食べ物あれこれ」カテゴリーアーカイブ

シルキーな舌触りの食パンだから「絹角食パン」と名付けました

むそう塾の玄米ごはんは、「絹玄米ごはん」として塾生さんたちにお教えしてきました。
ボソボソとした一般の玄米ごはんとはかけ離れた、とけるような柔らかさが消化吸収を助けてくれます。

たまに噛みごたえのある玄米ごはんが好きというかたがおられますが、そういうかたはよほど胃腸が丈夫か、ものすごく噛む習慣がついている人ですね。
しかし、そういう玄米ごはんは、小さい子どもが食べてくれない可能性が高いです。

小さいうちにかたい玄米ごはんを食べさせると、一生玄米ごはん嫌いになる可能性がありますので、お子さんがいらっしゃるご家庭では気をつけましょう。

 
 

さて、その絹玄米ごはんに続いて、本当にシルキーな角食パンが完成しました。
全粒粉パンとは思えないしっとりした舌触りに、誰しもが驚く出来上がりです。

 
 

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ところで、先日ご自分でもパンが焼ける自由人コースの塾生さんに、最新の塾長パンを試食していただきました。
その結果をメールで教えてくださったので、記事でご紹介したいと思います。

 
 

<Oさんからのメール>

夫にまずはトーストせずにそのままで
食べてもらったところ
「我が家のパンもおいしいよ」
(ちょうど一昨日、食パンを焼いたばかりでした)と言ってました。
が、トーストした食パンを食べてもらったら
「絹と麻くらい違うね…
僕は麻も好きだけど中川さんのパンは絹だね」
と言っておりました。

自分のパンと比べると特にトーストした時の
もちっとした感とサクッとした歯応えが
全然違うなぁと思いました。

 
 

この文章を読んで私は驚きました。
だって、先日中川さんが、「新しいパンの名前は“絹角食パン”だな」と話していたからです。
そんなことはまったく知らない塾生さんのご主人の口から「絹」という言葉が出てきたことに、なんて繊細な味覚をお持ちのかただろうと感心したのでした。

それは奥様への言葉の選び方にも現れていますよね。
愛されているね、奥様って感じです(^o^)
ご試食をありがとうございました。

 
 

ということで、新しい角食パンの名前は「絹角食パン」に決定です!

 
 

(絹角食全粒粉パン 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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麻婆豆腐で風邪が治る? 本当にあったお話

きょう、塾生さんが「夕飯は中川式スンドゥブ。足首からつま先が暖かくなって、こんな感覚とてもひさびさで、びっくり!」とTweetされていました。
ということは、いつもはその部分が冷たいの?と焦りました。
なぜなら、人は寒いと感じなくても冷えていることがあって、冷えを感じているときはすでに身体に影響を与え始めているからです。

だから私は塾生さんに、絶対に冷やさないように、寒いと感じたら暖房したり、身体が暖かくなるような服装をするようにと、うるさく言っています。
本当に冷えは万病の元なんです。

ところで、先日「麻婆豆腐」をいっぱい食べました。
夕食にドドーンと、中川さんがこんなに作ってくれました。
これを4人で平らげたのです。

 
 

(麻婆豆腐 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

小豆玄米ごはんと糠漬けとお吸い物で、黙々といただきました。
外は雪がちらつく寒〜い夜でしたが、食べ終わる頃にはお腹も足元もポカポカしてきました。うっすらと汗もにじむほど。
すきま風の入る寒い流しで洗い物をしていても、足先まであたたかで幸せな気持ちです。
「あたたかいって幸せだなあ」なんて感じながら洗い物をしていた私です。

ですから、きょうつぶやいておられた塾生さんのお気持ちがすごくよくわかります。
食べ物で身体を温める方法は色々ありますが、唐辛子の力を借りるのも結構効果的です。
香辛料の陰性の力で血管を広げて、血流を促進するんですよね。
そこにとろみの保持力が加わって、体内を熱い食べ物が移動していくわけです。

というわけで、寒い冬には「あんかけ」料理がおすすめなのです。
あんかけには、マクロビオティックでは片栗粉より葛を使うことが多いです。
葛の陽性さが身体にとても良い働きをしてくれるからですね。

あ、そうそう。
だいぶ前にスタッフの麗可ちゃんが風邪をひいて熱が出たとき、中川さんが「何が食べたい?」と聞いたら、「麻婆豆腐」とのご希望があって、中川さんが作ってくれました。
黙々と食べてグッスリ寝たら、翌日には熱も下がっていつもの元気な麗可ちゃんになっていましたよ。

熱いものを食べて汗をかけば、熱が下がるといった理屈ですね。
胃腸がしっかりした人らしい風邪の治し方です。

風邪をひいたら食欲がなくなる人が多いのですが、そういう場合は無理して食べなくてもいいですが、身体を温めることはしてほしいです。
食欲の落ちない人は、麗可式もいいですね。

 
 
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サプリメントよりお腹の調子がよいと大評判のお料理

12月の「自由人コース3」でお教えした「牛蒡のスープ」は、あちこちから凄い!と反響があります。
もともと牛蒡はお腹のために毎日少しずつ召し上がってくださいと、幸せコースのときからお伝えしているのですが、それが最新のお料理で反応しているようです。

今回はスープとしてのお料理でしたから、消化吸収が大いに助けられます。
胃腸が弱い人でも効果てきめんで、次のようにおっしゃる塾生さんのご家族さまがいらっしゃいます。

母が「ビオフェルミンのサプリメントよりもお通じが良くなる、ビオフェルミンの
購入はもうやめる」と申しておりました。

そうでしょそうでしょという感じです。
根菜類の力は腸のために欠かせないのですが、中でも牛蒡は素晴らしい力を発揮します。
動物性の酸性を毒消し(中和)してくれるからです。
また、植物繊維が腸内細菌のエサにもなります。
「自由人コース3」バンザイですね。

 
 

(牛蒡のスープ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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からだの声が聞こえるようにするための食べ物や考え方

人はあんがい強くて、あんがいもろい。
私は今までもろい人も見たけど、強い人の方を多く見た。

私は生まれてすぐ重度のアトピーになっただけで、74歳の今まで病には無縁で生きてきた。
健康のためになにか特別のことをしているわけではないが、自分がイヤだと思うことには極力距離をおくようにして暮らしている。
それは考え方に始まって、衣食住のすべてに及ぶ。

だから、3年前からのコロナ問題に対しても、私にしたらごく当たり前に「イヤだと思うこと」に仕分けされて無縁のままだ。

私の分類は大雑把に思えるだろうが、あんがい人間はこのくらいの方が精神的に穏やかでいられる。
自分の判断にしたがうわけだから、後悔はしないし、誰かを責める必要もない。
一歩ずつ納得しながら人生を生きられる。

ところで、「イヤだと思うこと」には、原理原則を適用する。
この原理原則は、自分の知る限りの情報の中から納得のできるものだけ採用するのだ。
たとえば、すぐ薬を飲まないのもその一つ。
まずは自分の身体の力に任せてみる。
そうしたら、あんがい身体には力があった。

精神的にすごくイヤなことがあると、そのことにフォーカスしないで、感謝できることを探す。
そうしたら恨むことも憎むこともなく、穏やかな気持ちに置き換えられるから不思議だ。

どんなに身体によい物を選りすぐって口にしても、精神的に不満やストレスを抱えていたら、食べ物の力は帳消しになってしまう。
だから私は、「食べ物 < 精神面」と思っている。
食事に少々添加物が入ろうが、どんな気持ちで生きるかの方が重要だ。

なお、ものの見方や考え方は、いつでも、何歳になっても勉強が必要だ。
自分の原理原則になるから。
常々こんなことを思いながら生きていたから、養老孟司さんの次の記事にこっくりとうなづける。
特にこの部分が。
身体の声が聞こえるようにするには、自分が「まっさら」でなければなりません。

 
 

養老孟司「健康診断に一喜一憂する人がはまる罠」

数値だけで判断して身体の声を聞かないのは危険 2023.2.7 養老孟司

 
 

(手打ちそば 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

むそう塾では「自由人コース2」の授業で、手打ちそばもお教えします。
特製の蕎麦つゆの美味しさに二度ビックリ!
「まっさら」な身体であるための食べ物を、800種類近く教えてきました。

 
 
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「あもさん料理10選講座」のコメントでうれしかったこと

11月3日に開催した「あもさん料理10選講座」で、とても正確に講座の内容を受け取ってくださった塾生さんのコメントがありました。
ご感想の内容が、「まさにそれを目指して作ったのですよ〜」と言いたいほどでした。
しっかり伝わって、とても嬉しかったので記事にさせていただきます。

 
 

<ばんびさんのコメントより>  抜粋

中川さん 美風さん

昨日も楽しい講座をありがとうございました。

元々お餅が好きでしたが、今やお餅はあもさんでないと!満足しない私です。そのあもさんを10種も教えていただけるなんて!と
楽しみに伺いました。

麺類に入れる他はどうしても磯部巻きや安倍川くらいしかレパートリーがなく、他の楽しみ方があると良いな〜と丁度思っていたので、大変ありがたい講座でした。

みぞれやみたらし、チーズ、明太チーズや納豆キムチは巷でもたまに見かける味付けですが、毒消しも備えた中川式は美味しさが全然違いました!
特にみたらしや明太子チーズの違いに驚きました。
これまで甘ったるさが苦手だったみたらしですが、これからは食卓に頻繁に登場しそうです。

ベーコン、ニッキの意表をついた美味しさに驚き、お洒落なガーリックバターやくるみもちにもハートを掴まれました!

どれも個性がハッキリしていて
「お餅づくし」という感覚が全く無く、でも大好きなあもさんをこんなにも堪能出来て幸せでした♪
胃もたれも皆無です。
しんどくないのは充分な毒消しと玄米の滑らかなお餅、あもさんならではだなぁと感じます。

忙しい時、ほっこりしたい時、玄米ご飯がない時、頑張りたい時、様々な場面で力強い味方なってくれるあもさんは本当に頼りになります。

素敵な楽しみ方を教えてくださってありがとうございます。

 
 

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<マクロ美風より>

ばんびちゃん、コメントをありがとうございます。
中川さんが開発するときに意図した内容を、そのまま素直に受け取っていてくださって、驚いています。

特に下の部分は、中川さんの狙いを代弁してくださっているようで、とても嬉しかったです。
私も試作会のときにたくさん食べても、まったく胃もたれしなかったので、玄米餅の凄さと、お料理方法に感心していましたから、ばんびちゃんのご感想に大いに納得です。

「お餅づくし」という感覚が全く無く、でも大好きなあもさんをこんなにも堪能出来て幸せでした♪
胃もたれも皆無です。
しんどくないのは充分な毒消しと玄米の滑らかなお餅、あもさんならではだなぁと感じます。

まさに「忙しい時、ほっこりしたい時、玄米ご飯がない時、頑張りたい時」に、活躍してくれると思います。
ご家族の皆さんで楽しめますね。

 
 

写真は、ばんびちゃんが試食した途端、「この味好き!」と目を輝かせた「あもさんベーコン」です。
ベーコンの意外な味付けがお気に召したようです(^_-)

(あもさんベーコン 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 
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