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「アトピー親子の死闘が報われた」に対する補足

Facebookでシェアしたアトピーの記事が未だに読まれているようなので、きっとアトピーの方が情報を求めているのだなあと思っています。
その記事はこちらです。
「アトピー親子の死闘が報われた」

アトピー

 
 

情報はとかく尾ひれがついて正しく伝わらない面がありますので、老婆心とは思いますが誤解を避けるために私からコメントをしておきます。

この記事がなぜ読まれるかというと、「掻きたいだけ掻かせて出血させる」というところにハッとするからだと思います。
これは重度のアトピーを体験した私と息子の例だけでも分かることなのですが、掻きむしると必ずその後はひどいことになります。
ですから、アトピーを治すためには「掻かない掻かせない」ことが良いと思われるのですが、それはとても現実的ではありません。
だって、痒いのは本当につらいんです。落ち着けないんです。
何しろ拷問に匹敵する痒さなんですから。

アトピーでは「1掻き1週間」といわれて、掻いたことによる傷口が元に戻るまで1週間くらいかかるのです。
でも、痒い時にはそんなことなんかどうでもよくなります。
とにかく目の前の痒さから逃れたいだけなんです。
でも、これって案外本当のことを教えてくれているのだと思います。

なせ痒いかというと、複数の原因はありますが、その最たるものは血液が汚れてしまっているから痒みを発生させているんですよね。
ですから、アトピーを治すためにはまず血液の質を変えていくことが先決です。
でも、血液はすぐには変わらないから、急いでその血液を少しでも外に出そうとして掻く(=出血)のかも知れません。
そうだとしたら、掻く行為は自分で自分を治そうとする自然な姿であるように思います。
「瀉血」という治療行為がありますが、あれもこれと似たようなもので、悪い血液を早く体外に出してしまうことを目的とします。

私が誤解してほしくないなと思うのは、「掻いて治すのではない」ということです。
掻きこわせば患部が感染症にかかる危険性も増えますし、患部の改善も後戻りしてしまうのですが、「掻くこと=禁止」という思い込みは捨てたらいいと思うのです。
もし周りのアトピー患者さんが掻きまくっていたら、それを止めるのではなく、「ああ、自然の行為なんだなぁ」と思って、むしろ一緒にその手を撫でてあげる方が効果的です。
とにかくストレスはアトピーの大敵ですから。

そうして、汚れた血液を早くきれいにするために、腸を改善することが重要です。
赤血球の寿命を考慮して100日。
まず3か月を目安にお食事を見直すことと、汗をかくことをしましょう。
これを早く改善したいときには、温泉(できれば源泉で湯治)を併用すると効果的です。
今でも温泉でアトピーを改善する人が多くいます。
私も息子も最終的には温泉のお陰で完治しました。

ところで、ご紹介した記事の赤ちゃんは、このまま治ってしまえば良いのですが、もしかしたら何年か経ってまたアトピーが出てくるかもしれません。
でも、そんなものなんです。良くなったり悪くなったりしながら、人間の体は整って行くのです。
右肩上がりに一気に良くなればスッキリするのですが、体の中では色々と対応していて、ちょっと無理かなという時には外に出してお知らせしているわけです。
出るときにはもうどうしようもありません。
止めないで出るだけ出してやることです。それが一番早い治り方です。

アトピーは皮膚だけを見ていては良くなりません。
皮膚は体の中の状態をお知らせしてくれているだけですから、皮膚を治そうとするのではなく、体の中を治さなければなりません。
このことが理解できたら、アトピーに取り組む姿勢も変わるはずです。
今アトピーで苦しまれている方々が、この記事を参考にして一日も早くツルツルのお肌に戻ってくれますように。
そして、アトピーは必ず治ると信じて頑張ってください。
しつこいようですが、アトピーになったら腸を改善しましょう。
改善方法は別記事で。

 
 
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子育ての不満を解消するための考え方

子育て中は何かと不満が溜まりやすいものです。
でもね、その多くは心の準備が不完全なために起きると私は思っています。
では、その心の準備とはなにか?
それは①親になることの意味②子供の本質の把握です。

まず親になることの意味ですが、それは単純に「思いどおりにならない」ことを学ぶのです。
子供は容赦なく自分の欲求をぶつけて来ます。
ですから、それに対応するために、親はあらゆることを中断しなければなりません。
お掃除をしていても、お食事をしていても、お料理を作っていても、もちろん眠っていても。

子供が小さければ小さいほど、母親のすることばかりでそれはそれは大変です。
優雅な独身時代とは真逆の時間の追われ方にノイローゼになる人もいるくらいです。
そんなとき、ほんの少しの間でも子供をみてくれる人がいたら、泣きたいほど嬉しくなります。
トイレだって子供がハイハイしてついて来るので、ドアを開けて子供の顔を見ながら用をたすことも日常的になります。
完全に時間の使い方がズタズタになって、そこから一番必要なことをこなして行くのが育児中の暮らし方ですね。

そんな「思いどおりにならない」ことを予め予想していたとしても、確実に予想を上回る現実になるのですから、その現実に不満を持つのではなく、最初から「思いどおりにしようとしない」覚悟を持てばよいわけです。
これは諦めとは違って、子育ての一定時期は子供に時間を提供する覚悟ですね。
親の介護とは違って、子育ては成長が予測できるので、精神的にはずっと楽です。
先の見えないものほどつらいものはありませんから。

次は子供の本質の把握です。
結論を端的にいうと、「子供の世界のリズムを知る」ことです。
子供は宇宙のリズムそのものですから、親がどんなに自分のリズムに合わせようとしても無理なのです。
仮に親のリズムに合わせようとして、それが成功したかのように思えても、それは子供に我慢を強いているだけで、遅かれ早かれ違ったところでその分が吹き出てきたりします。
あるいはそれが内攻していく場合もあります。
ですから、もう最初から子供のリズムに合わせてしまうことが一番子供のご機嫌がよくなるし、ご機嫌取りに費やす時間の無駄も省けます。

ここで一つ問題があります。
専業主婦(夫)の状態で子育てをしていられたら、子供のリズムに合わせることも可能でしょうが、仕事を持っている人にはそれが出来ませんという声があります。
でもね、これは簡単です。
気持ちを切り替えるだけでいいのです。
だらだらと子供の欲求に応えるのではなく、ある程度は大人のペースで準備をしておいて、子どもの行動にキリをつける時を子供のリズムで判断してあげれば良いのです。

その判断のポイントは、子供が満足したかどうかです。
口のきけない子供でも、満足すればおとなしくなります。
まだぐずっている時は満足していない時です。
よく、満足していない子供を力ずくで納得させようとする親を見かけますが、あれこそが時間の無駄というものです。
子供の本質は、誰がなんといっても「自分の思ったように生きる生き物」なので、そのことを理解して、決して親の思ったとおりに育てようとしないことです。

そうはいっても、親はついつい自分の思ったとおりに育てようとしてしまう生き物なのです。
小さい時には小さいなりに、大きくなれば大きいなりに、見栄や虚栄心がないまぜになって子供をまるで親の所有物であるかのように育てようとします。
そんなことをするから子供は猛反発してくるわけです。
ですから、子供は別人格で、その人格を伸ばすお手伝いが子育ての本質であることを肝に銘じなければなりません。

子育てをするということは、その期間、大人とは違う世界のリズムが入り込むわけですから、大人は決して自分のリズムを貫き通そうとするのではなく、常に切り替えが必要です。
この子供の世界のリズムというのは、大人に癒やしを連れてきます。
自分もかつてあったはずの自由でまったりした拘束のない世界。誰の顔色を伺うでもなく、ノビノビと行動できた世界。
そんな世界を子供からもらいながら、大人はもう一度「生き直す」のです。

子育てをしながら、実は親が自分育てをしていて、そこからたくさんの気づきや発見をもらっているのです。
ですから、多くのことを子供に望むより、そこに「生きていてくれるだけでいい」と思えるようになったら、とても子育てが楽しくなります。
私は子供は親の「生き直し」のためにやって来るのだと思っています。
子育ての機会を得られた人は子供から、子供へのご縁がなかった人は別のことから「生き直し」のチャンスをもらえます。
大事なことは、それを煩わしいと思ってしまわないことです。

どんな人にもチャンスはやって来ます。
しかし、そのチャンスを活かせるかどうかは個人差があります。
マクロビオティックでは陰陽でそれをコントロールすることが可能なので、ぜひ陰陽の運転の仕方を身につけて、たった一度の人生を思いっ切り生きてください。
今あなたの周りで起きていることは、あなたを育てるためだと思って受け容れることから始めましょう。

 
 

むそう塾

 
 

(さとみさんのお子さん)

 
 
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氣のよい場所、氣のよい人、そんな氣に囲まれて自然に笑顔になろう

二日間ほど、息子と恋愛について話し合った。
元カノから一方的にメールが届くので、心が揺れるらしい。
昔から「覆水盆に返らず」と言ってね、別れるには別れるなりの理由があって、一時的な感情で元に戻っても、またその理由が頭も持ち上げて来て、結局はうまくいかないんだよと言う私。

先日の朝、息子がマフラーをしようと思ったら、それは元カノからのクリスマスプレゼントだったので、新しくマフラーを買いに行こうとデパートへ出かけた。
ファッションにこだわりのある息子は、自分で選びたがるので私は別の売り場へ。
時々合流してお茶を飲んだり、お食事をしたり、丸一日を息子のことを最優先にして過ごした。
こんなこと何年ぶりだろう?
デパートに何時間もいるなんて、1年に何回もない。

本当は自分の力で乗り越えてほしいのだけど、陰性な息子はその決断力が乏しい。
だからといって親があれこれ言う歳でもないし、本来なら傷ついて、失敗して、そこから学べば良いのだけど、万が一子供が出来たら息子が親としての責任問題が発生する。
そのことを思うと、なるべく親の意見にも耳を傾けてほしいと思うのだ。

かといって、親の意見を無視して恋路に走る勇気もない。
そのくらいの度胸があってもいいのにね。

最近の若者には、面倒くさいから恋愛はしたがらない人もいると聞く。
でも、恋愛は大いなるエネルギーになるので、一生した方が良い。
恋愛からは限りなく陽性なエネルギーが生まれるので、体調も見違えるほど良くなったりする。
余談だが、もう生理の終わった女性が若い彼氏が出来て、生理が再開したという話もあった。

人間のエネルギーは人間関係でいかようにも変化する。
だから、接する相手はとても重要。
氣のよい場所、氣のよい人、そんな氣に囲まれると自然に笑顔になれる。
それが陽のエネルギーというもの。
だから、気持ちが陰になっているなぁと思ったら、うんとよい氣(陽)に置き換えるとよい。
その時の陽はパワーでエネルギーを補ってくれるから。

今息子は、とても氣のよい場所で働かせてもらっている。
仕事の内容も氣がよい。
同僚にも恵まれている。
だから、その素晴らしい氣でモヤモヤ感を整理してほしいと思っている。

昨夜は同僚と一緒にお食事をしたそうだ。
ありがたいことだ。

 
 

中川善博 むそう塾

 
 
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親の役目は、子供の一番の理解者であることと、美味しいご飯を食べさせてあげること

きょうは朝から嬉しいメールがありました。
先日開催したモバ味噌講座を受講された塾生さんからです。
彼女は遠くからのご参加で、台風の中を(ある意味台風とともに)飛行機で駆けつけてくださった勇者です(笑)
一番の嬉しいことはお嬢さんのことなのですが、プライバシーに関することなのでここでは伏せておきます。
その他のことで皆さんと嬉しさを共有できればと思い、記事にさせていただきます。

<Aさんのメールより>

美風さん

おはようございます。
今朝は嬉しいことがあったのでメールします。

ー省略ー

モバ味噌講座で、お料理だけでなく、たくさんいただいたものがあったのだと感じています。
その後、お弁当を作るのも楽しくて、お弁当は四つ(夫、息子、娘、自分用)、モバ味噌三つ(息子は学校にお湯がないらしく…)作っています。
モバ味噌はとってもあたたかいものを運んできてくれました!

うまく言葉にできませんが、いつもありがとうございます(^^)
むそう塾にご縁をいただいて感謝しています。これからも頑張ります!
行ってきます。

A

 
 

<マクロ美風より>

Aさん、おはようございます。
良かったですねぇ。朝、メールのお返事を書いていて、私は涙がこぼれて来ましたよ。
息子のことで薄氷を踏む思いをしていた時期があったので、お嬢さんに対するAさんのお気持ちが痛いほど伝わって来ましたよ。
親は子供につい多くのことを望んで無言の圧力をかけてしまいますが、「生きていてくれるだけでいい」って心から思って、それを言動で示していると、子供には必ず通じますね。
子供は大人より敏感なので、親の息遣いまでも察知してくれます。
親の役目は、子供の一番の理解者であることと、美味しいご飯を食べさせてあげることかな。
それが出来たら他は多少出来ていなくてもまあまあ許されます。

一杯のお味噌汁。
そこから家族の愛が紡ぎ出され、ご家庭に幸せや健康がやって来るのですから、主婦たるものはお味噌汁に真剣に向き合ってほしいと常々思っています。
汁物の力は大きく、まさに五臓六腑に沁みわたる力を持っています。
どんなに美味しいおかず一品より力があります。
モバ味噌講座でお伝えした内容は極々一部で、中川さんの引き出しには、まだまだ沢山の愛情の込め方が入っています。
これからもお時間を作って京都までお出かけください。
ご主人やお子様が喜んでくれるだけでなく、Aさん自身が楽になれて、ホッとできる生き方が可能になりますよ。

マクロビオティックの考え方を、Aさんにこそ知ってほしいです。
環境に押しつぶされず、自分の力で前向きに生きる術をマクロビオティックが教えてくれます。

 
 

陰陽の考え方を身につけて直感力を高める 勝俣靖彦 マクロビオティック

 
 
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変わりたいと思うなら、今迄しなかったことをする。あるいは今迄していたことを止める。

アトピーは様々な要因で発症するので、その改善の仕方も人それぞれです。
私も息子のアトピーで、アトピーに関しては相当勉強しましたし、自分自身も重度のアトピーで苦しみました。
そこから得られた結果は、まさに陰陽を駆使することで改善に向かう事実です。
一般的には乳児期、幼児期、成人期でアトピーの対応は異なりますが、特に厄介なのはストレスによるアトピーです。
これは単に除去食で対応してもお話になりません。
皮膚を見て心を見ていないと完治は無理でしょう。

むそう塾生のOさんは、私が記事にも書き、講座でも話している言葉を実践してくれました。
【変わりたいと思うなら、今迄しなかったことをする。あるいは今迄していたことを止める。】
たったこれだけのことでも決意できるには陽性さが必要なのです。
そして、それを実行するにはさらなる陽性さが要求されます。
よく口では「変わりたい変わりたい」と言っている人がいます。
そして、あっちのセミナー、こっちのセミナーと、変われるツールを探しに出かけるのですが、案外とそれは自分の中にあって、それに気づいていないだけなのです。
すべてのセミナーを否定するわけではありませんが、自分が本気で変わりたいと思えるかどうか、ここが一番肝心です。

陽性を食べ物から摂ろうと思っていると失敗します。
よくマクロビオティックは食べ物のことだと勘違いしている人がいるので要注意です。
実は人間にとってかなり大きな部分を占めるのは環境です。
目に見えないもの。これが目に見えるものを動かすのです。
マクロビオティックの陰陽はそのことまで理解できなければ本当に知ったとはいえません。
サイトの「マクロビオティックの盲点」にOさんからの近況報告を掲載しておきました。
とても参考になる内容なので、ぜひご一読くださいませ。

【ストレスからのアトピーには陽性になれる道をつくる】

上級幸せコース むそう塾

 
 

(上級幸せコースの楽しそうな一場面より)

 
 
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