(中川式玄米ちらし寿司 料理:陰陽京料理人 中川善博)
1年ぶりに中川式の玄米ちらし寿司をいただきました。
このちらし寿司の美味しさは、何と言っても寿司飯にあると思います。
ふっくらと優しく炊き上がった玄米ご飯でなければ出せない寿司飯の美味しさです。
一般的にマクロビオティックのお寿司というと、梅酢を使ったりして悲しいお味のものが多いのですが、中川式の寿司飯は驚くほど美味しくてさっぱりしていて、いやな甘ったるさがありません。
スッキリしていて、とてもさっぱりしているので、他の食材のお味がよく判ります。
中川さんのお料理にいつも感じるのは、その時にいただくお料理全体でオーケストラのようにハーモニーを意識して味付けをされていることです。
同じお料理であっても、その時に一緒にいただく他のお料理との関係で微妙に味付けや切り方を加減してあるのです。
ですから、すべてのお料理を食べ終わったときに、お口の中に違和感がなくて気持ちがゆったりと満足感に浸れます。
このちらし寿司は玄米ご飯の上に色々な具が載っているのですが、食べ進むと玄米ご飯の美味しさとともに、上の具一つひとつの美味しさがハーモニーを奏で始めます。
その楽しさに浸っているうちに、気がつけば食べ終わっていたという感じです。
復習をされた塾生さんのご家族が、「いくらでも食べられる」とおっしゃったそうですが、まさにそんな感じですね。
甘ったるいお寿司が多い時代ですが、中川さんのお寿司はキレのある小気味よいお味です。
サーッと吹き抜ける薫風のごとく、美味しさを残して去って行くのでした。
上の盛付けを真上から見るとこんな感じです。
盛付けの参考になさってください。
特にOBENTERSの人は青線・赤線を意識して見てください。
このちらし寿司を習った塾生さんがおっしゃっていました。
「ラーメンのスープとうどん屋さんのお出汁、それに唐揚げとお寿司。これだけでも上級に来て良かったです。一生使えるお料理だから、授業料はむしろ安いくらいです。」と。
嬉しかったです。
本当に一生使えるんですよね。そして次世代にも伝えて行けるんです。
これから塾生さんの各家庭で何かあるたびにこのお寿司が登場することでしょう。
しっかりご家庭の味として受け継いでください。
(ご家庭の味と言っても、実は一流料亭を超えるお味なんです^^)
自信を持って振る舞ってくださいね。