マクロビオティックの陰陽と 習い事における陽性の例

マクロビオティックでは陰陽で物事を判断をしますが、これは日常の色々な場面で簡単に判断できます。
たとえば、せっかちな人とのんびりした人では、せっかちさんが陽性で、のんびりさんが陰性という具合です。

この判断はどちらがよいというわけではなく、その時その時にピッタリであるのが一番よいわけです。
ですから、陰性さんがよい時もあるし、陽性さんがよい時もあるのです。

昔のマクロビオティックの本を読んでいる人は、陽性がよくて陰性は悪いと思い込みがちです。
私もそうでした(汗)
桜沢先生の本を読めば読むほど、陽性でなければ人間失格みたいな気持ちになったことがあります(笑)

「臨機応変」という言葉がありますが、まさに陽性と陰性が臨機応変に入れ替われたら、それが最高なのです。

 
 

それを前提とすると、習い事をする時は陽性な方が上達しやすいです。
陽性というのは、単に「速い」というだけでなく、「集中する」ことも大事な要素です。
集中というのは、一瞬の気のあり方だけではなく、「事前から気にかける」ことも含まれます。
ということは、事前に習うことを下調べすることも含まれます。
学校の勉強なら予習に相当しますね。

下調べしておくと、全体を俯瞰して見ることができるので、気持ちの焦りがかなり減ります。
こうすることによって、いざ本番というときに「集中力」が増すので、受け取る力も増します。
これが陽性の効果ですね。

 
 

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習い事にはもう一つ陽性の力がほしいところです。
それは、すぐ復習すること。
人の記憶力は時間とともに低下するのは誰でも知っていることですが、技術は繰り返すことが不可欠であり、その結果が体の記憶になってはじめて使えるものになるからです。
自転車乗りや水泳がその代表例だといえばお分かりいただけるでしょう。

ここまで到達した技術は、長い間使わないとちょっと勘が狂うことはありますが、ゼロになることはありません。
むそう塾でお教えしている「桂むき」と「出汁巻き玉子」は難しい料理技術なので、教えっぱなしではなく遠隔から指導できるように「投稿月間」を設けています。

 
 

今はその「出汁巻き投稿」の真っ最中ですが、ここで陽性さんと陰性さんの差が出てきます。
陽性さんの代表例が昨年のNamikaさんでした。
大変お忙しいお仕事をお持ちであるにもかかわらず、計画的に時間をやりくりして練習されていました。
そうなんです。陽性さんは時間の管理が上手なのです。

まわりの人の心理状態もよ〜く見抜いて、協力体制を整えてから投稿月間に突入されていました。
ですから、われこそは陰性と思われる方は、意識して陽性な行動を心がけましょう。
何かを会得するときは、陽性さが必要なのですから。

1か月でここまで上達したNamikaさんの記事を引用しておきます。
投稿期間中に課題を次々とクリアして行く姿は、見ていても惚れ惚れしました。
皆さんも頑張ってください!

出汁巻き投稿2022   Haさん(141-1)  最終投稿 2022.10.7

 
 

(Namikaさんの最終投稿記事より)

 
 
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コメント

  1. げんたろう より:

    その臨機応変さが陽性らしさの象徴ですよね!
    ただ計画的に時間をやり繰り出来るのは陰と陽が上手く噛み合っていますよね❗️

    陽性一辺倒だと陰性の計画立てることが出来ず
    行き当たりばったりになりますよね❗️

    それでもなかなかスタート出来ない陰性よりは
    まだ良いのでしょうが❗️

    • マクロ美風 より:

      げんたろうさん、こんばんは。
      コメントをありがとうございます。

      >ただ計画的に時間をやり繰り出来るのは陰と陽が上手く噛み合っていますよね❗️

      そうですそうです。それは当然のことで、どちらか一方だけではうまくいきませんね。
      その辺の微妙な加減が、文章にするときには本当に難しいです。

      陽性一辺倒も、陰性すぎるのも、そばにいる人は疲れますよね。
      歳を重ねると、つくづく中庸がいいなあと思うようになりました。

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