京都やマクロビオティックのことなど」カテゴリーアーカイブ

雪の京都

京都

 
 

仕事の都合で今は京都にいます。
朝から雪が降り始めました。
写真と動画は午前7時頃撮影しました。
その後も雪の勢いは強くなり、どんどん白くなって来ました。

(京都の自宅マンションから午前7時スローで撮影)
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(午前8時撮影)
雪を踏んで歩く音がかすかに聞こえます。
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「京都市の大胆な実験」を読んで感じたこと

次のような記事を読んだ。
「京都市の大胆な実験」(リンクに時間がかかります)
確かに昨年の春から始まった道路工事のせいで、京都の四条通の混雑はひどいものだった。
私は四条通に面するデパートに行くにも、ルートを考えながら行動するようになった。
今、京都ではビックリするほど高い超高級マンションが次々と販売されている。
それらのマンションは、東京のお金のある人達がセカンドハウスとして購入するケースが多いと不動産屋さんが話していた。

私が京都に毎週通い始めて8年目になった。
よくもまあこんなに毎週通ったものだと思うけれど、それは京都に到着するとホッとする自分がいることに気づいたから続いたのかもしれない。
日本人としてのDNAが、京都に魅せられているのだと思うが、それは明らかに東京にはないものに反応していた。

若い時には東京の華やかさや珍しいものが好きだった。
その欲望を東京という街は満たしてくれた。
しかし、59歳から京都通いを始めると、徐々に京都の素晴らしさに触れる機会があり、その時の自分の心のありようが何とも穏やかで、この穏やかな空気が京都の文化を育んだのかもしれないと感じるようになった。

月の半分以上を京都のお水を飲んで、京都の空気を吸って、京都の言葉を耳にしていると、もっと京都のエネルギーを感じたくなって、昨年の夏には長年お世話になったホテルを出て、左京区に部屋を借りた。
むそう塾では井戸水を使っていることもあって、私の体には7年余りもダイレクトに京都の地下水が流れたことになる。

マクロビオティックでは身土不二という言葉を使って、人間は住んでいる土地と体が一つだと考えるが、まさに私の体は京都と一体化しつつあるように感じる。
それが証拠に、昨日は京都に帰りたいと思ってしまった。
今こうして埼玉にいても、東山から流れてくる澄み切った空気を吸いたいと思ってしまう。
車の音がたまにしか聞こえて来ない京都のマンションにいると、何だか時代が逆戻りしたかのような錯覚を覚え、テレビも新聞もない部屋に一人でいると、何だかいつまでも命が続いていくような錯覚に陥る。

これはある意味すごいことだと思う。
つまり、ストレスがないのである。
そう、京都という街は東京よりストレスが少ないと思う。
時間の流れが東京よりゆるやかな印象だ。
そして考え方も。
一番大きいのは、心が休まる景色が多いことだ。
目に見えるものが良い氣を発していて、その数が多いというのは素晴らしいことだ。

こちらの記事にあるように、「京都ブランド」を前面に押し出す施策自体は、案外よい方向なのかもしれない。
交通渋滞に辟易している私なのに。

 
 

京都 産寧坂

 
 

(京都 産寧坂 Newsweek日本版の記事より)

失われたものは帰って来ない。
景色も文化も。
東京にないものが京都にはある。
それでいいんじゃないかな。

 
 
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ある塾生さんと身だしなみやお行儀のこと

むそう塾はマクロビオティックをベースにしたお料理教室ですが、日本文化の伝承ということも大切な役目と考えて、カリキュラムにも盛り込んであります。
今月は12月ということもあって、お正月を迎えるためのお料理が各コースで展開されています。
それぞれの習熟度に合わせて、お伝えするお料理のレベルが違いますが、あとは秘伝コースさんのおせち料理を残すだけとなりました。
むそう塾初の試みである京料理人中川善博のおせち料理が、塾生全員の関心の的かと思いますが、ここで難題が・・・。
それは、塾生さん(素人)の腕でも作れるように、料理方法をアレンジするという課題が待ち受けています。
それを実現可能にするため、忙しい毎日の合間に、中川さんは着々と準備を進めています。

さて、その日本文化ですが、ここ京都にはさすがに東京にはない文化が脈々と生き続けています。
普段の暮らし方や街全体を包み込む雰囲気の中に、日本人が忘れかけている大切なものが残っていて、それを感じるときに私はとても幸せな気持ちになります。
その幸せな気持ちをもっと感じたくて、京都にお部屋を借りた私ですが、住んでみると見えてくる京都を、そして日本文化を、塾生の皆さんを通じて伝え続けて行きたいと思っています。

今月の上級幸せコースの授業は、中川式お雑煮の作り方でした。
授業では京都の白味噌お雑煮も試食していただいたり、鴨の治部煮丼まで登場して、皆さんをビックリさせました。
そんな中でふと感じたこと。
京都生まれの京都育ち、何代も続く生粋の京都人である塾生(ふみよ丸)さんのしぐさが、いつも綺麗だなあと思って見ていたのです。
ちょっと写真を探してみました。

最近では治部煮丼を持っているところや白味噌お雑煮のお汁を飲んでいるところがありました。
マクロビオティック京料理教室 むそう塾1

 
 

お椀の持ち方が美しいですね。
マクロビオティック京料理教室 むそう塾2

 
 

試食中のお皿の持ち方も綺麗です。
綺麗にアイロンのかかったエプロンと可愛い模様のお手拭きも清潔感が溢れていて美しいです。
吸水性の良い素材を選択されていますね。
マクロビオティック京料理教室 むそう塾3

 
 

食べ物をいただくとき、そっと手を添えたり、お洋服を汚さないしぐさが日本女性としての立ち居振る舞いですが、彼女は無意識にそれが出来ているだけでなく、見た目に美しい所作になっています。
ブラウスの選び方にもセンスがありますね。
マクロビオティック京料理教室 むそう塾4

 
 

いつも明るめのお洋服で、イヤリングも上手に気配りされています。
清潔感が漂うのは、ブラウスに無粋なシワがないからです。
そして、スカートの上に置かれたハンカチ。これが日本女性の美しいところですね。
マクロビオティック京料理教室 むそう塾5

 
 

彼女はご家庭での躾が厳しかったと話していたことがありました。
それがこんなふうに色々な場面で自然にできているので、その躾は大成功です。
お父様やお母様に感謝ですね。
そしてまた、彼女はなで肩で和服がとても似合う肩とお顔立ちです。
(ましておちょぼ口)
和服姿を一度拝見したいなあと思うほどです。

話し方や考え方に京都には独特のやさしさがあって、その良いところを彼女は存分に受け取って育ったのだと思います。
まさに京都の文化と日本の文化を理解できる本場にお住まいなのですから、これからお料理の腕を上げて、中川さんのお料理を受け取れる人になって欲しいと思います。
そのためには、克服すべき課題はたくさんありますが、まずは玄米ご飯と糠漬けと包丁砥ぎが合格でしたから、最初の難関は越えましたね。
これからの成長を楽しみにしています。

おまけ。
写真を探していたら、こんな楽しい写真がありました。
中川式ラーメンのスープがあまりにも美味しくて、全員で完食したときのものですね。
皆さんが良い笑顔をされています。
美味しいって笑顔になれる魔法ですね。

マクロビオティック京料理教室 むそう塾7

 
 
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今こそ旧暦を意識する暮らし方を

日毎に錦繍そのものになる京都ですが、先程まで降っていたスコールのような雨がピタッと止みました。
これで雨が止んでくれるといいのですが、お天気予報では夕方まで降り続くような感じですね。
また暗い雲が移動して来ましたから、この記事を書いている間に降り出すのでしょうか?
でも、南西の方向には青空が広がって来ましたよ。

今年は秋に暖かい日が続いたため、京都の紅葉は今ひとつでした。
しかし、12月に入ってグンと冷え込むと、思い出したかのようにあちこちで赤や黄色が増えてきて、少し遅れた紅葉が楽しめました。
朝晩の気温が10℃を下回るようにならないと、燃えるような紅にならないそうで、自然というのは本当に正直なものだなと思います。

ところで、もうカレンダーは買いましたか?
最近は様々なカレンダーが登場していますが、ぜひ旧暦カレンダーもお買い求めください。
できれば二十四節気(15日単位)や七十二候(5日単位)が盛り込まれているカレンダーがおすすめです。
太陽暦(グレゴリオ暦)だけで物事を考える現代人でも、この旧暦(太陰太陽暦)を意識して生活をすると、心身が楽になったり、体調が良くなったりします。

マクロビオティックで陰陽を意識した生活をする人は、この旧暦に毎日を重ねてみてください。
食べ物の旬や年中行事の意味がよく分かるようになります。
農業や漁業のように、自然相手のお仕事ではこの旧暦が欠かせません。
コンクリートに囲まれてグレゴリオ暦(新暦)一辺倒では、体調が悪くなるのも当然です。

そんな日々にもう一つの視点、「旧暦を意識する暮らし」を取り入れてみましょう。
人間の体には小宇宙がいっぱいあるのですから、それらを元気にするには、大元の宇宙の営みを知るところから始めるのが最も近道になります。
過去にこんな記事も書いています。
「お正月と旧暦の話」2006.1.1

 
 

百合根蕎麦 京都 松葉

 
 

(百合根蕎麦 松葉  京都駅店にて)

春には蛤蕎麦、夏には鱧蕎麦、秋には松茸蕎麦、冬には百合根蕎麦。
こうして旬を大事にする文化が京都には脈々と受け継がれていて素晴らしいと思います。

経済一辺倒(陽性)に走って来た日本は、2000年頃から文化(陰性)を大事にして国の発展を考えなければいけない時代なのですが、国のトップはそのことが分かっていません。
政治にもマクロビオティックの陰陽を当てはめて考えたら、進むべき道ははっきりしているのですがね。

 
 
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しっぽく蕎麦(松葉 京都駅店)

しっぽく蕎麦 京都 松葉

 
 

(しっぽく蕎麦 松葉 京都駅店)

寒くなってくると、このお店の「百合根蕎麦」と「しっぽく蕎麦」を注文することが多い。
この日は百合根が売り切れてしまったので、しっぽくにした。
体の負担になる食材が一切入っていなくて、とてもマクロビオティック的料理。
さっぱりとして、軽い食べ心地。

(しっぽくの由来はこの記事が分かりやすい。)

 
 
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