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「マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ
玄米を食べて甘いものを減らしていない人はミネラル不足にご注意を!
玄米ご飯を食べていても、それが消化吸収が悪かったり、甘いものを食べ続けていたらミネラル不足に陥ります。
消化吸収のことを考えるなら白米を食べていた方が良かったりしますが、白米の場合は体のお掃除がしにくいですね。
ですから健康のことを考えると、玄米が注目されるわけです。
玄米にはキレート作用があるので、体の中にあるミネラルも排出します。
しかし、全部のミネラルを外に出すわけではないので、せっせとミネラル補給を意識したメニューにしましょう。
現代人は総じてミネラルが不足しています。
玄米を食べているのに甘いものを減らしていない人は、結果的に体内のミネラル消費量が増えるので、今一つ元気でない人がいます。
貧血になる人もいます。
なぜなら、甘いものは体の中で燃焼するときにミネラルを消費するからです。
昔からマクロビオティックの先輩には歯の悪い人が多いのも頷けるところです。
それでごま塩をせっせと補っていたわけですが、そのお塩のために体が締まってしまい、萎縮した人も少なくありません。
塩分で陽性にするのは危険を伴います。
マクロビオティックの先輩で、玄米を食べていても骨折する人もいました。
盲目的に玄米信仰に陥るのではなく、玄米の作用と効果をしっかり理解したうえで、正しく取り入れてほしいと思います。
そういう意味では白米が主流というのも納得できますね。
玄米は諸刃の剣だからです。
ですから、むそう塾ではマンツーマンで、その人に合った玄米ご飯が炊けるように調整してお伝えしているのです。
オーダーメイドの玄米ご飯は安心して召し上がれます。
でも、だからといって甘いものをホイホイと食べないでくださいね。
必ずバランスが崩れてきますから。
むそう塾でスイーツを教えないのは、そういう理由からです。
中川式糠漬けの宅配が始まってから、ずいぶんと体調が上向いている人がいます。
それは糠漬けの中に含まれるミネラルとビタミンがしっかり役目を果たしているからですね。
体が吸収しやすい状態のミネラルとビタミン。
それを昔の人はちゃんと知っていたわけです。
エネルギーのあるお米を食べ、糠漬けで乳酸菌も補えて、これで健康にならないわけがありません。
日本人って恵まれていますね。
大事にしたい文化です。
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, 中川式糠漬け
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中川善博が教える盛付けの奥義「青線赤線」とマクロビオティックの陰陽
むそう塾の幸せコースでは盛付けもカリキュラムに入っています。
お料理を作るだけでなく、正統派の盛付けもしっかりと出来るようにするためなのですが、これを苦手とする塾生さんが多いです。
今まで意識していないからですね。
今の時代はお料理屋さんでも、本でも、テレビでも、目を覆いたくなる盛付けが氾濫しています。
本を見ても、気持ちの悪くなるようなお料理の写真が堂々と載っていたりします。
盛付けの意識が薄らいでしまうのは、美的感覚としても悲しくなりますね。
そんな時代にあって、日本人として恥ずかしくない盛付けが出来るようにしっかりと伝えておくこともむそう塾の役割だと思います。
根底には日本人独特の感性や細かな気遣いがあるのですが、多くは日本文化に根ざしたものでしょう。
そのような日本文化の伝承の一つとしても、盛付けの勉強に取り組むむそう塾生の応援のために、授業でお伝えした盛付けの基本をご紹介します。
この赤線と青線のラインが頭に入っていて、それを意識して盛付けが出来れば、あなたのお料理の見映えも良くなります。
その他に「仮想トップ」というのがあります。
実際に座ってお食事をいただく時に、見た目にバランスよく映る角度と焦点を指した言葉なのですが、これも理解していない人が多いです。
幸せコースでちゃんと詳しくお伝えしているのですが、これも「ふ〜ん」と何となく素通りしていると、いざ盛付けようとする時に役立ちません。
でも、その時にしっかりと納得されていれば、そのあとはいつも意識します。
なぜなら、意識して盛付けた方が美しいからです。
人は美しい方に心を奪われるように出来ているのですが、その美しさを感じるセンサーには差異があって、その辺が原因でこの仮想トップも理解出来ていない人がいます。
しかし、美しいもの(=バランスの取れたもの)が身の回りにあると、それだけで気持ちに落ち着きが出てきます。
反対にバランスの悪いものに囲まれていると、それだけでイライラ感が募ってしまうこともあります。
これがマクロビオティックでいうところの環境の陰陽の大切さですね。
考え方にも、暮らし方にも、お仕事にも、人間関係にも、経済的にも、もちろん食べ物にも陰陽バランスを調えるように意識すると、あなたはもっと暮らしやすく生きやすくなりますよ。
マクロビオティックとは世界観を含めた壮大なテーマまでまかなえる考え方です。
身近な盛付けから氣を調えることをしてみましょう。
マクロビオティックの指導現場から「子供のお弁当」
子供の味覚というのは本当に鋭くて、自分の体にとって必要なものは本能で分かっていますね。
体にとってあまりよろしくないものは、離乳食の段階でもイヤイヤしますし、親が栄養面を考えて無理に食べさせようとすると、泣き出したり放り投げたりします。
離乳食で悩むお母さんも多くて、よくご相談を受けるのですが、子供の様子を観察していればおのずと答えは出てきます。
育児書を読むから悩みが増えるのだと思って間違いありません。
子供の本能を信じましょう。
さて、子供が成長してお弁当が必要になると、お母さんは子供が喜びそうなキャラ弁を作るのが当然だと思っていませんか?
あるいは外食の時、お子様ランチを頼むのが当たり前になっていませんか?
しかし子供は鈍い大人より味覚がしっかりしているので、五感を養う大事なときに子供だけ別料理にするのはあまり感心しません。
大人と同じものをちょっとだけ加減して食べさせてあげるようにしましょう。
そうした日常があって初めて伝統料理の伝承ができるのです。
大人と同じだけどちょっと違うところ。
それは大人と子供の陰陽差を考えるのがマクロビオティックの視点ですね。
大人より子供は陽性であることを頭において、味付けや盛り付けを少しだけアレンジしてあげれば良いのです。
間違ってほしくないのは、お料理はお味が優先するということです。
見た目の可愛らしさや飾りに気が行って、本末転倒にならないようにしましょう。
楽しいことは遊びで体験させて、お食事には一種の敬意を表する姿勢も植え付けてあげられたら理想ですね。
それは食べることが余りにも軽く考えられがちな現代において、精神性を育てる目的も含んだ食べ方を教えてあげるべきだと思うからです。
食材を育てる人、輸送してくれる人、お料理をする人、それらのすべてに感謝してお料理をいただく心を育ててあげてほしいです。
マクロビオティックで考えるともう一つ大事なことがあります。
それはバランス感覚です。
美しいものにはバランスの取れたものが多いです。
自然界が一番バランスが良いのですが、変に人工的にすればするほどアンバランスになります。
手を加えるなら自然なバランスを損なわない範囲内で。
これを基本に考えてお子さんのバランス感覚を磨いてあげましょう。
【海苔だし巻 蛸のやわらか煮 春夏風金平 黄粉南瓜 蒸キャベツ梅肉和え】
(姫さんのお弁当tweetより)
たとえばこのお弁当は、お子さん(幼稚園の年長)のためにむそう塾生が作ったものです。
大人のお弁当と何ら変わらない感じです。
きょうは15日ということもあって、小豆入り玄米ご飯になっています。
お子さんがこのようなお弁当を喜ぶのだそうですが、聞くところによるとお爺ちゃんやお婆ちゃんの影響があるようで納得です。
ちゃんとご家庭のお味が伝承されていて素晴らしいですね。
お母様がむそう塾でほんまもんの味を会得して、さらにお子さんの味覚は鋭くなって行くことでしょう。
大きくなった時のお子さんの感性が楽しみです。
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
2件のコメント
「プロが個人指導するマクロビオティック陰陽弁当」(#musobento )について
「プロが個人指導するマクロビオティック陰陽弁当」のシリーズ記事をご覧くださる方への補足説明をさせていただきます。
(2014.5.29 マクロビオティックの陰陽弁当より改題)
「なあんだ、これってお肉やお魚が入っているから、マクロビオティック弁当じゃないよね」という声が聞こえてきそうです。
そのお気持ちはよく理解できますが、体調によっては少し動物性を摂った方が良い場合もあります。
そのような場合には、お薬のように少量の動物性を体に負担なく取り入れる方法を陰陽で考えて、マンツーマンで指導しているのが毎朝の「お弁当Tweet」です。
さらに、お弁当を食べる人のご希望や午後の体調、精神面の状態などまで考慮して、作る人と食べる人の二人三脚メニューになっています。
単に「動物性を抜いたお料理=マクロビオティック料理」と思われているかたには違和感がおありでしょうが、マクロビオティックを続けていると陰陽の観点からその辺の違和感が消えることでしょう。
体は正直に反応してきますので、否応なく陰陽バランスを修正せざるを得ない状態になるからです。
これは長くマクロビオティックを続けていると起きる心身の変化を見据えた上での最善策です。
食べる人が喜ぶお弁当、食べて健康になれるお弁当、それがこの頁のマクロビオティック陰陽弁当です。
原則は玄米ご飯と野菜料理がメインですが、アクセントのように白米や動物性も登場することがあるとご理解いただければ良いかと思います。
比較的お弁当にお魚やお肉が登場するのは、それだけ陰性タイプの人が多いことの裏返しです。
その場合はしっかり毒消しを考えた材料や料理法になっていますので、その辺もご参考になさってください。
また、京料理人中川善博の指導は、それはそれはきめ細かくて、食材の買い方、切り方、料理方法、盛り込みはもちろん、お弁当箱の選び方も含まれます。
その随所にプロならではの経験や知識・工夫が惜しげもなく披露されています。
それが功を奏して、お弁当の腕がグングン上達する人が多くなって、このTweetの凄さを実感しているところです。
そしてそれは、作る人と食べる人の陰陽観察にも役立ち、そんな視点からも十分「マクロビオティック陰陽弁当」といえるでしょう。
むそう塾生の頑張りを温かい目で見守っていただけたら幸いです。
(料理:姫さん 幼稚園児用)
お料理における診断の重要性
秘伝コースの試験、じっくりコースの試験が終わって、あとは満足コースの試験があります。
試験というと怖気づいてしまう人が多いですが、お料理の腕をあげるためにこの試験は100%以上効果的です。
今まで試験をしてみて、試験項目を完全に間違いなくトレース出来ている人は一人もいませんでした。
そのくらい我流が入ってしまうのが当然であり、その我流が美味しくない、あるいは作業がうまくいかない原因なのです。
しかし本人はまったくそのことに気づいていません。
でも、試験をすると一目瞭然です。
じっくりコースではその我流を1年間かけて、満足コースでは半年間かけて、過去2年間で教えたすべてのお料理と技術を総チェックして修正する内容です。
これは凄い試みです。
自分のしていることが正しいのか間違っているのか?
間違っているとしたら、それはどこなのか?
それすら判らない人がたくさんいます。
むそう塾には膨大な個々人のデータがありますので、多くの人が陥りやすい問題箇所も先に予測できます。
たとえば写真の桂剥き場面では、姿勢だけ見ても桂剥きの仕上がりが予測できます。
玄米炊飯に至っては、玄米を洗う段階からチェックしますので、相当綿密な洗い出しが行われます。
伝えたとおりに炊いてもらえれば、絶対美味しい玄米ご飯が炊けます。
マクロビオティックの料理教室なのに、なぜそんなことを追究するのかと思われるかもしれませんね。
いえ、マクロビオティックの料理教室だからこそ、それを追究するのです。
それは、まずい現象というのは必ずバランスが崩れているからです。
バランスが整った時にはじめて、心地良いとか、美味しいとか、落ち着くとかいう状態になれるからです。
それをお料理の面から整えてみようというのがむそう塾の試みです。
先の試験結果があまりにも見事に問題点を物語っていたので、単発でもこの試験をしたいと思ってしまいました。
教える側も教わる側も、相当に学びの多い内容になることが確実です。
でも、日程に空きがありません。。。(;´д`)トホホ…
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
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