子育て・野口整体・アトピー」カテゴリーアーカイブ

アトピーと糠漬け

私は生まれてまもなくから重度のアトピーでした。
まだアトピーなんて病名もない時代に。
両親は私のアトピーを治すために沢山のお金をかけてくれました。
高い新薬を次から次に使って、私の身体は薬漬けになりました。
でも最後に私の身体を治してくれたのは温泉だったのです。
小学校に入学するときには綺麗になっていました。
しかしお化粧をするようになってから顔にポツポツが出来て塗り薬をつけました。
街の薬局で購入した「フルコート軟膏」です。
そうこうするうちに膝の裏や肘の内側にもアトピーが出てきました。
薬屋さんは何も言わなかったので、ステロイドと知らずにのん気に塗っていました。
でも、たまたま友達のつき合いで行った野口整体で、薬とは無縁の世界があることを知りました。
その日を境に私は薬の世界にサヨナラしたのです。
以後、私の身体に薬は一滴も入っていません。
しかし39歳で初めて出産してみると、息子は生後1ヵ月からひどいアトピーになり、息子より重症のアトピーは見かけなくなりました。
その後は過去の記事にもあるように、息子のアトピーを治すための闘いが始まったのです。
妊娠前から野口整体を知っていた私は、何とか薬に頼らないでアトピーを治そうとしました。
そしてやはり最後は温泉で劇的に治りました。
ところが息子と私の違いは性格です。
息子はストレスに弱いのです。
ストレスの多い日が続くと顔や首筋が怪しくなって来ます。
洗剤を使う仕事をすると手がズルズルになって来ます。
どんなにマクロビオティックの食事をしても追いつきません。
そんなとき私は息子に厳格なマクロビオティックをする気にはなれませんでした。
恩師のアトピーの治し方はしっかりと学びました。
でもわが子にはそれが出来ないのです。
可哀想で。
マクロビオティックを自問自答した日々でした。
*   *   *
アトピーになる人は総じて腸が弱いとマクロビオティックでは言われています。
詳しい説明は長くなるので割愛しますが、皮膚の状態に目を奪われていて、腸の状態に気がまわっていない人がほとんどだと思うのです。
マクロビオティックでは腸を改善するためのお料理がたくさんありますが、それらのお料理が出来ない場合には、腸に乳酸菌を届けることを意識されたら良いと思います。
腸には発酵食品全体が良いので、お味噌やお醤油はもちろん糠漬けも最強の味方になります。
しかしこの糠漬けが問題です。
巷では糠漬けと名前はついていても、糠まぶしの塩漬け状態の物がかなり多いからです。
糠漬けといえるためには糠床がちゃんと発酵していなければなりません。
今の住宅事情では糠床を望ましい環境にするのはなかなか難しいのですが、それでもむそう塾では理想の糠床を維持して、それを上手に越冬させている人もおられます。
沖縄のむそう塾生さんも北海道のむそう塾生さんも上手にキープされております。
ところで、この春から環境が変わってアトピーが頭をもたげて来た息子に、しっかり漬けた古漬け状態の糠漬けを毎日薬代わりに3切れほど食べるように言いました。
私が京都に行って不在なので食生活が乱れがちですが、それでも私が京都から帰宅すると糠漬けの効果が出ていました。
古漬けは乳酸菌がギュッと濃縮して入っているので、効果も出やすいのでしょう。
むそう塾生が糠漬けでアトピーの改善が図られているのは珍しいことではなく、もう日常的に糠漬けの威力を身体で確認されています。
特に何年も越年させた中川さんの糠床には強力な乳酸菌がいて、塾生の間では愛情を込めて「中川菌」なんて呼ばれています。
真冬でも乳酸菌たっぷりの糠漬けを食べて、放射能なんかに負けない体づくりをするため、中川さんは愛情を込めて糠床を育ててくれています。
順調に発酵を続けていて、あとは皆様のところにお届けする日を待つだけになりました。
「アトピーは外から治そうとするのではなく中から改善する。その結果皮膚の表面が変わって行く
。」

皮膚は主に腸ののぞき窓であることをお伝えしたくてこの記事を書きました。
私たち親子のアトピー体験は、きっと皆様のお役に立てると思います。

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靴磨き

先日京都から帰宅したら、息子が靴磨きをしていた。
玄関を入ると夫の靴が何足も出ていて、まったくも?と思ったけれど、息子は自分の靴は自分で綺麗に整える性格だ。
高校生の時には私が磨いてあげたけど、今は自分で磨くようになった。
たったこれだけのことでも母親は嬉しい。
きっと父親はもっと大きなところで喜びを見つけたいのだろうけど、私はこんな小さな進歩でも嬉しい。
父親にはない母親の優しさ。
それはきめ細かな視点のように思う。
きのう出来なかったことがきょうは出来る。
その積み重ねが育児だから、息子は今も育ちつつあることになる。
そしてそれは、一生続くのである。
出来ることの中身が変わるだけである。
きのう出来ないことが明日は出来るかもしれない。
きょうはそのためにある。
きょうをどんな一日にするか。
それはとても貴重な時間だ。
その積み重ねが人生だから、「今」を大事にしたい。

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新しい世界へ


息子はこれから2年間この駅で降りる。
新しい学びのために。


時々はネクタイが必要になるそうだ。
新しい世界へのスタートに母からプレゼント。
小さい時から手先は器用だった息子。
ハンドルを庖丁に持ち替えて、どんな世界が展開するのだろうか?
母としての大きな欲はない。
ただ一つ。
自分の食べるものを自分で作れる男になってほしい。
これからの時代はまったく不透明だから。
 

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人はその心と同じ生活をもつ


(月刊 全生 2月号より)
 

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息子とアトピー


引き出しを整理していたら、息子が中学生の時の写真が出てきました。
中学1年の入学式直後に学校で撮影されたものです。
まだあどけなさの残る顔は純真そのもので、その後のつらい日々などは想像もつきません。
左目の上まぶたが少し赤くなっています。
これを発端にアトピーが再発して、それはそれはつらい中学生活でした。



小学生の時はプールでこんなに綺麗な肌で泳いでいたのに、別人のようになってしまった息子の肌を母親は写真に残す勇気がありませんでした。
ですから、息子のアトピー時の写真は1枚も残っていないのです。
でも、この目にしっかりと焼き付いていて、一生忘れることが出来ません。
きょうこの写真を見て、何歳になっても息子の目が輝く一生であってほしいと改めて思いました。
そのために母は何でもします。
息子との信頼関係は確実に築き上げたはずなので、あとは息子の健康に最大限の協力と応援をするのみです。

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