家の湿気 一戸建て 庭付きマンション

私は引っ越しが好きだ。
新しい住まいとともに、環境が変わるのがたまらなく嬉しい。
体の中に新しい風が吹き抜ける感じがしてたまらない。
変化の刺激があって、それが好きだ。

結婚して最初の住まいはテラスハウスだった。
駅から1分で、庭もついていて、デパートも近くて、とても便利で気に入った。

庭には2連の物干し竿を使って洗濯物を干していた。
庭の草花を眺めながら洗濯物を干すのは癒やしだった。

2階のバルコニーにも洗濯物を干していた。
そこであることに気がつく。
同じ洗濯物でも、庭で干すより2階で干した方が乾きが早いのだ。

これは空気の動きにもよるが、やはり地面近くの方が湿気が多いと判断した。
つまり、2階建てなら、1階より2階の方が湿度が少ないということだ。
一戸建ての場合、1階の北側が一番湿度が高いのは、誰でも知っていることだから、洗濯物の乾きでも納得した。

 
 

ところで、建物は上に上がるにしたがって、風が強くなる。
だから、高層階では洗濯物が飛ばされる割合が高い。
場合によっては、バルコニーにある履物まで飛ばされることがある。

こういう階は湿気より乾燥が気になる。
湿気も乾燥も過度の状態は困るが、どちらかというと湿気のほうが体へのダメージが大きい。
特に梅雨の季節にその影響は顕著になる。

よく、マンションの分譲で、1階には庭をつけたり、駐車場をつけたりして特別感を出すのは、「1階はしける」ことを消費者が知っているための売り方だ。
余談だが、新築マンションの1階は、コンクリートに含まれた水分が乾くまで、猛烈に湿っぽくなる。
上の階から徐々に水分が抜けていくが、購入の際には慎重になった方がよいと思う。

 
 

先日、「住まいの氣 土地の履歴や間取り図のこと」という記事を書いた。
住まいを選ぶのは、健康を買うに等しい。
これから住まいを探す人たちが、納得の行く物件に巡り会えることを祈っている。

 
 

冷えてきたので、湯気をどうぞ。

 
 

(京都 尾張屋 高島屋店にて 現在臨時休業中)

 
 
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