子育て・野口整体・アトピー」カテゴリーアーカイブ

マクロビオティックとポテトチップス

ポテトチップス マクロビオティック京料理教室 むそう塾1

 
 

(ポテトチップス 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

ポテトチップスの好きなお子さんは多いですね。
さらに、お若いお父さん世代でもお子さんと同じようにポテトチップスが好きな人がいますね。
小さい時から食べてきたからでしょう。
私も子供を育てている時、甘いお菓子よりはいいかなと手づくりのポテトチップスを食べさせていたことがあります。
実家(北海道)から送られてきたじゃがいもをスライスして揚げるのですが、温かいポテトチップスはなかなか美味しいので、遊びに来た子供たちも大喜びで食べます。

子供会のお土産や行事の景品にもポテトチップスが入っていることも多くて、友達でも袋入りのポテトチップスを持参して遊びに来る子もいました。
息子のポテトチップス量も増えてきたので、私が揚げるポテトチップスと市販されているポテトチップスの違いを説明して、ある実験をしました。

それはボールに体温と同じ温度のお湯をキープして、そこにポテトチップスを入れるのです。
その変化をしっかり子供に見させて、次のように説明します。
「このボールを洗うときには洗剤を使わないと油汚れは落ちないけど、体の中に洗剤は入れられないよね。そうすると、体の中もこのポテトチップスの油でギトギトしてくるね。」と。
そうすると単純にびっくりして、以後ポテトチップスに対する認識が変わります。

昨夜、息子の方からポテトチップスの実験の話が出ました。
今でもはっきり憶えているそうで、「あれはビックリした」と話していました。

 
 

ポテトチップス マクロビオティック京料理教室 むそう塾2

 
 

(それなのに、幸せコースではポテトチップスの作り方もお教えしました 笑)

同じことでも文章で理解するのと目で理解するのとでは理解度に差がでます。
文章だと「理解したつもり」になっていることも多いですね。
マクロビオティックでは最初に陰陽の説明をしますが、その陰陽が難しいと感じる人も多いので、昨日はちょっとした陰陽の実験をしました。
まずは、私たちは陰陽のエネルギーが働いている世界に生きている現実を認識すること。
その次に、実際に陰性と陽性ってどんなふうに働きが違うのだろうか?ということを目で確認すること。
こんなことを感じていただく一日にしました。

マクロビオティックを知ると、陰陽を覚えようとする人が多いのですが、「陰陽は覚えるものではなく感じるもの」です。
風を感じ、空気を感じ、熱を感じ、寒さを感じるのと同じように陰陽を感じるのです。
食材の陰陽ばかりに目を走らせているのではなく、ぜひ生き方としてマクロビオティックの陰陽を取り込んでほしいと思います。
そうすると、不可能が可能になるような希望を持てたり、積極的な生き方が出来るようになったり、醍醐味のある人生にすることが出来ます。
私もマクロビオティックのそんなところが大好きで、毎日愉しく気持ち良く生きています。

ところで、冒頭のポテトチップスですが、私が子供に伝えたかったのは、油の摂り過ぎの問題と、油の質、それにお塩の質や添加物のことです。
実際に食べさせて、味として子供にその差を知ってもらいたいと思いました。
口で説明しても幼い子供は判りませんからね。
いくら安心な食べ物でも、量が多ければ体には負担になります。
しかし、体に負担だといっても、暴飲暴食をして結構長生きする人もいますから、人の個人差って本当に大きいのです。
その個人差と好みを考慮してお食事を考えなければ、その人にピッタリの美味しさと楽しさにはなりません。

マクロビオティックの人にありがちな「押しつけの食事法」ではなく、心から美味しいと思える健康的なお食事を私はおすすめします。

 
 
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子供にとって一番のクスリ「太陽光」と「くる病」の例

そういえば、北欧生活でくる病になったお子さんを連れてむそう塾にやって来た人がいたっけ。
眼には霰粒腫が出来ていて、痛々しかった。
抵抗力も落ちている感じだった。
独学のマクロビオティックでお子さんの体調に合っていないお食事だったので、きちんと陰陽を調整した食べ方を教えてあげた。
食べ物以外にもマクロビオティックの陰陽は適用されることを説明して、外で太陽に当たって遊ぶことの必要性も説明した。

それから一日に何時間も外に出てくれるようになり、8か月ほど経過したときだったろうか、お子さんが完全に正常な状態になったと報告を受けた。
もちろん、眼もすっかり綺麗になっていた。
嬉しかった。
今そのお子さんはどうしているのかな?
まったく連絡がないので何も分からない。
ただ、日光に当たることの重要性は分かった。

子供にとって一番のクスリ 「太陽光」

 
 

菊花蕪 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(菊花蕪 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

すべての子供が元気に育ってくれますように。
そして、大人も太陽に当たることによって改善される症状があることを知っておこう。
太陽の光は天然の薬なのだ。

今はパソコンやスマートフォンの普及もあって、特に眼には受難の時代だが、太陽に当たりながら歩くことは、血流が良くなって眼にも良いことづくめである。
食事を正すとともに、太陽の光のありがたさをもう一度認識し直してはどうだろうか。

 
 
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小麦のことを正しく知って腸を整えましょう

年末年始はお食事が乱れがちになる人が多いのですが、すでに忘年会やクリスマスの影響が体に出ている人がいるかもしれませんね。
体調を崩す一番の理由は食べ過ぎです。
私は迷ったら食べない方を選択するので、一日に1食なんてこともザラにあります。
断食をしたことのある人なら経験済みでしょうが、食べないことってつらいことではなく、快適なんですよね。
このままずっと食べなくても生きていられるような気持ちになって、ちょっとハイになったりします。
ま、そこまで行かなくても、1週間に1日くらいは胃腸にもお仕事を減らしてあげた方が、その他の臓器の負担も減って体が楽になります。
年末は大掃除の季節ですが、体も大掃除して感謝できたら最高ですね。

ところで、体調を崩す一つの原因として、小麦製品の過剰摂取があります。
マクロビオティックでは粉物の摂取を控えた方が良いと考えていて、その理由はすでに過去記事で何本も書いてありますが、次の記事はぜひお読みいただきたいです。
「日本人(特にアトピーの人)はなぜ小麦粉を多く摂らない方が良いのか?」

さらに、こちらの本を読むと小麦の現実を知ることができて良いと思います。
「小麦は食べるな すべて小麦が原因だった!」
この本の帯には「人間の脳にヘロインと同じ重大影響を及ぼす!」と書いてありますが、簡単にいうと、小麦が消化されて脳に入り込んでモルヒネと同じように、軽い感情的高揚状態を誘発してしまうというのです。(詳しくは本を読んでね)
ですから、小麦製品はまた食べたくなるのです。
この犯人はグルテンなのですが、そんなところからもグルテンフリーがブームになっているのでしょう。

じゃあ、マクロビオティック料理教室でよく作っている車麩のカツって、グルテンだらけだと思いませんか?
もしあなたが気になるなら、まずはお菓子類から減らすことをおすすめします。
その次はパン。
主食としてパンは食べないこと。パンはおやつですね。
パンからせめて白米に移行すること。
もし可能なら一気に玄米に移行してみてください。
大いなる体の変化を感じるでしょう。

脱小麦!
そんな生活を1か月、できれば3か月実験してみると人生が変わると思いますよ。
しかし、それを一生頑なに続けなくても良いです。
つき合いにくくて面倒くさい人になるから(笑)
たまには美味しいパスタでも食べながら、お友達と交流できる心のゆとりと、それに耐えられる体になってほしいと思います。
私は小麦の何が悪いかって、腸へのダメージが大きいことをあげます。
貧血の人には小麦製品の好きな人が多いですね。
来年の「マクロビオティックの陰陽実験と個人別食べ方講座」では、そんなことも含めてお話をしようと思います。

 
 

牡蠣と雲丹と堀川牛蒡のペペロンチーノ アルポルト

 
 

(牡蠣と雲丹と堀川牛蒡のペペロンチーノ アルポルトカフェ京都高島屋)

なお、玄米を食べてみたいと思われる方は、むそう塾の愛クラスを受講してくださると、抜群に美味しい玄米ご飯の炊き方をお教えします。
この中川式玄米ご飯は、小麦とは反対に腸を守り育てる主食の王様です。
新しい年は、腸を育てる食生活に挑戦してみませんか?
まずは主食です。

 
 
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妊娠・出産に威力を発揮する玄米とマクロビオティックの視点

昨日、嬉しいメールがありました。
90期の愛クラス受講生さんからです。

Oさんからのメール>  抜粋

愛クラスを受講し、中川式玄米を炊き始めてもうすぐ100日を迎えます。
予定日まであと10日となりましたが、初期の不調とは打って変わって、引き続き体調がよく、体力もつき、便通も絶えずあります。
また、子象さんの鉄火味噌のおかげで、後期の血液検査では貧血の項目において問題なしとのことでした。
今月に入り出産準備の1つとして、入院中の糠床のお世話と玄米炊飯を主人に教えています。

元気な赤ちゃんを産んで幸せコースに通うことを目標に、やっと100日まだ100日、中川さんにご教授いただいた玄米と糠漬けを食べ続けたいと思います。

 
 

<マクロ美風より>

Oさんは妊娠中に愛クラスを受講されました。
過去に低体温や大腸炎などを経験され、体調が良くない状態で妊娠前半期を過ごしておられました。
それで、愛クラスの時に、100日間は中川式玄米ご飯を食べて、体調の変化を観察しましょうとお話をしました。
その結果のメールが上記のような内容です。

妊娠後期になると多くの人が貧血になって病院で鉄剤を処方されます。
しかし、Oさんは無事に貧血にもならず、お通じも毎日あって、体力もついたそうです。
妊娠時期にこんなふうに体調が良くなっていくことは、血液の質がぐんぐん良くなっていることの表れですね。
これは実はものすごいことなんです。
そして、お通じがきちんとあることも凄いことです。
妊娠中は大きくなる子宮のために、便秘になる人がとても多いからです。

昨日の愛クラスの懇親会でもお話をしたのですが、玄米ご飯を食べるとお通じが良くなって、便の量も増えるのですが、それとともに身体には良い変化が現れます。
それがマクロビオティックを知って、玄米に出会って、一番最初の変化ですね。
これからOさんは、目に見えないところでの良い変化が進んでいますから、ぜひそれを途絶えさせることなく、これからお料理面でもバックアップしてくださったらいいなと思います。

そのためにもマクロビオティックの陰陽の視点は、これから大変になる子育て生活で、強力な味方になってくれます。
陰陽の考え方は、食べ物だけでなく、暮らし方や生き方全般に及ぶので、子育て中に湧き上がる疑問や困ったことに明快な答えをくれるからです。

なお、これから妊娠やご出産を予定されているかたは、妊娠してからではなく、妊娠前から身体の大掃除をご夫婦でしておきましょう。
質の良い血液で出来た受精卵を、質の良い血液で育み、親として最高のプレゼントをしてあげましょう。

 
 

玄米ご飯 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(中川式玄米ごはん 料理:京料理人  中川善博)

 
 
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身体に少しの毒はあっても良い

昨日久しぶりに野口整体のことを書いたので、ついでにもう一つ。
野口整体ではお食事のことをあまり厳しく言いません。
しかし、「白いものは体に良くないよ〜」的に言われますが、マクロビオティックのように細かく陰陽で分類することはありません。
大雑把な言い方をすると、何を食べても良い体にすることが目的なのでそれは当然のことなのですが、あまり理詰めで食べ物に目くじらを立てることがありません。

たとえば、体に好ましくない働きをするものは、すぐ排除しようとする人が多い現在の世の中ですが、野口整体ではその好ましくないものも健康には意味のあるものと考えるのです。
少々の毒は身体に効果的な面もあるので、体内毒を一掃しようとやっきにならないことです。
よく潔癖症の人は神経質になって食べ物に膨大な時間と神経を使うのですが、その割には健康的ではなかったりします。
それよりも、のほほんとしている人の方が何となく健康的だったりすることも多いです。

なぜなら、身体はいつでも怠け癖がつきやすいので、常に身体を理想的な状態にしないことによって、逆に健康になろうとする身体の働きを呼び起こさせられるからです。
つまり、毒もちょっとあった方が良いということになります。
心身ともに完全に満たされた状態は渇望感に薄れ、丹田に力がありません。
人のパワーは丹田にあるので、ここがズブズブの人はいただけません。

あなたの丹田をちょっと触ってみてください。
満ちていますか?
満ちる(陽性)前は欠乏(陰性)も必要なのです。
いつも満たすことを考えていても満ちません。
その時には反対分子の存在が役立つのです。
この辺のカラクリはマクロビオティックの陰陽で面白いように解説出来ますね。

この記事に書かれていることは、断食をしてみるといっぺんに納得できます。

 
 

京都 真如堂の紅葉4

 
 

(京都 真如堂にて 2015.11.24)

 
 
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