糠床の気持ち

糠床の管理をするとき、のんびりゆっくりしている人はいませんか?
中川さんは幸せコースでいつも「ささっと終わらせる」とか「材料に気づかれないうちに切る」とかおっしゃいます。
これはとても意味のあることなのですが、なかなかその真意を皆さんにご理解いただけていないようです。
たとえば糠漬けでもこれが当てはまります。
発酵する生き物は、まるで自己完結するかのように、自分で環境を調えながらコントロールして行きます。
そこに人間が糠漬けに都合の良いように調整してしまうんですね。
勝手に手を突っ込んで野菜を出し入れしたり、かき混ぜたり、塩を入れたり、空気をよけいに入れたりしてしまっているんです。
それらはいずれも糠床の環境を急に変えることになります。
つまりそれらの中には発酵を弱めるものも含まれているのです。
ですから、それらの作業は出来るだけ少なく、手早く終了して、糠床に負担をかけないうちに終わらせるようにするのが理想的です。
スヤスヤ眠っている赤ちゃんをイメージしてください。
そのそばで大きな音を立てたり、振動させたり、強い風を当てたりしませんよね。
糠床も同じなのです。
玄米ご飯を炊く時、圧力鍋の中をイメージして炊いたように、糠床の上手な維持は樽の中をイメージ出来るかどうかにもかかっています。
ぜひそんなことにも氣を巡らせて、上手に糠床をキープしてみてください。
美味しい糠漬けが漬かって、あなたの腸が驚くほど元気になります。

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コメント

  1. てんこ より:

    美風さん、おはようございます。

    記事を拝読しました。
    常々野菜を出し入れするだけでも糠床は空気に触れているから、触れすぎないように注意しなければと思っていました。
    足し塩足し糠もしっかり混ぜる行為だから糠床には負担ですよね。
    丁寧に接してきたつもりでしたが、単調に漬け続けてしまったかもしれません。
    どんどん糠漬けのイメージが変わっていきます。
    ということは今までのイメージが間違っていたのですね。

    考えすぎず、糠床に寄り添えれば、と思っています。

  2. マクロ美風 より:

    てんこさん、おはようございます。

    そうそう。
    考え過ぎないで自然体で良いのですが、万が一糠床の調子がイマイチになった場合は、こんなこともヒントにされると良いかなぁと思って書きました。

    人間でもそうですが、環境を強制的に変えられるってイヤですものね。
    でも、中川菌は逞しいので、ちょっとぐらいではへこたれないそうです。
    特にじゃい安は濃厚に作ってあるので大丈夫とおっしゃっていましたよ。

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