暑い暑いといいながらも、今日は「立秋」です。
今日を暑さのピークとして、これからは少しずつ風や朝晩の気温に変化が出てくる季節になります。
そして「処暑」(8月22日)で暑さも終わりとなるのが、本来の季節のめぐり方です。
多少のブレはあっても、季節は間違いなく巡っています。
それに一番鈍感なのは、もしかしたら人間なのかもしれません。
余計な情報が入るからですね。
むそう塾では、この日から糠床を冬仕様にする準備をします。
まだ暑いのに?と思われるかもしれませんが、乳酸菌の世界は季節の変化を敏感に感じ取っているのです。
次の変化日である立春(2025年2月3日)までは、寒さを意識した対応をしてあげるのが難しい菌の世界です。
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健康のためには、季節を先取りして暮らすことが秘訣です。
お洒落も同じですね。
季節遅れのファッションほど悲しいものはありません。
季節を意識することは、お料理にも、住まい方にも必要で、それができてこそ心身の安定が実現できます。
忙しいからと、とかく手を抜きがちになる暮らし方ですが、その忙しさはもしかしたら季節に寄り添っていないために起きていることかもしれません。
季節の変化に耳を澄ませて、精神面を穏やかにした暮らし方。
それが本来の日本人の生き方だったのです。
虫の音の変化を気づける心のありよう。
私はそんな生き方がしたいと思っています。
(京都 東山近くの空 2024年8月7日)