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京料理人が教える魚のおろし方(動画付)
(鯵のお造り 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
むそう塾はマクロビオティックの料理教室なのですが、お魚やお肉の食材を使ったお料理もカリキュラムに入れています。
それはマクロビオティックとは玄米と野菜しか食べないような認識が広がって、そのために健康をそこなったり、家庭不和が起こって離婚に至るケースも少なからずあるからです。
結論としてそれは本来のマクロビオティックの考え方をきちんと理解していないためなので、むそう塾では陰陽どちらの体質にも対応出来るように、そして、伝統的和食を大切に伝承するために、京料理人 中川善博がプロの技術を素人が使えるように工夫してお伝えしています。
その一つがこのお魚の授業です。
今回はお魚のおろし方を動画でご紹介します。
次回は平造りとへぎ造りをご紹介する予定です。
[youtube width=”880″ height=”440″]
宇宙の秩序だけ残ればいい(大森英櫻先生の教えより)
私はブログでマクロビオティックのお手当やお食事に関する具体的なことはあまり書いていません。
でも、たまに具体的に、特に数字を使って書くとアクセス数が増えるので可笑しくなってしまいます。
つまり、具体的な情報を求めている人が多いわけですね。
それはサービスにつながるようでありながら、結構危険な面があります。
不特定多数の(陰陽が確認できない)人たちが、自分に都合の良いように解釈をして実行する可能性があるからです。
でも、本をはじめとして、ネットで情報を得たい人はいっぱいいますね。
特に今は数値を求める人が多いです。
西洋的ものの考え方が浸透した結果だと思います。
感じることが不得手なんですね。
しかしマクロビオティックは感じるものなんです。
それも陰陽でね。
私が無双原理を教わった大森英櫻先生という人は、本を書かない人でした。
マクロビオティックの創始者である桜沢先生の理論矛盾を論破できる頭脳と食養の実力がおありなのに、本を出さないことを誰しも不思議に思ったものです。
そして、なぜ本を出さないのかと言う質問もいやというほど受けたようです。
しかし大森先生の答えはいつも同じ。
「食が変われば体質が変わるから、私がした研究は後世の人の体質に合わなくなる可能性がある。だから本を書いてしまうことは危険なんだ。宇宙の秩序だけ残ればいいんだよ。」
よく授業で「昔ならこの方法で治っていたものが、今では治りにくい人が増えてきている」と仰っていました。
それだけ今の人は以前と比べ物にならないくらい食事内容が変化して来ているということでもあります。
ですから、相手の食生活と体質の陰陽を把握しないで、受け売りのマクロビオティックを広めると、体調不良の人を招く危険性があるのです。
大森先生が伝えたかったこと、それは宇宙の秩序(無双原理)をしっかり理解できれば、将来どんな場面でも対応できるよということだったのです。
ですから、必死になって一字一句メモを取ろうとする生徒たちに、「そんなメモなんて役に立たないよ」という意味のことも話されていました。
まさに今、お料理教室でもそれを感じています。
メモに頼る人たちは実力がつきにくいのです。
きっと感じる力を眠らせてしまうからだと思います。
見えない世界を感じる力を封印していては、陰陽の理解は遠くなるばかりです。
今一度、本当にそのメモは必要なのか?と自分に問い直すことをおすすめします。
あなたの感性を育てるためにも。
(筍と烏賊の木の芽和え 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
玄米の炊き方講座を終えて マクロビオティックの最終目的
昨日は「玄米の炊き方秘伝(第94回愛クラス)」を開催しました。
受講者の内訳は、長野県1名・埼玉県1名・愛知県2名・京都府1名・大阪府1名・広島県1名の計7名で、再受講者3名、新人さん4名でした。
とても暖かな一日だったのですが、メンバーも穏やかな方が多くて、1月の愛クラスとは大違い(笑)の雰囲気でした。
教室で玄米炊飯をされた再受講者のMaさんは、ピピカシャンの見事な炊飯をされ、53点をもらいました。
幼いお子さんのこれからのために、美味しいご飯を炊けるようになりたいと再受講を決意されたのでした。
ご主人様が一緒に京都まで来られて、一日中お子さんの面倒をみてくれました。
最後に教室でご主人様にお会いしたのですが、すごーーーーく素敵なご主人様で、一目惚れしちゃいました♡
Maさんは宝くじに当たったような伴侶を得られましたねぇ。
亡くなったお母様がご主人様にご縁をつなぎ、お母様の生まれ変わりがお子さんです。
どうぞご主人様もお子様も大切になさってくださいね。
さてさて、新人さん4名はすでに他のマクロビオティック教室で習われていたり、玄米を何年も前から食べていたり、病気を抱えていたり、すでにマクロビオティックをご存知の方ばかりだったのですが、残念ながらそのマクロビオティックが体調の良い方向に貢献していない感じでした。
つまり、体調に合った食べ方や考え方が出来ていないんですね。
私がこのブログの最初から一貫して書き続けていること。
それは「楽しくなかったらそのマクロビオティックは間違っている」ということです。
マクロビオティックを知ってから食べ物をめぐって夫婦喧嘩をしたり、会話のない暗いお食事風景になるのは絶対間違っています。
人は体に良い食べ物を口にすると、自然に笑顔になれるからです。
これは体に良いはずだから我慢して食べるのだという食べ方では駄目です。
「良薬は口に苦し」みたいな食べ方では体は喜びません。
そもそもマクロビオティックの考え方は、人生を愉しく生ききるための考え方であって、食事制限をして修行僧のような食べ方をすることではありません。
陰陽という二つの視点で、生き方や人間関係やお仕事や社会のあらゆることとバランスを取って、やりたいことをやり抜ける生き方が出来るようにする考え方です。
ですから、もし今体調が悪いのなら、その体調を立て直して元気な体になろうよ、そして、その元気な体で人生を謳歌しようよ、という順番になるのです。
マクロビオティックの最終的な目的は、病気を治す(元気になる)ことではなく、元気になった体で何をするか? どんな人生を送るのか? ということです。
元気な体は通過点にすぎません。
しかし、その最終目的より健康法としての部分が独り歩きしているのが今のマクロビオティックの現状です。
病気治しのためにマクロビオティックの制限食を摂って、それを一生摂り続けるのではなく、なんでも食べられる体になって、バリバリとやりたいことをやり遂げる生き方のためにマクロビオティックは存在します。
その途中で制限的な食べ方が功を奏する人もいるというだけです。
あなたの認識はいかがでしたか?
私はこのことをお伝えしたくてブログを書いたり、むそう塾を運営したりしています。
むそう塾にはそのことを理解して、人生をより良く生きようとする頑張り屋さんが集まっています。
すごいパワーの持ち主も登場しています。
代表的なのはOBENTERSの皆さんです。
たった一度の人生です。
悔いのないように思いっ切り生きましょう!
(中川式玄米ちらし寿司 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, むそう塾スタイル
2件のコメント
歯医者さんのこと 食べ物のこと
昨日は一日中歯医者さんの診察台の上にいました。
8:45〜17:45まで何してるの?って思われるでしょうが、あるんですねぇ。
歯を守るために最後の最後まで賭けのような治療をしてくれる先生がいらっしゃるんです。
私は元々歯の質が弱いタイプだったらしくて、小学生のころに虫歯の治療をしていました。
その後何回か歯医者さんのお世話になっていましたが、その時点で4本の歯を失っていました。
マクロビオティックを通じて知り合った人のご主人様がたまたま歯医者さんで、そのご主人様は「玄米先生」と呼ばれていて、年齢も私と半年違いで、何かと親近感が湧いてその歯医者さんに通うことになったのがかれこれ10年以上前です。
当時の私は歯周病を抱えていたので、それを治したいと思っていたのですが、その先生の治療方法は歯のみならず生活全般に及ぶ指導がなされて、どれもこれも納得の行くものでした。
それでその先生に歯の治療をお任せしているのですが、生活の仕方や歯磨きがちゃんと出来ていないと、その結果として歯に異常が出てきてしまいます。
24時間のお口の中の環境のみならず、食べ方から呼吸の仕方までもが歯に影響するのですから、体って正直だなぁと思います。
ということで、私は前日に高松入りするため、夜に京都を出発しました。
その日は京都も冷え込む一日で、出発前に高松のお天気を調べると「うわ!」という気温でした。
高松も寒い模様。。。
岡山駅でマリンライナーを待っていると、「出雲サンライズ」が。
東京から出雲までご縁を求めて旅するお若い女性が多いそうですね。
(ご縁に恵まれますように)
やっとホテル到着。
もうすぐ24時です。
手前の黒いところは「玉藻公園」
写真では良さがお伝えできないのですが、実際はもっと夜景が美しくて、しばし日常の慌ただしさを忘れて海を見つめていました。
この日は大学受験の影響で、どのホテルもいっぱいだったのですが、いつも使っているカード会社経由でやっとお部屋が取れました。
深夜すぎても「夏のお弁当講座」の受付対応に追われ、パソコンとは離れられない日々です。
予約システムが混雑した影響がここにも出ていて、申し訳ないなぁと思うことしきりです。
さて、朝になりました。
外は気持ちの良い晴れ\(^o^)/
6時半から起きていたのですが、ふと外は何度だろうを思ってiPhoneから調べるとマイナス!
ひゃあ〜、ロングカーディガンを増やして来て良かったε-(´∀`*)ホッ
さあ、治療開始です。
この歯医者さんは東西南北すべてに窓があるのですが、特に南側と西側の窓越しにはお庭の四季が感じられて、治療中の気分転換になります。
私が座っていた診察台の前の庭には小鳥がエサをついばむ台が設置されているので、入れ替わり立ち代り小鳥がやってきます。
昨日はメジロがつがいでみかんをついばんでいましたが、写真を撮ろうとすると1羽になってしまうのです(残念)。
ツグミやヒヨドリも出入りする飽きないお庭です。
こんなお庭を眺めながら昨日の治療は終わりました。
先生は精一杯の治療を施してくださいました。
さて、この歯の末路はどうなりますことやら。
治療終了後は、院長先生ご夫妻が作っている畑の見学に連れて行ってくださいました。
海を眺めながらくねくねした道を登って行き、また下り坂になった所にその畑はありました。
ぼんやりと手前に見える深い部分は溜池だった所で、高松にはこういう溜池がかつては3万箇所くらいあったそうです。
今は半分くらいになったそうですが、昔はここに水を貯めて稲を作っていたようです。
水不足が多い高松ならではの景色ですね。
遠くに岡山県の陸地が見えます。
帰り際に先生が蕪を抜いてくださいました。
発酵した土壌と一日中太陽が当たる場所で育てられた生命力豊富な蕪を見て、「ああ、こんなエネルギー豊富なお野菜なら、ほんの少しで満足出来るなぁ」と思ったのでした。
そして今日はその蕪をいただきました。
洗う時にこんなにひげ根がたくさん! そして長い!
栄養分をしっかり吸収するために、自然に伸びて来るんですね。
そしてそれを可能にしてくれているのがふかふかした土壌です。
それもそのはず、ここの土壌はあの吉田俊道さんが直接指導してくださった土なのです。
しっかりした葉っぱからはエネルギーが伝わってくるようです。
自然の甘味が豊富で、スッとやわらかくなって、太陽の恵みとともに大地のエネルギーをいただいている実感がいっぱいで、ものすごく幸せな気分になりました。
今はビニールハウスで栽培されたお野菜や、農薬だらけのお野菜がスーパーに出回っています。
そういうお野菜のエネルギーは必然的に低下しているので、いくら食べても「心の満足」は得られにくくなります。
ですから、その分を甘いもので手っ取り早く満足する方を選んでしまうんですね。
でも、それは波動エネルギーの低い満足であるうえ、糖分を摂っていますから、当然のことながら体調は絶好調とはいいがたくなります。
マクロビオティックに限らず、食材の旬を意識して、産地や栽培法を確認して、良質の食材をいただく食事法は、自ずから少量で満足しますので、結果として安い食事法になります。
常々そんなことをむそう塾で塾生さんに伝えながら、こうしてブログで発信し続けているのですが、今はそれを実行してくれた人たちが結果を出してくれているので、日々手応えを感じているところです。
病気が改善されたり、体力がついてアクティブにお仕事をこなされているご報告を受けると、お伝えしていて良かったなぁと思います。
これからは、息子にもそんなことを伝えて行きたいなと思っています。
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湯葉丼と鰤大根に感動してくれたお話
煮物コースの今月のメニューでは、湯葉丼と鰤大根がご家族様に感動されているようで、先日もSaさんからご主人様の反応を添えてくださった復習メールが届きました。
やはり! という感じで私も嬉しくなります。
でも、一番嬉しいのはお料理を作った人ですよね。
心を込めて作ったお料理を、勢い良く食べてくれた時ほど嬉しいことはありません。
よく噛みなさいとか、味わって食べてねなんて野暮なことは言えなくなります。
(子供はまずいお料理は勢い良く食べないのですぐ分かります。)
初めて召し上がったお料理なのに、すでにリクエストされたそうですから、よほど美味しかったのだと思います。
そんなふうに再現してくれたSaさんにも感謝します。
記事にさせていただきます。
<Saさんからのメール> 抜粋
【湯葉丼】
味付けは薄めでもコクがあり、ほっとしさ美味しさに癒されます。
夫は、湯葉にはあまり馴染みがなく、味気ない物だと思っていた様で、
湯葉丼を前に戸惑っていましたが…
食べ始めると、「これは美味しい!」と勢い良く食べ進み始めました。
高級料亭で食べているようでとても満足感があるね、と嬉しそうでした。
口当たりが滑らかで喉越しも良く食べ易い所も気に入ったそうです。
【鰤大根】
教室でいただいた時、美味しさに本当に感動しました。
再現出来るかとドキドキ、でも楽しみでした。
夫も私と同じく、鰤大根はあまり食べたことはなく、
特に惹かれる事もなかったようですが、今回の中川式鰤大根には大興奮でした!
「それぞれが引き立て合っている絶妙な味わいが最高!」
「またすぐに食べたいなあ〜」と早くもリクエストがありました。
テンポ良く支度出来れば、思ったよりも手間がかからずありがたいです。
何度も作って、盛付け含め手慣れるようになります。
「中川さんのお料理はどれも綺麗で、そしてどれも満足感があるから
本当にたまらないね」と夫もゾッコンです。
一流の味を、作り易く分かり易くご指導下さってありがとうございます。
(鰤大根 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
むそう塾では動物性を摂る場合は、質の良いものを選ぶように徹底して教えます。
教材で使う食材は当然のことながら、オーガニックやマクロビオティックの観点から最高品質のものばかり調達しています。
ですから、鰤大根で使用する鰤も天然の物以外は使わないようにと塾生さんに指示を出しています。
一般的には養殖物が出回っていて、それで作ると当然のことながらお味も落ちてしまいますし、安全面でも保証できません。
美味しいお料理を作るには、まずは良質な食材の入手から始まります。