22cm


プロ仕様、テフロン加工など施していないスチール製ケーキ型。
20年ぶりにオーブンの中へ。
家内の形見のケーキ型は、20年経っても現役だ。
きっと私が死んでもずっと娘が使い続けてくれるだろう。
焼き上がりはほんのり鉄が焼けた臭いが、
小麦粉を焼いた甘い香りに混ざって強烈に記憶を呼びさます。
(中に覗くのは無農薬無花果のシナモンケーキだったりする。)

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コメント

  1. 夕稀 より:

    香りが記憶を呼びさます・・・ものすごく分かる気がします。
    代々受け継がれていく本物の調理道具・・・心にじ~んときます。
    そんなケーキ型で焼かれたケーキは、さぞかし美味しいことでしょう。
    しかもイチジクとシナモンですって?とても美味しそう。

  2. マクロ美風 より:

    泣けました。
      ・
      ・
    泣けました。

    >小麦粉を焼いた甘い香りに混ざって強烈に記憶を呼びさます。

    お料理も、香りも、一瞬のものではあるけれど、それにまつわる想いは記憶として残りますよね。

    20年経った今でも、こうして形見の品が愛する夫に使われ、それを手にする夫の愛がいまだに強いことに、深い感動を覚えます。

    そんな愛を成就できた中川さんの人間性は、本当に素晴らしいと思います。
    中川さんがいつまでも幸せでありますように。

  3. zenemon より:

    夕稀さん こんにちは。 コメントありがとうございます。
    美味しく焼けました。
    なんともいえない感覚があります。
    伝えていくのも使命かなと思っています。

  4. zenemon より:

    美風さん こんにちは。 コメントありがとうございます。
    嗅覚というのは けっこうセンチメンタルな感覚であります。
    おふくろの味の香り、部活帰りに立ち寄った肉屋さんのミンチコロッケ、
    喧嘩して顔を殴られた時の鼻腔にひろがる金属臭、などなど。
    香りに載る思い出は案外視覚のそれより深いのかもしれませんね。

    がんばって幸せを繋いでいきたいです。

  5. oreo より:

    これですね、目の毒というのは。
    香りが伝わるモニター、誰か作ってくんないかなぁ(笑)

    幸せな道具。大切な記憶。
    心に沁み入るお話をありがとうございました。
    多くは語らずにおきます。

    夏の雨上がりの香り、台風が近づいた時の風の香り。。。
    それらを感じる時、なぜか気持ちがざわつくのです。
    前世は野生の猿かなんかだったのかもしれません(笑)

  6. zenemon より:

    oreo さん こんにちは。 コメントありがとうございます。

    いえいえ、これはあくまで調理器具のお写真でして、・・
    ケーキの画像はのちほどお届けします。
    香りは出ませんが。(笑)

  7. アヌーク より:

    ケーキを焼いているとき、焼きあがったあとの 奥さまの嬉しそうな笑顔が、奥さまを知らない私の頭にも優しくふっと浮かびました。
    大切な“夫婦”の「22」cmの記憶ですね。
    いろんな素敵なものが染みこんで、人の心にもそれを焼きつけてくれたのですね。

  8. zenemon より:

    アヌークさん こんばんは。 コメントありがとうございます。
    家内が一番愛用していた型がこの内寸22センチ、仕上がり21センチの
    型でした。
    時期を見て娘にレシピを伝えないといけませんね。

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