お年寄りでお薬を飲んでいる人の食事 体験者に学ぶ

昨日の放課後、例によって教室のあちこちで相談やら塾生同士の談笑やら、自由な時間が流れる中、じゅん子さんと中川さんの会話から参考になることがあったので記事にしておきたいと思いました。
じゅん子さんは週に何回かお料理を作ってお祖母様に届けていらっしゃるそうなのですが、そのおかずの話で中川さんが次のようなことをおっしゃっていました。
「年寄りのおかずは味をはっきりさせてちょっと少ないめがいいねん」と。
お薬を飲んでいるお年寄りは、味の感覚が少し鈍くなっているので、薄味では美味しく感じないそうなんです。
さらに食べきれない量より、もうちょっとほしいかなと感じる量の方が美味しさも増すそうな。
お口を通しての感覚は鈍っていても、目で見る感覚ははっきりしているので、視覚的に与える影響は要注意とのこと。

これからは高齢者が増えてくるので、私達は実の両親、義理の両親を問わず、介護の立場に立たされることが多くなります。
すでにその立場になっている人も多いのですが、お料理を作る際の参考になれば嬉しいです。
たったこれだけのことでも、作ったお料理を喜んで食べてもらえるかどうかの分かれ目になるのです。

中川さんは実のお母様を何年も介護されたご経験から、上記の味のことをじゅん子さんに話したところ、じゅん子さんは「そうなんです!」とおっしゃっていました。
私も義理の母に食事を作っていたとき、そういえばそうだったなあと思い出していました。

「お薬を飲むとお食事の味が判らなくなって、何を作っても美味しくないと言ってあまり食べてくれないんです」と相談される塾生さんが何人もいらっしゃいます。
まだお薬に無縁な人はこれからもずっと無縁で、食べる楽しみを失わない人生であれるように、今から健康には気をつけておきましょう。

そのためにマクロビオティックの視点からアドバイスをするなら、やはり「血を汚さない」ことに尽きます。
このキャベツの葉脈を見ていると、私は人間の血管に見えてなりません。
綺麗な血液で血管を丈夫にしておくこと。
これが最大のポイントです。
自然の織りなす陰陽の美しさ(植物も人間も)は、わずかな傷から崩壊していきます。
いつまでも若いままではいられませんが、せめて楽しみを奪わない老後であってほしいと強く思います。

 
 

キャベツ1 マクロビオティック 血管

(無農薬キャベツ)

 
 
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コメント

  1. じゅん子 より:

    美風さん、おはようございます。
    昨日はありがとうございました。

    中川さんからのアドバイスはとても参考になり、祖母も教えていただいた通りの反応をするので面白いです。
    全て自分の歯で、何でも食べられるのもありがたいですし、そこは私も見習いたいと思っています。

    気楽にはじめたおかず作りですが、学ぶことがたくさんあり「今、自分ができる精いっぱい」を実践する充実感もあるので、押し付けにならないように注意しつつ、この環境を楽しみたいと思います♪

    • マクロ美風 より:

      じゅん子さん、おはようございます。
      昨日はお疲れさまでした。
      楽しい一日でしたね。

      すべてご自分の歯というのは素晴らしいですね!
      美味しくいただく最高の条件ですもの。
      「押し付けにならないように」というところがさすがだなと感心しました。
      この微妙なバランスが実は大事なんですよね。
      中川さんのお料理を介して、双方が笑顔になれることが素敵ですし私も嬉しいです。

      • じゅん子 より:

        お返事ありがとうございます。

        本当にたくさんお料理を中川さんから、美風さんからは陰陽を教えていただいていて、それがすごく役立っています。
        バランス、大切にします。
        これからもどうぞよろしくお願いします^ ^

        • マクロ美風 より:

          じゅん子さん自身が負担に感じない方法で勉強をされる良いチャンスなので、その体験は貴重です。
          間接的にお勉強をさせていただいてありがとうございます。
          こちらこそ、これからもよろしくお願いします。

  2. Ni より:

    美風さん、こんにちは。
    とても参考になる内容でした。有難うございます。
    沢山思い当たることがありますので、色の配色、味の感覚に気を付けて
    お料理したいと思います。決して自己満足にならないように…ですね。

    • マクロ美風 より:

      Niさん、おはようございます。

      今、そしてこれからのNiさんにピッタリの内容でしたね。
      親子の関係を大事にしようとしても、病がその前に立ちはだかると、なんとも思うように出来ないことが多いですね。
      そんな時にマクロビオティックの陰陽バランスは重要な羅針盤になります。
      他者との関係に自己満足は厳禁です。
      それを陰陽で調節してね。

  3. Ni より:

    美風さん、こんにちは。
    今の私は勉強不足なところが多分にありますが、
    その中で出来る事、バランスを考えながら取り組みたいと思っています。ありがとうございます。

    • マクロ美風 より:

      Niさん、おはようございます。

      頑張ってください。
      応援しています。

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