投稿者「マクロ美風」のアーカイブ

氣のこもったお料理の素晴らしさと多幸感

むそう塾生に“京子”さんという人がいます。
小学1年生と幼稚園児のお子さんを育てているのですが、ご主人を含めて毎朝3つのお弁当を作ります。
ただ作るだけでなく、お弁当の写真を撮ってXに投稿することを、毎日続けておられます。
土曜日も日曜日も休むことなく。

11月のある日の講座で、京子さんが教室に来られたとき、喉がつらそうでした。
「きのう、やばい所にいたので….」とのこと。
授業が進むにつれて、京子さんの状態はどんどん悪くなっていきます。
あの高めの声がガラガラになり、絞り出すようにしなければ話せなくなりました。
本当に辛そうでした。

京子さんが帰るときの状態を見ていたら、ああ、熱が出て寝込むだろうなぁという感じでした。
でも、その2日後の授業ではスッキリと元気に登場されるではありませんか!
そして、その間にもお弁当を作っていたのです。
なんて凄い体力!

普通なら喉だけでは収まらない状態なのに、そこで食い止める免疫力の高さに驚きました。
そこで思ったのです。
ああ、いつも召し上がっているお食事のおかげだなぁと。
何しろ京子さんのお料理は、和洋中どのジャンルを問わず凄いのです。
それらのお料理が日々体に入っているのですから、それは体力もバッチリ!というものです。

ただ空腹を満たすお食事ではなく、京子さんがご家族のために手作りしたお料理の数々は、しっかりと氣が込められていて、最強の仕上がりなのです。
ちょっとお弁当をのぞいてみましょう。

 
 

【12月22日(金)】
玄米御飯(夫:320g長女:130g次女100g、クコの実)、椎茸b、青梗菜中華スープ通、蓮根ボール甘酢餡、糠漬、みかん、夫は地鶏スープ(薄葛仕立)。盛込3つで5分29秒。

 
 

【11月4日(土)】
家族のお弁当。丹波栗入りお赤飯、糠漬、お吸い物。盛込1分29秒。

 
 

【11月3日(土)】
お寿司盛合わせ(サラダ巻、小巻2種玉子と梅紫蘇)、糠漬、お吸い物、みかん。盛込1分47秒。

 
 

【10月14日(土)】
長女への学習発表会軽食弁当。コッペパンサンド2種(ポテサラ、あんバター)。盛込13秒。

もちろん、コッペパンも京子さんが焼きました。

 
 

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いかがでしたか?
毎日3時半ごろには起きて、7時にはこのお弁当の投稿があります。
その合間に二人のお子さんのお世話もしながらなのですから、本当に目の回る忙しさだと思います。

上にあげたお弁当には、京子さんがこれから京都まで授業に出かけるので、残された家族のためのお弁当もあります。
こうして休むことなくキッチンに立ち続け、お料理を作り続けた結果が、免疫力の素晴らしいアップとなって、ご自分やご家族に還元されているのですね。

一口に「氣のこもったお料理」と言いますが、具体的に体感されたことがありますか?
普段は気づかないでお食事されているかもしれませんが、「氣のこもらないお料理」を食べてみると、その寒々しさが身にしみます。
美味しい、美味しくないとは別の味がお料理からするんですよね。
胃は満たされても心が満たされない感じです。

京子さんのお料理からは、多幸感が溢れていて、まさに良い氣を感じます。
ご家族を幸せにしてくれるお料理ですね。
そんなお料理を作り続けてくれる京子さんを尊敬しています。

 
 
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フェリチン値が低いと貧血になるので要注意!

人は本当に千差万別で、心身の健康面に関しても人それぞれの違いがあります。
食べたものの吸収がよい人もいれば、悪い人もいますし、体内に貯蔵するのが苦手な体質の人もいます。
その一つに「貯蔵鉄」というのがあります。

貯蔵鉄はフェリチンを検査すると、すぐ判明します。
表向きは貧血でなくても、いずれ貧血になる可能性が ある「かくれ鉄欠乏症(潜在性鉄欠乏)」までわかります。
健康診断でヘモグロビンの数値に問題がないと思っていても、このフェリチンの数値が低いと、なかなか体調がよくなりません。

実は、塾生さんでもこのタイプだと思われる人が何人かいます。
そういう人は、お食事をないがしろにすると、すぐ体調が悪くなるので「はは〜ん」となります。
ご本人は気づいていないかもしれませんが。

では、貧血で気になる症状をいくつかあげてみましょう。
疲れやすい、冷え性、神経過敏、肩こり、腰痛、背中の痛み、動悸、息切れ、湿疹ができやすい、月経の異常、注意力低下、イライラ、立ちくらみ、めまい、耳鳴りなど。
でもね、実はまだまだあるんですよ。

これは、鉄が赤血球の重要な構成要素として、酸素の運搬に関わっているからなのですが、活性酸素の消去や、神経伝達物質の生産にも関わっているからなんです。
貧血というのは、聞き慣れた言葉ですが、軽く考えないでもっと真剣に取り組んだ方がよいのです。

 
 

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ところで、西洋医学では上のように血液を数値で判断しますが、東洋医学では血(けつ)は「脾で作られると腎に蓄えられるが合わさったもの」とされています。
東洋医学での「脾」は消化器を指しますので、胃腸の働きがとても影響するのです。
そして、精を蓄えてくれる腎臓ですが、これも個人差がとても大きいです。

ということは、消化器や腎臓が弱い人は貧血になりやすいことになります。
人には生まれ持った体質というのがありますから、それと上手に付き合うしかありません。
もしご自分の体質で弱いところがあるなら、それを意識して生活すればよいので、西洋医学のようにすぐお薬で補おうとしなくても大丈夫ですよ。

腎臓は生まれつき強い人がいて、それはとても羨ましいことですが、弱い人はとにかく冷やさないことです。
特に冬は腎臓を絶対冷やしてはいけません。
家の中でも油断せずに足元を冷やさないようにしましょう。

 
 

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お食事としては、一にも二にもこの季節なら「牡蠣」がおすすめです。
冬の間中牡蠣を食べまくるくらいの感じでOKです(笑)
貝類もよいし、卵もいいですねぇ。
お肉やお魚も貧血の人にはおすすめです。

むそう塾生の皆さんは、牡蠣料理をいっぱい習っているので、困ることはないと思いますが、巷には牡蠣がキライな人が多いのです。
それは、正しい牡蠣の扱い方を知らないために、「まずい牡蠣料理」を食べた経験のある人や、牡蠣にあたったことのある人ですね。

貧血は体調不良の大きな要因になりますので、氣のこもったお食事をいただいて、元気に寒い冬を乗り切ってほしいと思います。

 
 

(京都の空 2023.12.21)

 
 

日本海側は大雪警報が出されていますが、京都はこんなにも綺麗な青空が広がっていました。
金沢にも富山にも新潟にも秋田にも塾生さんがいます。
この空をお届けしたい気持ちになってしまいました。

 
 
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これからは人生の盛り付けを! “腕”と道具を大切に!

金沢から大阪に向かっています。
美容室の予約が入っていたため、今回は金沢からの直行になりました。

昨日は雨も雪も降らず、ときおり薄日がのぞくお天気に恵まれ、無事に塾生(おはる)さんのお引っ越しが済みました。
新しい住まいに荷物が運び込まれて、荷解きされていくたびにお料理道具が出てきて、彼女の人生の主要部分がお料理だったことがわかります。

懐かしいお鍋、懐かしい道具、懐かしいお皿。
すべてが彼女の細胞の一部になっています。
お料理の“腕”は形として見えませんが、いざ作り出したら、見えない“腕”が次々と形となって来るのは、なんとも素敵なことだなと思いました。
その“腕”も、道具たちもぜひ大切にしてほしいです。

 
 

ところで、中川さんが「これからは人生の盛り付けをしなくちゃね〜」と、いかにも中川さんらしい視点からの言葉で応援してくれました。
そうです。新しい生活をスタートさせたのですから、今までとは意識を変えて、これからの人生を力強く踏み出してほしいです。
新しい環境で紡ぐ人生が、素敵な盛り付けになってくれることを、私も心から願っています。

 
 

(琵琶湖付近にて)

 
 
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お引っ越しの応援で金沢にいます

ただいま金沢のホテルにいます。
明日が塾生のおはるさんのお引っ越しなんです。
12月の忙しいときにもかかわらず、ついにお引っ越しを決意されたので、その応援に金沢に来ました。

今日の仕事を終えたおはるさんと夕ご飯をいただきながら、お料理道具のことや、中川さんから習ったお料理の数々のことなど、いっぱい話しました。
話の端々から、おはるさんが中川さんから習ったお料理を大事にされているのが伝わってきて、とても嬉しかったです。
大切に、大切に、まるでおはるちゃんの第2子のように、中川さんのお料理を包み込んでいるような印象でした。

 
 

夕ご飯は金沢駅にある「加賀屋」さんでいただきました。
コースではなくて、アラカルト注文です。
まず煮魚を希望して、それにもずく酢とご飯セット(ごはん・お味噌汁・香の物)を注文しました。
食後にアイスも注文しちゃいました。

ふたりとも同じ魚の煮魚を注文したのですが、お魚の大きさに差がありすぎたので、一人ずつ別のお魚でお願いしたいと言われ、お互いに2種類のお味見ができました。

 
 

【おはるさんのお食事】
「なめら(キジハタ)」の煮魚。

 
 

【マクロ美風のお食事】
「ほうぼうの煮魚。

 
 

【お味噌汁の中身】

 
 

【抹茶アイス】

 
 

【感想】
煮魚はとても美味しかったです。(オススメ)
もずくもお酢のキツさがなくて食べやすかったのですが、ちょっと物足りなさがありました。
ごはんとお味噌汁がもっと美味しかったらなぁと、少し残念。
お味噌汁はもう少し存在感があってもいい感じ。

 
 
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マクロビオティック京料理教室むそう塾 秘伝コース修了生と

昨日、むそう塾の秘伝コース1期生修了者、お二人とお食事をしました。
お一人はこれから転職を予定されているので、そんなことなども含めてあれこれ話をしました。
現在候補にあがっている職種が自分に合っているかどうかは、案外自分より第三者の方が正確に判断してくれる場合があります。
誰しも、自分のことって、知っているようで知らないものなんですよね。

話の中で、異世代の人たちとうまくやっていけるのか?
自分の気持ちに素直に動いた場合は、他の世代でそれを受け入れられるものだろうか?
自分の考えを押し付けていることになりはしないだろうか?
などなど、色々な疑問が湧いてきます。

どの会社でもそうでしょうが、先輩社員の考え方と新入社員の考え方は、時代とともに変化していて、そのへんで悩む人たちも多いことでしょう。
そして今は、ワ◯チ◯の問題もあります。
新しい職場がワ◯チ◯に対してどんなスタンスなのかは、大いに気になりますし、大変重要なことです。

 
 

***

ところで、1期生が昔のむそう塾の授業を懐かしく話してくれました。
中川さんの職人肌がよかった。
情に厚いところがいい。
火力を絞らず包丁仕事と競争するところが好きだ、などなど。
桂剥きも出汁巻き玉子も、練習中は大変だと感じたけど、今、普通にキッチンに立てば、桂剥きも出汁巻きも自然にすぐ取り組めることに驚くと言う話もありました。

よく中川さんは、「桂剥きも出汁巻きも、技術というのは身についたら、水泳や自転車乗りと同じで、久しぶりにやってもできるんだよ」と話していました。
昨日の2名は、まさにそれを体験していて、やっぱり技術はすごいと話しておられました。

1期生を迎え入れた頃の中川さんは、今よりもっと厳しさもあったのですが、徐々に素人さんに合うように柔軟な指導もするようになりました。
それは「お弟子さんを養成するのが目的ではないから」と、女性にも合うようにソフトにしてもらった経緯があります。
でも、1期生はその厳しさがよかったというのですから、面白いものですね。

でもまあ、1期生が創ってくれた「秘伝コース」は、今もなおむそう塾の最高峰コースであることに変わりはありません。
このコースを体験した人と、体験しなかった人では、面白いことに精神面での変化に差があるんですよ。
お料理からそんなことが学べるなんて、面白いですよね。

<参考までに>
第1期生秘伝コース 土曜クラス
第1期生秘伝コース 日曜クラス

 
 

(京都市左京区にて)

 
 
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