宇宙の秩序だけ残ればいい(大森英櫻先生の教えより)

私はブログでマクロビオティックのお手当やお食事に関する具体的なことはあまり書いていません。
でも、たまに具体的に、特に数字を使って書くとアクセス数が増えるので可笑しくなってしまいます。
つまり、具体的な情報を求めている人が多いわけですね。
それはサービスにつながるようでありながら、結構危険な面があります。
不特定多数の(陰陽が確認できない)人たちが、自分に都合の良いように解釈をして実行する可能性があるからです。

でも、本をはじめとして、ネットで情報を得たい人はいっぱいいますね。
特に今は数値を求める人が多いです。
西洋的ものの考え方が浸透した結果だと思います。
感じることが不得手なんですね。
しかしマクロビオティックは感じるものなんです。
それも陰陽でね。

私が無双原理を教わった大森英櫻先生という人は、本を書かない人でした。
マクロビオティックの創始者である桜沢先生の理論矛盾を論破できる頭脳と食養の実力がおありなのに、本を出さないことを誰しも不思議に思ったものです。
そして、なぜ本を出さないのかと言う質問もいやというほど受けたようです。
しかし大森先生の答えはいつも同じ。

「食が変われば体質が変わるから、私がした研究は後世の人の体質に合わなくなる可能性がある。だから本を書いてしまうことは危険なんだ。宇宙の秩序だけ残ればいいんだよ。」
よく授業で「昔ならこの方法で治っていたものが、今では治りにくい人が増えてきている」と仰っていました。
それだけ今の人は以前と比べ物にならないくらい食事内容が変化して来ているということでもあります。

ですから、相手の食生活と体質の陰陽を把握しないで、受け売りのマクロビオティックを広めると、体調不良の人を招く危険性があるのです。
大森先生が伝えたかったこと、それは宇宙の秩序(無双原理)をしっかり理解できれば、将来どんな場面でも対応できるよということだったのです。
ですから、必死になって一字一句メモを取ろうとする生徒たちに、「そんなメモなんて役に立たないよ」という意味のことも話されていました。

まさに今、お料理教室でもそれを感じています。
メモに頼る人たちは実力がつきにくいのです。
きっと感じる力を眠らせてしまうからだと思います。
見えない世界を感じる力を封印していては、陰陽の理解は遠くなるばかりです。
今一度、本当にそのメモは必要なのか?と自分に問い直すことをおすすめします。
あなたの感性を育てるためにも。

 
 

筍と烏賊の木の芽和え マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(筍と烏賊の木の芽和え 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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