【癒しの料理とは? マクロビオティック料理とは?】
ちょうど2週間前、hinaさんと、ウェスティンホテル大阪のレストラン、アマデウスで、お食事をした。
ここは、言わずと知れたマクロビオティック料理を味わえるところだが、レストランの位置がまた何とも気持ちがいい。
大きなガラス越しに池や庭が広がり、太陽の光が降り注ぎ、座っているだけで幸せになれる空間だ。
ホテルにありがちな“豪華さを競う”のではなく、どちらかというとアットホームなつくりになっている。
ロビーのソファーも、家庭的な雰囲気で、ついホテルにいるのを忘れてしまう感じだ。
そのロビー続きにレストランがあるので、よけいリラックスできるのかも知れない。
庭も、和風旅館によくありがちな、“いかにも造りました”という感じではなく、少し敷地に余裕のあるお宅なら、その程度の緑はあるかなという、自然な感じなのだ。
そうだ!、ここのコンセプトは“自然”かも知れない。
その行き着くところが“自然な料理”だったのだろうか?
そして、そこで採用されたのが“マクロビオティック料理”ということなのか?
* * * *
アマデウスのマクロビオティック料理は、“素材のもつ甘さ”を最大限に引出したものばかりだった。
玉ねぎが、まるで“お菓子”のように感じるほど甘くて、思わず二人で分け合っていただいた。
ごぼうの先の先、つまり、つまよう枝と間違いそうな細さのところまで、そのままの形で使われていて、“牛蒡ってこんなに甘かったの?”という感じだった。
さつま芋のポタージュは、さつま芋料理にありがちな、最後にどうしても舌に残る“ザラつき感”がまるでなく、それはそれは、クリーミーなお味だった。
おそらく豆乳を使っているはずだが、豆乳独特の臭いもまったくなく、見事だった。
いただいたお料理をひとつひとつ解説していると、キリがないのでここで切り上げよう。
ここでのお料理全体を通じて感じたこと。
それは、やはり、お料理の原点、“素材の持ち味を引出すこと”の再認識だったと思う。
そして、その技術の高さによって、素材は“極みの味”となって私達の前に姿を現したのだ。
まさに、料理は“足す”のではなく、“引出す”ものであり、“引き算”なのだ。
言い換えれば、それこそが、“自然な料理”ではないだろうか。
そして、“マクロビオティック料理”もまた、“自然な料理”であるはず。
だから、難しく考えることはない。
“自然をお手本にして料理をすればいい”のである。
そう考えると、素材の多くには、ほとんど“甘さ”が含まれていることに気がつく。
さらに、その甘さは加熱することによって、最高になる。
人間の脳にとって、糖分は唯一の栄養である。
だから、甘さは人間にとって必要欠くべからざる存在なので、多くの素材に含まれているのだと思う。
* * * *
マクロビオティック料理でよく誤解されるのが、この“糖分”の摂取方法だ。
・絶対ダメ
・種類によってはいい
・素材の甘さだけでいい
あなたは、どう理解し、どこで満足しているだろうか?
もしかしたら、満足していない?
満足していなければ、どうやって満足するのだろうか?
これをクリアしたら、♪マクロビオティックは楽しい♪はず。
* * * *
冒頭のアマデウスでは、全体に甘さが“ホンワカ”とあって、食べ終わった時、とっても満足した。
やはり人間は、適度に甘さがあると満足することを、改めて確認した。
私は、リマ・クッキングスクールの先生に、こう教えられた。
“お食事が終わってお箸を置いたとき、何もいらないのが丁度いい味です。お茶を飲みたいときは、塩味が強い時です。”
これには、実に多くの意味が隠されている。
1、体の声に応えられたメニューであった
2、塩分がちょうど良かった
3、糖分もちょうど良かった
4、水分も必要かつ充分だった
だから、満足なのだ。
それなのに、“習慣として”、その後にお茶やコーヒーを飲むと、水分の摂り過ぎということになる。
お箸を置いたとき、丁度いいように感じても、1?2時間してからのどが渇くのは、塩分が多かった時である。
麺類の汁をゴクゴク飲んだ後に、出やすい現象である。
水分はこの時に補給すればいい。
マクロビオティックをきちんと実践するということは、アレダメ、コレダメと排除することではなく、体が必要としているもの以外は補わないということである。
それは、食べ物であったり、暮らしであったり、経済であったり、生き方であったりするが、“食事をちょうど良くする”ことで、それらのすべてをフォローできるとするのである。
アレダメ、コレダメにとらわれている方、もう一度原点に帰ってみませんか?
・あなたは、何のために生まれて来たのですか?
・窮屈な食事をするためですか?
・人間関係をギクシャクするためですか?
・制限の多い生活をするためですか?
私はこう思います。
“私は、楽しむためにこの世に生まれて来たのだ”と。
だから、日々、楽しいことを考え、楽しいことをし、楽しい食事をするのです。
楽しい食事は、人を癒してくれます。
言い方を変えれば、人は癒されるために食べるのではないでしょうか?
* * * *
アマデウスのお食事に、私は癒されました。
そして、多くのことを学びました。
そんな機会をつくってくださったhinaさん、ありがとう。
そして、スポンサーになってくださった、hinaさんのおトノさま、本当に嬉しかったです。
そのお気持ちも、美味しくいただきました。
嬉しいですね。
あったかいですね。
幸せですね。
こんな空間、こんな人間関係が、もっと、もっと広がりますように。
感謝。
マクロ美風さん、こんばんは。
そうなんですよね。ああ、これで納得できました。
「体が必要なものを必要なだけ取り入れる」というのは我慢することではなくて、十分満足、幸せになれるちょうどよい食事をすることなんですね。
以前甘いもののことでアドバイスをいただいた時期にスタートしたKMAとスイーツクラスは、試食とはいえ自分の欲求とは違うものを食べ続ける経験にもなり、おのずと「調整する」勉強にもなりました。ちょうど今日もKMAでデザートをややストロングだと感じたことから、甘いものの回数と量を考え直したいと思っていたので、またまたグッドタイミングです(マクロビオティック効果ですね)。
「素材の持つ甘さを最大限に引き出すこと」と、
>1、体の声に応えられたメニューであった
>2、塩分がちょうど良かった
>3、糖分もちょうど良かった
>4、水分も必要かつ充分だった
は手帳に書きます!素晴らしい記事をありがとうございました。
幸せな時間とお料理をマクロ美風さんとわかちあえたこと、感謝しています。ありがとうございます。空も雲も木漏れ日も、鳥まで祝福してくれて、天国にいるようでした。私達は左右の手。風さんとの出会いを祝福してくれていたのだと思います。美しい絵のような一日でした。感謝。合掌。ハレルヤ。(^^)/
子供を見ていて思うのは、子供の方がよっぽど
マクロビオティックの生活を実践しているということです。
体に悪い物が入るとすぐに排泄反応を起こす。
何が体に必要か?本能的に判断する。
夜は新しい明日に向けてキチンと睡眠を取る。
環境に調和して自分のリズムを刻む・
それが自然に出来ている。
大人になるにつれて、どうして失われてしまうのでしょう。
美風さん、素敵な記事ありがとうございます。
とても考えさせられました。
私はマニュアル(本)通りに実践することに執着してしまっていました。
これはこの位の量食べないと(あるいは食べてはいけない)、陰性だからこれを食べなくちゃ、これが体にいいって言うから食べなくちゃ・・・そういったことに執着してしまい、食事を味わう、そして満足するということを今までおろそかにしていました。
まさに『頭』を使って食べていたんですね。。
確かに私が通い始めたお料理教室でも”素材の甘みを引き出す”という点を重視しています。
私には今までそれが足りなかったように思います。
レシピ通りに作ればいいと思い込み、作り方を必死で覚えよう覚えようとしていました。
そうじゃないんですね、素材と向き合って甘みを最大限に引き出すことがお料理では大事なんですね!!
あと、確かに人間にとって”甘み”が大事だという点もハッとさせられました。
確かに甘いものは食べるとホッとします。癒されます。満足します。
このことを私はおろそかにしていたんだと認識させられました!!
美風さん、ホントにありがとうございます!!!
今、マクロ美風さんを先輩に持つ方々がうらやましい。
こんなすっきりと判りやすいアドバイスなかなかしてもらえません。
私は頭かんかちこんであっちでごっちんこっちでごっちんと頭を打ちながらぼこぼこになってやってきました。頑固で偏固な自分が悪いのですが。
暗いトンネルもあったし、針の山(ちょびっとね)もあった。そして通り過ぎてな~~んだこういう事だったのかと思った。
でも美風さんから魔法のめがねを手渡された方々はもっとすっきりとマクロの階段を昇っていかれるのでしょうね。
すてきなお話をありがとうございました。
初めまして、愛知でマクロ学んでいるmorningです。みなさんのコメントなどを読んで今のわたしの思いも聞いてもらいたくなり、この場をおかりして書かせてもらうことにしました。(勝手にすみません…) マクロを学んでいる人には、お肉なんか!乳製品なんか!またそんな物食べて…と、マクロ以外の物を強く拒否してしまう人が多いように感じます。だけど相手の事を思ってマクロを勧めるように、(体にいい悪いはひとまずおいといて)
お肉や乳製品を勧める人もおいしーっと感じたり、体に良いと思ってのことだと思います。料理するのが反対の役割で、毎日お肉料理を出されたらこちらが嫌だなーと思うのと、例えば旦那さんがマクロ料理を嫌だと思うのと、そんなに差がないのでは。こちらが一生懸命作ったマクロ料理を批判されると悲しいように相手だっていつもおいしいと食べている物を、そんな物!って言われたりしたら悲しいと思うんです。そういう気持ちでいたらマクロの良さを相手に受け入れてもらうのもむずかしいんじゃないかな…物がない時代は、今日はあれが食べたいとか、これは嫌だとかそんなこと言ってられなかった。食べられる物があるだけでありがたかった。今は生きているのがあたりまえになり、どう生きるかを考える時代になったけど、まず今、生きているんだってことを感謝すると、とても贅沢なことで悩んでいるんだなーと感じます。そして少し「マクロ」という言葉にとらわれすぎなんでは…とも感じます。マクロを始めてから気持ちが穏やかになった、などよく聞きます。確かに食べ物の変化などは大きな影響を与えていると思いますが、「マクロ」のおかげと共に「自分」の心がけがあると思うんです。マクロだから、マクロでは、じゃなく、もっと自分を感じてほしいように思います。そしてマクロにゆるいもきびしいも、正しいも間違いもないと思うんです。そういう制限や制約を決めた時点で、何だか窮屈になってしまいます。「マクロビオティック」…言葉に縛られずもっと大きく感じたい。考えるのは大切だけど感じる事も大切。健康で長生き、でもひとりぼっちじゃさびしすぎます。ボタンひとつで色々できちゃう今は、人のありがたみがわかりにくくなっています。でもつながってこそ人間、お互いを感じあってこそ人間。悩みも大いに結構、暗闇があってこそ星の輝きがみえてくる、でもせっかくの人生、おもしろいっをたくさん感じたい。そしてそれはひとりじゃなくみんなで…人間はそんなに弱いものじゃない、何か足りなくても苦しくても、まず自分は生きているんだってことに感謝したい。その気持ちと共にマクロの精神を感じていきたいと思っています。これからまた変わっていくかもしれませんがこれが今のわたしの思いです。
はじめまして、おはようございます。
いつも、こちらのブログで勉強させてもらってました。
「人は何のために食べるのか」、1・2ともとても興味深く、そしてすごく心に響く内容でした。
私は、まだマクロを始めて1年にも満たないのですが、始めたころは美味しいと感じるよりも、完璧なマクロ料理を作る事が必死でした。
お料理教室に行きだしたので、その味に忠実に、それが美味しい味なんだって思いこもうとしていたのでしょうね~。
一度だけ、夫からこんなの美味しくないとキレられ、それ以来、ゆるゆるでもいいから美味しいと思える料理を目指すことに方向転換。
そのおかげか、気付けば夫も家では、ほとんどお肉を欲しいと言わなくなり、お魚&菜食中心に。
本当にいつも、美味しいとニコニコ食べてくれるので、ありがたいなぁと毎日感謝しちゃいます。
とはいえ、料理教室でのごくごく薄味のお料理を食べると、美味しいけどうちとは差があるなぁと感じてたのも事実。
でも、お茶の飲み方はガブ飲みもしなくなったし、一体適切な塩分量ってどう何だろうなんて疑問も出てきたりしてました。
微妙な気持ちの霧が晴れたのが、西邨まゆみさんのトークショーに行ってからです。
今回の記事を読んで感じたのも、やっぱり美味しいと笑顔で食べれるご飯が一番だなぁ。
改めてそんな幸せな気持ちに気付く事が出来ました。
本当に、素敵な記事を書いてくださってありがとうございました。
いつか、お会いしてたっぷりマクロについてお話しを聞かせていただけたらなぁ、なんてずうずうしく思ったりしてます…。(^^ゞ
アマデウスのお料理、本当に美味しそうでした。
私も大阪に住んでいるので、是非行ってみたいです。
ウェスティンやリッツ・カールトンなど大阪にしかない店もたくさんありますね。
今度帰省したときに行ってみたいです。
マクロビオティックを始めた時は、あれもこれも食べてはいけないなんてできるのかなーと思っていました。
今はこれまで食べたことのない食材が、世の中にはたくさんあるのだなということに気づいて楽しんでいます♪
誤解されるのではないか、言葉や文章ではなかなか伝わらないと思っていましたが、みなさんのコメントを拝見し、あの日風さんとお話ししたこと、あのとき私達が感じた、なにか大きな意志。わかっていただけるような気がしました。TBさせていただきまーす。
しろうささん、こんばんは。
甘いものについては、食べ物の観点からだけ考えると、なかなか限界があるように思います。
ストレスの多い生活を続けると、どうしても甘いものを求めてしまうように思いませんか?
かといって、住まいや職業をすぐ変えるわけにもいかないので、自然な甘みで満足できる程度に折り合いをつけていくしかないのかな?とも思います。
なお、甘いものを摂るときは、間を3日間あけた方がいいですよ。
そうすると、甘みの害が減るからです。
お酒を飲む人の休肝日と同じ理屈です。
ぜひ、お試しを。
hinaさん、こんばんは。
たった今、2回目のコメントとTBも届きましたよ。ありがとうございます。
2回分まとめてお返事しちゃいますね。
ホントにアマデウスのお料理では、“甘さ”のお勉強をさせられました。
また、TBの岡田会長のお話は、さすが師範科の講義ですよね。
陰陽を超えています。
私は、まさにこのレベルのことを、皆さんにお伝えしたかったのです。
でも、マクロビを始めたばかりの人には、混同するか、安易な方に流れるための口実にされそうな気もしますが・・・。
でも、かえって、上のレベルまで行くと、こんな考え方もありなんだよ、と教えたほうが、妙に納得してくれるかも知れません。
その方が自然かも知れないですね。
papaさん、こんばんは。
子供って本当に、本能そのものですよね~。
排泄反応がうまくできるのは、体がナマっていない証拠です。
生きている期間が少ないから、まだ体の色んな機能が衰えていないってことね。(ウラヤマシイ)
環境に調和することだって、睡眠だって、体内に組み込まれたメカニズムが、正常に動いているからですよね。
でも、大人になるにつれて、それらはだんだん性能が悪くなるんですねぇ。
なぜか?
それは、“頭で考えるようになるから”です。
理性とか常識なんて、やっかいなものが、私達の体を鈍らせているのです。
そして、最後は病気に・・・というわけ。
じゃぁ、それを避けるにはどうしたらいいか?
常識なんか捨てて、好き勝手にヤル!!でしょうか。
できます?papaさん。
ユウさんのたくさんのメールにお返事を書いていて、こちらを見落としていました。
ごめんなさい。
メールでお答えしたことは、省略しますが、マクロビは「本のとおりにお料理ができればそれで良い」というものではありません。
お料理も大切ですが、理論も大切です。
それが他のお料理と一番違うところですね。
どうぞ、このポイントを押さえて、体に合ったお食事をなさってくださいね。
ルパさん、ごめんなさい。
手違いでお返事が遅れてしまいました。
ルパさんは、最近7号食を終えたばかりなんですね。それも、二度目ですか?
私も今年の元旦から1週間行ないました。
時々こうして体の中をリセットしてやると、体も気持ちも新しくなっていいものですよね。
ところで、最近のマクロブームは、ルパさんがマクロを始めた頃とは隔世の感があるのではないですか?
その分、きちんと教えられないまま、悩みを抱えている人が随分多いように思い、このような記事を書いてみました。
せっかくマクロに出会った方たちが、マクロを誤解して去ってしまわないように、との思いを込めてみました。
morningさん、ごめんなさい。
初めてコメントをいただきましたのに、手違いでお返事が遅くなってしまいました。
morningさんのおっしゃることは、とてもよく分かります。
マクロビオティックは一つの食事法であり、絶対的なものではありません。
この地球上には、様々な食生活がありますが、それは個々人の自由であり、決して他人に押し付けるたぐいのものではありません。
ですから、私は、マクロビオティックに関心のある方には、その内容を説明しますが、決して押し付けはしません。
それは、morningさんと同じく、人間関係を大切にしたいからです。
私は、食事より人間関係を優先したいのです。
そんな思いでマクロをしておりますので、コチコチの考えでいるわけではないんですよ。
その辺をご理解いただけましたら、嬉しいです。
うささん、ごめんなさい。
初めてコメントをいただきましたのに、手違いでお返事がおそくなってしまいました。
うささんは、ご主人にキレられた経験がおありなんですね。
でも、毎日楽しくニコニコして、美味しくお食事をしていれば、それでいいのではないでしょうか。
何を食べるかも大切ですが、どんな食べ方をするかも同じくらい大切ですものね。
うささんの姿勢に拍手します!
ところで、うささんも、西邨まゆみさんのトークショーにいらしたのですね。
私は、ステージの真ん前で、一列目でした。
あ、でも、うささんは大阪でしたね^^;
いいなぁ、大阪には美味しいものがいっぱいだもんネ。
また大阪に行くこともあるので、その時はぜひぜひお会いしましょうね!
楽しみにしていま~す。
paruさん、すみません。
手違いで、お返事が遅くなってしまいました。
大阪はさすがに“美味しい”です。
やはり、“食い倒れの街”が健在ということでしょうか。
ザ・リッツ・カールトン大阪もいいですねぇ。
私は、マクロビオティックを始める前は、関西の味付けが好きだったので、今でもどこかにその感覚が残っているのかも知れません。
paruさんは、マクロビオティックを楽しんでいらっしゃるようで、嬉しいです。
そんなマクロビアンが、いっぱいになるといいですねぇ。