シャワーだけより 湯船につかった方が免疫力アップに効果的です

先日、ある人と話をしていたら、原則はシャワーで、湯船に入るときでもお風呂のお湯を半分にして入浴しているとのこと。
理由は水道代もガス代も勿体ないからということでした。
水道光熱費がどんどん値上がりして、そのようなお気持ちになるのはとてもよく分かります。
しかし、ある試算では、シャワーと入浴では17分程度のシャワーなら湯船にお湯をためるのと同じくらいの水道光熱費だそうですよ。

 
 

今ではシャワーだけで済ませる人が割と多いのですが、シャワーと湯船につかるのとでは大きな差があります。
マクロビオティック的に陰陽で考えるなら、シャワーの方が湯船に入るより陰性です。
ですから、陽性タイプの人はシャワーを好む傾向にあります。

でも、元気がないとき、体がだるいとき、疲れをとりたいとき、排毒を目的としたときなどは、シャワーより湯船につかることをおすすめします。
特に陰性タイプの人には、湯船に熱めのお湯をはって、顎(あご)がお湯につかるまで入ることをおすすめします。

なぜ顎までお湯の中に入れてほしいかというと、鎖骨のそばには頸部リンパ節があるからです。
このリンパ節というのは、ご存知のように免疫システムの一つなので、冷やさない方がよいのです。
湯船につかると、これらのリンパ節が温められますので、免疫力アップにはとても効果的です。

 
 


(画像はこちらのサイトからお借りました。)

 
 

私たちの体内では、血液やリンパ液がぐるぐる回っていますが、体調によってその循環が滞りがちになることがあります。
強いストレスをかかえた時、とても寒いとき、とても疲れた時などに、そんな経験をされた人もいることでしょう。
そんなときには外から応援できる方法の一つとして、入浴があるのです。

昔からあった「湯治」は、ただ温泉につかるだけで健康を取り戻したわけですが、これは言い換えると体内の滞りを改善した結果だったのです。

ですから私は、2020年に例の流行病に感染した日本人がとても少なかった理由の一つには、この入浴の習慣があったからだと思っています。

 
 

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もう一つ入浴でとても大事なことがあります。
それは「水圧」です。
水圧がかかることによって、体内ではリンパ液の動きも加速されるのです。
圧力の力って大きいですよね。
ここが大きな違いなのです。

ですから、夕方になってふくらはぎがむくむような人は、リンパ液の流れが悪いわけですから、お風呂の水圧を利用してあげると回復が促進されます。
ふくらはぎに限らず、むくむ症状は水分をうまく処理できていないわけなので、ぜひ腎臓を労る暮らし方をおすすめします。

昔、日本のお風呂は深かったのですが、今では浅い方が主流になってきました。
ノビノビと足を伸ばして入浴することが好まれるのかもしれませんが、陰陽で考えると深い方が陽性です。
実は、五右衛門風呂に首までつかってお風呂に入っていた昔の日本人は、とても健康的なことをしていたわけです。

そんなことも考えながら、これから入浴されるときには、ぜひ水圧も意識されてみてはいかがでしょうか。

 
 
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