先日(4月7日)、最後の「無双原理&盛付コース」の授業で、環境の陰陽の話題から睡眠時の話になりました。
Hさんが夜は暖房をつけて寝ているというので、ビックリした私が就寝時には暖房を消しましょう、それで寒かったらお布団の上に何かかけましょうと言いました。
どうやら、1年中掛ふとんの厚さは気にしていない暮らしぶりだったからです。
その結果、Hさんは早速実行してくれて、それまで私によく訴えていた体の不調の多くが改善されました。
そして、大喜びでメールをくれました。
<Hさんからのメール>
美風さん、こんばんは。
毎日お世話になっております。
布団を一枚増やしたら、足のむくみがみるみる良くなって
驚いてます。。!!
すごいです!!
足のむくみは前ほど気にならなくなり、今まで職場でも、
夕方になると足がむくんで足指運動してたのですが、
その必要がなくなりました。
職場では、ゆるくて足を締め付けないタイプのサンダルを
履いています。が、夕方になってもゆるゆるのまま、スッキリです。
小さな積み重ねがなんと大きなことだと思いました。
帰宅すると息子が暖房をつけて寝ていたので、
教わった通りに、「寝るときは暖房を消してね」と言って
消しました。
ありがとうございます。
小さな癖を見つけ出して一つづつ改善します。
Hより
* * *
寝る時の環境を変えただけですが、逆にいうと、それほど環境は私たちに影響が大きいということです。
冷えが及ぼす体調不良は、現代人の悩みのタネだと思います。
日常の暮らし方が自然から離れすぎてしまっていることが原因の場合も多く、Hさんの場合もそのケースでした。
人は自然界の一部なので、出来る限り自然界と同期している方が体への負担は少ないのですが、室内においては湿気だけは調整した方が良いです。
ですから、これから梅雨時や夏の空調を考える時には、湿気を最優先にしましょう。
もちろん、寝具は季節に応じて取り替えます。
先日「七十二候は暮らしの羅針盤」という記事を書きましたが、こういう視点で暮らしを考えていると、昔の伝統建具が一つひとつ納得できます。
例えば「夏障子」や「簾戸(すど)」というのがありますが、これは夏の暑い日差しを遮って風だけ通すものです。
しかし、今はマンションに代表されるように、気密性の高い住環境であるうえ、季節に応じて建具を収納するスペースもありません。
そこでエアコンが登場するわけですが、本来の目的は何だったのかを忘れることなく、なるべく自然界からかけ離れた方向に行かないように気をつけましょう。
それは食べ物も、服装も、暮らし方もすべて陰陽で考えて暮らしていると、自然にそれが出来るようになります。
マクロビオティックの陰陽はそんなことを教えてくれます。
そして、そんなことが健康や幸せにつながっていることを確認できるのが、マクロビオティックの良いところだなあと思うのです。
(京都 瓢亭)