陰陽の判断

先日「幸せコース」の座学で、陰陽のお話が出ました。
その時に陰陽の見分け方を型どおりに捉えている人(Nさん)がいました。
ま、皆さんがそういう傾向にあるので、特別驚きはしませんがね。
問題はそれではありません。
Nさんは他のお教室にも通われているので、そこで某先生から「あなたは陽性だ」と言われて、それがずっとNさんを支配しているのです。
しかし、Nさんをずっと観察していると、どうみても陽性だけではない強い陰性があります。
Nさんを陽性と判断された先生は、私も良く存知あげているし、尊敬もしているので、その判断は間違いないと思っています。
しかし、判断された前後の状況が分かりません。
たとえば前提があってのお話だったり、限定的な場面での判断だったりすることもあります。
あるいはニュアンスの違いだったりすることもあります。
伝える側と受け取る側に、微妙な認識のズレが生じることもあります。
そこが問題なんです。
100%陽性なんて人はいませんが、「あなたは陽性だ」と言われると、100%陽性だと頭で受け止めてしまう人がいます。
そして陰性な食べ物が許されると思ってしまうのです。
ここが怖いのです。
陰陽を頭で考えていると、大きな間違いを犯すことがあります。
いつも実践あるのみ。
自分の身体と状況に照らし合わせて、刻々と変化する陰陽を見分けなければなりません。
一つご参考までに。
どんなにあちこち出かけて行く人でも、一人で物事を決められなかったり、迷ってばかりで、すぐ他人に相談する人は、陽性なんて言いません。
体質は陽性であっても、精神的には陰性です。
本当の陽性というのは、じっとして動かないものです。
決断力があります。
「動くこと=陽性」と単純に判断してしまうと、間違うことがあります。
このことを取り違えないようにしないと、マクロビオティックの真の良さは享受出来ないように思います。
Nさんのような隠れ陰性さんが、実はとても多いんですよ。
ある意味、現代病かも知れません。

カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ パーマリンク

コメント

  1. しろうさ(As7-2) より:

    こんにちは。
    陰陽ひとり立ち講座の記事をはじめ、いつも考えさせられる記事をアップしてくださり、ありがとうございます。
    私は抜かなければいけない陽性も強く持っていますが、陰性なものにはやはり注意が必要です。
    マクロビオティックを勉強し始めたころ、できるだけ中庸に近いところでバランスをとるためには極端な陽・陰を持つ肉や砂糖を抜くことから、と習い、基本的にはそうなのだと思います。
    しかし、昔から多くの日本人にとって普通だったと考えられる魚、鶏肉、卵などの動物性食も含めたバランスと、逆に工業・交通が発達して世界中の食べ物が手に入る現代社会でのバランスとを、広く視野に入れなければならないと考えるようになりました。

    それぞれの答えは、体が知っていますね。
    満たされていて心穏やかに過ごせるようであれば、その人にとってよいバランスなのではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です