偏りを招く食事法は長期間続けないようにしましょう 糖質制限など

ファッションに流行があるように、食べ方にも流行があります。
私がブログを始めた頃には、「マクロビオティック」も流行の一つでした。
「マクロビオティック」は本来日本で生まれたものですが、2000年を過ぎた頃、アメリカから逆輸入された形で多くの人に知られるようになりました。

その前からマクロビオティックをしていた私としては、その不思議な拡がり方に将来の姿が想像できて、手放しでは喜べませんでした。
それは、伝え方の問題もありますが、「偏りの弊害」を危惧していたからです。

「偏りの弊害」というのは、「玄米菜食」を勧めるばかりで、体調と相談してコントロールすることが置き去りになっていたからです。
それに、マクロビオティックは食べ方だけではなく、考え方や生き方をも含む哲学であることも隅に追いやられました。(ここが一番面白いのに…)

そんなわけで、案の定、しばらく経つと「マクロビオティックを始めてから体調不良になった」人たちが現れ始めました。
しかも判で押したように、「マクロビオティックを始めた頃は体調がよかったのに」という流れです。

そうなのです。
マクロビオティックは正しく解釈しないと、単なる「著しい偏食と同じ」になってしまい、健康から遠のいてしまうのです。
問題は、「動物性を一切食べてはいけない」と伝えられて、自分の体調に合っていないのに、頑なにそれを貫くことです。

体は何度もSOSを発しているのですが、それを「好転反応」だととらえてしまうんですね。
体は正確なので、食べ物が変わると色々な信号を送ってきます。
それをキャッチして食べ方をコントロールするのが、最も体を痛めつけない食べ方です。
1食でもいいから敏感になってあげるのが、体の上手な使い方です。

 
 

***

他にも「偏り」を招く食事法はあります。
・ヴィーガン
・ローフード
・糖質制限
・ケトジェニック食
・パレオダイエット
・ナチュラルハイジーン
・玄米菜食
etc

これらは体調や体質改善を目的として、短期間実行するなら良いのですが、漫然と長期間実行するのはお薦めではありません。
「食事の偏り」というのは薬と同じで、目的を持って短期間でおしまいにするのがベストだからです。

これらを柔軟に考えて、食材や料理方法の陰陽を使いながら健康を目指すのが、「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」の指導内容です。
どうぞ、安心してお召し上がりください。

むそう塾のサイトの方に、「マクロビオティックの盲点」として、マクロビオティックに関する問題点が記事としてまとめられています。
お読みいただけるとご納得いただけるかと思います。

 
 

(ヒメウツギ 京都市左京区にて)

 
 

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「単発煮物講座 第2回」開催のご案内

煮物はマクロビオティックの陰陽でいうと、中庸の料理方法のものが多いので、おかずに迷ったら煮物を作れば間違いなしといったところです。
しかし今の時代は煮物の作り方が分からないお母さんが多くて、そのため炒め物や焼き物や揚げ物に偏ったお料理をするご家庭が増えています。
そうすると必然的に陽性なお料理が増えますから、体調が陽性に偏る人も増えてきます。

イライラしたり、肩こりがあったり、首や背中が張っていたり、ゆったりした気持ちになれなかったり、お子さんがいつも騒がしかったり、そんなときには毎日召し上がっているお料理に陽性のおかずが多いのではないかと思ってみましょう。

そして、そんな人にはぜひ煮物を召し上がってほしいのです。
やさしい料理方法の煮物を作って、精神的にも穏やかな状態になるようにしましょう。
また煮物のコトコトとした料理風景は、癒やしの効果があって、作っているときから表情まで穏やかで、実習している教室もほのぼのとした空気に包まれるんですよ。

*   *   *

なお、この講座には予めご希望者がおられますので、その方々のお名前を載せておきます。まだお席に余裕がありますので、新しいお仲間をお待ちしています。

<ご希望者>
1 彩生(あい)さん(116-1)
2 こたろうさん(107-5)
3 ようこさん(43-2)
4 ももさん(82-2)
5 まきさん(94-4)

*   *   *

【講座名】
「単発煮物講座 第2回」

【開催日】
2023年5月29日(月)

【会場】
「むそう塾」京都市左京区孫橋町18

【内容】
<下記メニューのデモ>
1 鮎にゅうめん
2 鰯の甘露煮
3 生湯葉丼(玄米)
4 粟麩の揚げ煮
5 豆ご飯(白米)

<フォロー>
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<昼食>
デモで出来上がったお料理を試食

【タイムテーブル】
11:00     開場
11:30~17:00 デモ・試食
17:00

【定員】
8名

【受講資格】
幸せコース在籍以上(2023年度幸せコース申込者を含む)

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
55,000円(消費税込)

【受講費の支払期限】
講座開催日の1か月前まで

【申し込み方法】
こちらの予約システムから 随時受付

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・開催日の15日前〜8日前:受講費の50%
・開催日の7日前〜当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 

(粟麩の揚げ煮 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室   むそう塾)

 
 

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鱧がくれる元気 塾生さんたちの体験と鱧料理の数々

「マクロビオティック京料理教室  むそう塾」は、当初(2009年)は動物性を使わないお料理でお教えしていました。
しかし、むそう塾に来られる人に陰性の人が多かったので、途中から動物性のお料理もカリキュラムに入れることにしました。

さらに、鱧料理を初めてお教えしたのは「第1期(2015年度)  秘伝コース」のことでした。
(当時は秘伝コースが2クラスありました)

「自分で作れなくてもいいから、京都にはこんな料理があるんだよ〜」というつもりで、中川さんが鱧料理をカリキュラムに入れたのでした。
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 土曜クラス 2015.7.18の授業
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 日曜クラス 2015.7.19の授業

そうしたら、鱧料理の美味しさに感動して、「教えてほしい!」という声が次々と。
中川 「いやいや、素人には無理だからやめておけ」
塾生 「習いたいです!」
後日…
塾生 「包丁買ってきました! 教えてください!」
中川 「え〜っ! じゃあ、やるか!」

そんなやり取りがあってスタートした「鱧の骨切り特訓講座」でした。
1回目の講座の様子を見てみましょう。
懐かしい塾生さんの姿も…
「鱧の骨切り講座   京料理 技の探求」 2015.8.4

動機は単純。
美味しかったから、自分でも作れるようになりたかったのです。
すごいですねぇ、美味しさの力って。

 
 

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1期生の熱い想いが開いた鱧料理への扉。
それが脈々と受け継がれて、今年は4回(17名)の方が「鱧の骨切り特訓講座」を受講予定です。

その背景には、鱧を食べると元気になる!という分かりやすい現実があったからだと思います。
痩せてあまり元気のなかったお母さんに食べてもらったところ、元気が出てきて体重も増えてくれた。
塾生さんご自身が陰性タイプの人で、いつも疲れていたのに、鱧を食べると元気になれた。
こういう声が多く寄せられるようになりました。

京都の人が、鱧を食べて暑い夏を乗り切ったのが分かるような気がします。
そして、それを可能にした京料理の技術もすごいなあと思います。
京都に滞在している時間が長い私なので、今年は鱧を日常的に食べる量を増やそうと思った私です。

幸いに今は、「お宝さんDIRECT」で鱧の注文ができますから、塾長が骨切りした鱧であなたも美味しい鱧料理を楽しんでください。
そして、疲れ知らずの夏にしましょう。

特に今は、シェディングのためにも、免疫力をアップしておいた方がいいです。
ワクチンを接種していなくても、ワクチンの影響を受けてしまうのがシェディングの怖いところですから。

過去記事ですが、こちらの記事も参考にしてください。
【パワー注入に長いもの(鱧・太刀魚・穴子・鰻)を食べましょう】 2022.7.27

 
 

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まだ秘伝コースに行かれていない塾生さんは、次のようなお料理にも挑戦してみましょう。
単発講座でも鱧料理を教えています。
・鱧のアクアパッツァ
・鱧のリゾット
・鱧フライ
・鱧フライサンドイッチ
・鱧天ぷら
・鱧蕎麦
・鱧うどん
・鱧にゅうめん
・鱧の南蛮漬け
・鱧チリ
・鱧寿司
・鱧の甘酢(黒酢)餡

 
 

【鱧寿司】
握り寿司の作り方は「中川式お寿司講座 第2弾」で習える。

 
 

【鱧フライサンドイッチ】
作り方は「サンドイッチ講座 第1弾」習える。

 
 

【鱧チリ】
チリソースの作り方は「夏のお弁当講座」で習える。

 
 

以上、ざっくりと鱧料理をご紹介してみました。
むそう塾生に限らず、この記事をお読みくださった皆さんが、お料理の力でパワーアップしてくださったら嬉しいです。

 
 

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「中川式アジア料理講座 第4弾」開催日決定のお知らせ

かねてからご希望のありました「中川式アジア料理講座 第4弾」を開催することになりました。
日程は次のとおりです。

【8月11日()】

 
 

【中川式アジア料理講座 第4弾】
・ベトナム風和牛のフォー
・ふるふるマンゴープリン
・中川式春巻き
・ばんばんきゅうり
・中川式油淋鶏
・天津飯

<ご希望者>
1 彩生(あい)さん(116-1)
2 うづきさん(137-1)
3 キラキラさん(113-3)
4 しょうこさん(128-3)
5 じゅんじゅんさん(100-1)
6 まさこさん(121-2)
7 Namikaさん(141-1)
8 まきさん(94-4)

後日正式にご案内しますので、日程調整をよろしくお願いいたします。

 
 

(中川式油淋鶏 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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男性もお料理をしよう! せめて食べ上手になってほしい!

こんな記事を読んだ。
【「週3日は外に出て」妻に言われた夫 一駅分の電車賃でつぶす3時間】

「定年クライシス 居場所はどこに」という連載なのだが、最初の記事は妻への配慮がないなぁと思った。
この夫は、その後自分の居場所を見つけられたのだが、問題の根本解決にはなっていない。
妻はそもそも、いっさいお料理をしない夫への不満が根底にあるのに、そのことに記事は触れていない。
私の意見は、コメント欄の長野智子氏の文章と同じだ。

お料理が苦手でも、他のことで妻をねぎらう姿勢があったら、また妻の気持ちも変わっていたかもしれない。
それほど男性の食事に関する姿勢は、結婚生活に大きく影響する。

 
 

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2023年度の「第15期  幸せコース」は、8名中5名が男性となった。
奥様がすでに通われていて、そのご主人さまたちが3名、お母さんが通われていて、そのお子さんが1名、まだむそう塾は未体験のかたが1名。

なんと素敵なことだろうか!
私は常々「男性もお料理をした方がいい」と思っていたので、こんなに嬉しいことはない。

男性がお料理を作ると、結果として良いことばかりになる。
・お料理を作る人の気持ちがわかる
・パートナーが喜んでくれる
・男性も家事をする姿を子どもに背中で教えられる
・結果として夫婦円満につながる

しかし、世の中にはお料理ぎらいの女性がいるのと同じように、お料理ぎらいの男性もいる。
多くは作ったことがないだけで、案外やり始めてみればハマる人もいるのだが…

 
 

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お料理が苦手な人は、せめて「食べ上手」になろう。
ニコニコと笑顔で食べてみたり、お料理に対して反応してみたり、感想を相手に伝えてみよう。
お料理を作る人が最も悲しいのは、相手が無言でササッと食べてしまうことなのだ。
「まずい」なんて論外。

言葉一つで作る人の気持ちが報われたり、怒りに達したりするものなのだ。
何を作っても当然のように食べて、お皿洗いもしなければ、そりゃあ、冒頭の記事のように、週3日は外に出てと言いたくもなる。

ところで、「幸せコース」の最後の1席は、大学1年になったばかりの男性がゲットした。
この年齢からお料理を作ったら、間違いなく人生に勝利したようなものだ。

実は、このことをとても喜んだ塾生さんからiMessageが届いた。
「なんだか嬉しくてメールしちゃぃました!」と書かれていた。
ありがとう!
私も同じ気持ちです。

 
 

(京都市左京区にて)

 
 

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