アトピーと温泉療法

長男が中学2年の夏休みのこと。
帰宅途中の電車の中で、長男に切符を渡そうとしたところ、
私の手が長男の手に触れました。
「エッ?、冷たい!」
夏だというのに、指の先がビックリするほど冷たいのです。
冷え性の私より明らかに冷えていました。
これではアトピーが治るわけない、と思い早速温泉に行く決意を
しました。
この時、長男の体からは血汁が24時間出て、もう限界でした。
問題はどこの温泉にするかです。
実は、私も小さい時からアトピーがひどくて、母の言葉によると、
「きれいだったのは足の裏だけだったわ」
ということです。
それを母は何ヵ月も温泉に連れて行って、きれいに治してくれたそうです。
長男は私の体質を受け継いでいるのだから、きっと私が治った温泉が
長男にも合うはずと思って、予約を入れました。
そして、母も誘ってあげようと思い電話をしたところ、その温泉は
やめたほうが良いというのです。
理由は、観光ブームでホテルが乱立し、湯量が減ったので循環しているから、
ということでした。
それより、うんと山の中だけれど、地元の人達に評判の温泉があるから、
そこにしなさいと命令されてしまいました。
何しろ8月の一週目なので、空室がありません。
どんなところでもいいからと頼み込んで、翌々日に出発しました。
JRの駅から何十キロも離れた山あいの底に、その旅館はありました。
たった一軒。
古い、汚い。
電気はかろうじて通っているものの、携帯は全然通じません。
トイレは汲み取り式で、水洗しか知らない長男は○○○が出ません。
それでも、朝6時から夜9時までの間に4回入ることを日課として、
3週間頑張りました。
2週間目から著しい変化があり、体中の皮膚がウロコのようにポロポロ、
ポロポロはがれてきました。
一回に大きな丼がいっぱいになるほど、1週間くらいはがれました。
そして、それっきり皮膚はきれいになったのです。
昔から伝わる「湯治」は、こんな時代だからこそ、もっと見直されるべき
だと思うのですが、3週間の休みをとれる環境が,なかなかね?・・・。

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コメント

  1. なかなか より:

    すばやい行動力と、湯治の効果と、3週間がんばったことに驚きました。

    ほんとにおっしゃる通りで、3週間休める環境がなかなかないんですよね。

  2. マクロ美風 より:

    たかが3週間、されど3週間って思いでした。

    社会人になってしまうと厳しいですね~。

    露天風呂から夜空を見上げると、天の川が

    すぐそこにあるような感じで、ウワーッと、

    そら中が星で埋まっているの。

    星の数に圧倒され、精神的にも癒され、湯治には転地療養の効果が大だと実感しました。

  3. びわ より:

    温泉で療養って前から興味はあるんですが、やっぱりなかなか社会人なので難しいんですよね。う~ん。その後、息子さんのアトピーは再発することはないんですか?すごく興味があります。良かったら詳しく聞かせてください。

  4. マクロ美風 より:

    びわさん、アトピーでお悩みなんですね。

    つらいですよね、泣きたいですよね。

    「何で自分だけ・・・」って思ってしまいますよね。

    でも、温泉は、必ず助けてくれます。

    自然って偉大です。

    人間の身体をリセットしてくれます。

    でも、せっかくリセットしてくれても、その後の食事を中心とした生活全般が間違っていたら、またモゾモゾとアトピーが頭をもたげてきます。

    仮に間違った生活をしていても、定期的に温泉に入って、小刻みにリセットしていれば、再発はかなり防げます。

     (薬は一切なしで)

    でも、魔法のようにたった一度でそれっきりというのは、正確なデータがあるわけではないのですが、多くはありませんね。

    しかし、私自身は、かなりの部分が最初に治ったので、大きくなってからは、一部分の再発で済みましたよ。

    ちなみに、私のアトピーは小学校入学前にキレイに治り、その後は26歳ごろまでアトピーとは無縁でした。

    自分で言うのもなんですが、みんなに羨ましがられるほど、白くて滑らかな肌をしていました。

    やはり、一度しっかりリセットすると、桁違いに効果がありますね。

    息子は、温泉ですっかりきれいになって、アトピーのことは忘れていました。

    しかし、思春期でもあり、友達との付き合いもあって、身体に悪いものが結構入ってしまいました。

    それに大きなストレス。

    これで、身体がギブアップしたんですねぇ。

    でも、もうかつてのような酷いアトピーではありません。

    部分的なものです。

    しかし、いくら部分的なアトピーだといっても、つらいことに変わりはありません。

    つきあい方を心得ながら、ともに生きて行くということでしょうか。

    また、アトピーの人は、胃腸が弱い人が多いので、そこを丈夫にすることが大切ですね。

    胃腸を丈夫にするには、やはり、温泉と食事は効果的だと思います。

    こんな感じで、ご納得いただけましたでしょうか?

  5. びわ より:

    私ももう脱ステして6年でその間にいろいろなことをやったため、かなり排泄が進み今では顔意外は症状が出ません。けれど、やっぱり季節の変わり目やちょっとした食事の変化で急に症状がひどくなることがあり、今もその真っ最中です。温泉は前からすごく興味があるのですが、色々な情報があって正直どこに行けばいいかわかりません。もしよろしければ、その温泉のことを教えていただけませんか?

    自分でコントロールできない症状がやはり一番辛いですが、アトピーに負けたくないので頑張ろうと思います。コメントありがとうございました。

  6. マクロ美風 より:

    びわさん、こんにちは。

    温泉は、北海道の山奥の奥の、谷底です。

    とても人様に勧められるようなところではありません。

    びわさんのお住まいがどこか分からないので、具体的なアドバイスが出来ないのですが、下記の条件を満たせば、インターネット検索でも大丈夫ですよ。

    事実、それで決めて、良くなった人もいますから。

     1 源泉かけ流しであること

     2 1の反対になりますが、循環湯でないこと

     3 3週間通して滞在できること

     4 宿が湯治に理解のあること

     5 できれば、自炊できること、しかし、こだわらない

     6 何よりも泉質を優先すること

       (泉質や効能は、温泉によって違うから調べる)

    本屋さんにも、湯治に関する本が結構並んでいます。

    効能別になった本もあります。

    びわさんの感覚に合った本で、湯治のお勉強をされることをお勧めします。

    知識が確実になっていいですよ。

  7. びわ より:

    どうもありがとうございます。

    びわ(びわこです)、井戸端に参加したとき先に帰って、我屋の外でなかなかさんとまくろ美風さんに手を振ってもらいながら帰った私・・・覚えていらっしゃるかナァ?ちなみに東京在住です。社会人なので現実的には湯池難しいですが、いつかいけるかもしれないので勉強してみることはいいことかなぁと。

    きっとまたお会いできると思うのでそのときにでもお話を聞かせてください。とりあえずネットで調べて見ます!

  8. マクロ美風 より:

    あ~、びわこさんでしたか。

    ブログ上のハンドルネームは、似ている人も結構いるので、1字違うと別人だと思い込んでいました。

    覚えていますよ~。

    手を振っていたときの光景もよく覚えています。

    東京にお住まいなら、近県で手頃な温泉がありますよ。

    またお会いした時に、その情報をお伝えしますね。

    では、再会を楽しみにしております。

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