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マクロビオティックの陰陽で夜間の頻尿改善を考えてみよう

「マクロビオティックで頻尿になった人 塩分のとりすぎが問題」の記事では、マクロビオティックで陽性にしすぎて頻尿になったAさんのことを書いた。

マクロビオティックで陰性と判断された人は、陽性の食材や陽性の料理方法にする人が多い。
しかし、それを続けて調子がよくなったら、そのあたりから中庸の食事にする必要がある。
中庸の食事とは、陰性にも陽性にも偏らない食材や料理方法のことをいう。

たとえば陰性だった人でも、陰性な食材をことごとく排除するのではなく、料理方法を中庸にして食べればよいのだ。
中庸にするには、調味料や熱や時間で調整する。

 
 

さて、頻尿のことだが、マクロビオティックではトイレの回数が多い場合は陰性と判断する。
しかし、夜間にトイレに起きるのは陽性と判断する。
人間は寝ている時間帯はトイレに行かなくてもよいのが普通であって、その間に起きるというのは、それだけ膀胱がかたくなって、しっかり尿を溜めるだけの柔軟性がないからである。

ということでAさんは、膀胱がかたくなっている状態なので、一定期間塩分を抜くお食事をするのがいい。
つまり陰性なお食事にするのだが、改善が見られたらそこから先は中庸にする。
この見極めが大事である。
ただし、塩分抜きの食事は危険なので長期間続けないこと。

 
 

なお、Aさんは玄米を召し上がっているそうだが、体調が落ち着くまでは白米の方がよいと思う。
何しろ精神面への影響が大きくて、お通じが形にならないほど腸が弱っているからだ。
そんなに胃腸が弱っていたら、考え方も積極的なことは考えられない。
事実Aさんは「今の世界から消えてしまいたい」とメールに書かれていた。

マクロビオティックの良いところは、たとえ肉体が病気に侵されていたとしても、精神面は元気でいられる考え方なのだが、そこが全然機能していないようだった。

Aさんは長年介護をしていた身内を失って、燃え尽き症候群状態なのだが、ここを脱するためにも心身をやわらかくする陰性が必要だ。
そして、ある程度やわらかくなったら質の良い動物性も摂って、これからはご自分のための人生を歩まれることを願っている。

 
 

(万願寺唐辛子 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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マクロビオティックで頻尿になった人 塩分のとりすぎが問題

ある人(Aさんと呼ぼう)からメールがあった。
マクロビオティックを学んだことがあって、今も玄米ご飯を召し上がっているという。
体調不良で将来にとても不安を感じておられた。

Aさんの体調不良の原因は、一言でいうなら塩分のとりすぎである。
古いマクロビオティックでは、陽性にすることが良いと思われていて、そのままの教えを今も続けておられるようだ。

長い間腎臓に負担をかけて来られたようで、夜中にトイレに起きるそうだ。
これは塩分を強くして陽性になることを推奨したマクロビオティックの弊害である。
昔、栄養失調で陰性な人が多い時代のことだ。
しかし今は違う。

Aさんはマクロビオティックの学校に行って、「あなたは陰性だから陽性な食事を摂るように」と言われたのだろう。
それを何十年と続けてしまったAさんは、「ちょうどよい」時を通り過ぎてしまって、今は精神面まで混乱していた。(これも問題)

陽性の強い食事にしても、陰性の強い食事にしても、極端な方法は一時期はよいとしても、長く続けるべきではない。
調子がよくなったなと思ったら、そこで陰陽バランスの取れた食事に戻すべきなのだ。
しかし、多くの人がこのタイミングを見誤る。
なぜなら、調子がよいからだ。

ここが落とし穴。

「マクロビオティックの陰陽で夜間の頻尿改善を考えてみよう」につづく

 
 

(教室の掛け花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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免疫力や目に見えない暮らしのこと マクロビオティックのこと

赤ちゃんの時から滅多に風邪をひかず、そのまま大きくなる子がいる。
しょっちゅう風邪をひいて、毎月のように病院通いする子がいる。

食事をたくさん食べる子がいる。
食の細い子がいる。

同じ家庭で、同じように育てられても、兄弟でそれぞれ体力も考え方も異なる。

土に種を蒔くと、成長に面白いほどの差が出る。
同じ畑なのに。

 
 

これらはひとえに個体差そのものだと思う。
だから、ワクチンを接種しても感染する人がいるし、再感染する人もいる。
3回接種しても、4回接種しても……

ワクチン未接種でも感染しない人がいる。
同居していても感染する人としない人がいるのは当然だ。
みんなの体が違うから。
免疫力の違いといってもいいかもしれない。

 
 

***

体温計のように免疫計というのがあったら、どんな展開になるのだろう?
やっぱり数字に頼るのかな?

この世の中には、目に見えないけど大事なことがいっぱいある。
いや、見えないものの方が大事なような気がする。
人の心だって、免疫力だって見えない。

見えるものだけを信じて生きてきた人には、暮らしにくい時代だろう。
でも、見えないものを大事にする生き方のほうが、精神的には穏やかでいられるように思う。

私がマクロビオティックを知ってよかったなと思うのは、見えない世界を考える暮らし方だった。
陰陽なんて考え方は目に見えるものではないけれど、それを反映した事象は周りにいっぱいあった。
だから、案外見える確認をしながら暮らしに取り入れられたのがよかった。

見えるものに振り回されないで、見ない視点で暮らすとよいことがいっぱいある。
お料理だって見えないところに急所があったりする。
それが出来る人のお料理は本当に美味しい。

これからも免疫力を高める暮らしを続けて行きたい。

 
 

(かますの幽庵焼き 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 秘伝コースの授業より)

 
 
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マクロビオティックのこと これからの季節におすすめの2講座

私が習ったマクロビオティックの考え方は、「陰」と「陽」で世の中のあらゆるものを判断していく方法でした。
これがとても面白くて現実的で、生き方や暮らし方、そして健康のためにとても大きな支えになっています。

2年半前に「新型コロナウイルス」が騒がれ始めた時も、ちっとも動揺することなく冷静に対処できたのは、陰陽の考え方があったおかげです。
その後ワクチンが登場しても、どんどん変異しても、不安になることは一度もなく今に至っています。

面白いことに、マクロビオティックを知っている人たちが使っている「陰性」「陽性」という言葉は、PCR検査の陰性・陽性に登場回数ではすっかりお株を奪われてしまいました(笑)
しかし、マクロビオティックの「陰性」「陽性」の視点があるからこそ、数多くの情報から不安材料を取り除いて、真実に近づけたと思っています。

 
 

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マクロビオティックの陰陽は、まず身近な食べ物によって真の健康を実現できる方法を教えてくれます。
その方法は、食材の陰陽を知ることや、料理方法の陰陽を知ること、そして、今の体調にはどんなお料理が合っているのかを知ることです。

それを知らなければ、体調が悪いときには不安でしょうがなくなりますが、陰陽を知っていることによって、今の状態を把握して、次に何をなすべきかが決められるのです。
この指針があるだけでも、混迷状態のときには心の強い支えになってくれます。

むそう塾には陰陽の視点から作られたお料理が700種類以上もあります。
「この季節(この体調)のときには、こんなお料理を食べたらいいですよ〜」という目安があって、それがとても心強い存在になります。

塾生さんからは、まだ習っていない講座の再開催のご希望が寄せられていますが、その中にはないものの、私がイチオシでお薦めしたい講座を載せておきます。
受講されたい方がおられましたら、Twitterやコメント欄にご希望をお寄せください。

 
 

<お弁当のおかずでお悩みの方向け>
「秋から冬の極上お弁当講座」 過去のご案内はこちら
1 ほうれん草菊花浸し
2 棒湯葉のたいたん
3 牡蠣の時雨煮
4 地鶏肉団子甘酢餡
5 蓮根叩き海老挟み揚げ
6 たたき牛蒡(2種)
7 小蕪のグラッセ
8 芽キャベツの胡麻辛子和え
9 サバの黒酢餡
10 塩サバとじゃがいものかき揚げ
11 しめじの伊風炒め

<一口コメント>
貧血改善効果大なり。冬の間は1回でも多く牡蠣の栄養を取り込むべし。

 
 

<オミクロン感染(シェディングを含む)に伴う体調不良の方向け> 過去のご案内はこちら
「中川式小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」
<内容>
・中川善博による小豆玄米炊飯デモ1回&試食
・各自が実際に炊く練習&試食

<一口コメント>
解毒のために肝臓・腎臓・胃腸の負担が大きいので、それらの応援をするべし。

 
 

(「秋から冬の極上お弁当講座」より「地鶏肉団子甘酢餡」 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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お母さんの食べ物は赤ちゃんに影響することを実感します

きょう、とても嬉しいお知らせがあって、私の頭の中はすっかり赤ちゃんのことでいっぱいになっています(笑)
こちらの記事にも書きましたが、玄米を食べて食べ物に気をつけているお母さんが連れてきてくれる赤ちゃんは、本当に静かで感心するのです。

何人もの塾生さんが赤ちゃんを連れて授業に来てくれました。
そのとき、教室のテーブルに赤ちゃんを寝かせてもらうのですが、どの子も本当に静かで穏やかです。

こちらの赤ちゃんは、京子さんのお子さんなのですが、本当に静かで、起きていても寝ているかと思うほどでした。
オムツやオッパイで泣いたとしても、可愛いやさしい声でお知らせする感じです。
ギャーギャーイヤな声で泣きません。

満ち足りた感じが、こんなに小さい赤ちゃんからも漂って来るのです。
上手に育てておられるなあと、心から感心したものです。

 
 

 
 

お顔はこの頃はパパ似でしたね。
今はどんな感じになったでしょうか?
お母さんが作ってくれる玄米ご飯はもちろんのこと、体によいお料理をどんどん召し上がっているようなので、どんなふうに成長してくれるのかとても楽しみです。

パパが子育てにとても協力的なので、そういう精神的な安定感がお子さんにも影響していると思っています。
可愛い可愛い孫のような気持ちで見ている私です。

 
 
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