ミルクジャグの取っ手(にぎり)がどうも邪魔なので取っちゃえ。と取りました。
ポイント溶接4点を外すだけだから簡単。 使いやすくなったけれど65度はやっぱり熱い。
そういうとこの感覚は昔どこかで・・・・思い出しました。
有次の打ち出し雪平鍋には木製の柄が着いています。
それを板場でいくつも同時に使うと白衣や前掛けが引っかかって邪魔なので外して使っていました。
そんなことを書くと「お前は何も知らないねぇ。有次にはだるま型といって最初から取っ手無しでヤットコで挟んで使うタイプの鍋があるんだよ 馬鹿だなぁ」と言う奴がいる。
馬鹿なのはお前だ。
だるまには雪平にある「そそぎ口」が無いんだよ! あれが必要なの!
じゃ重ね鍋ってのがあるだろ? という あーいえばこーいう。
重ね鍋は鍋の縁が返してあって(やっとこが滑らないように)ダサいんだよ。
ダサい道具と一緒に命がけの仕事はできまへん。
というお話。
※追記
みーまさんから使い方のはてなをコメント下さいましたので、いつものざっくり図解を。
どうですか? 上の使い方のほうが片手鍋やきびしょの使い方に近いでしょう?
中川さん、こんにちは。
私もだるまのことを真っ先に思い浮かべました。
でも、
>だるまには雪平にある「そそぎ口」が無いんだよ! あれが必要なの!
で、なるほど!と思いました。
そそぎ口って重要ですよね。
そして、そそぎ口の形も大事です。
お醤油差しのそそぎ口もね。
でも、中川さんがおっしゃりたいのは、最後の「命がけの仕事」なんだと思います。
魯山人の世界に通じるお話のように感じました。
美風さん コメントありがとうございます。
もうね、まさにそのとおりなのです。
使い勝手というのは使いながらしか生まれないのです。
これからもこだわる男でいようと思います。
こんにちは。プロの調理場ではお鍋をどうしてヤットコで挟んでいるんだろうとずっと思っていました。布地等に引っかかって危ないからなのですね。
命がけの仕事だからこそ、すべて自分好みに整えて、テンションアゲアゲ、が必要なのだと思いました。あ、もちろん効率性合理性がその前提にあるのでしょうが。
みーまさん コメントありがとうございます。
柄を外して使うと図のようにやっとこを挿しこんで挟む使い方とだるまのように上から挟むやりかたと2種類使えるのも良いところです。
追記ありがとうございます。注ぐときの関節の使い方に、より無理がない、ということですね。そしてきっとより安全なのだと思います。
中川さんこんにちは。
図解、面白かったです^^
ブログの内容とずれてしまっているかもしれませんが、
私は道具というのはそのように(あるように)使うものだと思い込んでいました。
自分の融通の利かなさを改めて感じました・・・
私はまだまだ道具に遊んでもらってもないような状態ですが、命がけの仕事をおられる方の姿勢や考え方の一端を教えていただいた気がします。
もっと柔らか頭になりたいです。
こつぶさん コメントありがとうございます。
道具を作る人は使い方のProではありませんよね。
ですからニーズに応えるのですが、使い勝手は100%わかりません。
それは使う者がそれぞれの個性に合わせてチューニングするのです。
これは洋の東西を問わずに道具を使うものはそうしています。