毒消しのススメ いつも体内クリーニングを意識しよう

毒消し。この耳慣れない言葉を知ったのは、私がマクロビオティックを知ってからです。
一般的に言い換えると、薬味にスポットを当てた感じですかね。
お刺身のツマ(関西ではケン)、わさび、生姜、大葉などなど。
焼き魚に大根おろし。
揚げ物にレモン。
昔から自然に組み合わせてきた食材が、実は「毒消し」という役目を果たしていたということです。

「毒消し」という言い方はきついので、「中和」という言い方をする人もいますが、私は体への効果を考えると、やはり「毒消し」でよいと思います。
言葉の問題は別として、ほとんどの人が毒消しを十分にできていないと思った方がいいです。
年齢を重ねれば重ねるほど、体内には負担になるものが溜まっていますから、定期的にクリーニングするつもりで、意識的に食べ方を調整するのが良い方法です。

つまり、毒消しの材料となる食材を積極的に多く摂る食べ方です。
もしくは、「食べない」こともクリーニングになります。
多くの場合、体に負担になるのは、動物性の食材、油、甘いもの、酸化したものなどです。
ネギ類、キノコ類、柑橘類は代表的な毒消し食材です。

内臓の強さにはとても個人差があるので、一律に決められませんが、「なんか調子が悪いな」とか、皮膚に痒みとか湿疹が出た場合は、すぐ対処しましょう。
皮膚からはいっぱい排毒してくるので、「体の中で不都合が起きていますよ〜」というお知らせなのです。
このお知らせにはすぐ耳を傾けてあげましょう。

 
 

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常日頃から大根・生姜・わさび・にんにく・唐辛子・レモン・梅干しなどを摂っていますか?
お魚やお肉だけ食べて、添え物は残していませんか?
こういう人は間違いなく毒消しができていませんので、よほど内臓が強くない限り、そのうちに病気が見つかってしまうでしょう。

理想的な食べ方は、限りなく毒消し食材を多めにすることです。
毎回そんな食べ方はできないという人もおられるでしょう。
そういう人は夜だけでも、休日だけでもいいので、お野菜のみ食べてみましょう。
主食を抜いてお野菜だけ食べるのです。
私は1週間に1回はこういうことをしています。

中でも食養的に著しい力を発揮するのが大根です。
大根は生でも加熱しても美味しく食べられますが、生で食べると酵素の力が働くので理想的です。
特に大根おろしは効果的で、毎日大量の大根おろしとお味噌で、30年来のアトピーが2週間で治った報告もあるほどです。

余談ですが、歌手の小林旭さん(現在85歳)が古希を過ぎた頃、毎晩350グラムくらいのお肉、中型ボウル一杯の野菜、中丼一杯のご飯を食べていたそうです。
お酒は飲まなくなっていたそうですが。
81歳からYouTubeも始めたそうで、そういう精神面のあり方も毒消し効果につながるんですよね。
確かにあの眉毛を見ると、老いはそんなに感じません。よほど腎臓がお強いのでしょう。

 
 

(教室の掛け花 ゴボウズオトギリ マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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