マクロビオティックで育てられた子供たち

「マクロビ井戸端会議」や「美風ゼミ」で、多くのかたから子育ての悩みについて質問を受けます。
最も多いのは、「動物性を一切摂らなくても、成長期の子供は大丈夫なのでしょうか?」というものです。
結論から申し上げます。
「大丈夫」であると、実践した先生方がおっしゃっています。
私の場合は、子供のアトピーを治すためにマクロビオティックを取り入れたので、お腹の中にいた時から、動物性を一切摂らないマクロビオティックを実践して産まれた子供ではありません。
でも、私が教わった、あるいは現在教わっている先生は、全てのお子さんを動物性抜きのマクロビオティックで妊娠時期から育てていらっしゃいます。
ですから、成長するにつれて、そのお子さん達がどのように変化するかを疑似体験させていただきました。
また、我が子も19歳になり、マクロビオティックに対する距離感も出て来ました。
そんなことを含めて、マクロビオティックで子育てをする時のスタンスみたいなことを書いてみたいと思います。
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現在は、マクロビオティックの捉え方が大きく二通りあるので、動物性の摂取については多少の温度差があります。
大事なことは、どちらのマクロビオティックが正しいかではなく、「子供は何を求めているか?」ではないかと思います。
子供は親の所有物ではありません。
ひとり一人の子供に体質の違いがあり、性格の違いがあります。
ですから、親のやり方を押し付けるのではなく、子供の意思を尊重することが一番大切だと思います。
子供の意思に反したことをすると、のちのち後悔する事が多いようです。
親子の間には力関係が働きますから、子供が小さい時には親の意見に従いますが、段々子供が成長するに従って、親のコントロールが効かなくなります。
これは至極もっともなことであります。
ポイントはこの時ではないかと思います。
この時期は、マクロビオティックを教条的に実践するのではなく、社会性を身につける大切な学びの時期と捉えて、柔軟に対応するべきだと考えますが、いかがでしょうか?
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私がお料理教室に通っていた時、とっても素敵な好青年がいました。
彼は胎児期からマクロビオティックで育ったそうですが、お母様は比較的自由に食べさせてくれたと述懐されていました。
そして彼は、今はマクロビオティックの指導者として、立派に活動されています。
反対に、かなりストイックに子育てをすると、マクロビオティックそのものを嫌うようになって、将来マクロビオティックから離れるお子さんが多いようです。
どんな事でもそうですが、親のやっている事に魅力を感じなければ、子供は親と同じ事をしようとは思いません。
子育てって、子供が大きくなってから答えが出ますよね?
また、子育ての重要な柱に、味覚の形成があります。
この大切な時期に、しっかりマクロビオティックの味を伝えておけば、後で少々脱線することがあっても、ちゃんと基準があるから大丈夫なのです。
土台をきちんと作る事ができれば、その上にどんな家を建てようとも、それはその子の自由なのではないでしょうか?
自分の判断にしたがって行動し、自分の人生に責任を持つことが大人であり、マクロビオティックでもあるのですから。

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我が家の場合、子供の認識は「マクロビオティックって面倒くさそうだけど、お母さんが楽しそうにしてるから、いいものらしい」と思っているようです。
夫との会話が子供の耳に入って、子供なりに、食の安全や健康に関するよりどころを、マクロビオティック的に捉えているようです。
19歳の彼は、色んな味が世の中にあることを覚え、その背景を知り、自分の体で選択する能力を養いつつあるところです。
ミクロビオティックではなく、マクロビオティック的に人生を歩んでいるようにも見えます。
彼の言動を見ていて、つくづく思います。
「子供は親の背中をみて育つ」って、本当だなと。
◆参考記事
「正食はイヤ! マクロビオティックをやりたいの!」

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コメント

  1. サニー より:

    私も子育て歴10年越えましたが、

    子供は親の背中を見て育つのだと実感しています。

    マクロビを生活に取り入れることで

    子供達に多少なりとも窮屈にさせてしまっている事があるかもしれないですが

    とにかく、子供を洗脳しないように気をつけています。

    私はつい指導的になってしまうので^^;

  2. ルパ より:

    紆余曲折があって楽しくなるマクロビオティックを心がけようと思ったころに、子どもを授かりました。

    それでさほどストイックにはならずに子育てしてこられてます。
    それでも小学校での給食に関してはかなり悩みました。
    お弁当を持たせている先輩ママ達の話を聞いたりもしました。
    弁当持参で子ども本人が納得していて支障のない子。
    給食が食べたくてアトピーの症状が出るのをわかっていながらお母さんの弁当をこっそり捨てて、給食を食べてる子。いろいろと考えさせられました。
    我が家は時間をかけて娘と話し合い、家ではマクロ、給食は食べると言うことに決めました。
    家での食生活は生活調べや遠足のお弁当の時に保健の先生が興味を持ってくださり、娘の前でいいお弁当だねと誉めて下さったので、娘は信頼してマクロの食を楽しんでくれています。
    ただこれからの課題は一般食のお友達とのやりとり、
    または家庭科の授業などで栄養の問題が出てきた時に
    娘が混乱しないようにフォローが必要になるなあと思っています。折に触れてこどもと話し合える場、本音をぶつけてくれる場が必要なようです。

    そこまでしたら後は見守っていくつもりです。

  3. いちご より:

    この春 上の子が 中学を・・・下の子が小学校を卒業します。
    いろんな事のあった学生生活 我が家の中での、私の中でのマクロビオティックと言うものもずいぶん成長したように思います。

    一時期はかなりストイックな食事を子供たちにさせてきましたが 
    今思うのは、親としてやらなくてはいけない事はあるけれど でも私の子供だけど 私ではないと言うこと。

    我が家の形は ともするとマクロビオティックではないと言われるかもしれませんが、
    でも 食だけにとらわれず 生きるうえでの哲学的な部分をこれからは身に付けていけたら・・・と思うのです。 

    二人の卒業を見ながら一区切りです。
    いろんな事を考えている私です。 

     

  4. マクロ美風 より:

    サニーさん、こんにちは。

    >マクロビを生活に取り入れることで子供達に多少なりとも窮屈にさせてしまっている事があるかもしれないですがとにかく、子供を洗脳しないように気をつけています。

    全く同感です。
    子供に罪はないですからね。
    今度帰国された折には、子育てのお話なども出来たら嬉しいですね~。

  5. マクロ美風 より:

    給食の問題は、皆さん悩まれますよね~。
    我が家も息子と話し合ったところ、「みんなと同じ物を食べたい」というので、お弁当は断念しました。
    でも、牛乳は飲まず、パンも殆ど残し、給食は半分も食べなかったんですよ。
    ですから、いつも「お腹すいた~」って帰って来ました。
    まあ、軽~い半断食に近い状態でしたね~(笑)
    その分、自宅で食べる一食一食を大切にしたのは、言うまでもありませんが。

    高校生になったら、思う存分お弁当を作ってあげられますよ~。
    お楽しみに~。

  6. マクロ美風 より:

    うわ~、お二人ともご卒業なのね~。
    ご苦労様でしたっ、お母さん業。
    いっぱい泣いちゃうね!

    家庭って、お食事だけでなくて、人生のいろんなことを育む場だから、いい空気が流れることが大事よね。
    気持ちさえ繋がっていたら、おにぎりだけでも幸せだもん。
    いちごさんの雰囲気なら、いい空気間違いナシですね!

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