こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

マクロビオティックの陰陽バランス

何かを外に出すにはそれなりのパワーがいります。
想いを出すにも痰を出すにも。

パワーのない人は受け身になります。
テレビを観るだけだったり、ネットサーフィンするだけだったり。

不本意ながらも相手の言いなりになったり。。。

そんな生活をしていると不満が溜まって来ます。

ある時、それを喧嘩で発散したり、買い物で発散したり、何かしら外に出す行為をします。

そしてまた、しばらく受け身の暮らしを続けます。

*   *   *

そんな生活から脱したい人は、パワーのある人は小出しにすればいいし、パワーのない人はパワーをつければいいのです。

マクロビオティックの陰陽は、そんなところの調節の仕方をわかりやすく教えてくれます。
そして、いつも不満を抱えずに、気がついたら笑顔でいられる自分を発見することでしょう。

まずは自分を知ること。
そこからあなたの快適人生はスタートします。




お箸の持ち方、練習していますか?
正しくサッとつまめた時は、陰陽バランスが取れたときです。


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「今」

時間は「今」のために使うべき

弱い人は過去に逃げる

強い人は「将来」のために時間を使う

「今」は過去の結果であり「将来」の土台

人生は「今」の連続




(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)


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息子の幸せコース修了お弁当

昨年の5月からむそう塾の幸せコースに通い始めた我が息子。
せめてご飯とお味噌汁とあと一品何か作れたら、男一人でも生きて行かれるし、もし家族が出来たら、家族のために何かを作ってあげることも出来るので、男性でもお料理が出来るようになってほしいと私は思っていました。

幸せコースには私が誘ったので、本人が自分からお料理をやりたいと思ったわけではないところが一番のネックなのですが、それでも美味しいものを食べれば、そのうちに作る気になるだろうと静観の構えでもありました。
中川さんからも、「強制したらあかんよ。強制したら料理が嫌いになるからね。」と釘を刺されていたので、強制はしませんでしたが、復習だけは早いうちにして必ず投稿することだけ約束しました。

幸せコースに通うようになっても、復習のほかは好きなものだけしか作らなかったので、「修了作品にお弁当を作る」課題に困ってしまいました。
せめて毎朝繰り広げられる、名物のお弁当投稿をTwitterや「きょうの100点お弁当」の記事でしっかり読んでいてくれたら、イメージも湧きやすかっただろうと母は思うのですが、後の祭りです。

*   *   *

息子は教室の洗い物のお手伝いで、数日前から京都入りしていたので、当日は私のマンションのキッチンでお料理をすることになりました。
京都のマンションは埼玉の自宅のように、調理道具がすべて完備しているわけではありませんし、調味料もビシッと揃っているわけではありません。
ですから、その慣れない台所状態の中でお弁当を作るには、色々なハプニングもありました。

地理も分からない京都で、食材や調味料を買いに行ったり、真夜中の2時過ぎに足りなくなった食材を買いに行ったり、前日はかなりハードでした。
結果として息子は1時間仮眠をし、私は徹夜をしました。
お料理には私は一切ノータッチでしたが、どこに何があるか分からない状態なので、場所を教えるために起きていたのでした。

当日はカウントダウン状態にかなり緊張していて、普段はしない失敗をしていました。
たとえば、焼きあがった出汁巻き玉子を巻きすに移す時に、ドタッと落としてしまって、それが続けて起きてしまったときには、かなりショックだったようです。
そういう時に限って、芯づくりから良く出来ていたりするので皮肉なものです。

さすがに盛込み段階では、OBENTERS™の写真を参考にしていました。
ありがたいことです。
OBENTERS™の存在は、幸せコースの卒業制作では強い味方になって、息子を助けてくれました。
先輩たちに感謝しかありませんね。
(ふと思いました。全国でお弁当を作っている人は、OBENTERS™から学ぶことがいっぱいあるだろうなって。)

そんな楽屋裏があって、やっとお弁当が出来上がりました!
中川さんが撮影してくれたら、こんなにも立派に見えて感動してしまいます。




(玄米ご飯・黒豚の生姜焼き・出汁巻き玉子・菜花の辛子浸け・薩摩芋の蜜煮・紅生姜)

献立から一人で考え、すべてを一人でやり切った達成感は、息子の初めての経験です。
冷や汗をかきながら、生まれて初めてお弁当を作って、こんなに美しい写真に残してもらえて、息子は本当に幸せ者です。
きっと息子はこれから生姜焼きを作るたびに、京都での経験を思い出すことでしょう。
そして、お弁当に入れた三種類のおかずも、一生忘れないお味になることでしょう。

息子は、やっと作ったお弁当を中川さんが写真に撮ってくれて、その写真の美しさに感動して、思わず涙がこぼれたようです。
その様子を見て、麗可ちゃんがそばに来てくれました。




麗可ちゃんは、クラスで男一人で心細い息子を何かと支えてくれて、たくさん面倒をみてくれました。
「私をお兄ちゃんだと思ってね!」と言って。
息子は一人っ子なので、麗可ちゃんのお気持ちがとても嬉しかったようです。

息子に親として残してやれるものは何もないけれど、最低限、マクロビオティックの考え方と、「京料理人  中川善博」という人の存在の大きさだけは伝えてやりたいと思っています。
息子の涙を見て、きっとその一部でも伝わったのではないかなと思いたいところです。


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カテゴリー: 子育て・野口整体・アトピー, 男子厨房に立つ, こころ・想い | コメントする

マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座(64) 否定されてからが人生

<Fu(26-3)さん>
次々と家具が届いて、全部のお部屋が一変しましたね。
最も早くスタートをされていたので、終わりも達成感のあるものになりました。
冷蔵庫脇の隙間収納もいい感じに収まりましたね。
これからも家具が届くので、収まったらお写真を送ってください。
楽しみにしています。

3月20日には2通のメールを送ってくださいました。
まずは、最初のメールをご紹介させていただきます。

<Fuさんからのメール>

一部省略

講座が始まる前と後では、部屋にいるときの気持ちが全然違います。

私は休日になると外へ出たくなって、部屋にいることがあまりありません。
仕事で常に室内にいるから、休日には外に出たくなるのだと思っていました。
元々外に出るのが好き、ということもありますが、きっと部屋の状態も影響していたと思います。

今でも休日は出かけますが、以前よりも部屋にいることが増えたように思います。
今までは部屋にいると何もせずに過ごしてしまい、それが嫌で出かける、ということが多かったです。

本を読む、調べ事をする、などを部屋で集中して出来ないので、喫茶店などでやっていました。
その方が集中できたのです。

でもそれが段々変わってきて、部屋でも集中できるようになってきました。

それと私は一人暮らしになってから、なぜかパソコンを開くのが億劫になっていました。
面倒というより開きたくない、見たくないという見ることを拒否するような感覚になっていて、メールチェックもiPhoneで済ませてしまうこともありました。

家族と住んでいたときはそんな事はなかったので、何でだろう?と思っていました。
でも最近は拒否する感覚が減ってきたので、これも部屋の環境が原因だったのか?と思っています。

また、レイアウトが変わったことでとても動きやすくなりました。
ゴミ箱の位置を変えただけでお料理の効率がグッと上がったことに驚いています。

今でも充分快適になったので、他の家具が届いたらどうなるのか?今からワクワクしています。

長くなりそうなので、最後に感想を別途メールさせていただきます。
よろしくお願いします。

○○○○


<マクロ美風より>

変わって来ましたねぇ。
家の中の陰陽バランスが悪いと、人は外に出たくなるのです。
より陰陽バランスの良い場所を求めてね。
これは家の中が片づいていたとしても起こる現象です。
「綺麗=陰陽バランスがよい」ということではないのです。
「その人にとって落ち着ける陰陽バランス」、それが「マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座」の目指すところです。

住む人の陰陽を考え、その人の仕事を考え、その人のストレスを考え、その他諸々の要因(陰陽)を反映させて完成するのが、「マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座」です。
ですから私は当然のこととして、あなたが前に進める部屋づくりを念頭に置いていました。
仕事に疲れて逃げ帰る場所ではなく、次の仕事に挑戦するエネルギーを充電する場所を目指しました。
つまり、攻めのイメージですね。
これが実現できて本当に良かったです。

なお、パソコンを開く行為は、iPhoneを操作する行為より陽性を必要とするのです。
ですから、疲れたりして陰性度が増している時には、ダラダラとiPhoneを触っているんです。
ということは、情報量も限界がありますし、電磁波の影響もあるし、マイナス要因が多いですよね。
ということで、情報はちゃんと大きなパソコンから操作したほうが流れが良いですし、体の負担も減ります。

*   *   *

次は3月20日に送ってくださった、最後の投稿メールです。
このメールを読んで、思わず涙がこぼれました。
何年も気になっていたあなたの遠慮する生き方が、ここでやっと前に進めた手応えがあって、安堵の嬉し涙でした。
私も毎回アドバイスをする時、あなたと一緒になって過去から飛び立つつもりで、色々なものを選んで来たので、自分のことのように嬉しかったです。
どの文章も抜粋のみでは伝わらない大事な内容なので、ここに全文をご紹介させていただきます。


<Fuさんからのメール>

美風さん

こんばんは。

Fu26-3 ○○○○です。

1か月間の家事アドバイス講座をありがとうございました。

この講座はずっと気になりつつも、家族と住んでいたので受講していませんでした。
一人暮らしになったら受けたいと思っていたので開催が決まり嬉しかったです。

この講座で1番ネックになっていたのが間取図の作成でした。
きちんと計ること、縮尺などが苦手だったので、何度も計測し直したり指定の縮尺になるようにコピーすることに苦戦していました。

でも完成したときには達成感があり、苦手なことでもちゃんとできた、という自信にもなりました。

レイアウト図までは順調に進んでいたのに、家具を選ぶのに苦戦しました。
家具選びは大変だけど楽しい。美風さんの言葉がなければ、楽しいはずのことが苦痛になっていたと思います。

思うものが見つからず焦りが出てきて、だんだん好みよりもサイズを重視するようになっていました。
選んだものを見ていただくときも、的外れなものを選んでいたらどうしよう、分かっていないと思われたくない、という思いも出てきました。

人の目が気になり、正解を求めていました。
でもそういう気持ちも美風さんに伝えることで楽になり、解決していきました。

私は自分の気持ちを人に伝えることを避けてきました。否定されることを怖いと思い、周りの目を気にして生きてきました。

だから自分の気持ちに蓋をして、怒られないように、無難な選択をしていたと思います。

でも、「少し図々しく作戦」をするようになって現実が変わってきました。
お部屋のレイアウトが変わったことは、作戦実行の後押しになっていたと思います。

先日2日間、東京へ出張だったのですが、そこでの実りがとても大きかったです。
きちんと自分の意思を伝えたら答えてくれる人がいて、私の希望通りにことが運んでいきました。
そのスピードの早さに驚いています。

私が気づかないだけで、サポートしてくださる方や、同じ方向を目指している方がたくさんいました。
私の希望が現実になるよう、水面下で動いてくださる方もいました。

今回の美風さんのアドバイスも、何度も泣きながら読みました。
何年もずっと私のことを見てくださっている中でのアドバイスで、こんなにも思ってくださっているのだと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

こんなに恵まれているのに、ちっとも見えていませんでした。
美風さんがよく「感謝」について仰っていますが、私は感謝が全然足りなかったです。

私自身が人を否定しているから、それをされるのが嫌で人の目を怖れていました。
だからこれからは、意見は違っても相手を否定することは止めようと思います。

まだ変化したばかりで、辿々しく迷うこともあります。
でもそれが当たり前になるように、進んでいきます。

始まる前はちゃんと変われるかな?と自信がありませんでしたが、最終日を迎えた今は達成感や充実感を感じています。

1ヶ月間本当にありがとうございました。

○○○○


<マクロ美風より>

私は自分の気持ちを人に伝えることを避けてきました。否定されることを怖いと思い、周りの目を気にして生きてきました。

こういう人はとても多いと思います。
でもね、他の人にも言いましたが、否定されてからが人生なんです。
人生なんて思いどおりに行かないのが当たり前ですから、何度か自分を否定されたくらいで生き方を固定してしまうのはつまらないです。

もし否定されたら、「どうやれば否定されないのだろう?」と考えるもよし、否定した人を尻目にその上を行くもよしです。
自分に確固たる信念があれば、外野の声に惑わされることなく生きていけます。
しかし、自分に自信がもてないからこそ、不安になるんですよね。

そんな時にはマクロビオティックの陰陽の考え方を思い出してください。
陰陽に照らし合わせて矛盾がなければ、それを貫きましょう。
マクロビオティックの陰陽が人生の羅針盤となって、あなたの進むべき道を照らしてくれますよ。

これからは、意見は違っても相手を否定することは止めようと思います。

はい、ぜひそうしてください。
相手を否定しているうちは自分は受け入れてもらえませんからね。
そもそも“マクロ”とは、すべてを包含して清濁併せ呑むと似たところがあります。
この世に存在するものすべてに意味があると考えるなら、反対の考えもまた意味があるのですから。

これからは、ぜひ大きな土俵で生きてください。
「少し図々しく作戦」も引き続き実行してください。
次回お会い出来るときは、胸を張ったあなたを楽しみにしています。

1か月間お疲れ様でした。
よく頑張って最後まで到達されましたね。
結果を出しての最後がお見事でした!


▽▲ 過去の「マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座」は、こちらからご覧ください。▽▲




(琵琶湖疏水にて 中川善博撮影 2017.3.23)


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カテゴリー: こころ・想い, マクロ美風の家事アドバイス講座 | 4件のコメント

再び「菜食はなぜ老けるか 動物性食品の取り入れ方」

かつて、下の写真がついた記事がかなりシェアされたことがありました。
マクロビオティックの人も要注意!「菜食はなぜ老けるか」 2015.3.20
ちょうど2年前ですね。



2年前であっても記事の波に埋もれてしまって、最近の人には読んでもらえないことがよくあります。
しかし、体調不良を通り越して、確実に病気の症状が現れているのに、本人は「排毒」だと言って、その不調を改善しようとせず、ただ「排毒」(と思っている)が終わるのを待っている人がいます。
昨日もそういう人がむそう塾に現れました。

昨日の人の場合は、生理のストップ、しびれやこわばりや皮膚の異常があったので、すでに排毒なんてものを通り越しています。
それでも本人は「排毒」だと思っているから厄介です。
そういう人が昨年も来られました。
まだお若いのに「これでいいのだ」と思って突き進んでしまうのです。

そんな人達のために、もう一つ大事な記事をご紹介しておきます。
マクロビオティックにおける動物性食品の取り入れ方 2011.7.14
2011年にすでに私のブログでも掲載しているのですが、ブログの移転があって、読みにくくなっているので、改めて全文を載せておきます。
とても長い記事ですが、マクロビオティックを提唱した桜沢如一(G.O)と、マクロビオティックを広めた久司道夫氏やその他の弟子たちの動物性に対する温度差がわかって、とても参考になる記事です。

この記事にはマクロビオティックの考え方でとても重要なことが書かれています。
排他的でないこと。
それなのに、それを忘れている人のなんと多いことか。
肝に銘じておきたい言葉です。
マクロビオティックの教えの中核には非排他性、即ち他人を受け入れるという考えがある。他人の意志決定に寛容になれることが大切であり、我々の多くが日常肉を食する親戚や同僚を持つという点を考えた場合、この点は特に重要である。

*   *   *

以下、日本CI協会の記事からリンクします。
How to Include Animal Foods (動物性食品の取り入れ方)

カール・フェレー



マクロビオティックを実践している若者・ジョーは首に違和感を覚えていた。数年間、熱心にマクロビオティックを実践していたが、彼の病状は悪化の一途を辿っていた。ジョーは久司道夫氏のアドバイスを受けるため、テキサスからボストンに飛んだ。道夫氏のアドバイスにもかかわらず、病状の好転は見られなかった。ジョーはさらにヘルマン相原氏にもアドバイスを求めたが、結果は同じだった。結局、ジョーは全身を動かさないと頭を回せない身体になってしまっていた。彼の首は完全に凝り固まってしまっていた。

救いを求め彼は医者を渡り歩いたが無駄に終わった。結局、一人の医者がノースカロライナの専門医を紹介してくれた。この専門医がジョーを診断した結果、彼は非常に稀な骨障害を抱えていることが分かり、彼に解決策を示してくれた。鶏である。専門医の説明によれば、ジョーの骨は悪化し続けており、鶏のある成分(それは鶏にしかないそうである)が彼の病状を治療可能だそうだ。

ジョーは私の友人で、病気の兆候が現れる前の1975年に彼と出会い、共にマクロビオティックをスタートした仲でした。彼はとても社交的で面白く、毎日がパーティのような生活を送っていました。GOMF(George Ohsawa Macrobiotic Foundation)で働くため、私は1978年にカリフォルニアへ引っ越してきました。ジョーに最後に会ったのは、1983年にテキサスへ彼を訪ねたときでした。彼は完全に治癒しており、初めて会った頃の彼に戻っていました。一体どのようにして治癒したのかを聞くと、先に書いたように説明してくれた後、次のように言っていました。「良くなるためにマクロビオティックを諦めて鶏を食べなくちゃいけなかったんだ」

「冗談だろ!」と私は出し抜けに言い、続けて「身体が求めるものを食べるのがマクロビオティック食じゃないか」。ジョーは理解できなかったようだ。マクロビオティックでは鶏は敬遠すべきものだという考えに凝り固まっていたのだ。鶏は食べないものだという「マクロビオティック」の食箋に従っていた時よりも、身体がそれを求めていることを受け入れ、鶏を食べたジョーの話を聞いた時、彼が本当にマクロビオティックを実践しているのだと感じることができた。

BACKGROUND-背景-
現実的に考えてみると、マクロビオティック食に動物性食品を導入している人もいればしていない人もいる。動物性食品を健康に寄与する形で摂るこることは可能だと考えている人もいれば、魚介類以外の動物性食品を摂るのは避けるべきだと考えている人もいる。マクロビオティックの実践をする際の敷居を低く設定している人もいれば、高く設定している人もいるのである。

魚介類以外の動物性食品を制限・禁止するという厳格な規定がある一方、それを摂っても良いという程度の寛容な規定もある。今日、動物性食品を食べることの危険性は以前にもまして大きい。只、より深刻な危険とは、マクロビオティックの理念を病気治しのための食事に限定してしまうことにある。この記事では、魚介類以外の動物性食品をマクロビオティックの理念や実践に導入する際の賛否両論を検討する。尚、これ以後、「動物性食品」とは、魚介類以外の動物性商品全般を指すことにする。

マクロビオティックを実践する際、動物性食品の位置づけに関する混乱は、マクロビオティックの著書に既に見ることができる。1960年に出版された「ゼン・マクロビオティック」は、George Ohsawa(桜沢如一、以下GO)が食箋について書いた最も詳細な著書である。彼はその中で、健康になるための10の食箋を提唱しており、その中の5つはベジタリアン食で残りの5つは動物性食品を含んだ食箋だった。彼が列挙した後者のマクロビオティック食には、鶏、七面鳥、卵、そしてバターや牛乳などの乳製品が含まれていた。

その一方で、健康的な生活には動物性食品を摂る必要がないことGOは書いている。動物性食品が人間の霊的な成長を阻害すると考えていたからだ。動物性食品を全く摂らなくてもよくなるまで自分自身を啓発することをGOは奨励していた。GOが動物性食品をマクロビオティック食に摂り入れた理由は、人々が与えられた食箋を厳格に守り続けることがマクロビオティック食であるという誤った考えを持たないようにすると共に、動物性食品を食べたいという希望を持っているためにマクロビオティックの理念を敬遠してしまうのを避けるためだったように思える。彼は可能な限り包容力のあるものとしてマクロビオティックを望んでいた。排他性を心底毛嫌いしていた。

ヘルマン・コルネリア相原夫妻が著した1970年代の書物では、動物性食品を時々食べても良いとする嗜好品の部類に入れている。事実、コルネリア夫人は何年もの間、感謝祭の日に七面鳥などの動物性食品を料理していたし、そうした料理レシピを『カレンダー料理本(“Calendar Cookbook”)』に掲載していた。GO夫妻も相原夫妻も、動物性食品の適切な摂り方に関するガイドラインを示しており、例えば、ごく少量をときどき摂取すること、オーガニックの飼料で生育され、放し飼いされている動物であることなどが示されていた。さらに両夫妻は、健康体であるためには、動物性食品は必要ないということも指摘していた。
マクロビオティックにおいて動物性食品を完全に禁止する方向に舵を切ったのは、道夫・アベリン久司夫妻により著された1980年代の書物に端を発する。『標準的なマクロビオティック食事法(“Standard Macrobiotic Diet”)』で道夫氏は、魚介類以外の動物性食品を「日常的に避けるべき食べ物」の部類に入れている。アベリン夫人は、週に2・3回ならば少量の魚介類を摂っても良いというスタンスから、1985年までに自著『マクロビオティック食完全ガイド(“Complete Guide to Macrobiotic Cooking”)』の中で、「肉、家禽、卵、乳製品の摂取は厳禁である」と述べている。

こうした厳格な規定に固守するというマクロビオティックの教えこそ、GOが避けようと試みてきたことだった。今日、マクロビオティックを指導する講師やそれを実践する者の多くは、アベリン夫人の食箋に従い、肉、家禽、卵、乳製品の摂取を厳禁としている。さらに言えば、人々の多くは、そうした食べ物はマクロビオティック食ではないと信じ、また指導している。マクロビオティックの実践者がGOや相原夫妻の書物を目にした際に混乱が生じるのである。我々は次の質問が投げかけられている。「マクロビオティックで動物性食品を摂っても良いのでしょうか?」

マクロビオティックとは大きく、偉大な生命という意味であり、それは動物性食品を摂る者も摂らない者も抱合するのに十分たる包容力がある。マクロビティックの原理によれば、反対のもの、あるいは対立するものは全て、同時に相補的でもある。健康的にマクロビオティックを実践できるのであれば動物性食品を摂っても良いと考える人も、それを摂るのは厳禁であると考える人、その両人を統合可能な考えがマクロビオティックである。個人的には両人の考えを尊重する。ただ、そこには問題もあるという点も指摘しておきたい。

PLOBLEMS WITH INCLUDING ANIMAL FOODS
-動物性食品を取り入れることの弊害-
動物性食品を摂っても構わないとすることの問題は、そのような記述が誤解の源泉だからであろう。この号の『マクロビオティック・トゥデイ( “Macrobiotics Today”)』の編集者への手紙で、読者はまさにこの点に関する懸念を述べている。マクロビティックの食事とは主に植物性食品を中心にしたものである。オーガニック飼料で生育された放し飼いの動物、あるいはその動物を元にした製品を時々、少量食べたからといって、それは変わらない。またこの事は、GO、相原夫妻、あるいはマクロビオティックの原理を勉強している者みなが皆、残虐非道な農場経営手法を容認している訳ではない。

動物性食品を避ける人が言うには、ごく少量であれば動物性食品を食べても良いと伝えてしまうと、それを聞いた人は、いつでも、好きなだけ食べても良いと勘違いしてしまうそうだ。これは明らかに誤りである。GOや相原夫妻は共に、特に当時の食品の質を考えた場合、動物性食品を食べることの危険性を指摘している。今日、品質はさらに悪くなっている。動物性食品に対する無知と、それを過度に摂取することに対する彼らによる警鐘は今日にも当てはまるのである。

マクロビオティックの世界には指摘しておくべき神話がある。マクロビオティックの実践者の中には、動物性食品を摂らない自分たちの方が高い精神性を持ち、判断力も高く、その他の点でも優れていると考えている者がいる。マクロビオティックを実践する菜食主義者は、動物性食品の量や質に関わらず、それを食べる人だと知りながらその人と席を共にしようとは考えてない。

動物性食品を食べる・食べないにせよ、その選択の裏にある考えも同様に重要なのである。マクロビオティックの教えの中核には非排他性、即ち他人を受け入れるという考えがある。他人の意志決定に寛容になれることが大切であり、我々の多くが日常肉を食する親戚や同僚を持つという点を考えた場合、この点は特に重要である。

動物性食品を制限することに関する別の議論は、マクロビオティックを実践しようとする人の大部分が、何らかの病を治療する目的でそれを始めるということにある。そのような状態にある人が病を克服するためには、必ずと言っていい程、動物性食品を避ける必要がある。そうした話をしていくと、各人に応じた適切な動物性食品の摂取を伝えるよりも、皆に動物性食品を避けるよう推奨したほうが話として簡単になったのである。動物性食品を制限する理由は多数あるが、それにより誤解が生まれ、様々な意味でマクロビオティックを制限することになったのである。個人的にその最たる例は、マクロビオティックの原理を学ぶことをせず、ただ盲目的に基本食を守るという欲求に駆られるという点ではないかと思う。

PROBLMES WITH EXCLUDING ANIMAL FOODS
-動物性食品を除外することの弊害-
動物性食品を厳しく制限することの弊害の一つは、健康の維持・増進を図るために動物性食品を必要とする人を過度に怖がらせ、それを食べるよう薦めるアドバイスに耳を貸さなくすることにある。友人のジョーは彼の症状を改善するために、動物性食品(彼の場合は鶏肉)を必要としていた。動物性食品のせいで彼はマクロビオティックをやめてしまった。しっかりとマクロビオティックを理解していなかったために、彼はそれを全て放り投げてしまったのである。こうした限定的な物の見方のためにマクロビオティックをやめなくてはならなくなった人が一体何人いるのだろうか?

魚介類以外の動物性食品を食べる必要があるとアドバイスを受けた経験を持つ人を何人も私は知っている。私自身、数年前に同じようなジレンマに直面したことがあり、わずかの間だけ動物性食品を食生活に摂り入れ、体調が改善した。私は、何をどのくらい食べるかを決定する際にマクロビオティックの原理を活用したが、心配されるほど難しくはなかった。

動物性食品を制限することで発生する別の問題とは、マクロビオティックを実践する指導者の多くがそれを自らの食生活に摂り入れていることにある。何年も前に、私は、乳製品を厳しく制限する理由をいくつも挙げレクチャーを開催していたマクロビオティック講師の素晴らしレクチャーを聞いた。大変な感動を覚えたため、講演後、感謝の気持ちを伝えるため、彼の控え室を訪れてみると、なんと彼は、牛乳入りの冷たいシリアルを食べているところだった。私はショックを覚え、彼が講演で謳ったことと実際の行動が違うのは何故なのかと考えてみた。

数年後、マクロビオティックの指導者たちが集まる会合に参加した際、その答えが明らかになった。過去2ヵ月の間、魚介類を除いた卵や動物性食品を食べていないかを聞かれ、6人中一人がYESと答えた。私は混乱した。彼らは自分たちの主張を正当化するために、動物性食品を摂っても良い理由を、自分たち講師はマクロビオティックの原理、例えば、食材の品質、食べる量、適切な調理法などを知っているからだと主張した。マクロビオティックの原理を知っている者であれば動物性食品を食べても良く、知らない者はたべてはいけないのだ、と私は考えるようになった。このことを初めから教えてくれないのはなぜか?単に動物性食品を絶対摂ってはいけないと教えるのではなく、健康に資する形でそれを導入する方法を説明してくれないのはなぜなのか?

マクロビオティックの哲理には、生命のあらゆる領域で活用可能である普遍的な原理が内包されている。ところが、食養との関連が強くなったため、その哲理が疎かにされてきたのである。マクロビオティックは非常に限定的になり、「規模、範囲、能力が非常に大きいこと」と辞書が定義するようなマクロなものではなくなってしまった。マクロビオティックが食事面に限定されてしまったのみならず、その食事そのものも限定的なものとなってしまったのである。

How to Include Animal Foods
-動物性食品の取り入れ方-

このセクションでは、マクロビオティックの原理を使った動物性食品の取り入れ方のアイデアをいくつか提案していこうと思う。但し、以下の提案は、誰もが自分の食生活に動物性食品を摂り入れるべきだと述べているのではなく、また、注意深く熟考せずにそれを取り入れてもよいと述べているわけでもない。

Condition:健康状態
基本的に動物性食品は酸を形成し、植物性食品よりも身体に負荷がかかる。このため、すでに病気を抱えている人は動物性食品を摂取する前に、注意や相談といった正規の医療サービス提供者からのアドバイスを受ける。
全く健康な人ならば、動物性食品を摂る前にその特質や効能を徹底的に学ぶことが助けとなる。

Constitution:体質
ある人たちは、自分たちが積極的に動物性食品を摂っており、ほかの人達はそうではないと見出すが、私たちはみな一人ひとり違う人間である。私たち人間も含め、全く同じものなど存在しない。例えば、血液型がO型だという人たちの多くは、動物性食品を摂った方が身体の調子が良いと話すが、A型の人たちは、植物性食品を摂り、動物性食品を全く摂らない方が良いのだそうだ。

Purpose:目的
動物性食品を摂るかとらないかで、暮らしの中で無双原理やその哲学を使う目的に、直接影響を与えてしまう。心の成長のためにマクロビオティックを実践している者は、植物性食品を多く摂り、動物性食品を減らすことが有効であるといった桜沢や相原の教えを見出してきた。不調を癒すことに関心のある者は、各人特有の健康状態のためにはっきりこれ、と必要な食品がない限りは、前述した教えが同じく当てはまることに気づくだろう。

Attraction:効果
私は、フレンチメドウキャンプでのあるセッションを思い出す。ヘルマンがキャンプの女性参加者たちを楽しませているあいだ、コーネリアが男性参加者たちに話していた。ある男性参加者がコーネリアに、女が男に期待することとは何かと訊ねると、彼女はぐるりと彼らを見回しこう言った。「あなたたちみんな陰性すぎよ!」彼女は我々に、(適切ならば)動物性も含めたより陽性な食品を摂るよう薦めるのだった。彼女が考えるに、我々は女性の陰性さを引きつける陽性さが十分ではなかった。我々は「陽は陰を、陰は陽を引きつける」原則にではなく、コーネリアの助言には同意しかねる。

Quality:質
いずれの食品を摂るときにも、最も重要なことはその品質である。私見だが、選んだ食品の質は、動物性食品の場合は悪化する。化学物質や農薬、防腐剤、添加物等々といったものの入らない食品を選ぶことが重要だ。基本的には、人工的に手が加えられていなければ、それだけ良いということであろう。この原則は大量消費向け商業ベースの食品店からほとんどの動物性食品を排除してしまう。飼育場を自由に駆け回り、オーガニックな作物や飼料だけを食べている動物(やその加工食品)を選ぶのがいいだろう。可能ならばその飼育場を訪れるのだ。野生の獲物の肉は通常、飼育されているものより質は良いものである。

Quantity:量
GOは「量は質を悪化させてしまう」といったが、これは言い得て妙なことである。私の経験では、ごく少量の動物性食品であればそれはとても役に立つ〜たとえばコーンブレッドに入れる卵一つとか。いつものように、各人の健康状態や目的に応じた必要量を摂ることだ。もし健康状態のために動物性食品の摂取が必要で、それが少量なものならば、方法の一つとしては、自然飼育された食肉を扱う肉屋から骨を買いスープストックを作ることだ。このやり方なら、食肉そのものの過剰な脂を摂らずに骨のミネラルを摂取できる。

Yin/Yang:陰陽
陰陽の分類上、動物性食品がより陽性だと考えられている一方で、動物性食品は陽性の性質と陰性の性質、両方を合わせ持っている。肉についている脂肪は陰性であり、その脂肪こそが陰陽バランスを取る際に厄介なものなのである。GOが提唱する食養法ではその人の食事療法に動物性食品が含まれている場合、穀物を控え、サラダや果物、デザートなどをより多く摂るよう助言している。

Change:変化
全ては変化する。マクロビオティックは柔軟性や、適応力をもつことを説いている。釣り合いをとるために、素材に備わっている陰陽を料理法を変えることで調整するのだ。下準備や陰性食品を組み合わせることで陽性食品のバランスをとるといったことだ。マクロビオティックの料理本にはそのための多くのアイデアが載っている。初めあるものは終わりがある。もし我々が動物性食品を食べ始めたならば、それらを食べることを止める時もまた来るだろうし、後に再び食べ始めるほうへと引き寄せられることもあるだろう。

Front/Back:表裏
表あるものはまた裏もあり表大なればまた裏も大なり。効のあるものは害をなすこともあるということ、効能が大きければそのぶん害もまた大きく潜んでいるのだということを、GOは我々に教えてくれた。その理論を理解せずに、ただ闇雲に杓子定規な規則のあと追いをすることこそが最も危険なことだ。適切な理解や予防措置といったことなしに動物性食品を食べることは間違いなくその危険行為に当たる。

CONSEQUENCES
-結論-
マクロビオティック哲学のもっとも重要な概念の一つが、我々が飲み食いしたものが、その結果を引き起こすというものだ。GOは経験はまた偉大な教師であると教えてくれた。彼の助言はつまり「やって、それをよく見ろ」ということだ。我々が飲食に何を選ぼうとも、最も重要なことはその結果を見極めるということなのだ。もし我々がさらなる不調を感じたなら、摂ると自分で決めた(不快さや病気を引き起こす)食べ物を飲み食いする、その欲求を控えることだ。

我々の考え方や指導にも結果はついて回る。この財団が入る建物の大家は、我々の活動が気に入っているといってくれていた。我々が沢山の人たちの健康維持やその回復を助けていることを、自分は知っているんだと話してくれた。しかしながら、彼は、厳格なマクロビオティックダイエットを続けながら30年やそこら生きるくらいなら肉やピザを楽しみながら10年ちょっと生きるほうがましだと、言い続けてもいた。彼はドアの向うへ歩きながら振り返りこういった。「もちろん、10年かそれよりもっとか、病院から君の助けを求めているかもしれないけどね」

あの時、私は絶好の機会を逃してしまった。私はマクロビオティックを治療目的のダイエットへと焦点を絞りすぎてしまったのだ。そして大家はドアの向うに歩き去っていった。彼が寄せたマクロビオティックへの関心は失われてしまったのだ。彼が肉やピザを食べながらでもマクロビオティックの原理を使えることを私は説明出来たはずだったのに、結局それをしなかった。そのドアを閉じる代わりに、その瞬間を捕らえ彼の考え方の方向転換をはかることで別の扉を開けることが出来たはずなのに。

動物性食品を摂ることを選ぼうとそうでなかろうと、我々は動物性食品に対して感謝の念を捧げることはできるし、また我々は食べ方に頓着しない人々を受け入れることはできる。マクロビオティックは頑固な決まり事のセットではなく、人生の全てに当てはまる順応した哲学なのだ。マクロビオティックにおける全ての経験は価値があり必要とされるものである。我々が他者を受け入れる努力をより多く払うことは我々の自由や喜びもまたさらに深みを増すのだ。




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「Macrobiotic and Animal Foods(マクロビオティックと動物性食品)」は日本CI協会・編集部が和訳したものです。

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