歯を削らない歯医者さんが書いた自然治癒力とフィチン酸のこと

先日、本を読んでいたら、次のような文章がありました。
少し引用してみましょう。

 
 


(自然治癒力が上がる食事 歯学博士・小峰歯科医院理事長 小峰一雄著 2018.11.9発行)

 
 

「自然治癒力が上がる食事」 132Pより

ー引用はじめー

玄米の胚芽の部分に含まれているフィチン酸(Phytic Acid)は、頭文字をとってビタミンPとも呼ばれます。かつては「ミネラルの吸収阻害を起こすため、玄米を発芽状態にしてから食べたほうがいい」といわれていましたが、近年は問題のないことがアメリカで実証されました。
 フィチン酸は、余分な鉄分によって発生するヒドロキシラジカルという有害な活性酸素を無毒化する作用があり、抗酸化、抗炎症、免疫の上昇作用を組み合わせてがん細胞を攻撃する働きを持っています。つまりがん細胞に直接作用するだけでなく、免疫細胞であるナチュラルキラー細胞の活性を高め、抗がん作用があるというわけです。
 このフィチン酸は腫瘍細胞に集中的に取り込まれさまざまながんに有効ですが、特に大腸がんに効果的であるとされています。そのほか乳がん。子宮がん、前立腺がん、肝臓がん、すい臓がん、皮膚がんにも有効といわれています。

ー引用終わりー

 
 

***

私がマクロビオティックを始めた頃は、玄米のフィチン酸とアブシジン酸がマイナス要因と考えられていて、玄米を推奨しない意見が多かったのです。
しかし、ずーっとそのことが引っかかっていて、自分でも調べていましたが、途中で大丈夫だと思える結論に達していました。

昨年も、以前もその記事を書いています。
玄米のアブシジン酸とフィチン酸問題はもう古い 2021.4.15
玄米とフィチン酸(IP6)情報の今昔 2017.1.12

小峰医師の本もそれに沿う内容で、常々玄米をお薦めしているむそう塾としては、とても心強い内容でした。
しかし、まだまだネット上にはフィチン酸とアブシジン酸を負のイメージでとらえている人がいますので、もう一度この情報を共有しておきたいと思いました。

この本は2018年に書かれているのですが、今となってはなんてありがたい内容だろうかと思いますよね。
歯科医師の小峰先生は、歯から見て体全体のことを書かれているのですが、当然ながら歯に悪いことは体にも悪いわけで、そのことを意識できたらもっと健康になれると思います。

 
 
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