Hoさんから質問メールが来ました。
動画はYouTubeに限定公開で上げてあります。
【質問】
焦げてるのに、巻き始めると両端から
卵液が落ちてくるのが問題です。
巻き始めのタイミングが遅いのか(本体がこげる)、
速いのか(卵液が両側から落ちてくる)。
が、わからなくなってます。
【回答】
こんにちは。 上手になりましたね。
果敢に私のデモと同じBO(高火力型カセットコンロ)を全開で使用されていることが主原因です。
少し長くなりますが良く読んでください。
出汁巻きは流し入れた卵液の、鍋に触れる側が60%〜70%火が通ったら即座に巻き始めて、まだ生だけれど70度近くまで温度が上がった卵液と鍋に触れてふっくら焼けた部分が圧着され、その後の熱伝導により生の卵液に火が通って結着します。
これが、巻いてあるのに紙テープのようにくるくるほどけないプルプル出汁巻きになるのです。
では、Hoさんの動画はどうなっているのか? というと、入れた卵液が60%火通りするまでに高火力により狐焦げが生じるのです。 なぜ焦げるのか? それは卵液の深度が大きいからなのです。ようするに分厚いのです。
上にまだ卵液がたっぷり有る内に箸でくの字に曲げながら返すと巻いている途中の出汁巻きの横幅が小さくなり、その両サイドから卵液が手前の鍋に流れこんで来ます。まるでダムの決壊のようです。 そうなるとあなたは慌ててしまいます。
動画にあります「上級巻」をすると鍋底を1.3倍くらいに使うので、焦げるまでに玉子シートが薄くなります。 ですから高速で巻いても決壊して流れるほどの卵液が残らないのです。
すこし解りにくかったでしょうか? 大丈夫かな?
これで出汁巻きレッスンを終わります
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むそう塾 中川善博