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「マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ
玄米の炊き方秘伝(第90回愛クラス)を終えて
昨日は玄米の炊き方をお伝えする講座「第90回愛クラス」を開催しました。
受講してくださった人は、北海道1名・栃木県1名・東京1名・石川県1名・京都府1名・大阪府2名・広島県1名の8名でした。
そのうち2名は再受講で、とても懐かしかったです。
また今回は、お友達がむそう塾生という人が2名おられました。
美味しい玄米ご飯が炊けるようになるため、お友達がこのように道をつけてくださって、本当にありがたく思います。
こつぶちゃん、にっちちゃん、ありがとうございました。
とっても美人でしっかりしたお友達でしたよ。
一方、すでにパスポートを取られた息子さん(Ta 89-2)のお勧めで来られたお母様もいらっしゃいました。
輪島から事前に京都入りしてくださって、お時間を費やしてくださり恐縮しています。
むそう塾ではお子さんが受講されて、その後お子さんの体調が良いのでお母様も受講されるというケースが何組かあります。
慣れない写真を撮ったり、メールに添付する方法を学んだり、最初は面食らうことも多いと思いますが、しっかりとサポートさせていただきますので、頑張って玄米投稿をスタートさせてください。
Taさんもお母様を応援してあげてくださいね。
また、他のマクロビオティック料理教室を修了してから、ぐらついている人が2名おられました。
まだ陰陽の基本を理解されていないために起きているブレです。
マクロビオティックを知ってから楽しいのなら良いのですが、ご家族の反応が良くなかったり、自分自身に不安があるようではまだマクロビオティックを理解しているとは言えません。
それはマクロビオティックを食べ物だけでとらえているために起きる現象であって、根本の陰陽の考え方の基礎が出来ていないためです。
他の教室で何年も習われたのに、これでは時間とお金がもったいないなと思います。
玄米ご飯の炊き方が終わってから、全員で懇親会をしました。
スタッフの麗可ちゃんもTwitterデビューのお手伝いに来てくれました。
全員がアカウントも取れましたので、これからはTwitterを利用して気軽に交流なさってください。
同じ目的を持って同じところで学ぶという機会を大いに活かして、孤独になりがちな玄米投稿を楽しいものにして、早くパスポートを取得してくださいね。
最初は戸惑うことでしょうが、立ち話感覚で気軽にのぞいてみてください。
むそう塾からの情報が一番早く入手出来るツールです。
「@musooyajibot」もフォローしておかれると、参考になることがありますよ。
ところで、昨日は中川さんが11品もお料理を作ってしまいました。
福ZENが初めての人たちに、あれも食べさせてあげたい、これも食べさせてあげたい、と思って作っているうちに気がついたら11品になっていたそうです。
いつも計画的にお料理をする中川さんですが、連続のお弁当講座で品数の多いモードになっていたようです(笑)
昨日のお料理であなたは何が美味しく感じましたか?
それによってあなたの今の体調や体質が判断出来ます。
昨日のお料理は100%ベジ仕様ですが、あなたが美味しく感じたお料理とあなたの健康は大いに関係があります。
そこをきちんと理論的に把握出来るところがマクロビオティックの素敵なところです。
すでにマクロビオティックを学んだ方も、マクロビオティックは知らなかった方も、食べ物を切り口にしてしっかりとした健康をキープできるようになりましょう。
それが充実した人生の土台だと確信します。
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
8件のコメント
マクロビオティックでアトピーの改善 1年前と今の違い
けさ塾生のおはるちゃんから何通もメールがありました。
彼女は毎週メールをくれるのですが、その間でもこんなふうに体調のことや心の変化などをまめにメールで報告してくれます。
けさのメールはアトピーのひどかった指が綺麗になってきて、とても嬉しいという内容でした。
<おはるちゃんからのメール>
美風さん、おはようございます。
昨夜去年の悲惨なアトピーの写真が出てきて、あの状態からの好転に驚いていたところでした。
こんなに長く手の状態が良いのは初めてです。
元気な乳酸菌じゃい安をいただく時、「いただきます」と自然に手を合わせてしまいます。
昨夜はお腹がすいたけども、じゃい安だけにして寝たら、ぐっすり寝ることができ、今朝はすっきり起きられました。
仕事環境の変化にもめげずに、むしろ環境の変化はありがたいことばかりで、体調がよくなって嬉しいです。
世間の人には当たり前で気にも留めないようなことかもですが、手が使えるのはものすごく、ありがたいです。
家事に仕事に練習にと、やりたいこと、できてないこと、やるべきことが山盛りで思いの外忙しい自分に驚いてます。
楽しんで、ひとつひとつを大切にします。
昨日出てきた写真と、当時のお弁当です。
(2014年5月21日撮影)
(2014年5月25日撮影)
<よしな信田巻き、エビチリ、アラメビーフン、茹でキャベツ、揚牛蒡煮物、海苔の佃煮、白米、じゃい安、モバみそ>
(2014年5月22日撮影)
<鯛のフライ、揚げ牛蒡茄子のプチトマト煮、ひじき豆、よしな煮物、法蓮草と切干しの和え物、ゆかり、海苔の佃煮、白米、じゃい安、モバみそ>
(2014年5月23日撮影)
この状態で、手袋をつけたりはめたりして、よく5品作ってたと思います。
当時は病の辛さから、お弁当を作ることが、心の支えになってました。
(今も心の支えです^ ^)
献立的にはあまりアトピーにはよくなさそうでした。。
今は3品ですが落ち着いて作ることができて、作りながらの頭も混乱しにくいので助かってます。
お弁当の3品や、むそう塾での練習など、場合にもよりますが、自分用でもいいんだと、やっと少しづつ受け入れることができるようになったようにも、思います。
(もちろん、頑張って突き抜けたい思いはいっぱいです。)
アワアワせずに気持ちよく練習できる環境づくりに、取り組みます。
お忙しい朝に、度々失礼いたしました。
おはるより
* * *
<マクロ美風より>
おはるちゃん、メールをありがとうございました。
つらい時の写真をよく撮ってありましたね。
1年前は授業で見ていても本当に可哀想で、早く治ってほしいと祈る日々でした。
一方でアトピーの荒れ狂うほどの凄まじさを知っている私としては、早く出るべきものが出尽くしてほしいとも思っていました。
アトピーが一番ひどい時って、まるで火山の噴火のように手をつけられないんですよね。
早く静かになってくれるのを待つばかりでした。
そして、糠漬けを中川さんから直接届くDIRECT便に切り替えてから、みるみるうちに改善し始めて、ついにこんなにも良い状態になりましたね。
最新のお写真もありがとうございました。
ところで、手が使える喜びって、手が使えなかった経験のある人でなければ分かってくれませんよね。
手が使えないことが精神的にも大きく陰を落とし、気が滅入って行きますから、長い間本当によく耐えたと思います。
きょう撮影してくれたお写真がまぶしい感じがします。
(2015年9月17日撮影)
(2015年9月17日撮影)
このまま一気に治ってほしいので、引き続きお食事には気をつけておきましょう。
何を召し上がっても良いのですが、毒消しだけはしっかりとしてくださいね。
そして、昨夜のように迷ったら糠漬けを食べる習慣をつけ、甘いものを食べたらミネラルを多く含むものを食べておいてください。
そばに何もない時には、その時にも糠漬けを食べておきましょう。
腸がしっかりしてきたら、少々の冒険をしても大丈夫です。
それにしても下の100点お弁当は素晴らしかったです。
落ち着いていて、もう一人のおはるちゃんが育ちつつあるのを感じます(笑)
これからも、もっともっとしっとりしたお肌と心がキープ出来るように、一緒に頑張りましょう。
<真鰯梅生姜煮、胡瓜炊いたん、小松菜おかか和え、玄米190gに梅干と海苔の佃煮、モバみそ、糠漬>
(2015年7月29日撮影 100点をもらったお弁当)
<参照記事>
アトピーに中川式糠漬けがこんなにも効くなんて! 腸内細菌の力はすごい!
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, 子育て・野口整体・アトピー, からだ, 体験談
2件のコメント
1型糖尿病だけど変化が!
先日嬉しいご報告がありました。
1型糖尿病と診断されている塾生さんから、定期検査の結果「少しだけ数値が改善したんです!」という夢の様な言葉が!
嬉しかったです。本当に嬉しかったです。
お味噌汁講座で私がアドバイスしたことを実行してくれたそうで、やはり取り組み方に本気度が出た結果だなあと思ったのでした。
糖尿病の1型と2型は大きな違いがありますが、諦めることなく頑張ってくれた彼女に感謝します。
今は糖尿病患者がとても多い時代になりましたが、マクロビオティックの陰陽で考えると対応しやすい病気の一つです。
食生活に問題のある人が多いので、まずはその食べ癖を改めてもらうところから始めます。
薬に頼るのではなく、食べ物で薬を減らそうと意識を変えてもらいます。
マクロビオティックのまずい制限食ではなく、美味しくて健康の土台になるお料理があることを知っていただきます。
そして、その人にピッタリの量を教えてあげます。
それだけで、本当にそれだけで、糖尿病は変化して来ます。
糖尿病は食べ方の間違いが病気を作っているともいえる病気なので、食生活の見直しは大きく影響します。
本人がその気になるかどうか。
そこにすべてがかかっている病気です。
(一番出汁 このお出汁の力はあなどれません。)
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
4件のコメント
「マクロビオティックの食の10段階」についての注意点
こちらの記事で「マクロビオティックの食の10段階」に触れていますが、もう少しそれを具体的にみて行きましょう。
まず、実際にはこの表を適用するには危険をともなう部分があります。
それは7号食についてです。
ブログの過去記事にもありますが、現実には7号食という言葉を聞いたことがある人も少なく、耳から情報が入った場合は「7合食」だと思って、「とても7合は食べきれません」と言った人がいたという笑い話が過去にありました。
そのくらいマクロビオティックの伝わり方は不確かになってしまっているのです。
7号食というのは、下の表に付記された文章にもあるように、桜沢如一先生が石塚左玄の「人類は穀食動物なり」を受けて提唱した食べ方の一つです。
しかし、今は「人間は雑食動物である」という考え方が広まっていて、私もその考え方に頷ける部分があるのです。
というのは、7号食は指導者がつかないで実践すると危険であり、指導者がついても7〜10日以上は続けないのがセオリーです。
場合によっては死者も出るほど危険な方法です。
でも、それだけに効果も大きく、体調が著しく改善されるので、10日間あればあらゆる病気が改善されるとふれこんでいる人もいます。
ここまで書けばお分かりのように、劇的に改善されるようなことはそれを日常食とするには強すぎるということでもあります。
薬でも効き目の強いものと穏やかなものがありますが、偏ったものは必ず長い間に不都合を生じるので、食べ物においても同じように考えてほしいと思います。
ということで、もし「人類は雑食動物なり」と置き換えたら、この表はどんなふうに変化するでしょうか?
限りなく下の段階に近づくと思いませんか?
今の時代に合わせてマクロビオティックを再考するならば、この表を弾力的に運用して用いなければ危険だと私は思っています。
そもそも果たして「人類は穀食動物なり」と言い切ってしまっていいのかどうか?
世界を見回した時に、それが当てはまる地域もあれば、当てはまらない地域もありますのでね。
むしろこの表で参考にするべき一番大事なことは、「例えば病気を治すとか、健康を維持するなどの自分の身体の状況や人生の目的に合わせて、食べ方を選択していくことになります。」の部分ですね。
たとえばアスリートになりたいとか、芸術家になりたいとか、今の健康状態をキープしたいとか、体調不良を改善したいとか、そんな目的が先にあって、それに合わせてお食事を選ぶ食べ方が一番楽しいし間違いないと思います。
肝心なのは、まずどう生きたいのか?
その生き方のために今自分の体は絶好調なのか?
もし問題点があるなら、まずはそこを克服しようよ。
というのがマクロビオティックの考え方です。
なぜなら、自分の体調が良くないとなかなか他人に優しくしてあげるゆとりが出てこないからです。
周りの人と良い関係を築くためにも自分の体調は大事です。
(マクロビオティックの食の10段階 出典:マクロビオティック ムーブメント)
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
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マクロビオティックは宗教食ではありません
マクロビオティックには誤解されていることがいくつかあるのですが、何と言ってもその最たるものは「完全菜食でなければならない」と思い込んでいることでしょうか。
何を隠そうこの私だって、マクロビオティックを知った当初は動物性を一切排除することだと思い込んで、徹底的にストイックなお食事をしていました。
そのうえ、病気治しのための講座を受けていたので、玄米菜食をすることによって病気が良くなる実例ばかり聞くと、玄米菜食バンザイのように思ってしまいました。
でも、よくよく勉強すると、そのようなお食事は半永久的に続けるものではなく、体の状態が変化したらそれに合わせて食べ方も変えなければならないと気づきます。
でも、病気がよくなった時のお食事に効果を体験した人は、なかなかそのお食事の呪縛から逃れられません。
そうこうしているうちに、その人の体調に合わないお食事を頭で摂るようになってしまい、体の反応に対応できていないことに気づきません。
よく自然食品店で見かける不健康そうな人は、ただいま病気中か、マクロビオティックを盲信している健康であるべき人だったりします。
ところで、私がマクロビオティックを始めた頃は今ほどマクロビオティックが知られていなかったので、第三者に説明するときには苦労したものです。
そこで相手がイメージしやすいように、「精進料理みたいなお料理」と言ったり、ベジタリアンといったり、ヴィーガンと言ったり、相手の認識に合わせて言葉を変えていました。
でも、もっと勉強を進めていくと、「マクロビオティック=宗教食」ではないことに気づきます。
マクロビオティックは体の状態に合わせて食べ方を変えることを教えているだけであって、精進料理そのものでもないのです。
私たちは日常的に「精進します」なんて言いますが、文字どおり精進したいときには精進料理にすればよいだけです。
それは精進料理のお食事を続けていると、精神面での煩悩がたしかに減ってくるのが分かります。
他の修行をしているわけではありませんから、僧侶のようになるわけではありませんが、考え方に変化が出てくるのは経験しています。
確かに食べ物の影響はあります。
桜沢如一先生が説いたマクロビオティックは、宗教食ではなく、「健康になるための食べ方」と、健康になった体でどう生きるかという哲学でした。
そのために10段階の食べ方を提唱しています。
そのうちの7・6・5・4・3段階には動物性が入っていませんが、2・1・−1・−2・−3段階には動物性が入っています。
一番多いものは−3段階の30%ですが、このあたりが知られていないことと、各段階を適用する判断が個々人には難しく感じるのでしょう。
この10段階だけでもお分かりのように、桜沢先生は動物性を排除することにこだわっているわけではないのですが、数多い著作物に動物性を嫌う文章が多く散見しているので、これが誤解のもとになっているのです。
ですから、すでに健康な人は無理に排除食をする必要はありません。
もしあなたが今、体調に不都合があるなら、それを改善するために食べ方を変えてみましょう。
それにはこんな何段階もの食べ方がありますよ。
ただそれだけのことを言っているのがマクロビオティックなのです。
今はあまりにもマクロビオティックが誤解されてしまって、良い面より悪い面がひとり歩きしていますが、それは「体調に合わせる食べ方」が難しかったのかもしれません。
いえ、頭では理解できても実行しにくい内容だったのかもしれません。
私はむそう塾で、そこのところを丁寧に一人ひとりの体調に合わせて実行しやすい方法でアドバイスしています。
ですから、むそう塾では動物性のお料理もお教えしています。
あくまでも現実を直視して、現場からマクロビオティックを考え直してみたいからです。
一人でも多くの人に真の健康と幸せを実感していただくために。
(京都 無鄰菴の塀 この並びに瓢亭がある)
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
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