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睡眠の質と寝返り
睡眠については、よく睡眠時間だけ気にする人が多いのですが、それと同じくらい気にしてほしいのが睡眠の「質」です。
睡眠の質を高めるためには、寝具が大きな影響を与えます。
一つは枕の有無と種類であり、もう一つは体の下になるものの種類です。
和布団の人もベッドの人も、注目すべきは寝返りです。
寝返りはずっと同じ姿勢をしていることによって、体の一部分に負担を与えるため、無意識に体が姿勢を変えることですが、体力が落ちるほど寝返りがしにくくなります。
小さな子どもはすごく寝相が悪くて、ひどい時には360度ぐるりと周ったり、180度回転していることもあります。
反対に病床についている人は、シーツのしわでも気になって、あるいは痛いといって寝返りに影響の出る人もいます。
昼間体を偏って使ったようなときには、体は寝ている間にその偏りを調整しようとするので、その邪魔をしないような寝具が望ましいわけです。
肉付きの良い人、痩せている人、様々ですが、どんなタイプの人であっても、寝返り時に眠りが浅くなるようでは良い質の睡眠は確保できていません。
よくあるのは、ベッドが柔らかくて、あるいはヘタリがきていて、お尻の部分が落ち込んでしまうようになって、腰を痛めてしまう場合です。
寝具選びはお値段だけの問題ではなく、質とのかかわりで判断するようにしましょう。

(埼玉県 川越市 喜多院にて)
4年ぶりに自力で生理が再開しました
昨日は朝から嬉しいことがあった。
生理が来ないといってむそう塾の愛クラスに来られた方が、4年ぶりに自力で生理が再開したとメールがあった。
こんなに嬉しいことはない。
他のマクロビオティック料理教室で「あなたは陽性だから陰性なお料理を食べましょう」と言われていたそうな。
しかし、Twitterのつぶやきだけで私には「この人は陰性だ」と分かっていた。
愛クラスでお会いしてみると、案の定陰性まっただ中の状態だった。
早速彼女に合わせた食べ方をアドバイスした。
本当はもう少し早く再開してもいいはずなのだが、陰性な彼女はなかなか陰陽のチェンジが出来なかったらしい。
それはもちろん無理もないことだと思う。
慕っていた先生の仰ったことと真逆のことを実行しなければならないのだから、ためらう場面は多々あったことだろう。
でも彼女は頑張ってくれた。そして昨日の結果につながった。
おめでとう!
本当に良かった。

(教室の掛け花)
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪, からだ
2件のコメント
「薬が人を殺している」内海聡著
私は体中に出ていた湿疹のために、幼い時には薬漬けでした。
当時はアトピーという言葉がありませんでしたが、今ならきっとアトピー性皮膚炎の病名をもらったと思います。
どんな薬を使っても治らなかったので、両親は私を温泉に連れて行きました。
何か月か温泉に滞在して、私の皮膚はきれいに治りました。
解毒できたのだと思います。
小学校に入る少し前の頃でした。
思春期のころのお肌はトラブルもなく、白くてスベスベでした。
しかし社会人になってお化粧をするようになると、お肌に少しずつ変化が現れ始めました。
結局その変化の原因はお化粧品だと分かったので、メーカーをあちこち変えて最終的にはお化粧をするのを止めました。
途中でマクロビオティックを知ったこともあり、食事を変えて行くと一層お肌の調子は良くなって、もう30年以上お化粧はしていません。
お薬の方はもう40年以上何も飲んでいません。
これはマクロビオティックに出会う前に野口整体をしていたので、その時から完全に断っています。
人間って案外薬なしでもやって行けますね。
息子も胎児の時から野口整体の影響を受けていますので、薬には無縁です。
場合によっては薬の力を借りる必要のある人もいるでしょうが、命を左右するほどでないなら、なるべく薬は使わない方がよいと私は思っています。
このたび、内科医の内海聡先生が「薬が人を殺している」という本を出版されました。
Facebookではお馴染みの先生ですが、ネットに無縁の人にはこの本を読んでいただいて、薬に対する認識を新たにされた方が良いと思います。
人間はどこかで薬に頼りたくなる時があると思いますが、そんな時に薬の実情を知っているのと知っていないのとでは大違いです。
さらに、病人ではないのに病人に仕立てあげられてしまう今の社会では、薬の良し悪しの前に、「自分は本当に病人なんだろうか?」と疑う姿勢も必要です。
自分の体は自分で管理することを大前提にして、お食事と解毒にポイントを置いた暮らし方で自分を守りましょう。


(薬が人を殺している 内海聡著)
集中力と思いどおりあれこれ
生きていると思いどおりにならないことがたくさんあります。
むしろ私たちは思いどおりにならない世界に住んでいて、たま〜に思ったとおりになるというのが現実ではないかと思います。
その最も顕著なのは子育てではないでしょうかね。
オギャーと産まれてから、日々思いどおりに行かないことの連続で、発狂しそうになっている新米ママさんもいらっしゃるでしょう。
でも、小さいうちはまだいいのです。これから自我がだんだん強くなって思春期を迎え、大人になってきても子育てに対する悩みはつきません。
最初から別人格だからと割り切っていても、どうしても親は子供にあれこれ期待や望みを抱いてしまうものですね。
外部から見たら、あんなに腕の良いお父さんの後をなんで継がないのか? もったいないなぁと思える職業であっても、本人にその気がなければ無理な話です。
また、あれだけの人脈を生かさないなんてもったいないなぁと思っても、本人と波長が合わなければ上手く行きません。
さらに、本人が親の職業を継ぎたくても、その資格を取らなければダメなお仕事もあります。
親側にも子供側にも言い分はありますが、一番良いのは働く本人が夢中になれる仕事に就くことですね。
しかし、現在のこの厳しい経済社会では、「夢中になれる=生活できる」とはいかない職業がありますね。
また、趣味が夢中になれるほど高じたとしても、それで食べていけるのはほんの一握りです。
まだまだ世間に慣れていない若者でも、真面目に働けばそこそこに食べていける古き良き時代は去りました。
働いてもまともに評価されないどころか、過労死するような雇用関係がまかり通ってしまうこの時代に、将来のある若者たちをどうやってその能力を伸ばしてあげたら良いのだろうと思う日々です。
強さのある人は良いのです。自分で困難を突破していけるから。
しかし、内にこもってしまう性格の人は厄介です。
でも、必ず人は何か一つでも関心のあることがあるはずなので、その延長線上で自分の将来を描いて行くのが一番落ち着くのだと思います。
ちなみに私は、結果として自分が関心のあったことばかりが今の仕事につながっています。まるで無から有が生まれた感じがします。
60年あまりの集大成が今の仕事ですね。
自分で言うのもなんですが、私は器用貧乏なところがあって、どのようなことでもそこそここなせてしまうタイプでした。
それらに関わるときに持ち前の好奇心が働いて、あっちこっちと道草をするのですが、その道草の結果が今の状態です。
ですから、私の人生は道草人生とでも名付けるのが正確かと思います(^_^;)
道草しているときは好奇心が働いているときですから、そこには集中力があります。
この集中力はとても力になるので、子育て中はこの集中力を削がないように育てるのがいいですね。
私が独身の時からしていた野口整体の野口晴哉先生は、学校の時間割がもっとも集中力を育てないと本に書かれています。
子供の関心があるなしにかかわらず、一斉に時間を区切って次々と授業を進めるからですね。
私も子育ての時にはこの集中力を意識して、おっぱいを飲ませるときにも、遊びにつきあうときも、集中力を削がないように心がけました。
ところで、集中力って先天的なものだけでなく、後天的にかなり鍛えられますよね。
マクロビオティックでも食べ物で集中力を養うことはできますし、結構即効性があります。
そうそう、バレンタインデーでチョコレートをいただいて、すっかり集中力が欠如している人はいませんか?
贈る方ももらう方も陰性になって、なんだか体がだるい(眠い)なんていう人が絶対いると思います。
そんな人は確実にミネラル不足ですね。
ミネラル不足では集中力は出ません。
ミネラルの代表であるお塩を使ったお料理と海藻や根菜類を多めに摂りましょう。
中でも糠漬けはお塩がなれた状態なので、塩味の角がなくて味噌やお醤油と同じく発酵食品独特のまろやかさがあります。
体がだるい時は腸もゆるんでいます。糠漬けをおやつがわりに食べて、しゃきっと集中できるようにしましょう。
集中出来る時間が多ければ多いほど、思いどおりになることが多くなります。

(中川式糠漬け 2015.2.22撮影)
きょうは陰性な記事です(笑)
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪, 子育て・野口整体・アトピー, からだ, こころ・想い, 食べ物あれこれ
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減塩や降圧剤は不要な場合が多いので騙されないようにしましょう
血圧一つとっても様々な情報が流れるこの時代、あなたはどんな情報を信じますか?
本当は自分の体からあらゆる情報が発信されているのですが、それをキャッチする判断材料がないために権威にすがってしまう人が多いですね。
でも権威ほど危なっかしいものはありません。
ぜひ自分で判断しましょう。自分の人生と自分の体なのですから。
マクロビオティックではお塩の問題については最重要課題として取り組んでいますが、多くの消費者は減塩しなければいけないと思っています。
最近では「節塩」という言葉もあるのだとか。
節電のノリなのでしょうが勘弁して欲しいですね。
私は以前、「高血圧はほっとくのが一番」という本をご紹介しましたが、改めて血圧をめぐる一連の動きを冷静に考える必要があると思っていたところ、血圧のことで詳しく説明された記事がありましたのでご紹介します。
<引用開始>
・「血圧の基準」
「高血圧は健康で長生きできます。血圧の薬は飲んじゃダメ。中高年は180でも大丈夫」
何年か前、イタリア紀行のテレビ番組を見ていたら、田舎の独居老人宅への巡回診療の場面が出てきました。日本でもそうですが、まずは血圧測定。そして、お医者さん曰く「血圧は150、健康」と。これを、今でも、はっきりと覚えています。
しかし、日本では絶対にこのようにはなりません。日本のお医者さん曰く「血圧が150もある。これは高すぎる。脳卒中になっちゃうよ、心筋梗塞の危険もあるよ。血圧を下げる薬を出しておきましょう。毎日飲んでくださいね。」となります。
日本では、血圧に限らず様々な検査数値を厳しく設定し、それを少しでも超えようなら、基準値以内に止まるような薬を処方しようとするのが常です。こんな国は日本だけです。薬漬けも甚だしいかぎりです。お医者様に頼ろうとする日本人の国民性(特に老人)に付け込んで、医師は薬を処方し続けて保険点数を安定的に稼ごうとするのです。
医者本来の役目は、的確な病気の診断であり、患者と一体になって病気を治すことにあります。こと生活習慣病にあっては、検査数値が超えたから(例えば血圧が150)といって、それそのものが病気(高血圧症)ではないです。単に、多少好ましくないだけのことであって、このままの生活習慣を続けると、将来的に病気(脳卒中や心筋梗塞)になる危険性がどれだけか高まる恐れがあるだけのことです。
よって、医者本来の生活習慣病に関する対処法は、生活習慣改善のカウンセリングに止めるべきで、薬を処方してはいけないのです。処方するとすれば、例えば、時々血圧が急上昇した(これは自覚出来ます)ときに限って飲む薬を出すだけにすべきです。
しかし、これでは1人ひとりの患者の指導にたいそうな時間が掛かって保険点数も上がりませんし、生活習慣が改善されれば検査数値が基準値内に納まってしまって患者が来なくなります。そうなると、医者は食っていけません。
そこで、カウンセリングなどという面倒な指導はそこそこにして、患者の方も“楽して検査数値を基準値内に納めたがっている”のだから(そのように洗脳されているのですが)、検査数値を基準値内に即効的に納めることができる薬を処方し続けるのです。このように医者は毒を盛り、患者は苦しめられるという、何ともならない日本の医療制度ですが、そうなってしまった経緯については、かわいそうな日本のお医者さん の記事をご覧ください。
さて、日本人の適正血圧は、その昔「年齢プラス90」と言われていました。20歳なら110、40歳なら130、60歳なら150です。この計算式は高齢者にも適用され、80歳なら170です。よって、高血圧症とされる患者数はわずかなものでした。それが、従前は基準値が160であったものを2000年に140と改定され、更に2004年には老人以外は130に改定されました。この改定は、どう考えたって医師会と製薬会社が結託した“患者の大量生産”以外の何物でもありません。
その昔、40歳の適正血圧であった130が、今では基準値いっぱいいっぱいの扱いにされてしまい、その昔、老人の適正血圧(70歳160、80歳170)であったのが、皆、基準を大きくオーバーしてしまったのだからです。“血圧が160、170ともなると、これはいかにも高すぎる。やはりこれは高血圧だ。”と、誰しも考えるようになってしまった今日です。これも、洗脳されているからです。
「適正血圧は年齢プラス90」が正しいことを説明しましょう。(もっとも、これは文明社会のことでして、毎日よく動き、過食しない狩猟採集民にあっては、老いも若きも皆、血圧は110程度のものですし、文明社会にあっても、類似した生活をしている方は、それに近いものとなりますが、ここでは、それを除外します。)
「適正血圧は年齢プラス90」には、ちゃんとした根拠があります。
戦後暫くしてから、米国フランガム市で50年以上の長期にわたって疫学調査が行われました。一人ひとりの血圧を50年以上もの間、記録を取り続け、その血圧がどのように変化していくかを調べたものです。
その結果、生存者の血圧変化の平均は、概ね「年齢プラス80~90」になっているのです。さらに、血圧の高低は個人差がありますから、調査対象を4群(高い、やや高い、普通、低い)に分けて見てみると、高いグループにあっては80歳で血圧は200を超えるのですが、それでもピンピンしており、85歳まではちゃんと生きているのです。
なお、この調査は、85歳で終わっているようでして、このグループが90歳まで生きたかどうかは分かりませんが、若いときから血圧が高い方にあっては、年を取ってから血圧が200を超えてもどってことないを示しています。(フランガム市の疫学調査の詳細は、年をとったら血圧は高くてよい[吉岡英介さんのHP]をご覧ください。この段落はその要旨です。)
次に、ヨーロッパ高齢者高血圧研究会の調査、これは既に記事にしたところですが、高齢者にとっては、むしろ血圧が高いほど死亡率が低い、血圧が180ぐらいまでは脳卒中になる可能性が高くなるという明確な根拠はない、という結果が出ています。(2013.5.6補記:フィンランドで、75歳から85歳までの降圧剤を飲まない521人の経過を見た調査では、80歳以上のグループでは血圧が180以上の人たちの生存率が最も高く、140を切った人たちの生存率はガクンと下がっています。)
こうしたことから、冒頭で書きましたイタリア人のお医者さんは「血圧150、健康」と診断されたのです。なお、テレビに登場したご婦人は80歳ぐらいでしたから、もっと血圧が高くてもいいくらいです。
もう一つ既報ですが、岡本裕さんというお医者さんは、長く脳外科専門医をなさっておられた経験から、「血圧が常時200を超えるほどでなければ、血圧と脳出血の相関はない」という印象をお持ちです。どの程度血圧が高くても安心できるか、その指標として「基準値」があるのですが、様々な指標は、「本来の基準値<健康な人の95%が入る範囲>」となっています。
ところが、血圧、コレステロール、中性脂肪については、その「基準値」は恣意的に低く抑えられているのが現状です。そこで、これらの指標について「本来の基準値」を男女・年齢別に算出する必要があり、それを行われたのが、東海大学医学部名誉教授の大櫛陽一氏で、これは当大学のHPに載っています。(追記:その後、本来の基準値はHPから削除されてしまいました。)
そのあたりの概要を次の記事で紹介させていただきました。その中で、血圧、コレステロール、中性脂肪の「本来の基準値」<男女・年齢別>を表にしていますので、一度ご覧ください。たいていの方は「本来の基準値」の範囲内に納まることでしょうね。例えば、男(50-54歳)155、(60-64歳)164、女(50-54歳)151、(60-64歳)159 と、かなり高い基準値になっています。
日本人間ドック学会が4月4日に“新基準値”の元になるものを発表しました。150万人のドック受診者から算出されたものですが、コレステロール値は素直に出されているようで、東海大学のものと酷似していますが、血圧は“男女差なし、年齢差なしで147”と、かなり低い数値を出しています。これは標本を操作し、捏造されたものと言わざるを得ません。詳細は次の記事をご覧ください。
さて、日本で盛んに処方されている血圧の薬“降圧剤”を飲み続けると、どうなるでしょうか。1980年代に発売されたサイアザイド系利尿剤について、数多くの大規模調査データが幾つかあるようです。これは業界の関係者が知るだけで、一般国民には広報されていなかったようでして、小生も先日知っただけなのですが、次の結論が出ています。
1 脳卒中による死亡がわずかながら減少する
2 心筋梗塞による死亡が増える(または、減らない)
3 寿命が延びることは決してない
このことは、新潟大学の岡田正彦教授によれば、以後に発売されたどの降圧剤にも一様に認められるとのことです。さらに、教授がおっしゃるには、サイアザイド系利尿剤を長期服用すると、『コレステロール値、中性脂肪値、血糖値が徐々に上がる』ということが、調査の過程で判明したとのことです。すなわち、これらの物質が血液中に増えて血管壁を傷つけ、心筋梗塞を引き起こすというものです。また、薬の効き過ぎによる脳血流の低下などの弊害により、寿命が延びないと考えられると、おっしゃっておられます。加えて、降圧剤の服用者には交通事故死が多いとか、鬱病(うつ病)による自殺者が増えるというデータもあるとのこと。
ところが、降圧剤に効果ありとする報告もあります。1997年に60歳以上の約5千人の高血圧患者を対象とした調査で、2年間の降圧剤処方で、上の血圧が平均23下がり、こうして血圧を下げたことにより、脳卒中は42%低下し、心血管死は27%減少しました。
その調査手法が分かりませんから何とも言えませんが、はたして疫学調査の手法が正しく行われていたかどうか疑問です。期間が2年は短すぎますし、降圧剤非投与群との比較はきっとしていないでしょう。また、死亡率は単に全国平均との比較と思われ、そうなると調査対象群の死亡者数が少ないですから、統計上の意味がなくなるからです。少なくとも1桁上の調査対象群とする必要があり、そうした調査を行えば、先に紹介したサイアザイド系利尿剤の大規模調査の結果と一致することでしょう。
国民に知らされるのは、こうした医師会と製薬会社に都合の良い結果だけであって、いわば捏造されたとも言える調査報告が大きくPRされ、だまされてしまうのです。
繰り返しになりますが、血圧は個人差があり、年々上がっていくのが正常なのですから、“俺は200歳まで生きるんだ”という人は110歳を超えると血圧は200を超えてしまい降圧剤が必要になるかもしれませんが、そうした方はおみえにならないでしょう。
高血圧の人は、自分の体が正常に働くよう、心臓が血圧を高くしてくれているのです。それによって、体の隅々まで十分な酸素が供給されるのです。これは、普通の血圧の人でも、運動すれば筋肉が普段よりも酸素を多く要求しますから、血圧が高くなるのと同じことです。そして、高血圧状態がすっと続いていても、息苦しくもなく、どってことなければ、心臓は楽々その血圧を維持してくれていることになりますから、何も心配いらないのです。
体質的に高血圧の方は、生まれつき、あるいはどこかの時点で部分的に血管が細くなっていたり詰まり気味になっていたりして、血流が悪くなっているからでしょう。このことは加齢によっても生じます。血管の弾力が落ちてきますし、どれだけかの動脈硬化は避けることができないからです。それでも、心臓は十分に対応してくれ、血圧を上げて全身に必要な酸素を供給するのです。
酸素を供給するのに必要だから血圧を上げているのに、血圧を下げてしまう降圧剤は、無理に血圧を下げることによる副作用が大き過ぎます。今まで体の隅々まで酸素を供給できていたのが、血圧低下によって、それが不十分となりますから、特に、心臓より上部にある頭への血流が細くなるのは必然で、酸素を大量に欲する脳の働きが鈍ることになります。
めまい、ふらつき、頭がぼーっとする、だるい、頭痛がする、肩がこる、……そして、体の上部に止まらず、内臓や筋肉への血流も悪くなりますから、酸素供給が減ってエネルギーの生産が落ち、動きも鈍くなり、それに相当する分を減食すればいいのですが、普段どおりに食べていれば、やがて過栄養となってしまい、『コレステロール値、中性脂肪値、血糖値が徐々に上がる』という結果を招くことになるのです。
加えて、心臓の筋肉は強く収縮しようと思っても降圧剤で抑え付けられますし、酸素不足にもなりますから、息苦しくもなり、かえって心臓に負担が掛かることにもなります。
どうでしょうか、何もいいことがない降圧剤なのです。最後に、この記事を書く切っ掛けになった経緯を述べさせていただきます。それは、小生のおふくろ(94歳)の体調の変化です。おふくろは、70歳頃から降圧剤を飲み始め、それによって、年に1、2度めまいに襲われて丸1日寝込むようになり、80歳頃から心臓の疲れが出てきて、救心を飲んだり、その後医者で心臓の貼り薬をもらったりしていました。そして、背中に痛みを感ずるようになり、下呂膏をしょっちゅう貼るようになりました。90歳頃にはコレステロールの薬も処方されましたが、これだけは飲むのを止めさせました。降圧剤以上に毒になる ものですからね。(降圧剤も止めさせようとしたのですが、頑として言うことを聞かず。)
なお、めまいは薬で治るものではなく、80歳頃から店にある銀杏葉エキスを飲ませることにしたのですが、思いのほか良く効いて、めまいがほとんどしなくなりました。
しかしながら、おふくろは、加齢による体の弱りもありましょうが、昨秋、畑仕事に精を出しすぎた疲れにより、重いめまいに襲われ、とうとう寝込んでしまい、1ヶ月間、寝たり起きたりの生活を余儀なくされました。
これは、やはり降圧剤が原因していると思われ、その副作用を消してくれる銀杏葉エキスでもってしても防ぎえなくなってしまっていたのでしょう。そして、1か月も外出できなかったですから、お医者さんの薬も底をついてしまいました。めまいの症状が消え、出歩けるようになったおふくろは、お医者さんに行くかと思っていたのですが、どういう訳か全く行かなくなり、それがもう1年近くになるのですが、降圧剤も心臓の貼り薬もなしで済ませています。今、おふくろが飲んでいるのは、従前からの銀杏葉エキスと病中から飲ませるようになった漢方の滋養薬です。
足の弱りがあって、以前ほど出歩くことはなくなりましたが、体調は前通りに回復しています。そして、驚いたのは、背中の痛みに貼っていた下呂膏を半年ほど前から必要としなくなったことです。加えて、時々の頭痛に鎮痛剤を飲んでいたのですが、これも不要となりました。また、時々訴えていた指先のしびれもなくなりました。
新たに飲ませるようになった漢方の滋養薬には、こうした効果はあまり期待できないと思われますから、これはやはり降圧剤を飲まなくなったことにより、その副作用が消えてくれたと考えざるを得ないのです。こうしたことから、“降圧剤は恐ろしいものだなあ”と、しみじみ感じたところです。
今、ご自身が、あるいは身内で降圧剤を飲んでおられる方で、血圧が「年齢+90」に納まっておられるのであれば、降圧剤を飲むのを止めることをお勧めします。なお、飲まなくなったことによって、何か体調に変化を感じたら、血圧を測定され、ひどい異常値が出たら、そのとき降圧剤をお飲みになればいいでしょう。
ただし、従前は低い血圧であったのが、最近急に血圧が高くなった方にあっては、降圧剤を止めると再び血圧が急上昇すると思われますので、慎重に対処なさってください。血圧急上昇の原因は、過剰なストレスであるのか、脳卒中や心筋梗塞の前触れであるのか、といった原因の特定を急ぐことが肝要でしょう。
いずれにしましても、ヒトは動物ですから、毎日体をよく動かす=そのとき血圧を上げて酸素を全身に供給=それによって健康で長生きできるのです。ですから、体が良く動く限り、多少の高血圧は心配に及ばずです。第1級の寒波が日本列島を覆っています。閉じこもりがちになりますが、ラジオ体操なり膝屈伸運動なりで体を十分に動かし、血圧を上げ、今日も健康でお過ごしください。
いかに多くの方が「高血圧」と診断されて心配されているかが推し量られます。そこで、重要なことを一つ書き漏らしていましたので、少々補足させていただきます。
世の中には真面目なお医者さんも多くいらっしゃいます。しかし、そうしたお医者さんであっても、患者さんを前にして“血圧が150を超えているか。でも大丈夫、薬はいらない。”と、ダイレクトに話をしたとすると、その後にその患者さんがもし万一脳出血でもして大変なことになり医療過誤で訴えられたら、敗訴は間違いなしとなりますので、“血圧が高い。降圧剤をお飲みになった方がいいですよ。”と言わざるを得ないのです。
いくら信用のおけるお医者さんであっても、こうした立場に置かされていることをよく頭において、お医者さんと対応なさってください。
ついでで恐縮ですが、このことを含めて「降圧剤問題」に関する基本的な解説をされておられるサイトがありますので、紹介させていただきます。なお、そのサイト名は、「武田邦彦(中部大学)」で、武田氏は当大学教授、専門は資源材料工学(原子力関連)ですが、幅広い人脈のもとに医療の本質や裏側もよくご存知な方で、言っておられることは信用が置けます。
2013.10.21 降圧剤ディオバンのデータねつ造になぜ11億円も使ったのか?
https://www.youtube.com/watch?v=CtlIKmgLrEQ” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen>
(音声が主体で、記事はお話の要約になっています。)
その中で、批判的に言っておられるのが、次の言葉です。
「食事や軽い運動では誰も儲からない。国民を高血圧にして降圧剤で儲けるのが一番良い。」 そうなってしまったのは、文部科学省の責任が大きい。
詳細は、URLをクリックしてご覧になってください。
<引用終了>
また、次のような情報もあります。
減塩についてはまだそんなこと言ってるの? という感じですがね。
でも、これにしたがって健康のために良いと思ってまずい食事をする人が後を絶たないのでしょうね。
悲しいことです。
・「減塩、社会で進めよう」 健康な食事術 健康・医療フォーラム分科会

(はまぐりのお吸い物 料理:京料理人 中川善博)
美味しい塩分濃度は体に良い塩分濃度でもある。










