雑感    夏

数年前に入院してから「自己」も「むそう塾 という舞台」も有限であることに再度気づき、どうしたら裡にあるものを伝えきるかを考えて来た。
おそらく毎日授業をして毎日新たなことを伝えていっても伝えきれないのではないだろうか。
受け取ってくださる方々の負担も増す。

利他の心を強靭に。
技術をお伝えしてもお家で復習や再現をしなければ憶えきれるものではない。
よくいうインプットしたものはアウトプットして初めて身につく。というやつ。
やりたくてもお仕事帰りに課題の材料なんて売ってないし、旦那や子供は腹減ってピヨピヨ周りで踊るし。
えーーい!と今ある材料今ある技術でそのばそのばをしのいでいるというのが現状。

そこで【お宝さんDIRECT™】を始めることにした。
何件も走り回っても揃わない材料を1箱に詰めて直送する。 夢のようなサービス。
利他の心を強靭に  を具現したつもりだ。
どうか 遠慮しないで利用してほしい。
あ〜助かったラッキー♫ とスーパーの代わりにしてほしいわけではない。履き違えないように。
伝えた心や技術を本物にしてほしいのだ。

1箱のダンボールにかかる送料は夏場は特に高く付く。しかし考えてみよう炎天下に10数種類の食材をバラバラの店に買いに行ったり何件もの通販で送料を重ねたりすることを思えば無いに等しいのではないだろうか?
ヤマトさんに感謝して私は荷物を毎日委ねている。
基本、高いか安いかは 「自分ならこの値段でこの仕事が毎日できるか?」という尺度を持って判断する。 みんなもそうしてほしい。

 

夏場の京都といえばもう文化にまで例えられる「鱧」である。
秘伝コースまで進級してくださると鱧のフルコースをお教えしている。 美味しさ紹介といったところだ。
その中で「私もやってみたい」という猛者が毎年何名か現れる。 鱧骨切り特訓講座を開催して確かな技術を伝えている。
で、習ったからその年からさっとホネチクの無いふわふわな鱧が食卓に載るわけではない。 練習が必要なのだ。

習ったけど食べたいけどまだ骨がチクチクして家族は食べてくれない。とか新鮮な鱧が入手しづらいなどの理由で遠ざかってしまっている秘伝卒も多いのでは無いだろうか?
「なになに?鱧ってそんなに美味しいの?食べたこと無いけど」という塾生さんもおられるのではないだろうか?
そんな方も大歓迎なのでお宝さんDIRECT™で鱧をオーダーしてみてほしい。
きっと「これかー!」となるはず。
もちろんこのサービスは鱧を召し上がって「私もできるようになりたい」と秘伝コースに進級してくださるように勧誘しているのは言うまでもない。(w)
ぜひとも私の目論見にひっかかってうっかり秘伝コースに進んでしまう方が増えるように心から願う。 (これも利他なん?w)

先日も授業中に「中川さんまだ死なないでくださいねー」と心配そうに声をかけてくださった方が居る。
俺が生きているうちにとか死ぬまでにこれを伝えるとか そんな話題が出ることが多くなったのを敏感に気づいておられるのだろう。
大丈夫 死ぬ死ぬ言うてるやつで死んだやつはいない(笑)

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