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「動物性と共存するマクロビオティック生活」の提言
私ね、いつも思うんです。
何をするにしても現実を直視したいと。
どんなに理想を高く掲げても実現できなければ再考の余地ありだとね。
だから、いつも目の前の現実をさらに良くするにはどうしたら良いのかということを考えながら生きているの。
そんな私がマクロビオティックにのめり込んだのは、「実用弁証法」という言葉に惹かれたからです。
毎日の生活の中に具体的に反映できる哲学があるって素晴らしいことだと身震いしました。
そしてマクロビオティックの勉強をしましたが、違和感をもった記述がありました。
それは、動物性を摂らないために、お蕎麦屋さんに行く時にお醤油を持って行くという話です。
そばつゆにはご存知のように削り節やザラメが入っていますので、それを避けるためであることは理解できるのですが、二つの点で気になりました。
一つは、お蕎麦のみを食べてそばつゆを残すことと、お醤油を持ち込むことの非礼さです。お店の主の気持ちになって考えてみると答えは簡単ですね。
もう一つは、お蕎麦をいただく時に麺にからむそばつゆの量はそんなに多くないのに、そこまで徹底することが私にはない感覚でした。
その後勉強を進めて行くにつれ、現実生活との不協和音は多くなりますが、健康のためにはこれが良いのだと信じて突っ走っていました。
そのうちに私自身や家族にも体調の変化が現れ、嬉しいことや困ったことなどがあって大忙しの状態でした。
いわゆる排毒現象ですが、家族で私が一番強く長い間出ていました。
マクロビオティックを冷静に考えることが出来るようになったのは、私の排毒現象が過ぎて、息子のアトピーも良くなって、精神的にもゆとりが持てた頃からです。
人間って体に問題点があると、それを治したい方向に気が行くものなので、マクロビオティックにすがる思いがどこかにあったのだと思います。
おかげさまでマクロビオティックの陰陽理論と食べ方で、家族全員が確実に健康体になった実感を得られました。
何より嬉しいのは精神面での変化でした。生き方がグンと楽になって夢や希望を現実化しようとするエネルギーが満ちて来るのが分かりました。
しかし私はマクロビオティックを手放しで礼賛しているわけではありません。
一見修行僧のようなその食事内容は、一般社会のお食事に慣れた人からは奇異な感じがしますし、新興宗教のように思われているのも事実です。
それは適用場面を考えないで、単純に動物性を排除することを強調するから問題なのであって、もっと丁寧に原則と例外を説明する必要があると思います。
私は現実を直視して、次のような指導方法を取っているのですが、その結果ご主人もお子様もみんなが笑顔でマクロビオティックを楽しんでくれています。
①動物性の摂取が多くて体調が悪い人は、しばらく動物性を控えれば良いこと。
②もし動物性を摂りたい時には毒消しをしっかりすること。
③排除食を一定期間続けて体調が良くなったら、陰陽バランスが取れるていどに緩めること。
④排除食は徹底した方が効果は早く出るけれど、本人の意志を再優先すること。
⑤白砂糖に限らず甘味料の使用は極力控えること。スイーツは癖である認識をもつこと。
⑥外食は食材の質を意識してお店を選ぶこと。もし体調に合わないものを食べた時には帰宅後毒消し(陰陽バランスを図る)をしておくこと。
⑦家族や人間関係を壊してまで貫くのはマクロビオティックの目指すところではないこと。
本当は各項目について詳しく陰陽理論を含めて解説したいのですが、長くなりますので割愛します。
この中で私がマクロビオティック指導校で特に力を入れてほしいと望むのが③です。
この③がきちんと伝わっていないために、排除一辺倒の食生活をして体調を悪くしている人がいる現実を指導者は知るべきです。
病気治しとしての食べ方を多くの人が夢と期待をもって始めた結果、むしろマクロビオティックを知る前より体調も人間関係も悪くなった人がいる現実に目を向けてほしいです。
ですから私はあえて「動物性と共存するマクロビオティック生活」を提言します。
* * *
下の写真はご主人が奥様のために作った愛夫お弁当です。
堂々の100点をしょっちゅう叩き出すなかなか腕の良いハンサムボーイです。
家事は得意な方がするのがこのご夫婦の暮らし方で、お料理はご主人が担当しているのだそうです。
他に同僚のお弁当二人分と自分の分も作ってリュックに詰め、自転車で出勤する自由なライフスタイルを楽しんでいます。
彼の作るお弁当は評判で、「サラメシ」でも取り上げられました。
【秋刀魚 竜田揚げ、小茄子と万願寺揚げ浸し、胡瓜中華ピクルス、プチトマ時雨煮、南瓜炊いたん。】
(マクロビオティック陰陽弁当 料理:むそう塾生 Mさん)
<関連記事>
・動物性を使ったマクロビオティック陰陽弁当(塾生作品から)
・排除の食事は緊急避難的で本来のマクロビオティックではない
・真のマクロビオティックは動物性と共存することではないのか?
真のマクロビオティックは動物性と共存することではないのか?
昔私がマクロビオティック指導校に通っていた頃は、そこの1階にある売店には動物性食品を含んだ食材は一切置いていませんでした。
お醤油やお味噌をはじめとして、厳格な品質基準に合格したものだけが並んでいたのです。
そしてその系列の自然食品店は、一般の八百屋さんに比べて地味で、たいてい色黒でしまった感じのする人が経営していました。
反対に新しく海外から逆輸入されたマクロビオティック系列のお店に行くと、一般的にお砂糖も動物性も売っていてビックリしたものです。
あることをリサーチするため、何十軒もその新しい系列のお店を訪問したこともありましたが、どこも同じような感じでした。
それからかなりの年月が経って、冒頭の売店に鰹節やいりこをはじめとする動物性を含んだ食材が沢山並んでいて、腰を抜かすほど驚きました。
何を血迷ったのだろうと思っていたのですが、直接勝又会長にお話をお伺いする機会を得たので、単刀直入に質問してみました。
そうすると、「我々は日々頑張ってくれている自然食品店を守ることも使命のうちにある。地方のお店では動物性のものも置いて売上を確保する必要がある。」という趣旨のことを話されました。
そして、厳格な基準で選んだものと、その次のものと二段階で取り扱うようになったとのことでした。
ここに現実の姿があると思います。
人口的にはマクロビオティックを良しとして買い物をする人が圧倒的に少ないのですから、経営を成り立たせるためにはマクロビオティックの外にいる人にも来てもらわなければなりません。
幸いにして自然食品や安全な食に関心を持つ人が増えてきて、そういった人に育ててもらえるお店も増えてきたと思います。
しかしまだまだ利益を確保するには苦戦が続いているお店も多いと思います。
これは自然食品店だけではなく、マクロビオティックを前面に出した飲食店でも同じことが言えます。
夢を持ってスタートしても、あえなく撤退する羽目になったお店をどれほど見てきたことでしょうか。
世の中は甘くないのです。自分が良いと信じたことでも、多数の支持者がいないと経営的には成り立たないのです。
飲食店なら一般のお店と同じ土俵で勝負しなければいけないわけですから、まずいなんて論外だし、素人に毛の生えた状態でお店を始めるのもメチャクチャというものです。
仮に美味しいものを提供したところで、値段がどうの、お店の雰囲気がどうのとお客はわがままをいうものなんです。
それらすべてに打ち勝つ覚悟がなければマクロビオティックのお店は生き残れません。
多くはベジタリアンを含む自然食志向の人達に支えてもらっているのが現状でしょうか。
そんなこんなで世の中は自然食に無縁の人が圧倒的に多い現実をまず認識しなければなりません。
そのことを考えた時、勝又会長が仰った言葉も納得出来ます。
私達はマクロビオティック村に住んでいるわけではないので、周りとバランスを取りながら生きていかなければなりません。
自分の信じていることが正しいと思い込んで、周りの人に受け売りするのではなく、周りから学ぶ姿勢を常に持ち続けるべきだと思います。
多くの物事には存在理由があり、背景があり、歴史があります。
それらを尊重してはじめて心を通い合わせることが出来ると考えます。
私はマクロビオティックの陰陽の考え方に重きを置いていますが、脈々と伝わる伝統料理に裏打ちされた日本人本来の精神性をこよなく愛しています。
ですから、その日本人を育んだ食生活とその歴史を大切にしたいと思っています。
マクロビオティックという狭い世界の中で物事の結論を得るのではなく、もっと周りを見つめて動物性の問題に限らず、自分を縛っている多くの思い込みから解放されてこそ、本当の生き方が出来るのではないかと考えます。
今回一連の記事を続けて書いた背景には、マクロビオティックの指導校に通いながらも体調の悪い人が後を絶たず、結果としてマクロビオティックを誤解したままの人が増えていることに危機感をもったためです。
マクロビオティックとは特別なことではなく、自然の摂理にしたがって我々が生きていることに気づくツールです。
このようなツールは他にもたくさんあって、まるで登山ルートのようです。
目指す頂上は一つですが、それぞれのルートで登れば良いのであって、マクロビオティックでなければ達成出来ないものではありません。
そのことを踏まえてまずは健康を目指し、健全な心身で何をしたいのか?
その「何」が一番重要です。
私は便宜上マクロビオティックを「する」と表現することがありますが、実際には「陰陽を意識する」という意味で使っています。
何を食べるか食べないかの段階にとどまらず、その向こうにある大きな世界に目を向けて生きるために、陰陽から気づきを得れば良いのだという意味です。
すでに私達は宇宙の一員として存在しているので、その宇宙の営みと二人三脚になった方が調子が良くなるよねという気づきです。
昔の人は自然にそれが出来ていましたが、今は環境がどんどん変わってなかなか宇宙(=自然)との一体化が出来にくいので、それを食べ物から近づけましょうというのがマクロビオティックですね。
ただそれだけのことですから、あまり動物性が良いだの悪いだのと目くじらを立てることはないと思います。
マクロビオティックってそんなふうに肩に力を入れない考え方なんですよね。
だから私はマクロビオティックを愉しんでいます。
あなたのマクロビオティックも楽しいものでありますように。
* * *
下の写真はご主人のために奥様が作った愛妻弁当です。
男性は動物性が入っているとテンションが高くなって、午後も頑張るぞ!と思える人が多いですね。
動物性を使う時には質が重要なのですが、ちゃんと地鶏を使って毒消しメニューも入っています。
携帯お味噌汁も自家製糠漬けも持参しての昼食になります。
盛り込みは100点が出たほど完璧で、調った清々しい氣を感じさせます。
こういう愛妻弁当で仕事がうまくこなせて、幸せなご家庭が築けることが真のマクロビオティックではないかと思うのです。
【茹青梗菜、茄子胡麻よごし、地鶏牡蠣油ソテー(裏切目)、胡瓜中華ピクルス、パプリカ玉葱チヂミ(裏レモン醤油)。玄米ご飯(冷まし中、椎茸昆布)、モバ味噌、糠漬】
(マクロビオティック陰陽弁当 料理:むそう塾生 Aさん)
<関連記事>
・動物性を使ったマクロビオティック陰陽弁当(塾生作品から)
・排除の食事は緊急避難的で本来のマクロビオティックではない
排除の食事は緊急避難的で本来のマクロビオティックではない
私はね、本当はマクロビオティックの何に惚れているかというと、考え方に惚れているんです。哲学部分ね。
でも実際は食べることに関心の行く人が多くて、私が通っていたマクロビオティック指導校の先生も嘆いていました。
まだ私が通っていた頃は桜沢先生の直弟子さんがご健在でしたので、別講座も開催されて哲学的なお話をたくさん伺うことができました。
本もいっぱい読みました。
桜沢先生のカセットテープやビデオもあって、実際にお会いしたことはなくても桜沢先生の勢いが伝わってきて心が踊りました。
幸いに桜沢先生に関する資料を見事に保存されている先輩たちにご縁を得て、親しくさせていただいたりしながら、私の中のマクロビオティックは熟してきました。
マクロビオティック指導校の先生は一クラスで何十人も教えますから、心の中ではもっと伝えたいことがあっても、お料理を終わらせることに時間を費やさなければならず、正直言って少しご不満だろうと思います。
ですから、そのような先生は指導校の外で少人数でご自分のお考えを伝える場をお持ちです。
お料理となると人が沢山集まりますが、お話だけとなると案外人は集まらないので、ボランティア覚悟でないとこのような小さな集まりは続けられません。
人間はそれほど「食べる」ということに関心が高いものなんだと思い知ります。
これでは桜沢先生の目指す最高判断力はなかなか非現実的なものになってしまいます。
ところで、むそう塾では動物性の食材もところどころで使います。
もちろん体に負担がかからない状態での食べ方をお伝えしているのですが、これがまだマクロビオティックを盲信している人にはご理解いただけないと思います。
つまり「血が汚れる」という観点ですね。
過去の私もそう思っていました。
しかしそれは思い上がりのように感じます。
反対解釈として、動物性を食べている人は血が汚れているということになりますから。
確かに血液は食べたもので出来るので影響は受けますが、動物性を完全に排除して家族ともめて孤立したり、挙句の果てにはマクロビオティック離婚なんていうのもあります。
それはおかしいと思うのです。
桜沢先生は完全なものを示したのではなく、後に続く君たちの手で完成させてくれ給えと仰っているのですから、排除一辺倒がマクロビオティックだと誤解されない方が良いと思います。
私はもし排除するなら甘いものを対象にします。
甘いものを止めることが出来なければ減らすだけでも体調は大きく変わります。
完全に甘いものを断つ体験を一定期間してみるとはっきり違いが分かります。
マクロビオティックマクロビオティックと言って排除するなら、むしろその方が体調が悪くなりません。
甘いもののせいで体調の悪い人は、現代病といっても良いくらい多いですからね。
* * *
さて、下の写真には動物性が入っています。
あなたはこのお弁当を拒否なさいますか?
前の日からおかずの設計をして買い物をして、朝早くに起きて玄米ご飯を炊いて、こんなに美味しそうに作って盛り込むまで、どれほどの時間と想いをこのお弁当にこめていることでしょうか。
そんなお弁当を手渡されたら、動物性云々なんて言っていられないのではないでしょうか?
もしそれでもそれを拒否するなら、それはマクロビオティック以前に人間性として問題があると思います。
私は何を食べていてもいいから、社会人として納得の行く人間であることを優先したいと思います。
【茹で青梗菜、秋刀魚の蒲焼、大根と茗荷の甘酢漬け、茄子と獅子唐の揚げ浸し、椎茸ビーフン】
(マクロビオティック陰陽弁当 料理:むそう塾生 Mさん)
まだ若い女性がこんなに地味なお料理が作れること自体が素晴らしいことだと思います。
こんなに素敵なお弁当を作ってくれる女性と結婚した男性はどんなに幸せなことか。一生の財産ですね。
そして、そこから笑顔や幸せが広がって健康に暮らせること。
それが本当のマクロビオティックがまず目指したかったことではないかと思います。
あえて私は脱マクロビオティックでもニューマクロビオティックでもネオマクロビオティックでもなく、正々堂々とマクロビオティックとしてのあるべき姿を伝えて行きます。
今マクロビオティック指導校で教えているお料理は、陽性寄りか陰性寄りかの二つに分かれます。
陽性寄りの指導校では動物性を使わない代わりに油と塩と調理時間を多目にし、陰性寄りの指導校ではその反対で、油と塩と調理時間を少なめにし、なおかつ動物性を著しく減らして甘いものは日常的に登場する指導をします。
そのどちらのメニューも今限界に来ていると断言します。
なぜなら偏っているからです。
食べたい物は体調に合わせて刻々と変化するのが常であって、理論的に排除してしまうのは現実的ではありません。
それは人間から食べる楽しみや喜びを奪ってしまうことにもつながります。
誰に教えられなくても人間は自分で自分に必要な食べ物を判断できる能力を持っているのですから、そのセンサーを磨くことに氣を注ぐべきです。
そのセンサーを磨く一つのツールとしてマクロビオティックの陰陽の考え方があって、それが心地よいので私はそのことに時間を使っています。
今体調が悪いなら、一時的に特定の食べ物を除外することも有効な方法であることを教えているのがマクロビオティックの食事法であって、その除外した食事をずっと続けることがマクロビオティックなのではありません。
変化した体調に合わせて次なる変化に対応することが最大のポイントであることに気がまわっていない人が大多数です。
このことは桜沢先生の時代から間違って受け止めている人がいて、書物にも残っていますから、大いに勘違いされる方法なのだと思います。
人間は心身ともに常に変化していますし、それが生きている証でもあるわけですから、太極を見誤ってはならないと思います。
生き物は守れば守るほど弱くなります。
人間も同じで、守るための食事をし続けていると、気がついたらすっかり弱くなっていたなんてことにもなりかねません。
事実、体は守ると退化の方向に向かいます。
偏った食事は緊急避難的に一時期にして、その後は陰陽のバランスを取りながらいただくのが本来のマクロビオティックの食事法です。
自分の体調に常にフィットする食事の重要性を説いたのがマクロビオティックの食事法でもあるので、指導校に通われている方々もそこを間違えないようにしてくださいね。
何を食べても健康な体になること。
これが理想です。
お弁当の力(玄米が嫌いだと言っていたのに食べてくれた!)
よくあることなのですが、マクロビオティック料理を習い始めるとどんな病気もこれで治せてしまうような錯覚に陥るのです。
しかしそれはマクロビオティックを知った者の奢りで、どうしても手遅れだったり、食べ物だけではどうしようもない病気があるのです。
ですから間違っても思い上がった考えはしないで、地道にコツコツと体調を改善して今より動きやすくなる自分を目指すのが賢明です。
しかし実際には病気が陰陽を踏まえたお料理で改善される場合があるのも現実で、多くのマクロビオティック指導者もそれを経験しています。
これは本人にマクロビオティック料理で改善したい意志がある場合であって、外野が押し付けても良くなるよりストレスが増えるだけです。
でも、マクロビオティックを過信していると、その押し付けをしてしまうんですねぇ。
まだ玄米ご飯も美味しく炊けないうちにそれをすると、相手は拷問のような感じになります。
長い間の食習慣を変えることは、そう簡単なことではなく、人によっては「死んでもいいから好きな物を食べさせてくれ」と言い出すこともあります。
私はそれもアリだと思っています。
自分が食べたい物を食べて死ぬんだったら、それもその人の人生ですから。
自分の人生を外野からあーだこーだと言われたくないでしょうしね。
でも、それだったら、周りに迷惑をかけないように生きなくちゃいけませんが。
前置きが長くなりましたが、病気を患っているお母様のために、玄米ご飯を食べてもらおうとした過去があり、その時には気持ちよく受け入れてもらうことが出来なくて親子関係が冷えてしまった塾生さんが、今度は中川さんに習ったおかずを詰めてお弁当を届けたそうです。
そうするととても喜んで召し上がってくれたのだとか。
そんなものです。
お弁当にはたくさんの氣が入っているので、その氣が悪い方には働かず、良い方向に物事を引っ張ってくれるんですね。
事実、誰かに心をこめたお弁当をいただいて嬉しくない人はいないと思います。
お弁当の持つ力ですね。
では、Nさんがくださったメールをご紹介しましょう。
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美風さん、こんにちは。
毎日お暑うございます。
先ほど美風さんのブログを拝読いたしました。
いくつになっても現役で、元気で働けるって本当に素晴らしいことだなぁと
私も自分が元気になってきたことで強く感じることが出来ました。
文面の、中川善博のお料理は冷えかけていた人間関係を復活させるだけの力を持っています。「美味しい」ということはこんなにも人の心を解きほぐすのかと思えてきっと感動されることでしょう。という一文にまさに今の自分だと思って、美風さんにメールをお送りしたくなりました。
数日前、納戸の掃除をしていた時に同じ型のわっぱ弁当2つが出てきました。自分で買った記憶がなく結婚当時母がくれたものだとすぐ思いだしました。
翌日お弁当作りも不器用ながら少しずつ時間に余裕ができてきたので、少し多めに作って、夫の分とそのわっぱ弁当に玄米ご飯とおかずを盛り込んで配達してみました。。
すると、どうでしょう。数か月前はあんなに玄米は嫌だといっていた母が、よっぽど嬉しかったのか、ご飯があまくて美味しかった(もしかして玄米と思ってない)。それにあの細い麺と椎茸がとっても美味しかった。また食べたいといって笑顔で空になったお弁当箱を見せてくれたのです。先日のにゅう麺の時も嬉しかったですが、今回もまるで氷が解けていくように私の心に柔らかい風が流れるのを感じました。その後は自分に無理のない範囲で届けています。
お弁当の感想は、不思議なことにいつもお弁当講座のお料理が出てきます。昨日も水玉南京はお人形さんみたいな形で可愛くて美味しかったとか、ずいきは懐かしかったとか嬉しそうに話してくれます。美風さんの仰ることはまさに本当で、もしかしたらこのまま冷えきってしまいそうだった母と私の関係を中川さんのお料理が好転させて下さっていると昨日こそ思ったのでした。残念なことに病気の進行は抑えきれていませんが、お弁当を通して一時でも笑顔になってくれたらその日の潤いが増す気がしています。
とてもタイムリーな記事だったので、美風さんに近況報告をさせて頂きました。むそう塾生になって本当に良かったと毎日思っています。ありがとうございます。
N
<マクロ美風より>
Nさん、良かったですね〜。
一時離れる(陰性)ことをしたのも効果があったかも知れません。
愛情をこめたお弁当を届けて(陽性)もらって、心の底からほぐれたのだと思います。
でも、まだまだ油断は禁物です。
相手のテリトリーは侵さずに、そっと控えめに差し出しましょう。
すべては陰陽であることを忘れずにね。
離れていても氣はかけている。
これは子育てでも同じですが、人間関係の原点だと私は思っています。
夫婦でも親子でも兄弟でも同僚でもすべてに通じると思います。
これからもお母様が喜んでくださるお料理ができることを心から願っています。
お母様が喜んでくださった「椎茸ビーフン」の写真をUPしておきます。
復習の参考にしてくださいね。
(椎茸ビーフン 料理:中川善博)
胡散臭いマクロビオティックの被害者にならないために
人間って自分の都合の良いように物事を考えがちです。
ですから自分で良いと思うものは他人にも勧めたくなるものですが、相手がそれを望んでいない時にはかえって人間関係がマイナスに作用してしまいます。
ですから決して押し付けや自己中心的な行動は慎むべきなのですが、ふっと気づくと悪気なくそんな行動をとっていることがあるので、常々意識して気をつけるようにしたいものです。
それがマクロビオティックならなおのことです。
一昔前よりマクロビオティックに関する認知度は高まってきましたが、それとともにマクロビオティックの名を使った怪しい商法もあるので、今はしっかりと情報を嗅ぎ分ける能力を養う必要があります。
良心的にマクロビオティックを実践している人達は、しつこい勧誘はしませんし物売りもしません。
セミナーに誘われて行ってみると物売り会場だったなんてこともあるようです。
風の噂では前々から悪評判の絶えなかった◯◯◯◯指導者が姿を消したそうです。
当初から胡散臭く思っていましたので、その情報に接した時には「やはり」そうなったかと思いました。
と同時に、そういう人がいることによってマクロビオティック全体が誤解されることにつながってしまいます。
いかなる理由があっても詐欺同然の行動はとってはなりません。
マクロビオティックとはあくまでも自分の暮らし方や考え方の問題なのであって、それを良しとする人が実行すれば良いだけの話です。
そしてそれを実行している人の生き方が素敵だなと思えば、その周りの人がそれを取り入れれば良いだけの話です。
ですからまずは自分が健康であり、人間関係も気持ちよくおつき合い出来ている人であるべきです。
その大前提なくしてマクロビオティックを誰かに勧めるなんてことはしない方が良いと断言します。
人間関係が気まずくなりますから。
むそう塾のスタンスは、マクロビオティックの考え方を基本において、経験上間違いないと思えることだけを取り入れてお伝えしています。
その多くは伝統的に長い年月が証明していたり、塾生さんの体験が証明していたり、私と中川さんの経験であったりします。
責任をもって一人ひとりの塾生さんと向き合っています。
これからもこのスタンスに変わりはなく、陰陽の考え方で物事を判断する心地良さと、陰陽を取り入れたお料理の楽しさと、その方がお料理が美味しくなることと、そして何より体調が良くなることの素晴らしさをお伝えして行きます。
(小茄子の田楽 料理:中川善博)
茄子はマクロビオティックでは陰性に属しますが、このようにお味噌と合わせてお料理をすると陽性が加わって陰陽バランスが取れます。
さらにこのお味噌には中にもう一つ陽性な材料を仕込んであります。
その上焦げ目をつけるという陽性な料理方法を加えていますので、むしろ陰性タイプの人が美味しく感じるお料理です。
しかしこのような料理方法は、マクロビオティックを知らない昔から存在していたもので、先人の智恵によって残されたものです。
このような伝統的な和食の世界に和食以外の美味しさもご紹介するメニュー構成がむそう塾ならではの美味しいお料理の数々です。
そしてそれは男性陣にも喜んでいただけるほんまもんの美味しさです。
よくマクロビオティック料理を始めると、男性やお子さんが食べてくれなくて・・・という声を聞きます。
それははっきり言ってまずいからです。
奥様だけがマクロビオティックを頭で良いと思っていても、お料理がまずかったり体調に合っていなければ、そんなマクロビオティックはさっさと止めて白米と普通のおかずを笑顔でいただきましょう。
その方がずっと幸せになれます。
もしくはお料理の腕を上げると同時に陰陽の正しい理解をすることですね。
マクロビオティックは家族を悲しませたり、周りの人を不快な思いにさせてまでするようなものではありません。
あなたの心の中で支えとなり、笑顔で力強く生きる土台となってこそ意味があるのです。
決してオナニーのようにマクロビオティックをするのではなく、自然の摂理を意識してそれに同期するように生きていたらそれで良いのです。
それは色々な人がしていることであり、声高にマクロビオティックの文字を引き合いに出さなくても良いのです。
そんなことを意識しながら、あなたの日々の暮らしを見つめ直してみませんか?