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山村慎一郎先生の新しい本から

「自分の顔を見るのが好きな人は病気になりにくい」
まぁ、長いタイトルですが、最近は本のタイトルが長い傾向にあるのだそうです。
確かに本屋さんではそれに似たようなタイトルの本がいっぱい並んでいました。
どうも世の中は健康ブーム、それも「病気にならないための本」が多くなって来ました。
山村慎一郎先生の本もその一つになりますが、この本が軽いタッチで易しく書かれているだけに、楽しくホイホイと読み進んでしまって、大事なことを忘れてほしくないな?と思いました。
私がこんなことを書くのは、よけいなお世話なんですが、マクロビオティックで望診法の勉強をすると、多くの人が陥りやすいことなので、敢えて記事にしてみました。
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☆「生き方も考えてみるのがほんとうの望診法」より (P150)
<引用1>
望診法を覚えると、「あなたここが悪いかも」と、つい人に言ってみたくなります。しかし、これは言わないでください。「どこが悪いのかな?教えて」と聞かれたとき以外は、絶対に言ってはいけません。
<引用2>
望診法は、自分の体を知るための方法の一つ。「口がこうだからダメ」「目がこうなっているから病気だ」ではなく、自分の体質や症状を知って、「じゃあ、どう生きていくか」「どういう人生を選んでいくか」というところまで考えないと、望診法を知ってもまったく意味がありません。
望診法は、病気にならないようにするためだけに使うものではありません。自分がこれからどう生きていくか、ということも考えさせてくれるものでもあるのです。
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いかがでしょうか?
<引用1について>
私も大森英櫻先生から、尾形妃樺怜先生から、その他多くのマクロビオティック指導者から、同じ事を最初に教えられました。
望診法に限らず、人を不愉快にさせること、特に体に関することは、こちらから言うものではありませんよね。
社会人のマナーでもあります。
<引用2について>
山村先生のマクロビオティックに対する熱い想い、人生に対する真面目な姿勢が伝わってきますね?。
山村先生は、気さくに誰とでもニコニコとお話をされるので、つい、軽い感じで接してしまいがちですが、本当は、すご?く人生を考え、悩み、血のにじむ想いで生きていらっしゃる方だとい思います。
その想いが、「生き方も考えてみるのがほんとうの望診法」という文章に込められているな?と感じました。
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最後にもう一つ。
☆「おわりに」より (P190)
– – -毎日経験するさまざまな出来事は「心の食べもの」でもあります。本を読んだり音楽を聴いたり、泣いたり笑ったりすることによって心が安定を保ち、成長していくのです。
– – -人生は、本来喜びに満ちているものなのです。そのスタートが食事です。
– – -体にあらわれたさまざまなしるしを知ることは、幸福への道しるべ。この本が、みなさまの幸福への足がかりとしてお役に立てば幸いです。
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山村慎一郎先生の本が発売されました!

先日予告しました、山村慎一郎先生の2冊目の本が発売されました!
「自分の顔を見るのが好きな人は病気になりにくい」
amazon楽天ブックスサンマーク出版などでも買えます。
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私も買って来ましたが、本屋さんで平積みになっていましたよ?。
あ、そうそう、 「美人のレシピ」と違って、健康や病気に関する本のコーナーにありました。
新谷弘実先生の本の近くにありましたから、やはりサンマークの力ですね!
高校生の女の子が、二人で楽しそうに手にとっていたのが、印象的でした。
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山村先生のお話によると、本当は先にこちらが出て、それから「美人のレシピ」が出る予定だったそうです。
「自分の顔を見るのが好きな人は病気になりにくい」は、確かに、「美人のレシピ」より易しく、軽いタッチで書かれています。

 

ですから、初心者や独学者にもオススメしま?す♪

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マクロビオティック マガジン「むすび」より–自由に生きること–

東の「日本CI協会」、西の「正食協会」、ともに日本におけるマクロビオティックの2大普及団体です。


「日本CI協会」は、1945年に桜沢如一氏が創設したマクロビオティックの普及団体で、東京にあります。
一方「正食協会」は、それから10年後に、桜沢如一氏の意志を受けて、故・岡田周三氏が創設したマクロビオティックの普及団体で、大阪にあります。
どちらも月刊誌を発行していて、「日本CI協会」は「Macrobiotique(マクロビオティック)」、「正食協会」は「むすび」というタイトルです。
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私は東京の「リマ・クッキングスクール」で学んだので、月刊誌「Macrobiotique(マクロビオティック)」が毎月自宅に送られて来ていました。


しかし、「日本CI協会」の書籍売り場には、「正食協会」の「むすび」も並んでいるので、毎月買って読んでいました。
内容が「むすび」の方が充実していて、いい記事が多かったからです。
そして、それは、今も変わらないように思います。
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たとえば2007年10月1日発行(?577)の「むすび」。
インターネットからも目次をご覧になれるので、ちょっと覗いてみてください。
知っているお名前がズラズラ並んでいるでしょう。
そうそうたる方々が筆をとっておられますね。
中でも、巻頭言の「石澤文規」(いしざわ・ふみのり)氏。
札幌で「身土不二」というマクロビオティックのお店を経営されていますが、それはそれは、腰を抜かすほどの膨大な記事のコピーが店の壁を埋め尽くしています。
彼の活動や肩書きは、それだけでも長い記事になってしまいますが、いわゆる本来のマクロビオティックを啓蒙するための日々ということでしょうか。
その石澤氏が、ショッキングなタイトルの記事を巻頭言として書いています。
同様の文章を、以前彼のお店で読んだことがありますので、私はとりたてて驚きはしないのですが、初めて石澤氏の文章に接した人は、ビックリされるかも知れません。
その記事の一部分を抜粋します。
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引用はじめ
食養料理とは、玄米の心を、野菜の心を、そして農民の心を、調理してくださった方々の心を、有難くいただくものである。
 タクアン二切れ、梅干一個、少量のおかずで、玄米ご飯一日一食あるいは二食で健康で過ごす。そして、この健康でもって「自由に生きること」が、食養の極意である。 
引用おわり
                              
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私がお伝えしたかったこと。
それは、マクロビオティックとは、病気治しやダイエットが目的なのではないと言うことです。
石澤氏の文章に大切なことが書かれています。
- - - この健康でもって「自由に生きること」が、食養の極意である。 - - -
よく噛みしめたい言葉ですね。

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「陰陽入門の手引き」と兎龍都先生のこと

マクロビオティックを始めると、「陰陽」という言葉が出てきます。
そこで難色を示す方がいらっしゃるのですが、とっても大切な物差しなので、ぜひ身につけてほしいと思います。
しかし、この陰陽はとっても奥深くて、どこまで行っても100%理解したつもりになれないクセモノでもあります。
でも、だからといって勉強しないのではなく、陰陽を知った方がはるかに人生が楽しいものになることは間違いないので、陰陽の勉強をなさることをお勧めします。
初心者向けに易しく陰陽を説明した本があります。
B6版で63ページ・5ミリ弱の厚さですから、ちょっとした手帳という感じですね。
「陰陽入門の手引き」 兎龍都(うだつ みやこ)著
こちらから購入出来ます。
「みっつめの目」 「宇宙のきまり きみ、知ってる?」の著者でもあります「兎龍都」先生がお書きになった本です。
いわば、マクロビオティックを易しく解説したシリーズ本(3冊)ですね。
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兎龍都先生は、リマ・クッキングスクールの大先輩で、現在同スクールの師範科講師でもいらっしゃいますが、最近は東京都内でも講演をなさるようになりました。
機会があったら、ぜひお聞きになられることをお勧めします。
お上品で、ちょっとお茶目で、気さくな先生ですよ。
豊富な文学的知識が随所に溢れる文章は気品を感じ、日本語を大切になさる先生のお人柄がとても良く現れていると思います。
能筆家でもいらっしゃいますよ。


茨城県つくば市にお住まいで、ご自宅でお料理教室も開かれています。
お近くの方はいかがですか?

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「みっつめの目」 「宇宙のきまり きみ、知ってる?」

桜沢如一先生は、生涯に300冊以上の本を書かれたといわれております。
「無双原理・易」のように難しい本ばかりではなく、物語のように書かれた面白い本も沢山あります。
たとえば、葉書をふた周りくらい大きくしたサイズ(B6)で60ページ、暑さ4ミリなんて本もあります。
そんなに小さな本でも、その中には1行1行奥深い文章が並んでいて、一文字の重みを感じます。
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たとえば、「ウナギの無双原理」はしがきより引用
「つまらない事も無双原理のメガネで見るととてもおもしろいものである、と云ふこと、つまらないことの中に大宇宙の神秘を見る眼を養成することは人生を幸せにもするし、我を捨てるむづかしい修行を楽にもさせると云ふことを示すのを目的とする。」
(引用終わり)

このように、日常の中から無双原理を論じている本が、私はとても好きです。

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さて、前置きが長くなりました。
「無双原理・易」は、確かに難しい本なのですが、理系の人や男性は比較的抵抗がないようです。
なぜなら、物理や化学の知識が深かったり、理論的な思考が出来るからだと思います。
反対に、文系の人や女性は、難しさが倍増する傾向にあります。
私もこのタイプですから、お恥ずかしいかぎりです。
そんな人には、「みっつめの目」がお薦めです。
「兎龍 都(うだつ みやこ)」著
これは、著者が40代にして出会った「魔法のメガネ」を元に、「人間としていかに自由に楽しく生きて行くか?」という桜沢如一の世界を平易に解説したものです。
それでも難しい人には、最後の切り札「宇宙のきまり きみ知ってる?」をお薦めします。
「兎龍 都(うだつ みやこ)」著
桜沢如一先生の「魔法のメガネ」を元に、子供が読んでも理解できるように書いたものです。
当用漢字以外はフリガナをふり、大きな文字、絵本のような装丁で、小学生が手にとってくれるように出来ています。
今なら、夏休みの読書感想文に間に合いますね。
ぜひ、この本をお子様とご一緒になって読んでみてはいかがでしょうか?
ここにご紹介した本は、すべて日本CI協会のホームページから購入出来ます。
こちらからどうぞ。
◆関連記事
「宇宙の秩序」 「魔法のメガネ」
「無双原理」

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