私は小さい時から家の内外を綺麗にすることが好きだったようです。
ようだと書くのは、それが当たり前だと思っていたのですが、夫に「それは異常なくらい綺麗好きな性格だ」と言われて、そうかなぁと思ったからです。
そういう夫は私の目から見ると、お掃除が苦手な片付けられない人の部類に入ります。
もちろん、夫は反論しておりますが(笑)
ですから当然インテリアにも相当こだわります。
そんな私なので、家具を選ぶ時には用意周到に準備をして、選びに選びまくります。
ところが先日息子と一緒に銀座に行った時、家具屋さんの前を通ったので、「椅子買おうか?」と息子に言ったら、息子も即座に「うん!」と言ったので、突然家具屋さんに入りました。
というのも、息子の椅子が以前から座面の布が破れて中身が見えていたので、そろそろ買い替えなくちゃと思っていたからです。
それに私のパソコンの椅子も欲しかったのです。
今はリビングの一角に小さなテーブルと椅子(ダイニングセット)を置いて、その上にパソコンを置いているのですが、パソコンをする時間が半端じゃなく長くなってしまったので、この椅子では姿勢に負担がかかって腰に悪いからです。
京都との往復で引くキャリーバッグも、腰に負担をかけます。
老体を保護するためにもパソコン用の椅子を買いたかったので、突然ですが良いチャンスだと思いました。
* * *
ということで椅子売り場で担当してくれた女性はとても優秀な店員さんでした。
よく気がまわるかたで、私が要求することを何とか実現しようとあらゆる方法を模索してくれます。
携帯電話であちこちに連絡をとりながら、可能かどうかを探ってくれるのです。
それも無理はありません。
私は椅子の形を変えるように要求しているのですから。
椅子の命は間違いなく背もたれと座面です。
そのどちらもが満点の椅子なのですが、狭い我が家では肘掛けが邪魔なのです。
デザインと耐久性の問題を考えても、肘掛けの取り外しは可能と思えるのですが、アメリカ製のその椅子は私が知らないタイプのネジを使っていて、通常のドライバーでは外せそうにもありません。
それをあれこれ思案していたら、担当の方がその椅子を持って我が家にやって来てくれることになりました。(感激!)
昨日その女性が銀座から車を運転して埼玉県の我が家まで来てくれました。
やはり私の想像どおり、ほんのちょっと椅子のほうが大きいのです。
こんな時にはテーブルを買い換えましょうということも出来ます。
しかし、その女性はひと言もそれを口にしませんでした。
それどころか、帰りに東京ハンズ銀座店に寄って、その椅子に合うドライバーを調べて購入してくれたのです。
そして今朝彼女から電話がありました。
「土曜日にお店に行って、実際に試してみます」と。
きょう明日はお仕事がお休みだというのに、電話をくれた彼女を偉いなぁと思いました。
私がもし営業職なら、きっと彼女と同じ行動をとったと思います。
しかし、今はそのような積極性のある人が少ないので、彼女の仕事ぶりがとても目立ったのだと思います。
お陰様で気持ちよく、納得の行く対応をしていただきました。
このような人なら夫の事務所でも採用したいなぁと強く思ったことでした。
と同時に、彼女ならどんな企業でも採用してもらえるだろうとも感じました。
* * *
なお、このネジは調べた結果「トルクス」と呼ばれるもので、アメリカで開発されたものだそうです。
一般的には「ヘックスローブ」と呼ばれていて、ヨーロッパではこのネジが主流になって来ているそうな。
「アップル社のコンピュータ、Macintoshには古くからのこのトルクスねじが使用されている。」という一文を見つけて、なぜか少し嬉しくなった私でした。
日曜大工に興味のある方には、すでにお馴染みのネジなのかも知れませんが。
こうして何かを調べていると、思わぬことを知ることがありますよね。
これがまた楽しいのです。
また少し椅子の知識が増えました。
ワタシもパソコン用の座椅子はちょっとサイズが大きくて困っているのですが(苦笑)
残念ながら肘掛けなど、外せるような構造にはなっていません。
ところでトルクス&ヘックスローブですが、ヨーロッパ車や関連する部品にも多く使われているので、もしかしたら息子さんが重宝するようになるのかも?と思いました(笑)
それにしてもその女性の献身ぶりには頭が上がりませんね。
向こう800年は女性の時代とは習いましたが、それを実感しているのはワタシだけでなないのでしょうね。
げんたろうさん、おはようございます。
はい、息子はトルクスねじを知っていました。
高校生の時にバイクで知っていたようです。
ナンバープレートをトルクスでとめてあったよと言っていました。
今度の車は改造しないでほしいなぁ(笑)
家具屋さんの女性は営業といえばそれまでなのですが、それを感じさせない自然な言動が好ましく感じました。