マクロビオティックの陰陽 陰性さんのよいところ

昨日は陽性さんのよいところについて記事を書きました。
マクロビオティックの陰陽と 習い事における陽性の例 2023.9.14

しかし、陽性がよくて、陰性がダメというわけではありません。
一番よいのは、陽性であってほしいときに陽性さが発揮できて、陰性が求められるときに陰性さが発揮できるのが理想なのです。

これは一人の人間の中に、当然のことですが陽性と陰性が同居しているので、瞬間的にそれが活かされればよいわけです。
人によってはその陰陽割合が微妙に違うので、「あなたは陽性」「あなたは陰性」と言ったりしますが、誰一人として「陽性のみ」、「陰性のみ」なんていうことはありません。
割合の多い方を意識して表現しているだけです。

 
 

ところで、先日塾生さんとメールのやり取りをしていたら、面白いことがありました。
とても良い陽性さを持った塾生さんに、「あなたは陽性なので」と前置きしてアドバイスしたところ、その塾生さんは「女性は陰性がよい」と思っておられたのです。
ですから、自分は女性として問題ありなのかなと感じたのでした。

昔のマクロビオティックの本には、女性が陽性になったらうまくいかないような表現のものがあるのは事実です。
女性は陰性でなければならない、みたいな。
でもね、それは多分に男尊女卑的な要素も入っていて、私は好きではありません。

そもそも女性は体内に卵子という陽性を抱えているので、芯は陽性なのです。
ですから、表面的にはやわらかさや優しさの陰性が覆ってバランスを取っているのです。
一方男性は体内に精子という陰性を抱えているので、芯は陰性なのです。
表面的にはかたさや力強さの陽性が覆ってバランスを取っています。

 
 

でも、人間は個人差があるので、その割合が人それぞれなのが実に面白いところです。
最近は男性並みの活躍をされる女性もおられるし、身なりも女性的にした方が落ち着く男性もおられます。
それらの人をどんな言葉で呼ぼうと、陰陽的にはバランスの違いによるものです。

ですから、うわべに現れる現象だけでなく、奥の奥まで思いをめぐらして相手のことを考えると、案外うまくいくことが多いです。
そして、本当に深いところで理解し合えるように思います。

 
 

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陰性さんのよいところは、テンポがゆったりしているところです。
ですから、こちらが何かの事情でつらいとき、話を聴いてもらうには最高の人です。
人は話すことによって負担が軽くなったり、愚痴を聴いてもらうだけで救われたりします。
陰性さんはそんなときに、大いに役立つのです。

でも、陽性さんはそんなに長い時間をかけないうちに結論を出したくなります。
それでも芯に陰性さを多めに持っている陽性さんなら、かなり時間をかけてくれますけど、解決策を提案したくなります。

一方、陰性たっぷりの人は、「うんうん」「そうだね〜」と言いながら聴いてくれて、解決策を積極的に出そうとしません。
だからこそ救われることが人にはあるのです。
こういう人は案外、結婚して義理の両親とうまくやっていけます。

また、陰性さんはオアシスになれます。
相手が配偶者であったり、子どもであったり、あるいは知人であっても、疲れた羽根を休めるためのオアシスになれる器量があるのです。

 
 

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ところで、「デキル人」というのがいます。
そういう人は陰陽バランスがとてもよい場合が多いです。
仕事では陽性に動くけど、人間関係には陰性な面も上手に含んで解決に導くんですよね。

相手の考えていることを見抜くには陽性の力がいります。
ぼんやりとしていてはダメです。
身近にいませんか? 痒いところに手が届くように接してくれる人が。
そういう人とは気持ちのよい関係が築けるでしょう。

そして、そんな気遣いを学びながら、自分も成長しようと思えると素敵ですね。

 
 

(京都市左京区 冷泉通 この通りの右側に平安神宮がある)

 
 
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