世界一発酵食品の多い日本ならではの解毒方法

むそう塾幸せコースの人たちは今、食事日記をつけているのですが、結果はおおよその検討がついています。
それはすでにその人たちを望診してしまっているからです。
望診するとその人がそれまでに食べたものや、親世代の食べ物も想像できます。
ですから、ある意味では食事日記はその確認とも言えるものですが、それまでの食べ方を変えて体調を良い方向にもって行こうとするときには、一つひとつを細かく検討した方が良いのです。

まず、今までの例でいうなら、ほとんどの人に発酵食品が不足しています。
中には発酵食品といっても納豆とヨーグルト以外思い浮かばないという人もいました(泣)
味噌・醤油を筆頭格に発酵食品は結構身近にあります。
しかし、日常的に意識していないだけです。

日本は世界一発酵食品の多い国であることはご存知だと思いますが、それがどんな効果をもたらしてくれるのかについては、あまり知らない人も多いことでしょう。
私は息子のアトピーを治す時、散々調べて最後は温泉の力と発酵の力のお世話になりました。
それはアトピーを治すには腸を治さなければ駄目だというところに辿り着いたからです。

その前にマクロビオティックの食べ方を徹底して良くなった時期もありましたが、息子自身が感じるストレスに対する対処方法は困難を極めました。
しかし、ストレスは腸の状態によって強くもなり弱くもなるので、腸の改善に本格的に取り組んだわけです。
その一つが中川式の糠漬けでした。
発酵食品を毎日欠かさず摂るようになって、息子のアトピーは本当に良くなりました。
腸の状態が手に取るように反映される息子の皮膚は、そのまま腸の映し鏡であることを再認識したものでした。

発酵食品のデトックス(解毒)作用は、日常的にも感じることがあると思います。
ちょっと脂っこいお食事をしても、糠漬けを何切れか食べておくと胃もたれせず快調だった経験のある人はいませんか?
それは解毒作用のお陰ですね。
糠漬けといえば胡瓜や茄子を思い浮かべる人が多いでしょうが、フグの卵巣を糠漬けにして、猛毒を発酵の力で無毒化してしまうほどの解毒力があるのです。
これは世界でも珍しい食文化です。

他にもまだまだある発酵食品ですが、その発酵の力は解明されていない部分も含めて未知なる世界のように感じます。
私たちの感じないものを感じ取る微生物のおかげで、私たちは健康というプレゼントをいただいているのでしょう。
せっかくこんなに多種類の発酵食品がありながら、その力に気づかずに生きるのは何とも勿体ない話です。
一人でも多くの方が発酵食品の力を借りて、不調を吹き飛ばしていただけたら嬉しいです。

世界各地の発酵食品やその力を知るために下記の本は参考になりました。

マクロビオティック料理教室 発酵食品4

 
 

マクロビオティック料理教室 発酵食品5

 
 

その中に秋田の「いぶりがっこ」が登場していて、何年も前に秋田にお邪魔した時、きくちゃんのお婆ちゃんが漬けたという「いぶりがっこ」の美味しさを想い出しました。
あんなに美味しいがっこには二度と出会えません。
一生忘れられないほんまもんのお味でした。

マクロビオティック料理教室 発酵食品6

 
 

(発酵食品の魔法の力 小泉武夫 石毛直道編著)

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 食べ物あれこれ パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です