子供の熱にあなたはどう対応しますか? 野口整体やマクロビオティック

先日、お子さんが熱を出したと、塾生さんからご連絡がありました。
お手当法と病院に行くタイミングを相談されましたが、すでに豆腐をおでこに当てて、保冷剤を首に当てているとのこと。
体温は39度近くまで上がっているそうです。
この方はすでにマクロビオティックの教室で学ばれていたので、そのようにされたのだと思います。

私はその時点で、お子さんの元気さを質問しました。
熱が出ているのに「元気さ」なんておかしいと思われるでしょうが、熱が出ていても必ずしも病気ととらえなくてもよいことがあるからです。

子どもは大人より体力があるので、すぐ熱を出します。
食べすぎても熱を出すことがあります。
ストレスを感じても熱を出すことがあります。
少し体力のない子は、ストレスを皮膚から出すこともあります。

熱が出たからすぐお手当てと考えるのは、西洋医学で解熱剤を使うかわりに、お手当てでなんとかしようと思っているようにも感じます。
マクロビオティックを知っている人にこういう人は多いですね。
私はこれを悪いとはいいません。
でも、それらを使う前に、ちょっとお子さんの様子を見ることが大事だと思っています。

熱はあるけどまだ元気さがある。
こんなときには、ちょっと環境の変化も考えてみましょう。
この時期だと、保育園や幼稚園、新入学、新学期などで環境が変わってストレスになっていることが考えられます。

小さいお子さんは多くの言葉で自分の気持ちを説明できないので、熱という手段で訴えているのかもしれません。
親はそのへんも考えてあげる必要があります。

 
 

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さて、体が熱を出すということは、何らかの必要性があるのですから、できれば自然に下がるまで待ってあげられたらいいですね。
体の中ではその熱を出しながら修復に懸命なわけですから、途中で人為的に下げると回復が長引いたり、予後が悪かったりします。

お子さんにはしょっちゅう熱を出すタイプと、あんまり熱を出さないタイプがいるように思います。
色々な背景があると思いますが、体温の高さに驚かないで、お子さんの気持ちになって対処してあげましょう。

冒頭のお子さんの件ですが、その後お母様が私のブログ記事を読んでくださって、お豆腐と保冷剤のお手当てをやめたそうです。
お子さんが嫌がったのだとか。
それはそうでしょう。体を冷やされて嬉しいことは滅多にありませんからね。

その後のご報告です。
◯は今朝、平熱に戻りました。
本人は高熱が出ていたことも、気づいてなかったようです。
ただ、私が冷やしたことは覚えてるようで、「凍えるよ」と怒ってました。

私にメールが来たのは夜だったのですが、一晩でお子さんは回復されました。
お子さんは本当に悪くなるのも良くなるのも早いです。
体がまだ汚れていないので、反応が早いんですよね。

ですから、お子さんの体を信じて、自力で乗り越えられるお手伝いをするようにしましょう。
そうすることによって、一つずつ体力をつけていけるようになるからです。
こんなことが子育てのポイントかなと思っています。

なお、野口晴哉氏の書かれた「風邪の効用」は、子育て中の人にはぜひお薦めの本です。
私は50年も前に、この本で健康に対する考え方が変わったし、新型コロナウイルスのときにも役立ちました。
下の記事もお読みいただければ、子育てがしやすくなると思いますよ。
健康の基本的な考え方(健康でないことこそが人間として当然である) 2015.6.1

 
 

(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾) 

 
 
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