料理の奥深さ(5) 盛付けの格

調べ物をしていたら、中川さんが修業された萬亀楼さんのお名前が随所に出てくる本があった。
時代からいって中川さんがいらした頃らしいのでお聞きしてみると、「これは私が作った料理かもしれない。このお皿も覚えているよ。よく取材用の料理を作ったからねぇ。」とのことだった。
あのクリームパンの手が添えられていたらすぐ判るのに(笑)
(と言っても当時はスリムだったらしい。。。) 
ところで盛付けには約束事があって、それを押さえればあとは自由に盛っても良い。
ちょうど和服にも約束事があって、それを踏まえて着るように。
しかし今はその約束事がグチャグチャになって来ている。
着物には格があって生地・模様・帯・帯揚げ・長襦袢・半襟・草履に至るまで 、それはある意味秩序ですらある。
なぜそうするのか?
その理由を知れば結構マクロビオティック的だったりする。
つまり格とは秩序を踏まえることだから。 
そしてその格は、人の心に「核 」を作ってくれる。
心の核は穏やかさを運んでくれる。
見ていて穏やかになれる盛付け。
それが本物の盛付けだと思う。 


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