指すことによって、お互いの実力が向上します。
          ぜひお互いに相手から学び合って成長してください。
          そのことを心から願っています。

  4. Wa(49-3) より:

    美風さん、こんにちは

    私は投稿後も練習を続ける2%に入ろうとして、もがいている1人です。
    17日に投稿期間が終わって今日で13日目。
    剥いたさくはほぼ写真に残しているので数えてみました。
    正直に書きます。7さく分しかありませんでした。
    続けると決めたのに、できていないという現実。
    そんなときにIsさんからいただいたアドバイスが
    こちらの記事そのものでした。
    「毎日包丁は使うのだから、そのときに「刃に仕事をさせられているか」意識すればいいのよ。煮麺の葱でもいいのよ。」
    ハッとしました。
    桂剥きを形だけ1さくずつ練習しても
    肝心の意識がなければ上達しないのでした。

    桂剥きの練習は必ず続けます。
    まだ上手に作れない鉄火味噌も諦めず練習します。
    でもそれだけを目指すのではなく、
    毎日の包丁仕事をどんな意識で行うのかが上達の分かれ道であることを
    なんとなく、ではなく、しっかり肝に命じます。

    美風さん、中川さん、Isさん、大切なことを気付かせてくださり
    ありがとうございます。

    • マクロ美風 より:

      Waさん、こんにちは。

      先輩からのアドバイスは嬉しいですね。
      Isさんのアドバイスは、汗と涙で自分のものにしていった含蓄のある言葉です。
      それと同じく、中川さんが身につけた含蓄のある言葉がIsさんに届けられていたのです。
      こうして正しい伝授がされることは嬉しいですね。

      世の中には体験したからこそ理解できる言葉がたくさんあります。
      包丁仕事もそうだし、糠漬けもそうだし、これから味わう幸せコースでの数々のお料理もそうです。
      今までは頭の世界で生きて来られたでしょうが、これからは心の世界で生きてみましょう。
      それは脳から腸へ考える場所を移動させることになります。
      そのくらいでWaさんはちょうど良い人生になると思います。

      >桂剥きを形だけ1さくずつ練習しても
      >肝心の意識がなければ上達しないのでした。

      その意識を丹田で感じてみましょう。
      そこがWaさんの突破口になると思います。

      • Wa(49-3) より:

        美風さん

        お返事ありがとうございます。
        経験に裏打ちされたアドバイスはとてもありがたいです。でも、ありがたみが本当の意味で感じられるのは自分も同じ経験できてからなのだと思います。

        ある期間、自分の感覚は当てにならないと思って生きてきました。失敗したりテンパったりするのを補おうと頭で考えてしまうようになったのかもしれません。
        その後、自分の人生なのだから自分の感覚を信じるしかないんだと思うようになりましたが、桂剥き投稿で、感じるべき場面で考えてしまっているんだと、中川さんと美風さんから教えていただきました(自分では頭もうまく使えていないようにおもうのですが…)。

        「脳から腸へ」「Don’t think, feel!」「丹田で意識する」…きっと根っこは同じなのですね。

        自分の殻を破れるように、感じることが苦手な自分から逃げずに向き合います。

        長文になってしまいすみません。

        • マクロ美風 より:

          Waさん、こんばんは。

          >ある期間、自分の感覚は当てにならないと思って生きてきました。

          これはね、あなたがまだとても若かったからですよ。
          つまり感覚というのは最初から備わっているのではなく、経験の繰り返しで徐々に育って来るものだと思った方が間違いありません。
          幼い子供だって、小さい怪我をしながら少しずつ危険や許される行動範囲や、その他諸々のことを感覚で学んで行くわけです。
          その経験値が少なかっただけですから、決して自分に自信を失うようなことは考えないでくださいね。
          これからです!
          すべてはこれから!

  5. Wa(49-3) より:

    美風さん、こんばんは

    エールをありがとうございます。
    すべてはこれから!
    がんばります!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です