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「桜沢如一のコトバに学ぶ 人生を変える70のヒント」

私が九州の波多野毅さん(以下タオさん)と初めてお会いしたのは2006年6月18日(日)でした。
久留米の「「紅い櫨の庵」さんで開催された九州マクロビ的お集まりが最初で、その後2006年10月14.15.16日に熊本のTAO塾を訪問しました。
この時にはタオさんに大変お世話になって、産山村にも行かせてもらいました。
当時は「マクロビ井戸端会議」というのを全国で開催していて、2006年も忙しかったのですが、4か月の間に2度も波多野さんにお会いしているのは、それだけ私に陽性のパワーを必要としていたということなのでしょう。

「波多野毅さんのこと(タオさん)」という記事にも書きましたが、タオさんの魅力は何と言ってもその笑顔にあると思います。
彼の笑顔を見たら誰でもホッと心を許してしまう危険性があります(笑)
笑顔のとおり、タオさんは繊細で深い洞察力があって温かい人です。
私がタオさんの何に惹かれるかというと、「考え方」です。
その考え方はまさに自由人であり、タオさんご自身が「自遊人」という言葉を使われているように、桜沢如一氏の「遊ばざるもの食うべからず」を実行されているからです。

そんなタオさんが、日本CI協会発行の月刊誌「Macrobiotique」に連載されていた「東洋医学の哲学 桜沢如一のコトバに学ぶ」が、この度単行本になって発売されました。
私は「月刊マクロビオティック」に掲載されていた頃から拝読していたのですが、タオさんの解説文がこれまた素晴らしくて毎月楽しみにしていました。
桜沢先生の古い時代背景と激しさを、タオさんの知的で温かな文章が包み込んでくれて、読後感を穏やかな気持ちにさせてくれたものです。

 
 

桜沢如一のコトバに学ぶ マクロビオティック1

 
 

(桜沢如一のコトバに学ぶ 波多野毅著 発行所:タオ・コミニュケーションズ)

桜沢如一のコトバに学ぶ マクロビオティック2

 
 

この本はとても読みやすい構成になっていますので、たまにはネットから離れて活字の世界から刺激を受けてくださったら嬉しいなと思います。
【販売元】
一般社団法人  TAO塾
TEL/FAX:0967-46-3913
E-mail:info@taocomm.net

むそう塾はマクロビオティックの料理教室ですが、お料理だけでなくマクロビオティックの哲学を大切に伝えています。
そもそも教室名を「むそう塾」としたのは「無双原理」からいただいたのですから。
今はマクロビオティックが教条的で宗教的な食事法だと思っている人も多いのですが、実は人の心を自由にしてくれて、生き方に活力を注いでくれるものなのです。
そこを伝えることがむそう塾の柱になっています。
マクロビオティックを誤解されている人に是非とも読んでいただきたい良書です。

 
 
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マクロビオティック料理はまずい? マクロビオティックは危険?

私は素敵なマクロビオティックの先生に恵まれました。
どなたも大変な実力をお持ちで、私が一生かかっても追いつけない知識とご経験だと思っています。
その先生ですら、今の人達にとってこれは合わないかなと思うところは、かつて出版した本の内容までも修正する姿勢を示され、そのための講座も開かれています。
なかなか出来ることではありませんが、ご自分が発信した内容で体調不良になる人を出したくない一心なのだと思います。
すべてはマクロビオティックを実践する人が、ご自分のさじ加減で決めれば良いことなのですが、どうしても本に書いてあることを優先してしまうので、その結果マクロビオティックをしてから何だか体調が今ひとつという人が出てくるのです。

さらには最初は快調だったけれど、その方法を続けているうちに何だか体調がすぐれないなあと感じるようになって、それでも気づかずにそれまでと同じ方法を続けてさらに体調が悪くなっている人も多くいて、むそう塾にもそのような人が毎月来られます。
そんな現実を見ながら私はいつも完全にフォローできる状態でマクロビオティックをお伝えしたいと思っています。
そうでないと責任あるマクロビオティックの伝え方は出来ないと思います。

これは私がむそう塾を始める前に、「マクロビ井戸端会議」や「美風ゼミ」で全国を歩いていた時に、多くのマクロビオティック難民と接した経験が土台になっています。
こんなにもマクロビオティックを誤解している人がいるのかと驚き、衝撃でもありました。
それはかつて私が歩んだ道でもありましたから、なぜそのようになるかは手に取るように理解できます。
ですから、マクロビオティック難民のための駆け込み寺を作らなくてはという思いが日々募っていったのです。

その結果がむそう塾なので、むそう塾では徹底的にフォローをしています。
メールでのご相談も、緊急で複雑な場合はお電話でのお返事もしています。
もちろん、教室に来られる塾生さんのことはその度に健康チェックしていますし、Twitterでは刻々と状況のやりとりをしています。
そこまでしなければマクロビオティックの食事法は誤解を招きかねない内容になっています。
マクロビオティック料理の作り方を教えるスクールや教室は、今や全国いたるところにかなりの数がありますが、食べ方をていねいに教えているところは圧倒的に少ないなあと感じています。

食べ方というのはマクロビオティックにとっては車の両輪です。
どんな体調の時にどんなものを口にするか? そしてその量は?
ここが一番難しいところなのですが、多くの場合はそこがないがしろにされているか、難しいからといって排除食に力を注いでしまうのです。
そこがマクロビオティック難民を生み出す原因だと思っています。
マクロビオティックを伝える人はそろそろ伝え方を工夫しないと、マクロビオティックは収斂され淘汰されていくことでしょう。
マクロビオティック料理はまずい、マクロビオティックの考え方は間違っている、マクロビオティックは危険だと。

GOレター マクロビオティック

 
 

(G.Oレター)

桜沢如一という人は動物性の完全否定はしていません。
今伝わっているマクロビオティックの多くは極端すぎます。

 
 
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想いは沖縄へ

けさ夫と話をしていて、沖縄のマクロビオティックの話題になった。
「マクロビ井戸端会議@沖縄」を開催したのは2007年。
そのときの参加者である女性から自宅にお電話があったのが昨年。
ちょうど私は京都に行って不在だったので、夫が電話を受けた。
私が帰宅後お電話をすると、少し体調が思わしくないとのこと。
症状を話し始めるそばから陽性の弊害だなぁとすぐ判った。
沖縄は日本で一番早く欧米化の食事が進んだため、健康にも黄色信号がついている。
そんな中で陽性傾向の強いマクロビオティックをしてしまうと、かなりつらい症状を抱えることになる。
沖縄には沖縄の「身土不二のマクロビオティック」をしないと、本物の健康から遠ざかってしまう。
マクロビオティックは画一的ではいけないし、全国共通でもいけない。
たとえば北海道のマクロビオティックと沖縄のマクロビオティックは違っていい。
さらに、アメリカのマクロビオティックと日本のマクロビオティックが違うのも当然だ。
もっというなら、男のマクロビオティックと女のマクロビオティックは違って当たり前だ。
大人と子供でも違う。
病人と健常者でも違う。
それらに共通していることはあっても、それらは同じではないから、マクロビオティックもまた調節が必要だ。
そこをはっきりと理解出来ていなければ、マクロビオティックは間違った方向に進んでしまう。 すでにそんな人がとても多くなっている。
沖縄からむそう塾まで通ってくれたMさんはお元気にしているだろうか?
難病を克服して元気になって幸せコースを修了された。
最後に美味しい青パパイヤの糠漬けをご馳走してくださった。
実に美味しかった!
嬉しかった。
冒頭のお電話の女性もお元気だろうか?
今は85歳くらいにおなりだと思うけれど、勢いのある話し方だった。
きょうは何故か心が沖縄に向く。

 

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繋がりをありがとうございます

4日間でお年賀状をたくさんいただきました。
本来ならお一人おひとりにお返事を差し上げるべきところなのですが、私にはその時間すら確保出来ませんでした。
でも、いただいたお年賀状はきちんと読ませていただきました。
嬉しかったのは、むそう塾の草分け的存在の塾生さんが何人もお年賀状をくださったことです。
京都まで来られなくても、心ではむそう塾を感じて暮らしてくださっていることが、何より嬉しく励みにもなりました。
また、かつてのマクロビ井戸端会議美風ゼミの頃お世話になった方からのお年賀状も嬉しかったです。
それぞれの皆さんが置かれた環境の中で、ご自分の良かれと思う選択をしてお元気でいらっしゃることが、安心と共にマクロビオティックの根付きを感じます。
私もマクロビオティックに対するスタンスが、自分なりに少し変化しつつあります。
それは環境の変化に対応するための変化であり、それなくして「今」にピッタリのマクロビオティックは困難であると思われます。
明日(ああ、もう日付が変わったので今日)は京都入りです。
3日間連続講座の翌日は「ふんわり会的新年会(京都)」があります。
そこにも懐かしい幸せコースの1期生が何人もいらしてくださいます。
私は家族と信頼関係を築くのと同じように、どなたとも信頼関係を築くべく接して来ました。
ですからこうしてお年賀状で近況報告をしてくださったり、現在在籍中の方でも新たな決意を書いてくださったりすることが、とても嬉しくその人とのやり取りを鮮明に想い出したりします。
また、こちらの記事にお年賀のコメントをくださった皆様にも、その気持ちの通じ方は同じです。
お一人おひとりにお返事のコメントをする時間がとれず、ご無礼をしてしまいますが、皆様のお気持ちに心から感謝しております。
この感謝の気持ちを胸に、今年も心と心のつながりを大切にしてブログを書き、むそう塾を進めて行きたいと思います。
最後に、ブログの記事の更新を楽しみにしてくださっている人たちが多いことに、改めて驚きの気持ちが強くなりました。
以前よりコメント数は少ないのですが、アクセス数は落ちるどころか増えているこのブログが、皆様にお読みいただいていることを知って、お正月早々嬉しい気持ちになりました。
最近は手軽なTwitterやFacebookを利用しがちですが、まだまだこのブログの役目もあるのかなと思っていることろです。
これからも見えない読者の方々に、一文字ずつ私の想いを込めて記事を書いて行きたいと思います。

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月のとうふ

マクロビ井戸端会議をしていた頃、一人のピンと来る男性が来てくれました。
彼は当時体調を崩していて、マクロビオティックに関心を持ってくれたようでした。
何回もお会いする機会を得て、夜通し話をして朝を迎えたこともありました。
落ち着いていて自分の考えをしっかり持っていて、人当たりも良くて笑顔も素敵。
こんな彼が本当に素敵で、健康になってほしいと心から思っていました。
ひょんなことから一緒に熊本に行くことになり、2泊3日の熊本旅行となりました。
当時の私は九州や熊本や札幌や香川や名古屋などを跳び回っていて、こうして古い記事を読んでいてもあの頃の忙しさや夢や希望が熱く想い出されます。
一緒に熊本に行ってくれた彼は周浦宏幸さんと言って、その当時お豆腐屋さんになりたいと言っていました。
自分で大豆を作ってその大豆でお豆腐を作りたいんだと熱く語ってくれたのです。
それでTAOさんのところに一緒に行き、そこでお医者さんと会い、そのお医者さんつながりでパーマカルチャーをされている方を訪問することが出来たのです。
突然訪問させていただいたにもかかわらず、気持ちよく私達を受け入れてくれて昼食までご馳走になり、手作りこんにゃくまでお土産にいただいてしまいました。
このことは後々周浦さんの夢に少なからず影響したかも知れません。
その後周浦さんは勤め先を辞めてお豆腐屋さんに修業に行きました。
修業に行ってからもお会いすることがあったのですが、つらそうなその修業を前向きに頑張っている姿に感心したものです。
周浦さんはその後夢を叶えてお豆腐屋さんになりました。
やっぱり彼は見どころのある男性でした。
彼の人生に幸多きことをお祈りしています。
「月のとうふ」
<関連記事>
月のとうふ
月のとうふ(以前のブログ)
こうさぎ自然塾「月のとうふ」
200億円の再開発事業から1200円の豆腐作りへ
<抜粋>

[競わない生き方]のススメ

周浦宏幸さん(42歳)

【経歴】旧特殊法人勤務→豆腐屋経営

【年収】800万円→400万円

マンション5棟を含む200億円規模の再開発事業から、1丁200円の豆腐作りへ。形は同じ四角形だが、かなりスモールなものづくりへ転身した、周浦さんのキッカケは病気だった。

10年間勤務した旧特殊法人の8年目に肝臓の病気になって、食事療法に取り組んだんですよ。肉や魚をひかえ、玄米と野菜中心の食生活にしたら、肝機能の数値もグンと上がり、朝5時頃には目が覚めるようになりました」

食の大切さを体感した周浦さんは、日本の食や農業の現状を知るための勉強会などに通い、自分が納得できる食べ物を作りたいと思うようになった。

「再開発の仕事って、以前あったものを潰して新しいものを建てるんですけど、本当はなくさなくてもいいものまで潰してるんじゃないのか。でも給料をもらっている以上、そんなことを考えるのは『悪』だし、仕事と割り切ってやらざるをえない。そんな葛藤も、見えないストレスになっていたのかも」

そこで、以前からおいしいと思っていた池袋の大桃豆腐店で2年間修業を積み、昨年9月、千葉県香取郡神崎町に約30坪の豆腐店「月のとうふ」を開業。地元産を含めた有機国産大豆と、酒蔵の多い町の地下水、海水由来の天然にがりだけで豆腐を作っている。

転身後、周浦さんには大きな変化が2つあった。ひとつは、毎日16時間労働で、時にはヘロヘロな状態で定期検査を受けても、肝機能は前職の頃より良好なこと。

「自分の好きな仕事をして、お客さんにも喜ばれていると、病気にはなりにくいんでしょうか」

そしてもうひとつは、「幸せ」の感じ方が変わったこと。

「前職の頃は、百数十万円のハーレーダビッドソンを買ったり、海外旅行したりというのが幸せだと思っていました。でも、それはメディアから刷り込まれた不特定多数の幸せだったんじゃないか。他人と同じものが欲しい、同じことをしたいと、いつの間にか思わされていたのかもしれません」

今の彼は、毎朝4時に起きて作る豆腐を売って店の経営を続けながら、「夫婦2人で健康に暮らせること」が幸せだという。転身と減収を経て掴んだ、他人と比べない自分だけの幸せのかたちだ。

<マクロ美風からの追記>
周浦さんは現在お子さんも出来て、親子3人幸せな生活を築いています。
子供好きだった周浦さんがお子さんと一緒に笑顔で写っている写真を見て、心から「ああ、良かったなぁ。おめでとう!」と思っています。

 

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