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「冷えは万病の元」 リウマチと冷え

私は北海道の生まれ育ち。
母は4人の子どもたちに「体を冷やすな」といつも言っていた。
当時の北海道は、真冬は零下20度超えの日も多く、朝には窓ガラスに雪の結晶の模様ができていた。

そんな北海道で、高校時代の私の親友は19歳の冬、お魚屋さんでアルバイトを始めた。
車の免許を取って、車を買うために。
半年頑張ったが、ついに体がギブアップした。
リウマチになって、若干21歳で亡くなった。

 
 

私は、今までの人生で、リウマチの患者さんと何人も会った。
皆さんが口を揃えておっしゃるのは、寒いと悪化するということ。
西洋医学に頼った人もいるし、途中から代替医療に切り替えた人もいる。

その中でよい結果になったのは、体を可能な限り温めるというものだ。
一番よいのは湯治だが、現代人はなかなか湯治のよさがわからない。
それでも、自宅で熱めのお風呂に一日何回も入ることによって、完全に治った人がいる。

寒いと感じていなくても、体を冷やしていることがある。
これが厄介。
体力があるうちは寒さを感じないが、体力が落ちてくると寒さを感じるものだ。
お年寄りがその代表的な例。

もしあなたが寒いと感じることがあったら、絶対我慢しないですぐ対処してほしい。
「冷えは万病の元」。
この言葉を肝に銘じてほしい。

 
 

マクロビオティックでは食べ物からアプローチして指導するが、リウマチに関してのアプローチはこじつけのような感じがするので、ここでは書かない。

 
 

(お雑炊 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

寒い季節は鍋料理がおすすめ。
最後にはお雑炊にして、体の中から温まろう。

 
 
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パンとコーヒーより、パンとスープがおすすめ

先の記事で便秘のことを書きました。

お肉好き、パン好き、パスタ好き、コーヒー好き。
でも、生野菜や根菜類はあまり食べない。
便秘傾向にある人には、こういう食事も影響している場合があります。

パンとコーヒーというのは、私に言わせればおやつです。
ですから、食事にするなら、コーヒーよりスープを選んでほしいです。
それだけで便秘解消に一役買ってくれます。

余談ですが、京都に「進々堂」というパン屋さんがあります。
お店の中で食べられる店舗が多いのですが、メニューの中で私は「ミネストローネ」がいいなと思っています。
小麦の毒消しも出来るからです。
冬には「きのこを味わうあったかスープ」なんていうのもいいですね。

パンは小麦粉からできているので、どうしても便に粘りが出てしまうのです。
それで、スープを摂って、便をやわらかくするようにしてあげないと、便秘になりやすいのです。
これがコーヒーだと、先の記事でも触れたように、利尿を促してしまうので、体内に残る水分が不足するわけです。

体は正直です。
あなたが食べたもので、体は作られているのですから、食べ方に気をつけるだけでどんなふうにも変化するのです。

 
 

(ミネストローネ 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

ミネストローネは「サンドイッチ講座 第1弾」でお教えしています。

 
 
カテゴリー: 京都やマクロビオティックのことなど, 食べたもののようになる, からだ | コメントする

お肌の乾燥と便秘には共通するものがある

「快食・快眠・快便」が健康の要であることは、どんな人でも知っていると思います。
では、あなたはそのとおりですか?と聞かれたら、「ムムム…」となってしまう人がいるかもしれません。
老いも若きも。

ちなみに、私の夫は快便派です。
でも、息子と私は環境が変わると便秘になります。
旅行がよい例ですね。
息子が小さい時、2泊3日の旅行中はまったく出ないで、最寄り駅について家が見えた途端、家に入る前におもらししてしまったことがありました(笑)
これはまさに精神面の緊張がそのまま便意に影響していることの表れです。

私の母はとても便秘する人でしたが、それでも95歳までボケずに生きていました。
お料理はとてもまめにする人でしたが、水分の摂取が少ないように感じました。
そして、便秘には個人差が多いので、毎日出ないからといって、温水洗浄の力を借りて強制的に出す癖をつけないようにしましょう。
こちらの記事も参考に)
大事な腸内細菌や、常在菌が失われてしまいますから。

 
 

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一般的に便秘予防には繊維質を摂るとよいと言われますが、胃腸が弱い人は繊維質が負担になって、かえって便秘をする場合があります。
ですから、胃腸が弱いか強いかによって対処方法は異なります。
マクロビオティックなら、ここで陰陽の出番ですね。

どなたにも安心して勧められるのは、やはりスープ類です。
日本人ならお味噌汁がありますが、その他に数多くのスープがあります。
こういうミネラルを含んだスープを摂るのが理想的で、お茶やコーヒーは一時的な水分にしかなりません。

つまり、カフェインを含んだものは利尿作用があるため、かえって体内の水分を減らしてしまうのです。
利尿効果を求めるとき以外は、摂りすぎ注意です。
夏より冬の方が便秘になる人が多いものですが、これは冬の方が空気が乾燥していることに加え、夏より水分の摂取量が落ちるためと思われます。

冬にはお肌が乾燥するように、体内でも水分不足がおきやすいのです。
これからの季節は鍋物がおいしいですよね。
鍋からたちのぼる湯気は、見ているだけでも癒やされますし、栄養がたっぷり溶け出したスープは最高の便秘対策料理です。

お肌は体の中の状態を教えてくれるので、乾燥を感じたらすぐ水分を摂りましょう。
特に今の時期に水分をしっかり摂っておくと、花粉症予防にもなります。
呼吸器系のトラブルは、多くは水分不足も原因の一つになっているからです。

なお、牛乳やアイスクリームやジュースなどは水分に入りません。
これらはむしろ花粉症を悪化させます。
あ、そうそう。
油もの料理を避けていても便秘になりやすいですよ。

真水・お白湯・ミネラルを含んだ水分は、体のために良い水分なので、それらをせっせと摂るようにしましょう。

 
 

(一番出汁 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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「オシリを洗うのはやめなさい」肛門科医 佐々木みのり著

先日、ある人から相談がありました。
癌ではないかと。
お話を聞いてみると、やはり温水洗浄機能の使いすぎです。
こういう人が案外多いと思います。
※(ウォシュレットはTOTO、シャワートイレはLIXILの商標登録名なので、総称して温水洗浄便座と呼ぶ。)

でもね、人間は自力で食事と排便・排尿ができなくなったらおしまいです。
ですから、温水洗浄機能の力を借りて排便する癖をつけないこと。
常在菌を失わないためにも。

ということで、この本をお薦めしました。
もう、納得できることばかりです。

 
 

痛み かゆみ 便秘に悩んだら オシリを洗うのはやめなさい 肛門科医 佐々木みのり著】

 
 
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不安な気持ちは姿勢にも影響します ぜひ深呼吸を

「望診」という言葉を聞いたことがあると思います。
東洋医学では「四診」の一つとされていますが、マクロビオティックでも「望診」を基本にしています。

望診にはよく当てはまるものと、そうでもないものがありますが、最近よく当てはまった事例が続きました。
正確には、本人が発している氣のとおりに体がなっているわけです。

 
 

猫背。
これは肺が弱い人の代名詞みたいなもので、現に呼吸器系にトラブルのある人が多いです。
特に心配事があると、途端に姿勢が悪くなるのは、やはり「肺は悲しみの臓器」と言われるゆえんだと思います。

本人は普通のつもりでも、周りから見たら相当心配症の人がいます。
あるいは、なんでも悪い方へ悪い方へマイナス思考をする癖の人がいます。
そういう人はうっかりすると、前かがみの姿勢をしているので要注意です。

お若いのに、あるいは美人なのに、前かがみの姿勢になると、実年齢より老けて見えますし、美人度も下がります。
こういう人が本当に多くなって来ました。
やはり、コ◯ナ騒動に影響されているのでしょうか。

 
 

さらに、陰陽五行説では肺は大腸にも関係していますので、下痢・便秘・アトピーは、呼吸器系の弱い人に症状が出やすいのも納得です。
たかが呼吸と思われるかもしれませんが、吸い込んだ空気は肺で氣となって、全身の臓器に届けられますから、肺の状態は重要なのです。

呼吸法を変えて健康になる人はいっぱいいます。
これらは陰陽五行説でみていくと、どれも関連しているのです。
まずは、深く呼吸をすることから始めましょう。
これで不安が減ってくるように感じたらシメたもの。
まずは一歩前進です。

 
 

(晴れたり曇ったり強い風になったり忙しい京都の空 2022.12.14)

 
 
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