運転の上手な人に共通している繊細さ

今日、高松からの帰りに京都駅から乗ったタクシーの運転手さんが、とても運転が上手だった。
なめらかに、這うように、道を進む。
信号で停まるときも、早めに速度を落としてスルスルと停車する。
信号が青になったら、ゆるりとスタートする。

その流れがまるで日本舞踊の足元のようだ。
丁寧に丁寧に運転しているのが伝わってくる。
あまりにも心地よい運転をするので、その旨を運転手さんに伝えた。

すると、「前にトラックに乗っていたんです。精密機器を運んでいたので、その癖があるのかもしれません。」とおっしゃる。
「ちょっとでも荷物に影響を与える運転をしたら、凄い損害になりますから。」とも。
なるほど〜。

そういえば、昔マクロビオティックの陰陽の勉強をしていたとき、こんな例があった。
バレエは陰性で日本舞踊は陽性というもの。
バレエはご存知のように上へ上へと伸びてつま先で立つ。
一方日本舞踊はすり足で足の裏全体で滑るように移動する。腰の位置も低い。

ふと、運転にも陰陽があるなぁと思った。

 
 

16年前になるだろうか。
一度だけ中川さんが運転する車に乗ったことがある。
むそう塾を始める準備をしていて、教室で使うテーブルや椅子をオーダーするために奈良まで行ったのだ。

さすが萬亀樓さんの配達で鍛えた運転技術は素晴らしく、盛り付けたお料理が崩れないような繊細な運転だった。
中川さんによると、道路の白線の厚みも計算して運転していると話していた。
ちなみに、白線の厚みは1.5mmだそうで、10円玉1枚と同じだそう。

そこまで氣を巡らす運転と、意識すらしない運転の差は、やはり結果が違って当然かなと思う。
数字の問題というより、氣の問題ね。

 
 

マリンライナーから瀬戸内海を望む)

 
 
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