男子厨房に立つ」カテゴリーアーカイブ

息子の幸せコース修了お弁当

昨年の5月からむそう塾の幸せコースに通い始めた我が息子。
せめてご飯とお味噌汁とあと一品何か作れたら、男一人でも生きて行かれるし、もし家族が出来たら、家族のために何かを作ってあげることも出来るので、男性でもお料理が出来るようになってほしいと私は思っていました。

幸せコースには私が誘ったので、本人が自分からお料理をやりたいと思ったわけではないところが一番のネックなのですが、それでも美味しいものを食べれば、そのうちに作る気になるだろうと静観の構えでもありました。
中川さんからも、「強制したらあかんよ。強制したら料理が嫌いになるからね。」と釘を刺されていたので、強制はしませんでしたが、復習だけは早いうちにして必ず投稿することだけ約束しました。

幸せコースに通うようになっても、復習のほかは好きなものだけしか作らなかったので、「修了作品にお弁当を作る」課題に困ってしまいました。
せめて毎朝繰り広げられる、名物のお弁当投稿をTwitterや「きょうの100点お弁当」の記事でしっかり読んでいてくれたら、イメージも湧きやすかっただろうと母は思うのですが、後の祭りです。

*   *   *

息子は教室の洗い物のお手伝いで、数日前から京都入りしていたので、当日は私のマンションのキッチンでお料理をすることになりました。
京都のマンションは埼玉の自宅のように、調理道具がすべて完備しているわけではありませんし、調味料もビシッと揃っているわけではありません。
ですから、その慣れない台所状態の中でお弁当を作るには、色々なハプニングもありました。

地理も分からない京都で、食材や調味料を買いに行ったり、真夜中の2時過ぎに足りなくなった食材を買いに行ったり、前日はかなりハードでした。
結果として息子は1時間仮眠をし、私は徹夜をしました。
お料理には私は一切ノータッチでしたが、どこに何があるか分からない状態なので、場所を教えるために起きていたのでした。

当日はカウントダウン状態にかなり緊張していて、普段はしない失敗をしていました。
たとえば、焼きあがった出汁巻き玉子を巻きすに移す時に、ドタッと落としてしまって、それが続けて起きてしまったときには、かなりショックだったようです。
そういう時に限って、芯づくりから良く出来ていたりするので皮肉なものです。

さすがに盛込み段階では、OBENTERS™の写真を参考にしていました。
ありがたいことです。
OBENTERS™の存在は、幸せコースの卒業制作では強い味方になって、息子を助けてくれました。
先輩たちに感謝しかありませんね。
(ふと思いました。全国でお弁当を作っている人は、OBENTERS™から学ぶことがいっぱいあるだろうなって。)

そんな楽屋裏があって、やっとお弁当が出来上がりました!
中川さんが撮影してくれたら、こんなにも立派に見えて感動してしまいます。




(玄米ご飯・黒豚の生姜焼き・出汁巻き玉子・菜花の辛子浸け・薩摩芋の蜜煮・紅生姜)

献立から一人で考え、すべてを一人でやり切った達成感は、息子の初めての経験です。
冷や汗をかきながら、生まれて初めてお弁当を作って、こんなに美しい写真に残してもらえて、息子は本当に幸せ者です。
きっと息子はこれから生姜焼きを作るたびに、京都での経験を思い出すことでしょう。
そして、お弁当に入れた三種類のおかずも、一生忘れないお味になることでしょう。

息子は、やっと作ったお弁当を中川さんが写真に撮ってくれて、その写真の美しさに感動して、思わず涙がこぼれたようです。
その様子を見て、麗可ちゃんがそばに来てくれました。




麗可ちゃんは、クラスで男一人で心細い息子を何かと支えてくれて、たくさん面倒をみてくれました。
「私をお兄ちゃんだと思ってね!」と言って。
息子は一人っ子なので、麗可ちゃんのお気持ちがとても嬉しかったようです。

息子に親として残してやれるものは何もないけれど、最低限、マクロビオティックの考え方と、「京料理人  中川善博」という人の存在の大きさだけは伝えてやりたいと思っています。
息子の涙を見て、きっとその一部でも伝わったのではないかなと思いたいところです。


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食べることを出来る男子になろう

今日はやっと確定申告用の会計処理が終わって、私にお正月がやって来た。(といっても明日には京都入りだけど。)
あとは税理士さんに送るだけ。
といってもそれは夕方の話。
仕事を早めに終えた夫が帰宅して、「それじゃ、美味しいものでも食べに行こう」と言って、近くのお店に連れて行ってくれた。
下戸の夫はウーロン茶を飲み、息子はカルピスにリキュールを落としたものを飲んでいる。
アルコールは私だけ(笑)



このカウンターでお料理をしてくれた料理人さんは、まだまだ若い青年で、和食の板前さんになった方がお似合いの体型だった。
そんな彼とあれこれ話していたら、「自分は中学時代勉強が嫌いだったし、親にも反発したけど、周りに助けてもらったので恩返しがしたいと思ってこの道に入った。」とのこと。
そんな彼と息子に、「食べることをできる人は強いよ。どんな環境になってもやって行けるからね。」とエールを送った。

これからは男性でもお料理ができた方がいい。
今までは家庭内のお料理は女性のイメージが強いけれど、これからの時代は男性も女性も等しくお料理ができた方がいい。
それは決して新しいことではなく、生き物として当たり前のことだから。

*   *   *

息子は今日も出汁巻きを焼いていた。
まだまだスタートしたばかりのヨチヨチ歩き状態だけど、回数をこなすうちに少しずつ上達する部分があるので、頑張って続けてほしい。
もう少ししたら、お土産用の容器を買ってきて、夫の事務所の人に食べる協力をお願いできたらいいね。
誰かに「美味しいです!」と言ってもらえたら、きっと息子も嬉しいだろうから。
人間って些細なことからやる気が芽生えて、どこでどう変わるか分からないのでね。



あれれ? 2杯目から火に追われているよ〜。
その原因はその前の工程がのんびりしすぎるところにあるね。
お箸の動きや油を塗る工程に無駄な動きがあるのと、「それ、今だ!」というタイミングを過ぎてしまっているのが原因だね。
大先輩の麗可ちゃんのスピードを細胞に染み込むほど繰り返し見てごらん。
このスピードと無駄のない動きが大事なんだよ〜。



そういえばこの動画は、熱原が火力の弱いコンロなので、今度はBOで動画を撮らせてもらいたいな。
その方がみんなの参考にもなるので。
(麗可ちゃん、よろしくお願いしますm(_ _)m)
あ、そうそう。
このチャンピオン鍋は使いやすいですよ。
弘法筆を選ばずではなく、選んだ方がいいかもです。


カテゴリー: 中川式出汁巻き玉子, 男子厨房に立つ | 8件のコメント

下半身を強くする玄米ご飯と野菜

昨年の記事ですが、やはり玄米ご飯のことが書かれていたのでリンクしておきます。

下半身を強くする玄米ご飯 2015.11.18

昨年から息子は玄米ご飯を炊き始めたのでした。
ちょうど1年になるんですね。

<息子へ>
頑張ってるね!
その結果は必ず君の人生に返ってくるよ。
自分の隠れた才能を発見するつもりでお料理してごらん。
宝探しみたいで楽しいよ。
それから、冬には土の下で取れる野菜も食べてね。
下半身をしっかりさせてくれて、粘りのある体になれるよ。
下の写真の蓮根ステーキは来年のお楽しみ♪


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(蓮根ステーキ 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)


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息子の作った「ほうれん草菊花浸し」

息子はまだまだお料理への関心は薄いけれど、先日習ったお弁当講座の復習をして写真を送って来た。
最初は本当に小さい小鉢に盛っていたので、もう少し大きな小鉢に盛るように言った。
食器棚の中にどんな器があるかよく分からない息子には面倒なことだろうけど、バランスを教えたいので言ってみた。
最終的に決まったのはこの器。


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(ほうれん草菊花浸し)

写真の写し方がなかなか上達しないけれど、お料理も写真も練習あるのみなので、頑張ってほしい。
それには回数をこなすこと。
1回1回考えながらね。
そして、お手本にふさわしい作品に多く接すること。

何はともあれ、今の段階では初めての食材を使ってお料理を作ったことを褒めてあげよう。
そうしたちょっとした経験が積み重なって、やがて自信が形成されて行くんだよ。
何か一つに自信が持てたら、そこを突破口に人間は変わって行く可能性があるので、恵まれた環境をぜひ活かしてほしいな。


<関連記事>
「2015年版 秋から冬の極上お弁当講座」 11月3日


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食べることを自分で出来るようになると人生の選択肢が広がります

息子が玄米ご飯を炊くようになって丸1年。
昨年の昨日パスポートを頂いたのでした。
今は幸せコースで習った栗ご飯で白米の炊き方も覚えたので、気分で玄米と白米を炊き分けているようです。
一番出汁・二番出汁・野菜出汁の取り方も習ったのですが、一番出汁が一番お気に入りのようです。
これも彼の体質や体調と関係があるので、好きなようにさせています。
糠漬けはなんとか保っていますが、この冷え込みでどうなるか分からない状態です。
やはり発酵の世界を理解するのは難しいようで、この季節はどうやっていいのか見当がつかないようですね。

おかずはまだいくつかしか出来ないので、好きなものを作って食べているようですが、少しずつレパートリーが増えて、陰陽バランスがとれるようになったらいいなと思っています。
そして、いつかは煮物にも挑戦してほしいです。
でも、まだまだ本人にその欲がないので、外野の気持ちはいざ知らずというところでしょうか。

ところで、幸せコースでは最初に包丁とぎと桂剥きと切り方を教えてもらった息子ですが、その後に習ったへぎ切りはちっとも練習していませんでした。
でも、へぎ切りは結構中川さんのお料理では登場してきます。
たとえば、このうざくですが、ここにもへぎ切りの生姜が入っています。


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(うざく 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

ですから、うざくの復習の時にへぎ切りの練習をするべきなのですが、きっと押し切りで薄く切ったに違いありません。
そうなんです。
人間って新しいことに挑戦するには勇気がいるのです。
ここが料理が楽しくなるかどうかの分かれ目です。
新しいことを喜々として受け入れられるタイプの人は、へぎ切りももう上手になっています。
でも、息子のように新しいことに二の足を踏むタイプの人は、まだへぎ切りができません。
今までの慣れた方法でその場を通り抜けてしまうのです。
そういう人が実に多いですね。

ところで、「むそう塾生ならへぎ切りがササッと出来なくちゃ恥ずかしいよ」と先日息子に言ったところ、渋々練習したのでしょう。
動画が送られてきました。
やっとです(笑)



へぎ切りなんて、その気になれば3日もあれば出来るようになるのに、一気にやり抜く根性がないんですね。
まだ、その重要性が分かっていないのかもしれません。
この動画を見ての改善点は、胡瓜を1枚切るごとに左親指を動かすことと、胡瓜に対する包丁の面圧です。
厚みが一定でないのも面圧が出来ていないからですね。
やる気のある人は、このたった1行の文章で「ははーん」と理解して上達することでしょう。
でも、やる気のない人はそのまま出来ない人になって行きます。

さあ、息子はどうなるのでしょうか?
胡瓜から徐々に繊維の硬い材料に移行して行けると良いのですが・・・。

人を育てるのは難しいものです。
じっと待つ気持ちがなくては育つものも育ちません。
待つということはマクロビオティックの陰陽で考えると陽性になります。
動くことが陽性だと思っていると、思わぬ間違いをすることになります。
少なくても人を育てる立場にいる人(学校の先生・スポーツの指導者など)は、相手が結果を出せるようになるまで待てる力が必要です。

子育てもそれと同じで、すぐには出ない答えを何十年も待つ気持ちがないと、目先のことで子供につらく接してしまう危険性があります。
注意したいですね。
私は息子がいつかお料理が楽しくなってくれることを、ずっと待っていたいと思っています。
なぜなら、食べることが自分でまかなえるようになると、生き方がすごく楽になるからです。
生き方の選択肢がグンと広がるからです。
そのためにも、まずはプロの手つきを何度も見て、ただしくへぎ切りが出来るようになってほしいです。
こんなにたくさん動画があるのですから。

へぎ切りができると人生の質が上がる(プロの動画付)


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