玄米ごはんを炊く前に-マクロビオティック料理の基本-

最近のマクロビオティックブームに乗って、「マクロビオティックを始めてから1、2ヵ月」という方にお会いする機会が多くなりました。
その方々にぜひお伝えしたいことがあります。
(いや、結構ベテランでも疎かになっている人もいますので、要注意!)
それは、マクロビオティック料理の基本である「玄米ごはんの炊き方」について、もう一つ踏み込んで欲しいということです。
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<「籾米」(もみごめ)>
玄米を手にすると、たいてい1粒か2粒、籾米が入っていますね。
中には脱穀機の性能が良くて、ほとんど籾米が見つからない玄米もあるかも知れませんが。
まず、玄米ごはんを炊く前に、お米を量ることは誰でもすることですが、そこから先が分かれます。
A:すぐ洗う人。
B:お米の選別をする人。
もし、玄米に籾が入っているようでしたら、必ず取り除きましょうね。
「籾」って、「米」に「刃」と書きます。
胃の中に入っても「刃」(やいば)なんですよね?。。。
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ちなみに、私は、必ず籾とりをします。
どんなに忙しくても。
理由は二つ。
1 美味しくご飯をいただいている時に、籾を噛んでしまうと、いっぺんに悲しくなってしまうから。
  (砂を噛むのに似ているかも。。。)
 籾とりをするひと時は、お米が手に入るまでのすべてに感謝できる時間だから。
  ・お米を作ってくれた農家さんに、ありがとう
  ・お米を育ててくれた土地に、ありがとう
  ・お米が育つ地球環境に、ありがとう 

などなど、こんな想いを込めながら籾とりをします。
そして、同じ想いでお米を洗います。
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よく、「営業用で量が多いから、そこまでは無理だよ」とか、「忙しいからそんなこと出来ないわ」と仰る方がいます。
でも、忙しいからこそ、「その時間」が必要なように思います。
よく言われることですが、「心」を「亡くす」ことが「忙しい」の文字ですね。
「心」を込めて何かをする時間は、私達の忙しい何かをリセットしてくれるように感じています。
少なくても私は、この穏やかなひと時が好きです。
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<ご参考までに>
籾とりをしたら、その籾米は捨てないでね。
この籾米こそ、まさしく生き物なんです!

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コメント

  1. プレイ牧 より:

    玄米炊いてみました。^^
    火加減?水加減?時間?どこがいけなかったのか今だ謎なんですが、ちょっと固めな仕上がりに。
    加減を変えて調整しつつ、理想に近づけていきたいと思います。

    籾とりは最初とても驚きました。
    生産者の方、自然の恵みに感謝することを
    ずっと忘れていた気がしました。。。

    今回のゼミには参加できなくなってしましましたが
    11月、12月は参加予定です。
    いろいろとお聞きしたいこともあるので・・
    楽しみにしております。

  2. つづこ より:

    私も籾を除く作業、大好きです。昨日も興味津々に向かってくる息子にお米をめちゃくちゃにされないように注意しながら籾取り作業…ココロ落ち着く時間です。実家の母も玄米を食べるようになったのですが、籾取り作業が面倒くさいと言っていますので、美風さんのこのお話をして、面倒くさがらずやってもらおうと思います。

  3. かなりあ より:

    美風さん、こんにちは♪

    選別作業はちゃんとやっていますが、

    気が付きましたら、流れ作業のようにやっていました。

    そうですよね。お米と向き合えます大切な時間ですよね。

    それと心にゆとりを持たせれます時間…。

    とても大切な気付きを、ありがとうございました。

  4. ひろ より:

    そうなんですよね~。この時間がすごく心穏やかになるスタートタイム。
    今お教室でここから初めていますが、生徒さん皆さん、この作業に始めは驚かれていますが、作業の最中に心の話や食卓の話などをしていくうちに、皆さんのお顔がやさし~い感じになっていくのがとっても嬉しいです。
    >「籾」って、「米」に「刃」と書きます。
    この言葉を次回のお教室で伝えたい思います。
    ありがとうございます!

  5. paru より:

    うちはかなり籾が残る玄米を買う事も多いので、避けて通れない行程です。

    研ぐ前・研いでる時に見つけてもまだ残ってる場合も(^_^;)

    結構楽しんでやってます。

    籾はむいて玄米にして戻したり、黒いのが多いと「カメ虫の仕業?」と思ったり。

    子供の頃バケツで稲を育てた記憶があるので、籾殻つきは残して春に植えてみたいです(笑)

  6. komoKon より:

    籾よりという方法を始める前は、1粒1粒あのようにお米を眺めることはなかった気がします。
    籾よりをしていると、無心になる時もあるし、
    または、お米の状態をいろいろ気付くときもあったり、たかが籾よりでは、ないんですね。
    大げさかもしれませんが、自分と向き合う時間にすらなりえる作業だったりするのかもしれません。
    新たな気持ちで、籾よりと拝み洗いやってみます!

  7. まめ より:

    美風さん!ご無沙汰をしております^^
    いつもココロに響く素敵な記事をありがとうございます!
    私も籾が残ったご飯を口に入れてしまうと、悲しくなります~。絶対に口の中に残って、飲み込めませんもの、、、。

    私はいつも洗いながら浮かんできた籾が付いているお米を取るのですが、ひとつひとつ籾を剥がして玄米にする時間が好きです(笑)。

    今日も仙台はいい天気です! 
    朝から清々しい気持ちになれました。
    ありがとうございます^^

  8. megmama より:

    籾とり、お恥ずかしながら、時間がないとつい手を抜いてしまう工程でした。
    でも、最近どうやったらおいしい玄米が炊けるんだろう?と考えることが多くなり、流れ作業でやっていた玄米を炊く行為をいろいろと自分なりに工夫してみるようになりつつありました。

    で、まさに今日の玄米は「籾とり」を丁寧に!がテーマ。というのも新米でもっちりおいしく炊けてる感じになってきたものの籾が気になって。ならば!と一番最初の工程を見直すことにしました。

    やっていると不思議と丁寧に丁寧にとなってきて、作ってくれた方への感謝の気持ちもわいてきたのです。まだ詰めが甘かったようで、炊き上がりの中に一部残っていたので、次はもっと丁寧にやってみます。

    そう思っているところにこの記事。コメントせずにはいられませんでした。

    追伸
    無何有庵さんの飯’Zのおむすび、GETされたそうですね。(chi-saraさんのブログとコメントで知りました)あのモチモチ玄米に触発されて、玄米炊きを再考するようになりました。

  9. ちさと より:

    最近また玄米が美味しくなって来たので、炊く回数も増えました。
    美風さんのブログで「は!」と思い。
    昨日はじっくり玄米を観察しながら籾米探しをしました。
    やっているうちに何かこう・・・砂丘に吸い込まれるような不思議な感じになってしまいましたが(^^;)
    このところ気持ちが不安手になって(台風のせいです!)マクロビの気持ちも忘れがちですが。
    今、自分の手の中に玄米がある、と言うことにも感謝して頂きたいです

  10. みい より:

    はじめまして。
    過去の記事などを遡って読ませていただいています。
    マクロビオティックを始めて、初めての秋に入ろうとしています。最近、「玄米食べているのに・・・」とか、このブログを読んでいて、美風さんとまわりの人々を羨ましく思ったりしていました(恥ずかしながら告白です)。
    さっそく、今晩食べるお米の籾とりをしました。このことを習慣にしていきます。きっかけを下さってありがとうございます。
    美風さんのブログによって、少しずつ、私の中で気づきが目を覚ましつつあります。いつも読み逃げでごめんなさい。感謝しています。これからもブログ、楽しみにしていますね

  11. stun より:

    久々のコメントです。
    御無沙汰しておりました。
    そっかー、米に刃で籾なんですね。

    >籾とりをするひと時は、お米が手に入るまでのすべてに感謝できる時間だから。
    正にその通りだと思います。
    玄米の粒を見つめながら、知らず知らずのうちに色々な事に思いを馳せています。
    自分が食べるお米、お客さんが食べるお米。
    ごはんを炊くときは籾取りは絶対にかかさないです。
    なので疲れていて籾取りしたくないときは、ご飯を炊きません(笑)

  12. マクロ美風 より:

    すっかりお返事が遅くなって、ごめんなさい。
    ついに圧力鍋がやって来たんですね!

    もう、今は上手に炊けていらっしゃることと思います。

    >生産者の方、自然の恵みに感謝することをずっと忘れていた気がしました。。。

    そうなんです。
    この基本的な部分が、実はとっても大事なことだと思っているんですよ。

    特に子育てする人には、この姿勢をお子様にも伝えて欲しいと思っています。
     
    美風ゼミのことも、その他諸々お話ししたいことばかりです。。。
    また、お会いできる日を心待ちにしております。

  13. マクロ美風 より:

    お返事が遅くなって、すみません。
    お母様も玄米を召し上がるようになったのですね!
    素晴らしい!

    籾とりが面倒な方には、殆ど籾米がない状態にした玄米もありますので、それをご紹介するのもいいですね。

    でも、やっぱり籾米との対話もしていただきたいな~。

  14. マクロ美風 より:

    流れ作業でしたかぁ(・・;)
    でも、とらないよりはいいですよね~。

    何だか、生真面目に籾とりをしているかなりあさんの姿が想像できます~(^^)

  15. マクロ美風 より:

    私は、「マクロビオティック」の心の部分をとても大切に考えています。
    ですから、マクロビオティックというより、「ココロビオティック」と言いたいくらい(笑)

    お教室で籾のお話をしてくださるんですね。
    ありがとうございます。

  16. マクロ美風 より:

    やはりparuさんも籾とりをなさっているんですね。
    丁寧にお料理を作り、丁寧に日々を生きるparuさんらしいですね。

    最近、知人からお米を購入したら、ものの見事に1粒も籾米がありませんでした。
    籾とりが面倒だという需要に応じて、脱穀の精度を上げているようなのですが、ちょっと楽しみを奪われたような気がして、複雑な思いです。。。

  17. マクロ美風 より:

    komokonさんは手作業がお好きなのでは?
    私もそうなのですが、手作業をしていると、本当に無心になれますよね。

    >大げさかもしれませんが、自分と向き合う時間にすらなりえる作業だったりするのかもしれません。

    いえいえ、大袈裟ではないと思いますよ。
    小さいことでも、この繰り返しが、実はと~っても意味のある行為だと思っているんですよ。

    お互い、楽しみながら、籾とりしましょ。
    あ、今度買った玄米は、籾米がないのでした。。。(ショボン)

  18. マクロ美風 より:

    わ~、まめさん、お久しぶりです~!
    仙台には何回もお邪魔しているのに、なかなかゆっくりお話ができませんね~。

    子育て中は、時間が自由になりませんが、そのうち絶対語り明かせる日が来ますから、その日を待っていますね!

    >ひとつひとつ籾を剥がして玄米にする時間が好きです(笑)。

    分かります~、この感覚。
    私なんか、思わず「こんにちは♪」って言っちゃったことアリマス(^^;)

  19. マクロ美風 より:

    籾とりは、最初は面倒くさく感じるようですが、すぐに慣れて、いつしか当たり前になります。
    それまでの日常にそういう習慣がなかっただけなんですよね。

    お料理教室でも、最初は「エーッ!」と言っていた生徒さんが、いつしか真剣に籾とりをする姿に変わって来るので、とても面白いです。

    ついつい真剣になって、「もう切り上げてくださ~い!」って言うまで玄米を撫でている姿を見ると、微笑ましくなりますね~。

    ところで、「飯’Zのおむすび」、ゲットしましたよ~(^^)
    モッチロン、美味しかったデス!
    「飯’Z」に込める「こころ」もいただきました。

  20. マクロ美風 より:

    >やっているうちに何かこう・・・砂丘に吸い込まれるような不思議な感じになってしまいましたが(^^;)

    そういわれてみれば、そんな感じかも?
    砂丘とはうまい表現ですね~。

    >今、自分の手の中に玄米がある、と言うことにも感謝して頂きたいです

    そうですね。
    当たり前のように思っていることでも、ちょっと見方を変えると、とても有難いことの連続だったりしますよね。

    時々、こんな気づきに魂を揺さぶられてみたいものです。

  21. マクロ美風 より:

    みいさん、初めてコメントをいただいたのに、こんなにお返事が遅くなって、本当にすみません。

    玄米を食べ始めて、初めての秋ですか~。
    最初の頃は、色々なことを欲張って考えてしまいますが、まずは「楽しい」ことを優先してくださいね~。

    そして、決して苦しまないでください。
    もし、苦しくなったら、「美風ゼミ」にでも遊びにお出かけください。
    みんなで笑い合って、肩の力を抜きましょう♪

  22. マクロ美風 より:

    いやぁ~、stunさん、お久しぶりです~。
    そうだよね~。
    syunさんは、いつも営業用の玄米の籾とり係ですものね~。

    よく、ブログの記事に籾とりのことが書かれているよね~。

    >玄米の粒を見つめながら、知らず知らずのうちに色々な事に思いを馳せています。

    これがきっと、癒しの時間なんだと思います。
    だから、この作業が心地いいと思うんですよね。

    stunさんのことを思うと、つい文章が柔らか~くなったけれど、最近は逞しく陽性化した人になっちゃたのかしら?
    お会いしたいデス(^^)

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