マクロビオティックが楽しい♪」カテゴリーアーカイブ

直感力を磨くためにマクロビオティックの考え方は有効です

けさTwitterでたまたま塾生さんが「気にしーは卒業して、そろそろ、自分の気持ちに従って生きたいのだが。自分の直感を信じてもいいですか。と、自分自身に問う。」とつぶやいておられるのを読みました。
子育ての真っ最中で、日々自分に問うことがいっぱいあるのだろうなあと想像します。
私も子育てのときには、子供のことが最優先で、自分のことはすべて後回しにしていたから頷けます。
でもね、子供のことを最優先しても、自分の生き方は貫くことが必要だと思います。

たとえば考え方。
これは子育てと平行してできることだし、むしろそうあるべきだと思います。
子育て中はなにかと煮詰まってしまうことが多いし、不満も日々発生してきます。
でも、不満を不満と認識するか、不満をきっかけと認識するかで気持ちには大きな差が出ます。

世の中にはさまざまな考え方がありますが、マクロビオティックの陰陽の考え方は不満を減らすにはかなり効果的だと思います。
現状を陰陽で考えてみると、自分の気づかなかった視点を発見して、モヤモヤした霧がスーッと晴れることでしょう。
よくマクロビオティックは食べること、お料理のことだと思っている人がいらっしゃるのですが、お料理はマクロビオティックの一部分にすぎなくて、本当は考え方の部分がメインなのです。

冒頭に出てくる「直感」ですが、マクロビオティックの考え方はこの「直感」を高めるためのものでもあるので、ぜひもっと陰陽の勉強をされて、直感を信じて歩んでほしいと思います。
マクロビオティックの考え方を知らなくても、案外直感って正しかったりします。
それなのにそれを優先しないのは、陰性さがあるからですね。
陰性というのは悪い意味ではなく、直感の陽性に比べて思考は陰性だというだけです。
温度差というイメージですかね。

マクロビオティックを提唱された桜沢如一先生は、この直感力を高めるために色々なアプローチをしています。
それは低次元の直感ではなく、研ぎ澄まされた高次元での直感になるアプローチです。
これがとても面白くて、ついついのめり込みます。
私なんぞはのめり込み過ぎて、ライフワークにしたいと思ったほどです。

ところで私は、直感は最優先すべきだと思います。
頭であれこれ考えると複雑になって正しい判断ができなくなります。
多くの場合は欲や見栄が邪魔をします。
ピーンと反応するアンテナを持ち、そこで感じたものならそれに従うのが良いと思います。
アンテナはあくまで錆びていないことが理想ですが。
そのために玄米ご飯は有効です。

 
 

中川式玄米ご飯 むそう塾

 
 

(中川式玄米ご飯 料理:陰陽京料理人  中川善博)

 
 
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ | 4件のコメント

葉取らずりんごに思うマクロビオティックの陰陽

あなたはどんな林檎を選びますか?
どんな種類がお好きですか?
私は「葉とらずりんご」に興味があったのですが、Facebookで次のようなコメントを読むとなるほどなぁと思いました。
マクロビオティックの陰陽を考えると、最後を太陽(陽性)に当てて甘味(陰性)を引き出すのは納得できたから。
参考までに「葉とらずりんごの誕生秘話」をリンクしておきます。

<Facebookの水木たけるさんの文章より>
ある程度の大きさに成長したりんごは果肉にでんぷん質を十分に蓄えますので葉っぱの役割は終わるのです。
そして葉を適度に落としてやり果実の表面に日光をしっかり当ててやって、高い温度で熟成の期間を長く与えてやる事で早く甘みが乗ってきます。
だから百貨店などに行く高級なりんごはしっかり葉をとって果実を日に当て赤さが強く熟したものが行くのです。
葉とらずは熟成タイミングがとても遅くなるやり方で味を乗せる為ではなく人件費削減の為にやられているものです。量を捌きたい農家が作るものであって本物の味を作るプロはやりません。

これらの記事を読んでいてふっと思い出しました。
岩手県出身でマクロビオティックの指導者である山村慎一郎先生が、「美風さんさあ、俺達が子供の頃って、学校から帰ったらポケットに林檎を入れて、遊びに行ってさ、服でキュキュッと拭いておやつに食べたもんだよなあ」って仰ったことがあります。
そうなんです。慎一郎少年と同じく、私も林檎をキュキュッとして丸かじりしていました。
その時に、林檎の表面の油が林檎を守っているんだと親に教えられたことも思い出しながら。

 
 

葉とらず林檎 マクロビオティック

 
 

(京都の自然食品店から届いた林檎)

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, マクロビオティックが楽しい♪, 食べ物あれこれ | コメントする

一杯のお吸い物からマクロビオティックの陰陽を感じる

マクロビオティック料理教室 むそう塾 お吸い物

 
 

先日、中川さんが写真のようなお吸い物を作ってくださいました。
美味しくて一度もお椀を手放すことなく、唸りながら飲み干してしまいました。
中はご覧のとおり、焼き色のついた九条葱が1本入っているだけです。
ちゃんと切り込みを入れてあるところがプロの仕事ですねぇ。
ギリギリまで抑えた陽。
だからこそほっこり出来る陰を感じます。

しかし、このお吸い物ですが、外でいただくと実にイマイチなお味のものが多いです。
一番困るのは鰻屋さんのお吸い物でしょうかね。
常々味の濃い仕事をされているので、味覚の基準が濃い方に慣れてしまっているためと思われます。
反対に京料理は一般的に薄味といわれますが、それは後に続くお料理の味を判ってもらうための味付けでもあると思います。
よく中川さんが「単品で美味しいのは駄目、全体のバランスを考えて美味しくしないとね。」というようなことを言われますが、これは他のお料理の味の邪魔をしない程度の味付けということです。

それぞれのお料理がちょっとした引き算で全体の調和が取れるように計算するというのは、京都の文化に根付いているように感じます。
それは京都の庭づくりからも感じることができます。
庭というのは一つだけが自己主張してはいけないのです。どんな銘木であっても銘石であっても、あくまでも全体の中の一部でしかありません。
全体を観るだけでなく、香りや風に揺れる音までも計算に入れて、その部分に美しさを醸しだすように造られています。
それでいてその庭が何を目的としているかの核があるわけです。

この手法はお料理にも通じますが、人間関係にも通じると思いませんか?
ちょっとだけ引き算の立ち位置。
それが絶妙な人間関係につながって、物事がうまく展開していくことを私は多く経験して来ました。
反対に出しゃばり過ぎの人に不快感を感じたこともあります。
相手のためにと思ってした行為が、相手にとってはでしゃばりと感じることもあるでしょう。
ですから人間関係は難しいと言って人間嫌いになる人がいるのですが、そんな人でもマクロビオティックの陰陽を当てはめるととっても上手く行くことが多いですよ。

お料理の味は慣れが支配することも多いですが、慣れだけに甘んじていると体調不良を招くことがあります。
全体のバランスを見れていないからですね。
味の微妙な加減でも、どこまでも繊細に繊細に「感じる」ことに集注して行くと、ちょっとした差を感じることができます。
その集注というのは陽の力なのです。
陰性な状態では集注の力が落ちます。

常々ON OFFの切り替えが出来るようにして、そこに陰陽の考え方を忍ばせれば鬼に金棒です。
面白いでしょ? マクロビオティックって。

 
 
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪, 食べ物あれこれ | 2件のコメント

みかんの季節

今年もみかんが収穫される季節になりました。
環境に配慮して作られたみかんが自然食品店経由で送られて来ました。
このあたりに住んでいらっしゃるむそう塾生のお顔を思い浮かべながら、生産者さんに感謝していただきます。
マクロビオティックをしている人なら、みかんは大根とともに魚の毒消しとして基本中の基本ですね。
お肉を摂る人はりんごも食べて、血液を酸性に傾けないようにしましょう。

マクロビオティックを知って感動するのは、食べ物の力を体で感じられることではないかと思います。
その感じ方を陰陽の理論でバランスを取っていくことの楽しさがたまらないですね。
キューッと煮詰まっている人に果物を食べてもらうと、その香りとともに癒やされたお顔になります。
そして新たなエネルギーが注入されたのを感じます。

動物性にはもちろんですが、キャベツやレタスにも柑橘類の酸味は酸化防止として役立ちます。
私達も酸化して衰え、最後は死に至るわけですから、なるべく酸化を避ける食生活や暮らし方をしましょう。

 
 

IMG_3331

 
 

IMG_3332

 
 

IMG_3334

 
 

IMG_3337

 
 
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ | コメントする

玄米ご飯が美味しく炊けない理由

新米の季節になりましたね。
ご飯は美味しく炊けていますか?
毎年この季節になるとご飯がうまく炊けなくなる人が続出します。
それは新米というものの特徴を知らない人がいることと、田んぼや気候、作る人の体調や環境によって微妙にお米の仕上がりが変わることが原因です。
いつもお米は一定であると思うのは浅はかで、お米はれっきとした生き物であり、環境の影響を色濃く反映するものなのだということを意識しなければなりません。
夏の日照時間は影響がとても大きいので、今年の夏は西日本と東日本での大きな天候差を考慮しながらお米を判断しましょう。

さて、先日の愛クラスでどうしても美味しく炊けないからお米に原因があるのではないかと思われた塾生さんから中川さんのもとに玄米が送られてきました。
こういうことはよくあることで、むそう塾ではここまでフォローしながらその人にピッタリの玄米ご飯が炊けるようにご指導しています。
中川さんがその玄米で炊飯してみると、下の写真のように美味しく炊けました。
ということは玄米に問題はないということが判明しましたので、次の原因を探すことになります。

きっとご本人は認めたくないかも知れませんが、ご家族のことで大きな悩み事を抱えていらっしゃることが影響していると思います。
むそう塾生にはいつも口を酸っぱくしてお伝えしているのですが、お料理をする人の精神状態によってお料理の仕上がりが異なります。
プロとは違って普通の主婦やお嬢さんがお料理をすると、その反映度は大きいので、そこを意識して台所では気持ちを切り替えてお料理をする必要があります。

これはお料理に限ったことではなく、日常の会話やお仕事でも心当たりがありますね。
ですから、良いお仕事をするためにも、良い人間関係をつくるためにも、自分の氣を高めておくことがとても重要です。
良い氣をキープするには、良い氣を発する人や物に接すること、良い氣の集まる場所に出入りすること、悪い氣を発する場所や人や環境には距離をおくことです。

そうはいってもご家族や職場に悪い氣が満ちている時には、なかなか避けられない側面がありますね。
そんな時には努めて食べる物の氣(質)を上げることです。
本当に体に良いお食事をした時には、人間って何だか安心したり幸せな気持ちになりますよね。
一時的であっても満足感を味わいませんか?
それで良いのです。満足な時間を少しでも多く持続出来るようにして行くのです。

その一つの方法としてあらゆる角度から精神面をプラス方向に持って行くビジネスも大賑わいですし、その効果を否定するものではありませんが、人間はいつも食べるわけですから、そのお食事から見直すことが一番継続しやすいと思います。
これは地道ではあるのですが、確実な土台を作ってくれますので、まずは自分からその意識を持つことが重要です。
意識を持った上で主食を大事にすること。おかずはその後です。

ということで先述の塾生さんの場合ですが、色々心配事が多くてもすべてはあなたの気持ち一つでその心配度は軽くなります。
あなたがするべきことは、周りのご家族さまの心に響く玄米ご飯を炊き上げることではないでしょうか。
あなたの炊きあげた玄米ご飯を召し上がって、「ああ、幸せだ」と思ってもらえる時間を増やしてあげることです。
そこのところがついついいい加減になって今を迎えてしまったように思います。
今こそ過去を総決算するおつもりで玄米炊飯に真剣に取り組んでみませんか?
それがひいてはご自分の氣をアップすることにもつながって、結局気づいたら周りの心配事が減っていたということになります。

もう一度愛クラスを再受講されるのも良いですね。
中川式玄米炊飯はそれほど奥深いからです。

中川式玄米炊飯 生徒と塾長の比較 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(同じお米で炊き比べた中川式玄米炊飯 右:中川善博作品)

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 料理人 中川善博の陰陽料理, マクロビオティックが楽しい♪ | コメントする