マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

<必読>第7期幸せコースの皆様へ 桂剥き投稿の要領

第7期幸せコースの皆様には授業でお伝えしたのですが、桂剥き投稿の要領がお分かりになっていないようなので、こちらでもう一度ご連絡します。
桂剥き投稿の過去記事を読めば一目瞭然なのに、それを読まれていないのでしょうか?
過去記事は宝の山なのに、とても残念です。

①【まず外側を中にして巻いた大根+マッチ棒+芯+カード+包丁】
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②【刻んだ大根を真上から写す。マッチ棒を載せて。】
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③【刻んだ大根を途中から一度切断して切り口を真正面から写す。】
(写真はもっと接近して断面がはっきり写るようにしましょう。)
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④【剥いているところの動画を添付する。最初から最後まで。】
(動画のアップは限定公開にして、そのURLをメールにコピペする。)

 
 

⑤【刻んでいるところの動画を添付する。途中まででも良い。】
(動画のアップは限定公開にして、そのURLをメールにコピペする。)

 
 

以上です。
1か月間「必死になって」頑張ってください。

むそう塾にはこんな凄い先輩もいます。
左利きなのですが、どうせ最初から習うなら右手でやってみようと挑戦されたのです。
これも素晴らしい方法です。
<桂剥き投稿  左利きの人が右で剥いたらどうなる? Noさん>

 
 
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桂剥きにおける左手の重要性と動き

今年もむそう塾名物の桂剥き投稿がスタートしました。
すでに昨夜のうちに第1号の桂剥き投稿(Taさん)があった模様です。
さすがに陽性さんだけあります。
Taさんは糠漬けも上手にキープされていました。

ところで、初めての桂剥きは思ったより難しかったことでしょうね。
それは今までに使ったことのない腕や指の動きをするからです。
とても難易度の高い技術ですが、だからこそ頑張る価値もあるのです。

下にお二人のお写真を載せます。
まずはKiさん。
しっかり予習されたらしく、お大根の持ち方が正しいです。

マクロビオティック料理教室 桂剥き むそう塾1

 
 

一方Saさんは忙しくて、Air桂剥きのキッドも作れていませんでしたので、予習はゼロです。
「包丁が動かない!」と言いながら頑張って、やっとここまで出来るようになりました。
ご安心ください。あなたよりもっと下手でも上手になった先輩もいますから。
あ、そうそう。あなたと同じく左利きだったのに、右手で桂剥きの練習をした先輩もいます。
和食の世界は右利き文化なので、左利きの人は不利な場面が発生するからです。
お箸も綺麗に右手で持てるようになっていますよ。

マクロビオティック料理教室 桂剥き むそう塾2

 
 

むそう塾には頑張り屋さんがいっぱいいます。
それは他のマクロビオティック料理教室ではなかなか見られない光景だと思います。
なんでそんなに頑張るのか?
それは美味しいお料理が作れるようになるからです。
美味しいお料理の基本はいくつかありますが、やはり包丁砥ぎと切り方は避けて通れない要素です。
ここをしっかり身につけられることが、むそう塾で学ぶ最高の財産かと思います。

なお、桂剥きの最大のコツは、いかに右手(左利きの人は左手)を朴訥にできるかにかかっています。
通常は右手が利き手ですから、何でも右手でこなしてきたわけです。
しかし、その利き手を遠慮させて左手を主役にするのです。
右手はひたすら上下に動かすだけ。
左手はせっせと大根を送る動作を繰り返して、舞台で踊り続けます。
この役目がしっかりこなせたら、あの憧れの「ぴら〜ん」が出来るようになります。
決して右手を出しゃばらせないこと。
これに尽きます。

では、中川さんの左手の動きをご確認ください。
最初の動きが正しくて、後の動きが間違いです。
これを現時点でしっかり意識して大根を送ってくださいね。

 
 

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新しいお味二種 「小松菜とお揚げさんの冷やし煮浸し」・「粟麩の揚げ煮と三度豆」  

昨日の満足コースで、盛り付け用に中川さんが用意してくれたお料理が美味しかったのです!
一つは「小松菜とお揚げさんの冷やし煮浸し」。
お馴染みの小松菜とお揚げの煮浸しだと思ったら、あれ?お汁が違うのです。
いつもの揚げ浸しより透明感のあるお汁でさっぱり感が前面に出ています。
その透明感とさっぱり感は、やはり一手間でした。

小松菜とお揚げさんの冷やし煮浸し マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(小松菜とお揚げさんの冷やし煮浸し 料理:京料理人 中川善博)

もう一つの感動お料理は「粟麩の揚げ煮と三度豆」。
これが新しいお味でコクがあって、お弁当に入れたい濃厚さがありました。
濃厚だけれど、お汁も飲めるお味のまろやかさがあったのです。
う〜ん、気に入った!
(また食べたいな)

「粟麩の揚げ煮と三度豆」 中川善博 むそう塾

 
 

(粟麩の揚げ煮と三度豆 料理:京料理人  中川善博)

感動したのは、どちらのお汁もすごく美味しくて、飲み干すというよりおかわりしたいほどの美味しさでした。
現に何人もおかわりのために席を立っていたほどです。
夏のお味だなあ。
こんなお料理が体に負担なく(陰性にしすぎないで)クールダウンしてくれるんだなと感じ入ったことでした。
(今度、愛クラスにも登場させてほしいな。)

なお、粟麩は冷凍しておけるので、常備しておきたい食品ですね。
京都には美味しい粟麩があって、必ず買って帰る塾生さんが多いです。
このお料理で使った粟麩は、「麸嘉」さんという老舗の商品で、ジェイアール京都伊勢丹の地下食料品売場でも購入できますし、インターネットからも注文出来ます。

 
 
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「2015年度幸せコース」の読書感想文を読んで(2)陰陽は相対的な考え方であることを理解しよう

マクロビオティックに出会っても、マクロビオティックの本当に良いところを知らないまま、間違った解釈をして体調不良になる人が多いのですが、むそう塾ではそんな人を出さないために、最初にきちんと本を読んでいただきます。
そして、その本の感想文を提出していただいて、私からお返事をさし上げるのがこの記事になります。
「2015年度幸せコース」の読書感想文を読んで(1)はこちらからご覧ください。

<Sa(64-5)さん> 2015.5.26提出
初めてマクロビオティックと言う言葉に触れたのは、食品の陰陽表でした。様々な健康法に出会った中のひとつで、こう言う考え方もあるのだとは思いましたが、その頃はすでに整体に出会った後で、野口先生が、食べ物に気を付けて健康になろうとしているのは間違いだと言っておられた事もあり、それ以上の興味は持てませんでした。
とても難しく感じましたし、初めて野口先生の著書を読んだ時の魂が震えるような感覚は持てなかったのです。

しかし、今回課題を提出するに当たり、三冊の本を読んで理解しようとしたとき、どうにも進まなくて頭に血が上り、吐き気がする位気持ち悪くなりました。
特殊な事を説いているのではなく、普遍的な真実を説いていることは判るのですが、何故それに陰陽を当てはめなくてはならないかがわからなくて混乱しました
頭で理解しようとしていたからなのだと思います。
疲れ切って、お手上げになって横になっていた時、すぐに理解出来なくても、自分は自分の体験と本に説かれている事を結びつけて行こうと言う考えが降りてきて解放されました。

暫くすると、事象に陰陽を当てはめているのではなく、物事が陰陽で成り立っているのだと自然に理解出来ました。

むそう塾に出会ってまっすぐに歩む若い方を見て、自分にとって整体は何であったのかと言う疑問、そして整体の勉強に費やした年月とエネルギーを残念に思う気持ちがありましたが、今回の課題をきっかけに、野口先生と出会った事も自分の大切な一部と思う事が出来て、胸が熱くなる喜びと感謝が湧いたのは思いがけない事でした。

あなたのお気持ちはとてもよく理解できます。
私もその野口整体を経験しているからです。
そしてマクロビオティックは、あなたと同じく野口整体の後に知りました。
でも私はマクロビオティックって野口整体と同じことを言っているなあと感心したものです。
私は野口先生の本を初めて読んだ時と同じように、桜沢先生の本に感動しました。
そして、瞬時に「野口整体とマクロビオティックの両方で行こう!」と思えました。
受けとめ方って人それぞれで面白いですね。

野口整体の指導室を開いている友人と話しても、目指すところは同じで方法が少し違うという程度の認識でした。
野口先生の本を陰陽で洗い直してみても、逆に野口整体の言わんとしているところが深く理解できる助けにもなりました。
こうしてお互いは「健康」という山の頂上に向かって、登山ルートが違うだけなのだと認識しています。
このことがあなたにご理解いただけたら、マクロビオティックの面白さが楽しめるようになると思います。
そして、野口整体に費やした時間がこれから生きて来ます。
「ああ、野口整体をしていて良かったなあ」と思える日が必ず来ます。
ご安心ください。

<Sa(84-2)さん> 2015.5.26提出
縦書き文書をpdfでお送り下さったので、私の技術ではここに文章を貼り付け出来ないので、あなたが書かれた文章を私が入力してお返事をしますね。
むそう塾に出会うまでの私は間違ったマクロビオティック料理に取り憑かれ、とにかく頭で判断して、あれはいい、これはダメと、周囲のアドバイスにも耳を傾けず、散々迷惑をかけてきた様に思います。特に主人と子供は被害者ですよね。もっと早く気づくべきでした。きっかけはたくさんあったと思いますが、広い視野から物事を捉えることができていませんでした。

あなたのような人が本当に多いですね。
でも、それはあなたが悪いのではなく、伝え方が問題だと思うのです。
そして、桜沢先生の本が問題だと思うのです。
動物性食品を摂ってはいけないとは書いていませんが、摂ったらこんなことになるんだという例が書いてあったり、行間に動物性がダメであるかのような匂いが漂っていて、間接的に動物性は避けるべしということが強烈にインプットされてしまうのだと思います。
そして、その路線でマクロビオティックの本が出版されているので、多くの人達が体調不良になってしまうのです。
肝心なのは陰陽バランスを取ることであるにもかかわらず、動物性排除に傾いてしまうんですよね。
危険なことだと思います。

私が教わったマクロビオティックの大家は、相談者の体調によって動物性の摂取も指導していました。
その代わり、動物性の質は徹底的にこだわっていましたね。
じゃがいもだって登場したし、その他にマクロビオティックでは一応避けられている食材も登場しました。
それは、その人の住んでいる土地や生育歴や食歴や親の体質まで考慮してのことです。
その辺のところがもっと表に出ていれば、マクロビオティックの伝わり方も違っていたのかなあと思います。
でも、その先生は本を書きませんでした。
理由は本に書けないほどケースバイケースで異なるからです。
それを文章で残すことに危険性を感じたからです。
これが真剣に健康(病気)と向き合った先生の真実なのです。

<It(86-2)さん> 2015.5.27提出
情報や物質世界に振り回され、時間に追われ、仕事や生活に忙殺される日々を送っていると、気付かないうちに大切なことを見落としたり、蔑ろにしたりしてしまいがちですが、それらは、善い事も悪い事も総てが魂の中に記憶される、とあったのにハッとし、今一度、生活を見直し、謙虚にならないといけないのだなと改めて感じました。

そうなんですよ。
つい人間は目先のことに追われてしまいがちになるのですが、そのまま受け入れてしまうのではなく、マクロビオティックの陰陽で考えてみると、それらのことも取捨選択できるようになります。
つまりフィルターを持つことができるんですね。
これがとても心強いことだと思います。

職業柄か、私は、どちらかというとストレスを溜めがちな人間なのですが、その原因を改めて探ってみると、意外と取るに足らないことに対してなんだな、つまり私の陰陽バランスが整っていいないからなのだと感じました。
陰陽を意識した生活をすることで、力が抜け楽になり、楽しく生きられるではないかなと思っています。

陰陽が自然に身についてくれば、ストレスが激減するだけでなく、むしろストレスになりそうなことを楽しむ余裕も出てきます。
それは陰陽で先を読めるようになるからですね。
このことは手探りの人生において、とてつもなく大きな支えになりますし、希望を見出した生き方が出来るようになります。
ここが桜沢先生の伝えたかったところでもあるわけです。

食べ方はその導入部分として位置づけられ、いかに人生を生きるべきかが本題になります。

<Ki(85-2)さん> 2015.5.29提出
陰か陽かと二元的に判断をするのを目的にせず、あくまでも原点は調和することだということ、心に留めておきます。
自分は一面だけみて判断することが多く、視野が狭かったことにも気づきました。
視点や目的を変えると陰陽判断も変わるということは目からウロコでした。
一面だけ見て判断せず、多面的に見る癖をつけていきます。

そうですね。私たちは学校教育で二元的に物事をとらえることを学んでしまっていますが、世の中には学校で習った考え方ではないものがたくさんあります。
そしてそれは二元的な考え方で行き詰まった時の解決方法にもなります。
これからはそんな視点を育てて行きましょう。

頭ではわかったつもりでいても、実生活に落とし込むこと、実際に何か起きたときにマクロビオティックの教えをふまえた判断が本当にできるかどうか、まだ自信がありませんが、普段から様々な場面で陰陽を実感しながら理解を深めていきたいです。
あらゆるものと調和して最高の力を発揮できるようになること、これがマクロビオティックだと課題図書を読んで今はそう思っています。

それは2,3冊の本を読んですぐできるものではなく、毎日の生活の中で陰陽を意識することから始まります。
最初は意識して陰陽にあてはめてみるのですが、そのうちに意識しなくても自然に感じられるようになります。

それに慣れると、自然界の陰陽と自分の陰陽が同期できているかどうかをチェックするだけで、無意識に陰陽の視点で行動できるようになります。
それが「あらゆるものと調和する」ということにつながります。

<Ki(78-3)さん> 2015.5.31提出
今回三冊の本を読んで、私はいかにマクロビオティックの思想について知らなかったかということがわかりました。マクロビオティックは食事法だけではないと何度も美風さんがおっしゃっていたのに、やはり私の知識は食事法やお手当のことにとどまっていて、しかもその理解も中途半端なものでした。本の内容を自分のなかに落とし込んで経験として理解するにはまだまだ時間がかかりそうですが、無双原理のなかにものごとの判断材料がすべてあるのだ、と今とても心強く感じています。

多くの方は食事法とお手当で止まっていて、それから先の本丸に行かないのですが、本丸に行かなければマクロビオティックの本当の良さを知らないことになるので勿体ないです。
ご紹介した本の著者たたちは、そのことを嘆いて本を作ろうと思った熱い人たちなので、行間からもその気持ちがほとばしり出ているかと思います。
落とし込みについては、むそう塾で丁寧にサポートしてあげますからご安心ください。

陰陽についても浅い考え方しかできていませんでした。かたちや色や性質などから、これは陰かな、こっちは陽かな、などと考えていた割に、なんのために陰陽を考えるのか、意識したこともなく、「陰」か「陽」かに凝り固まっていました。陰陽を考える目的は、陰陽の背後にある無限宇宙、すなわち太極を感じることであり、陰と陽もその手段のひとつだということを知って、目の前がパッと明るくなった感覚を覚えました。すべてを存在させてくれる太極があるから、陰と陽がそれぞれ活動できるということ。今いるこの場も螺旋状に宇宙とつながっていて、宇宙から絶えずメッセージが送られているということ。身近なところにある陰陽を考えることでそのメッセージを受け取る能力を鍛えていくんだ、と思うとマクロビオティックの思想の壮大さにわくわくしています。

大事なところを正しくとらえられていますねぇ。
若干25歳のあなたがここまで理解出来ることが本当に素晴らしいです。
愛クラスの時に感じたあなたの理解力はやはり本物ですね。

聞いたことはあったのですが、いまいち理解できていなかった無双原理について、『マクロビオティックの陰陽がわかる本』ではとてもわかりやすく書かれていました。この原理を知っていればすべての物事の陰陽判断ができること、学校で習った知識より自分の目で学び感じとること、そしてそれを可能にするシンプルかつダイナミックな定理を使って考えていけることが楽しみです。

『マクロビオティックの陰陽がわかる本』は本当に素晴らしいでしょ?
私のイチオシ本です。
あの本を編集された人たちは、マクロビオティックを大切に思い、マクロビオティックを正しく伝えたいという情熱に溢れた人たちです。
その純粋な想いは最高に良い陽性として本の隅々まで行き渡っていますから、何か気落ちするようなことがあったら、ぜひこの本を手に取って氣の流れを変えてください。
バイブルとしていつも傍らに置いてくださいね。
私はいつもハンドバッグに入れています。

あるものの陰陽の判断をするには、比較対象を見つけること、絶対的ではなく相対的な判断であるということ、とても難しいですが、常に流動的であるからこそ面白く、また比較することによって具体的で自分に引きつけて考えられるなと感じています。

ここはとても重要なことろです。
ここを押さえないままマクロビオティックをしていると、大きく踏み外してしまいますので、ちゃんと押さえたあなたは賢いです。
相対的な見方を楽しみましょう。

東洋では食に関する知識を最高峰に置いているということ、たくさんの食物があふれている現代の日本にいる私にとっては少し意外に感じたのですが、その意外に感じる心が傲慢で、生命をいただくことができるということに対する感謝と敬意が欠けていたなと反省しています。
宗教での禁制食についても食に対する敬意があり、「食べたもののようになる」ことがわかっているからなのかと、納得しています。謙虚な気持ちで今日も美味しくご飯がいただけることに感謝して手を合わせたいと思います。

ちゃんと別枠で感謝の項を設けてくださいました。
うら若きあなたがこのように感謝についても記述してくださることがとても嬉しいです。
もうすでにあなたにはマクロビオティックの下地ができました。
これからはそれを具現化することに時間を使いましょう。
その過程であなたのまだ平面的な理解が立体的になって、スピードを伴ってくるようになります。
そうなればシメたものですね。
きっと大きく花開くあなたになれるでしょう。

*   *   *

これで全員の読書感想文に対する私のお返事が終わりました。
文字だけですと難しく感じますが、これから実際に具体的な場面をとおして陰陽のアドバイスをして行きますので、幸せコース在籍中にもっと陰陽の理解が深まります。
特にむそう塾でお教えするお料理は、陰陽を忠実に反映させた陰陽料理なので、お料理をしながら陰陽を深く理解出来るようになっています。
そして、陰陽を踏まえてお料理をするととても美味しいことも分かっていただけるはずです。
6月は桂むきでしごかれますが、7月からは美味しいお料理の数々が待っています。
どうぞ1か月間「全力疾走」で頑張ってください。
ギュッと陽性になって時間を上手に使ってくださいね。
応援しています。

 
 

マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(自宅マンションの入口にて)

 
 
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「現代の不健康に対して一つのアンチテーゼ」としての玄米(内海聡医師の記事より)

むそう塾では玄米の炊き方を教えていますが、お鍋や玄米そのものに関する諸問題を可能な限り研究して、常に最新でベストであるようにしてお伝えしています。
玄米はマクロビオティックでは基本に据えられているので、多くのマクロビオティック教室で玄米ご飯を教えているのですが、その教室で習った人でも体調不良でむそう塾に来られる人が後を断ちません。
それは陰陽の判断が間違っている場合もあるのですが、玄米ご飯そのものが原因のことが多いのです。
それは玄米の種類がその人に適していないこともありますし、玄米の炊き方が消化吸収に負担をかける炊き上がりになっていることもあります。

いずれにしても、健康になるために始めたはずのマクロビオティックで、かえって不健康になってしまった人がいるのも現実です。
それは玄米のことを深く知らないために起こっていることだと認識しています。
むそう塾では玄米の短所も研究して、それでもなお健康に貢献出来る長所があると思って玄米を採用しています。
それは自分で食べてみた経験だけでなく、多くのむそう塾生とそのご家族の体調を把握して得た結論です。
ですから、玄米の炊き方をお教えする「愛クラス」では、各自が使用する玄米とお塩を持参してもらって、丁寧に玄米を吟味しています。
玄米は白米と違って、その作られ方が炊き上がりと体調に大いに影響するので、この選別過程は大切にしています。

Facebookで医師の内海聡先生が炭水化物との関係で玄米に関する記事を書かれていますが、まったくそのとおりで、特に最後の文章を多くの人に知ってもらいたいと思って転載させていただきます。
「玄米は農薬、放射能などの問題をクリアーし、菜食主義の弱点を知り、炭水化物過剰の問題をちゃんと理解していて、はじめて現代の不健康に対して一つのアンチテーゼとなるのを忘れてはなりません。」
この部分をしっかり理解した上でなら、本来の玄米の良さを享受できると思います。
そうではなく、盲信的にマクロビオティックをされるのは危険きわまりないので、今一度立ち止まって、正しく把握し直してほしいと思います。

*   *   *

<内海聡医師の記事より>

(転載はじめ)

玄米は健康か不健康か

まず玄米批判に関してはいくつかの論点があります。一つは農薬、一つはフィチン酸もしくはアブシジン酸、一つはミネラルや栄養、一つは菜食主義になります。順に説明していきます。生物毒という観点でいうと、これは玄米にもほかの穀物として大豆などもあてはまります。簡単にいうと大豆をそのままとりすぎるのはよくない、だから発酵系の大豆食品ばかりなのだと。つまり生物毒というか身を守るために活躍している因子がフィチン酸でありアブシジン酸というわけです。

この話が発芽玄米のほうが良いという話につながっていきます。つまり水にさらされ芽を出そうとすることにより、フィチン酸は変化し毒性が薄れるという理屈です。これは部分的には正しいのですが、一説によるとこれ自体が間違いであるという話もあります。発芽により解毒されるのは一部分であって、根幹はそちらではなくフィチン酸とフィチンの差も理解できていないからという考え方です。前者はミネラルを奪いますが、後者はすでに結合状態で体内からミネラルを奪ったりはしません。フィチンによるミネラル欠乏説は古い説を基本としており、現代において問題が指摘されています。

また、古代の玄米は農薬など加味されていませんでしたが、現代の米には農薬が含まれやすくなっています。さらにいうと玄米自体には白米と比べて多くの栄養素が含まれている、これには間違いありません。それに引き替え白米は粕の言葉通り多くの栄養素が欠乏しています。それにGI値の問題が玄米と白米の差では考慮されるべきですが、ほとんどの玄米悪者論ではその話が出てきません。また、放射能防御に玄米が使われたのも、玄米だけでなく味噌汁やごま塩との相乗効果、砂糖排除であることを見抜く必要があります。

ここまで書いたことは玄米だけ食べていればいいということではないのです。現実的に菜食主義は栄養欠乏に陥りやすくなります。これはこれでまぎれもない事実であり、副食や魚、肉なども含めて栄養素を考慮した方が本当は良く、かといって現代の肉食には現代的別問題(抗生剤、ホルモン剤その他)も考慮しなければなりません。古い日本人であれ先住民族であれ、体力豊富であること=玄米を食べていたためとか先住民食だったためと誘導されますが、それだけですべて決定するわけもありません。

ネガティブな要素を検討すると、なによりも平均寿命が低いのは事実です。そして日本人は結核や感染症が多かったですが、それはインフラだけでなく炭水化物過剰によるものも疑われます。なぜなら先住民には結核などは少なかったという研究があるからです。また米が定着したのは明治に入ってからであり、それまではひえやあわやそばや麦飯などを多く食べていたのに、米だけまるで正食だと扱われるのは古くから伝わる洗脳のゆえんでもあります(書くと長い)。

医学者や栄養学者というのは単体論で考えるのが身に沁みついているので、たとえば玄米であれば玄米だけで考える風潮があります。たしかに玄米によって健康を救われた人がいるのは事実ですが、その一方で昨今玄米や玄米菜食によって健康を壊した人の相談が相次いでいます。ほかの社会毒も気にしているのにです。玄米は農薬、放射能などの問題をクリアーし、菜食主義の弱点を知り、炭水化物過剰の問題をちゃんと理解していて、はじめて現代の不健康に対して一つのアンチテーゼとなるのを忘れてはなりません

(転載おわり)

 
 

中川式玄米ご飯の炊き方教室 むそう塾 京都

 
 

(玄米ご飯 料理:京料理人  中川善博)

 
 
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